格闘技徒然草

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Bellator290:メインイベント・ライアン・ベイダー vs. エメリヤーエンコ・ヒョードル

ヘビー級タイトルマッチ5分5R。46歳のヒョードル引退試合

ライトヘビー級王者だったベイダーは2018年から始まったヘビー級トーナメントに出場。キング・モー、マット・ミトリオンを破り決勝進出すると、ヒョードルを開始直後のパンチでKOし、2階級同時制覇を果たした。その後、2020年にワジム・ネムコフに2RKOで敗れ、本来のベストウェイトであるライトヘビー級王座から陥落。昨年行われたライトヘビー級トーナメントでも準決勝でコーリー・アンダーソンに1RTKO負け。しかしヘビー級王座の方は、ヒョードルの弟子モルダフスキー相手に僅差判定勝ち。直後に決まったシーク・コンゴとの再戦では、5Rテイクダウンを奪い続けての判定勝ち。

ヒョードルはベイダーに敗れた後、日本大会で明らかにコンディションが整っていないランペイジに楽勝。地元ロシア大会では当時ランキング2位のティモシー・ジョンソンと対戦して、1Rパンチを打ち込みKO勝ち。引退試合であり、タイトルマッチであり、リベンジマッチでもある。

右を放ったヒョードル。ベイダーのジャブがヒット。ベイダーさらに右を入れてタックルを狙ったが遠い。またジャブがヒョードルの顔面を捕らえた。右フック。ヒョードル後退。ヒョードル大振りのパンチをかわされると、右フックをもらってスリップ気味にダウン。ベイダー上に。インサイドから肘。腕を脇に抱えるヒョードルだが、引き抜いて肘を入れるベイダー。足を一本抜いてハーフに。左でパウンド・鉄槌を入れていくベイダー。ヒョードル防戦一方。右腕を背中から押さえられていて、左腕でブロックすることしかできない。打たれ続けるヒョードルを見てレフェリー止めた。

ベイダーのジャブが見えていなかったヒョードル。大振りのパンチをかわされ、耳の後ろにフックをもらいダウン。ベイダーはそこからリカバリーさせずに攻め続けてフィニッシュした。

ヒョードル、グローブをマットに置いて、改めて引退表明。試合を観戦に来たレジェンドファイターたち…コールマン・ホイス・ジョシュ・フランク・リデル・ダンヘン・クートゥア・ヒューズらがハグでねぎらう。