格闘技徒然草

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UFC279:セミファイナル・ハムザト・チマエフ vs. ケビン・ホランド

180ポンド契約5分5R。チマエフはウェルター級の3位。

ここまで無敗、UFCデビューから1年でInstagramのフォロワーが数百万人を超えてスターとなったチマエフ。P4P王者ウスマンが先月防衛戦をしていれば、今回予定されていたネイト戦に勝ってタイトル挑戦になるプランも有力だった。が、突然前日記者会見でホランドと乱闘騒ぎを起こすと、計量では7.5ポンドの大幅オーバー。JJやマクレガーなど、頂点に立った選手がプライベートで事件を起こし没落していくことはあったが、まだこれから頂点へ駆け上がる段階のチマエフに何があったのか。ネイトがキャッチウェイトを拒否したため、UFCではイベントを成立させるため、もともと180ポンド契約で組まれており、前日乱闘騒ぎを起こしたホランドとのホットな試合に組み替えた。

ホランドは過去にSNSでチマエフを批判し、対戦要求をしていたことがあった。それもあって、前日会見のバックステージでチマエフと小競り合いになったと見られる。ホランドも、チマエフ同様2020年に一気に名前を上げた選手で、UFC最多タイの年間5勝を挙げてトップランカーに。が、そこからテイクダウンディフェンスの難を露呈し、ブランソンとヴェットーリに連敗。階級をウェルターに戻すと、再び2試合連続フィニッシュ勝利で復調し、今回はダニエル・ロドリゲスとの試合が半月前に急遽組まれたため、180ポンド契約で行われる予定だった。本来のウェルター級だったら、大幅オーバーしていたチマエフとの対戦が成立することは難しかったかもしれない。

チマエフの入場には会場大ブーイング。

チマエフ開始と同時にタックル。バックに回る。ホランドスクランブルで逃れようとするがついていくチマエフ。倒して寝かせた。ホランドのガード。パスしたチマエフだが、背中を向けて立ったホランド。しかしチマエフクラッチを放さずまた倒した。首をつかんでダースチョーク。まだ浅いか。体勢を変えようとするホランドだがチマエフダースを取り直す。クラッチが深くなった。動いて逃れようとするホランドだが、がっちり入り動きがなくなる。ホランドタップ!

試合後、健闘を称えるチマエフ。遺恨は解消か?ホランドは当然憮然としているが。

試合後インタビューで体重超過について問われたが「そんなことはどうでもいい。誰とでもやってやる。体重を合わせようとしたが、ドクターに水を飲めと言われたんだ」

次の試合について聞かれると「どの階級でもできる」と回答し、ウェルターでやるのかミドルでやるのか明確には答えず。