格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC283:オッズ/予想と展望

グローバーテイシェイラ 2.15
ジャマール・ヒル 1.74
デイブソン・フィゲイレード 2.05
ブランドン・モレノ 1.80
ギルバート・バーンズ 1.22
ニール・マグニー 4.70
ローレン・マーフィー 4.70
ジェシカ・アンドラージ 1.22
ポール・クレイグ 2.60
ジョニー・ウォーカー 1.53
マウリシオ・ショーグン・フア 2.75
イーホル・ポティエリア 1.49
グレゴリー・ホドリゲス 1.33
ブルンノ・フェヘイラ 3.50
ティアゴ・モイゼス 1.26
メルキザエル・コスタ 4.10
シャミル・アブドゥラヒモフ 7.50
ジャイルトン・アウメイダ 1.11
ガブリエル・ボンフィム 1.56
ムニール・ラズィーズ 2.55
ルアン・ラセルダ 4.10
コーディ・ステーマン 1.26
イスマエル・ボンフィム 2.05
テランス・マッキニー 1.80
ワーレイ・アウヴェス 1.80
ニコラス・ダルビー 2.05
ジョジアニ・ヌネス 1.20
ザラ・フェイリン 5.00
サイモン・オリヴェイラ 1.67
ダニエル・マルコス 2.30

2年10ヶ月ぶりのUFCブラジル大会。前回は2020年3月、コロナ前最後に行われたイベントで、直前に急遽無観客開催に切り替えて行われた。有観客でのイベントは2019年の11月以来。全試合にブラジル人ファイターが出場する。

メインは2ヶ月連続となるライトヘビー級王座決定戦。もともと12月にイリー・プロハースカとダイレクトリマッチで対戦予定だったグローバーテイシェイラが、プロハースカの負傷欠場によりアンカラエフとの王座決定戦を打診されたが、準備期間がないことで拒否。アンカラエフとブラホヴィッチが対戦することになったものの、試合は凡戦の上にドロー決着。その大会後、即座に発表されたのが、今回のテイシェイラ vs. ヒルの王座決定戦だった。

元王者でランキング2位(1位はプロハースカ)のテイシェイラに出場者決定戦の資格があるのは当然として、ランキング7位のヒルが出てくるのは唐突に思える。UFC戦績は6勝1敗1NCで、現在3試合連続でのKO勝ち。大学まではバスケットボールプレイヤーで、大卒後にMMAを始めた。そのため、プロデビューは26歳と遅く、キャリアはまだ5年。打撃は強い一方、グラウンドにはまだ穴があり、唯一の敗戦もUFC随一の下攻めグラップラー・ポール・クレイグの三角に捕まってのもの。

ボクシング・柔術がバックボーンのテイシェイラは43歳。6月のプロハースカ戦は何度も攻守が入れ替わるシーソーゲームの後、最終ラウンドにマウントを奪ったが、残り70秒で返され、それでも残り1分耐えれば王座防衛できていたところでチョークに捕まっての一本負けで、王座から陥落した。

オッズは若干ヒルがフェイバリット。テイシェイラのホームのブラジルでの試合ということを考慮しても、勢いで上回りそう。しかしヒルはまたグラウンドの穴が埋まっているかどうかわからないという不安要素がある。

ヒルKO勝ちと予想。

セミではUFCで最多の4回目の対戦となるフィゲイレード vs. モレノ。しかも全てがタイトルマッチで、ここまで1勝1敗1分けの五分。2020年から年1で4年連続の対戦で、フライ級タイトル戦は4年間でこの2人でしか回していない。モレノは間にカイ・カラフランスとの暫定王座決定戦を挟んでいるが、フィゲイレードは4試合連続でのモレノ戦となる。さすがにもういいよという気持ちも強いが、今回は正王者フィゲイレードと暫定王者モレノの王座統一戦なので、他の選手に替えることもできない。

手の内を知り尽くした両者だが、前回はメディアのジャッジが真っ二つに割れる接戦の末、フィゲイレードが判定勝ち。今回もまた際どい試合になるだろうが、年齢的に上積みがありそうなのはモレノ。初めてフィゲイレードの地元ブラジルでの開催というのが、どこまでフィゲイレードを後押しするか。

モレノの判定勝ちと予想。

プレリムメインでは元ライトヘビー級王者・PRIDE GP王者のレジェンド・マウリシオ・ショーグンが現役最後の試合を行う。41歳で、MMAデビューからは21年と、人生の半分以上で戦い続けてきた。相手は昨年7月にUFCデビュー戦でKO負けしたポティエリアだが、今のショーグンでは、0勝1敗の相手にアンダードッグとなってしまうのも致し方ないか。メインに登場するテイシェイラよりは年下なのだが。

プレリムの注目選手はUFC3連続1Rフィニッシュ勝ちのジャイルトン・アウメイダ。本来はライトヘビー級ながら、UFC2戦目はヘビー級、前回は99.8kg契約での試合でいずれもヘビー級ファイター相手にKO勝ち。今回の相手は昨年対戦が流れたランカーのシャミール・アブドゥラヒモフ。通常体重100kg程度だが、ヘビー級でどこまで戦えるか。

第1試合開始は22日朝8時からだが、プレリム6試合が2時間枠に押し込まれているので、時間が早まる可能性もある。速報します。