格闘技徒然草

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UFC283:第12試合・ローレン・マーフィー vs. ジェシカ・アンドラージ

女子フライ級。マーフィー4位、アンドラージは6位(ストロー級では4位)。

39歳で女子フライ級最年長のマーフィー。5連勝で、21年9月にシェフチェンコのタイトルに挑戦したが、スタンドの打撃で削られ続け、まったくチャンスがないまま4RにパウンドでTKO負け。スタンドでプレスしていくスタイルだが、シェフチェンコ相手には自分の戦いをさせてもらえなかった。また、打たれても引かない頑丈さも武器で、キャリアでKOされたのはシェフチェンコ戦が唯一。前戦は元王者のレジェンド・ミーシャ・テイト戦で、初めてフライ級に落としたテイトにパンチとタックルで優勢に試合を進めて判定勝ち。しかし、現状シェフチェンコが王者のままでは勝てるイメージが湧かない。

元女子ストロー級王者のアンドラージもまたシェフチェンコの王座に弾き返されている。ストロー級から上げた初戦をボディブローによるKO勝ちで、2戦目で早くも王座に挑戦したが、やはりスタンドで圧倒された上にテイクダウンされパウンドで敗れるという、全局面での負け。前回はまたストロー級に戻していたが、今回またフライ級に戻しての試合となる。正直、シェフチェンコが王者のうちはチャンスがなさそうだが。女子軽量級ながら74%の高いフィニッシュ率を誇る。フライ級ではやはり体格差を感じることもあるが、タフなマーフィーを仕留めることが出来るか。

ジャブを出していくマーフィー。アンドラージカーフキック。またカーフ。マーフィーパンチで出るが打ち終わりにワンツーを入れたアンドラージ。どんどんパンチで出る。マーフィータックル。切ってまたパンチ・カーフキック。マーフィーのパンチもヒットしているがアンドラージ下がらない。またカーフキック。左フックから突進して連打を打ち込む。マーフィータックル。倒したがアンドラージすぐに立って振りほどく。左右のフック連打で出ていくアンドラージ。マーフィー組み付くが振りほどかれた。アンドラージのパンチが顔面を捕らえる。残り20秒でタックル。組んでバックに回ったが、アンドラージクラッチを切って引き剥がし、またパンチで出る。ホーン。

1Rアンドラージ。

2R。詰めるアンドラージ。マーフィーのタックルを切ってパンチを入れた。右ボディから右フックのコンボ。詰めてパンチの連打。ケージを背負ったマーフィーがタックルに入ったが切られた。かなり顔面にパンチを貰っているマーフィーだがやはりタフ。アンドラージがまた連打を入れる。マーフィータックルに入ったがまた切られる。アンドラージワンツー。マーフィーのバックブローをかわして右フック。蹴りをキャッチしたマーフィーだが、アンドラージ切ってがぶった。残り1分。立って離れる。ワンツーがヒット。タックルを受け止めてまたワンツー。残り10秒で連打で出る。もらったマーフィー。ホーン。

2Rアンドラージ。タフだが、連打をもらって動きが止まったらストップがかけられてもおかしくない。

3R。パンチで出るアンドラージ。マーフィーのタックルは止めた。左ハイ。アンドラージパンチからケージに押し込んでシングルレッグ。マーフィーキムラに捕らえてそのまま下になりつつ極めに行くが、アンドラージは腕を抜いて立った。アンドラージ左右のパンチ連打で出る。顔面だけでは倒せないと見たか、ボディ・顔面に打ち分けるアンドラージ。パンチが全弾ヒットしている。アンドラージ連打で出るが、もらっても効いた素振りは見せないマーフィー。最後まで手を出し続けるアンドラージ。タイムアップ。

30-25×2、30-26の3-0でアンドラージ勝利。

アンドラージ圧勝。マーフィーはあれだけ打たれても倒れないタフネスは見せたが、テイクダウンもすぐに立たれ、2R以降はグラウンドに持ち込むことも出来ず、一方的な展開だった。