格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★格闘技マンガ雑感

あまりニュース系のネタがないので、最近の格闘技マンガを読んだ感想などを。ネタバレはしないように努力します。
バキ板垣恵介週刊少年チャンピオン
ちょっと前までは格闘技マンガの最高峰だったが、凋落著しい。死刑囚編が尻すぼみで終わり、続いて始まった海王トーナメント編もグダグダ。もはや勇次郎がどう負けるか(あるいは負けないか)しか興味がない。負けるにしても、ちゃんと説得力がある負け方を描けるかどうか?
餓狼伝板垣恵介ヤンマガアッパーズ
同じ作者だが、こちらはまだ面白い。最初は、原作でライバルのはずの梶原に簡単にリベンジ達成してしまうなど、原作クラッシャーぶりに引いてしまったが、今はもう別作品として楽しめるようになった。バキと同じくトーナメントの真っ最中だが、こちらはほぼ展開が読めないので楽しみ。やっぱり主人公が出ない方がいい。主人公が出てしまうと、勝ち上がるのが読めてしまうから(原作では負けてたけど)。
タフ猿渡哲也ヤングジャンプ
絵はきれいなんだけど、格闘技マンガとしてはあまり評判が高くない。「高校鉄拳伝タフ」(というタイトルとは全然違って、後半ほとんど高校は出てこなかったけど)から数年後の話。今は主人公のキー坊がなんでもありの地下ファイトをやってるけど、内容は相変わらず。
格闘太陽伝ガチ青山広美ビックコミックスピリッツ)
普通に総合のイベントで試合をやってるという、逆に珍しいシチュエーションのマンガ。まあそこは、相手が現役の大相撲の力士だったりと、マンガの世界ではあるんだけど、絶対ありえないというほどの虚構じゃない。試合も同じで、基本的に現実の総合に忠実に描いてる。それだけに中途半端。マンガとしてもっとメチャクチャなウソがあってもいいと思うけれど、リアリティを追求するにはウソが多すぎる。この作者は前に描いていた野球マンガが結構面白かったし、始まった頃はもっと今までにない何かを見せてくれるんじゃないかと思っていたんだけれど・・・。覆面バーリトゥーダーとして、「スペル・パピヨン」が、マンガと現実のDEEPのリングに、同時に登場するという仕掛けを打ったものの、別に何も起こらないまま終わった。
修羅の刻川原正敏・月刊マガジン)
現在連載中の「海皇記」を2ヶ月休載して10月・11月号に描いた修羅の門外伝。ちょうど古流柔術に関する本を読んでいたので、その辺の話が出てくると思って興味深かったのだが、あっさり終わったので肩すかしを食った気分。今までの「刻」は最低単行本1巻分はあったのに。この後まだ同じ主人公で話の続きがあるのだろうか?前田光代は、本編の方につながっていくのだろうけど・・・本編の続き自体があるかどうか。続きを描く頃には、「北斗の拳」や「シティーハンター」の続編ものみたいな「懐かしマンガ」になってたりして。
史上最強の弟子ケンイチ週刊少年サンデー
一緒に並べてみたものの、明らかにこの中ではテイストが違う。昔の拳法マンガに近いノリ。「ドラゴン拳」みたいな(誰も知らないか・・・)。今時、不良生徒の抗争なんてものにはリアリティを感じない。格闘技マンガとしてはどうかと思うけど、普通の少年マンガとしてはいい出来だと思う。