格闘技徒然草

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UFC279:第11試合・リー・ジンリャン vs. ダニエル・ロドリゲス

180ポンド契約。リーはウェルター級14位。

中国人男子ファイターとして初のランカーとなった中国MMAのパイオニア・ジンリャン。昨年10月にはハムザト・チマエフと対戦したが、1Rチョークで一本負け。しかし7月にはムスリム・サリコフを2RKOで下して再起した。重いパンチが武器。今回はセミで11年ぶりにライト級から上げてくるトニー・ファーガソンと対戦予定だったが、メインに出場するチマエフの計量失敗により試合がシャッフルされ、180ポンドでケビン・ホランドと対戦予定だったダニエル・ロドリゲスとの試合に変更となった。ジンリャン自身は170.5ポンドで計量をクリアしており、計量時点で4kg近い体重差がある対戦となる。

ロドリゲスは1年ぶりの試合。UFC6勝1敗で、敗れた相手はニコラス・ダルビー。昨年8月に元ライト級トップランカーのケビン・リーと対戦し、ジャブを打ち込み判定勝ち。今回は、半月前に急遽ケビン・ホランド戦が組まれ、準備期間がないために本来のウェルター級より10ポンド重いキャッチウェイトでの試合となっていた。プロデビューが28歳と遅く、現在35歳。これからランカーを狙うポジションではあるが、年齢的には足踏みをしていられない。ギャング一家に育ち、若い頃はシャバと刑務所を行き来する生活で、スポーツ経験はなかったがストリートファイトを繰り返していた。その後ボクシングを始め、MMAに転向したのは20代半ばになってから。

かなり体が太めのロドリゲス。やはり同階級には見えない。ロドリゲスのパンチを貰ったジンリャンだが、ジャブで距離を測りミドルを蹴るジンリャン。ロドリゲスがプレスしてきた。ロドリゲスもミドル。ミドルの蹴り合い。ケージに詰まってきたジンリャン。ロドリゲス左ハイ。前蹴り・ワンツーを放つジンリャン。ロドリゲスのジャブがヒット。残り1分。ロドリゲスのパンチがまたヒットしジンリャン一瞬動きが止まる。蹴りをキャッチして倒したジンリャン。すぐ立ったロドリゲス。関節蹴りを見せたジンリャン。ホーン。

1Rヒット数はほぼ五分で、クリーンヒットがあったのはロドリゲスか。

2R。ジャブで詰めてくるロドリゲス。ジンリャンの右はガードの上。距離が詰まってきた。ジンリャンがパンチを打ち込むも腕でブロックされる。残り1分。ジンリャンの右がヒットし、ロドリゲスちょっと後退するが、追撃は許さない。また出ていくロドリゲス。残りわずかでロドリゲスのハイをキャッチして倒したジンリャン。ホーン。

2Rも手数はほぼ五分。ジンリャンが一発ヒットさせた場面はあったが、どちらに入ったかはわからない。

3R。左を当てたジンリャン。続けて右ボディ。プレスするロドリゲス。ジンリャンのパンチをかわして右をヒットさせた。左右のボディを入れるがロドリゲスはジャブを返す。ジンリャンも手を出しているが腕のブロックでクリーンヒットしない。ロドリゲスが詰めてジャブを入れる。連続でヒット。残り1分。両者打ち合うがビッグヒットはない。会場はブーイング。タイムアップ。

29-28ロドリゲス、29-28ジンリャン、29-28ロドリゲス。スプリットでロドリゲス勝利。

両者とも明確にポイントを取れず。どちらが勝ってもいい内容。ジンリャンはパワー差があり一歩攻め込めなかった。