格闘技徒然草

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UFC270:セミファイナル・ブランドン・モレノ vs. デイブソン・フィゲイレード

フライ級タイトルマッチ5分5R。

2020年12月のUFC256で、メインが消滅したことにより、王者・挑戦者ともに過去最短のインターバルで急遽組まれた試合が、当時の王者フィゲイレードにモレノが挑戦する試合。オッズでは大幅なアンダードッグだったモレノだが、体調に問題があったフィゲイレードが後半失速したのに乗じて、反則減点もあってドローに持ち込む健闘。自然な流れてダイレクトリマッチが組まれると、今度は打撃・グラウンドで常に攻め続けて3Rチョークで一本勝ち。今度こそ完全決着と思われたが、今度は王者と挑戦者を入れ替えてのダイレクトリマッチに。今回、オッズは逆転し、モレノ優勢となっている。

一度はフライ級廃止騒動もありUFCからリリースの憂き目にあったところから王座を獲得するというアメリカンドリームを体現したモレノグラップラーだが、前回はフィゲイレードから1Rにパンチでダウンも奪っている。

フィゲイレードはタイソン・ナム、ティム・エリオットに続いてフライ級3番目の年長となる34歳。ダイレクトリマッチのチャンスは与えられたが、ここで負けたら4度目の対戦にはさすがに大きな実績を積むことが必要となり、年齢的に後がない。男子最軽量級とは思えない重い打撃が武器。

今回、フィゲイレードは元フライ級王者&オリンピックレスリング金メダリストのヘンリー・セフードとともにトレーニングキャンプを張り、セコンドにもついている。

ヒスパニック系の多いカリフォルニアではメキシカンのモレノに大声援。フィゲイレードには大ブーイング。

警戒している両者。フィゲイレードカーフキック。空振ってバランスを崩したところにパンチを入れて出るモレノ。ケージに押し込む。フィゲイレード入れ替えた。脇を差したモレノ。離れるフィゲイレード。ジャブで出たフィゲイレード。カーフキック。バランスを崩すモレノ。フィゲイレード飛び込んでまたカーフキック。モレノはパンチを合わせていく。またカーフキック。モレノがパンチで飛び込むとフィゲイレードがかいくぐってタックル。バックに回った。モレノスクランブルで奪取。スタンドに。フィゲイレードまたカーフキック。カットするモレノ。残りわずかでフィゲイレードが出る。パンチがヒット。すこしぐらついたように見えたモレノだがパンチで出る。ホーン。

1Rフィゲイレード。

2R。フィゲイレードパンチで出るとシングルレッグ。しかし倒さず離れた。モレノ飛び膝からパンチを打ち込む。またカーフキックを入れるフィゲイレード。モレノのワンツーをかわしたフィゲイレード。フィゲイレードのバックスピンキックに組み付いてテイクダウンしたモレノ。しかしフィゲイレードがスクランブルで押さえ込ませず脱出。パンチを打ち込むモレノ。左がヒット。モレノ左ボディから右。フィゲイレードはカーフキック。モレノのパンチをかわしてシングルレッグに入るフィゲイレードだが放した。連打を入れるフィゲイレードだがモレノも打ち返す。フィゲイレードの右が入ったがまた打ち返すモレノ。残り10秒で両者挑発。ホーン。

2Rはモレノか。

3R。開始時点でのライブオッズはモレノ。飛び込んだモレノだがフィゲイレードが組み止めてテイクダウン。押さえ込もうとするが、モレノすぐ立って脱出。フィゲイレードのジャブがヒットしモレノバランスを崩し距離を取る。追いかけるフィゲイレードだが追い打ちには行かない。しかしモレノのパンチを貰い動きが止まったフィゲイレード。両者クリーンヒットがある状態。フィゲイレードのカーフキックでスリップダウンしたモレノ。すぐ立ったモレノ。フィゲイレードの連打がヒット。フィゲイレードはまたカーフキック。さらにカーフを打ち込むところにパンチを合わせようとするモレノ。飛び込んできたフィゲイレード。タックル。切ってパンチを入れるモレノ。距離がつまりフィゲイレード右の肘。残り10秒でフィゲイレードの右が顎を打ち抜きモレノダウン気味に倒れる。がぶったフィゲイレード。ホーン。

3Rは終盤のパンチでフィゲイレードか。

4R。モレノインローからバックスピンキックをふくらはぎに入れる。じわじわ詰めるフィゲイレード。モレノもパンチを合わせる。モレノ左ミドル。詰めてきたフィゲイレードにパンチを合わせて行く。ジャブがヒット。フィゲイレードこのラウンドは手が出ない。モレノのワンツーに組み付いて大内テイクダウンを狙う。モレノケージまで移動し背中を向けて耐えた。バックから膝を入れるフィゲイレードだが、クラッチを切って引き剥がしたモレノ。パンチを打ち込む。左ミドル。残りわずかで四つからテイクダウンを狙ったモレノだがホーン。

4Rは微妙。

カーフキックを入れるフィゲイレードだがモレノ胴タックル。クラッチしてテイクダウン!ハーフ。しかしフィゲイレード下から引き剥がすと足で距離を取り立った。モレノ左ボディ。モレノの飛び込みにフィゲイレードがタックルを合わせたが受け止めるモレノモレノのローにパンチを合わせて倒した。ダウン気味だがフィゲイレードが追い打ちに行かずモレノ立った。残り1分半。見合いが続く。両者踏み込まない。プレスするモレノだが手は出さない。フィゲイレード大振りのパンチで出た。両者激しい打ち合い!打ち合いのままタイムアップ!

際どいラウンドが多く判定結果を聞くまでわからない。

三者48-47でフィゲイレードがリベンジ成功!

mmadecisions.com

メディアのジャッジは49-46フィゲイレードが少数、あとは48-47フィゲイレード・48-47モレノが半々といったところ。

モレノびいきの会場はブーイングだが、どちらに入ってもおかしくなかった。

ジャッジは1Rフィゲイレード、2Rモレノ、3Rフィゲイレード。

4Rは二者フィゲイレード、5Rは二者モレノと割れたが、トータルでは三者とも48-47に。