格闘技徒然草

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UFC277:セミファイナル・ブランドン・モレノ vs. カイ・カラフランス

フライ級暫定王座決定戦5分5R。モレノ1位、カラフランス2位。

当初はモレノと現王者フィゲイレードで前代未聞のタイトルマッチ4連戦目が予定されていたが、フィゲイレードの負傷欠場により回避。暫定王座決定戦となり、2位カラフランスに初のUFCタイトル挑戦のチャンスが回ってきた。

モレノは2016年、TUFのフライ級タイトル挑戦者決定トーナメントに出場したが、トーナメント初戦でアレッシャンドリ・パントージャに2Rチョークで一本負け。カラフランスは次の試合でパントージャと対戦し、判定負けしている(勝ったパントージャは次戦で扇久保と対戦し判定負け)。UFCデビュー後は3連勝していたが、そこから2連敗すると、UFCフライ級廃止の波を受けリリース。1戦のみLFAで試合を行ったが、すぐにUFCとの再契約が決まっている。再契約初戦はアスカル・アスカロフにドローだったがそこから3連勝。3週間後に急遽タイトルマッチが決定し、王者フィゲイレードに肉薄してのドロー。ダイレクトリマッチでは完勝してタイトル奪還したが、さらにまた再戦が組まれると判定負けで王座陥落。が、その試合も4Rと5Rのジャッジが割れるという大接戦。そのため、またリマッチの話が出ていた。

カラフランスは29歳。ニュージーランド出身で、大学時代にFacebookプーケットのタイガームエタイ奨学金募集を見て応募。合格したことで大学を中退し、アジア各地でキャリアを積んだ。RIZIN参戦前に、現在のシティキックボクシングに移籍。TUFではパントージャに敗れたが、カラフランスもUFCデビュー後は4連勝。2019年に連勝を止められたのがモレノで、リーチに勝るモレノのジャブを攻略できず判定負け。ブランドン・ロイヴァルにもギロチンチョークで敗れたが、そこから3連勝・2KO。特に、フライ級初挑戦だった元バンタム級王者コーディ・ガーブラントを1RKOした試合でインパクトを残している。

両者なかなか間合いに入らない。牽制の打撃戦で2分半。モレノ飛び込んで左フック。カラフランスの鼻をかすめた。カラフランスが飛び込んでパンチを打ち込むがモレノタックル。スタンドバックに周りテイクダウンを狙うが、カラフランス振りほどき離れた。詰めるカラフランス。ジャブがヒット。左ハイ。プレスする。ホーン。

1Rモレノ

2R。カラフランスの打撃に組もうとしたモレノクラッチされる間に引き剥がすカラフランス。ジャブからミドルをヒットさせるモレノ。カラフランスのハイをかいくぐって組みついたモレノ。スタンドバック。離れ際に肘の連打を入れたモレノ。カラフランスのパンチにカウンターのタックル。倒せず。しかしモレノが遠い間合いで打撃を入れる。モレノが遠い間合いから打撃を入れていく。カラフランスもパンチを返すが若干届いていない。ジャブ。モレノの蹴りの軸足を蹴ってスリップダウンさせたカラフランスだが、モレノすぐに立つ。モレノ詰めてパンチを入れていく。カラフランスロー。ホーン。

2Rモレノ。カラフランス、次から全部取らないとフィニッシュが必要になる。

3R。また蹴りの軸足を払って倒したカラフランス。モレノガードから腕十字。しかし防いだカラフランス。パウンド。モレノ顔面をカット。下から蹴って離して立とうとするモレノ。カラフランスがそこにパンチを入れていくが、モレノは頭を振ってかわす。立った。ジャブを打っていくモレノ。ローを蹴るカラフランス。モレノも返す。2Rまでに比べると打撃戦が互角になっている。ジャブを打つモレノにカラフランスがカウンターを合わせる。モレノのミドルが入り、カラフランス腹を押さえながらダウン!ローブローをもらった動きにも見えたが、レフェリー止めない。モレノパウンド連打!KO!

カラフランスも抗議せずモレノの勝利を称えるところを見ると、ボディにヒットしていたか。リプレイで見るとミドルが腹に入っていた。

これでフィゲイレード vs. モレノの4度目の対戦が決定的に。正王者フィゲイレードがオクタゴンインして対戦を受諾。