フライ級タイトルマッチ5分5R。パントージャ3度目の防衛戦。
王者パントージャは昨年7月に王座を獲得。12月にブランドン・ロイバル相手に判定勝ちで初防衛に成功。5月の地元ブラジルでの2度目の防衛戦を相手が見つからず、決定当時ランキング10位のスティーブ・エルセグとの試合だった。エルセグは健闘したものの、パントージャが判定勝ち。この時点で、次の挑戦者候補は7月に対戦が組まれた無敗のムハンマド・モカエフ vs. マネル・ケイプの勝者、6月にアレックス・ペレスに勝利した平良、モレノとの対戦に勝利したロイバルあたりになると見られていたが、実際には7月のモカエフ vs. ケイプ戦の前ですでに朝倉海との対戦を打診されていたとのこと。ケイプは敗れて挑戦者争いからは後退、モカエフは勝ったもののそれが最終試合で再契約されず。10月にロイバル vs. 平良が組まれたものの、試合当日に朝倉海の挑戦が先に発表されている。モレノとは(非公式戦含め)3度、ロイバルとは2度対戦しており、「強すぎて相手がいない」という状況ではないものの、目新しい挑戦者が不足していた。34歳。
朝倉は2013年のギルバート・メレンデス以来となるUFCデビュー戦での王者への挑戦。、メレンデスはベンソン・ヘンダーソンのタイトルに挑戦したものの、スプリット判定負けしている。その後はBellator・WSOF・PFL王者の参戦であっても、ランカークラスが相手になることがほとんど。マニアにしか知られていないというのはRIZINでも大差ないと思うが、いきなりの王座挑戦が実現したのは、やはり日本での知名度があってのことか。ケージでの試合、フライ級への減量は、いずれも7年前のROAD FC039以来となる。しかし減量については、もともとバンタム級では減量幅が小さく余裕があったとのこと。31歳。
笑顔で入場する朝倉。パントージャは無表情。
グローブタッチ。カーフを蹴るパントージャが間合いを詰める。朝倉飛びヒザ。しかしシングルレッグに入ったパントージャ。朝倉切って離れるが、すぐにまた詰めていくパントージャ。パンチをヒットさせるとタックルへ。立った朝倉。ケージに押し込む。片足を立てて距離を作るパントージャ。押し返すと足をかけてテイクダウンしたパントージャ。朝倉のガード。パントージャ体を起こすが朝倉立ってスタンドに。来いと手招きする朝倉。インロー。もう一発。パンチを入れる。パントージャパンチで出るとかわす朝倉。右ボディ。テンカオを入れた朝倉だがパントージャ詰める。また飛びヒザを見せた。左右のパンチを入れる。出ていくパントージャ。朝倉距離を取りながらスイッチを繰り返す。残り2分。パントージャワンツー。朝倉の左ハイは腕でブロック。左から右カーフを入れるパントージャ。パンチから組みに行くパントージャだが朝倉切った。パントージャミドル。詰めて左を入れたパントージャ。関節蹴りを見せるパントージャ。詰めると朝倉バックステップ。ミドルを入れたパントージャ。ホーン。
1Rパントージャ。朝倉良く戦っていて、タックルの対処もかなりできている。打撃戦ではやや後手に回ったか。
2R。詰めて左フックを入れたパントージャ。さらに出たところでタックルへ。足をかけてバランスを崩した朝倉の背中に乗ろうとする。ケージに寄りかかった体勢で、右足だけ朝倉の胴にフックした体勢。一度降りて乗り直して四の字バックでグラウンドに持ち込んだパントージャ。仰向けでチョーク。体を伸ばして絞める。腕を掴んで耐えていた朝倉だがガッチリ入り落ちた!
パントージャチョークで一本勝ち。