格闘技徒然草

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UFC on ABC3:メインイベント・ブライアン・オルテガ vs. ヤイール・ロドリゲス

フェザー級5分5R。オルテガ2位、ロドリゲス3位。

オルテガはキャリアで2敗しているが、いずれもタイトルマッチで、マック・ホロウェイとヴォルカノフスキーに挑戦したが完敗。ホロウェイ戦では打撃でボコボコにされ、最後にはドクターストップになりながらも諦めない根性を見せていたし、前戦のヴォルカノフスキー戦でもやはり一方的に攻められながら、ギロチンと三角であわやの場面を演出した。どちらもファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞している。しかし完敗であったことも事実で、ヴォルカノフスキーが王座防衛したことで、負けたばかりのオルテガはこの試合で勝ったとしても、よほど内容が良くない限りはタイトル挑戦の機運が高まってこない。

ロドリゲスも前戦で1位ホロウェイに挑み、敗れたがファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。戦前のオッズでは大会1位のアンダードッグで、1位と3位の対戦とは思えないほどの低評価だったが、打撃で互角に打ち合い、健闘してみせた。トリッキーな回転蹴りなどでアグレッシブな攻めが持ち味。

ホロウェイを物差しにすると、打撃では一方的にやられたオルテガに対し、互角とは言えないまでも打ち合えたロドリゲスだが、一方でジョン・チャンソンに対しては、オルテガが打ち勝ち、ロドリゲスは残り1秒で逆転KO勝ちしたが、それまでは終始打ち負けていた。

すぐに出ていくオルテガ。ロドリゲス距離を取りながら右をヒットさせる。ジャブ。オルテガすぐに詰める。右フック。しかしロドリゲスのジャブで首がのけぞる。かまわず出ていくオルテガ。ロドリゲスパンチから膝。オルテガタックル。背中でクラッチ。ケージに移動してテイクダウンをこらえるロドリゲス。オルテガは細かい膝を入れていく。良いところを持っているが、まだテイクダウンを仕掛けるそぶりはない。ロドリゲスはオルテガの足にかかと蹴り。投げようとしたオルテガだがスッポ抜けた。ロドリゲス離れてスタンドへ。ロドリゲスのパンチ・前蹴りが入る。オルテガタックル。投げてテイクダウン。下になったロドリゲスが腕十字を狙う。引き抜いたかに見えたオルテガだが、仰向けに倒れ込んだ。肩を押さえている。脱臼か。試合終了。

腕十字を取られている右腕を抜こうとした時に肩を脱臼した模様。これからという時だったので残念な結末。

アクシデント的ではあったが、試合はロドリゲスの勝利。王者ヴォルカノフスキーとは対戦経験がないだけに、次期挑戦権獲得は確定的か。