格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC on ESPN+76:ポストファイトボーナス/総評

ファイト・オブ・ザ・ナイト:該当なし

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:セルゲイ・スピバック、平良達郎、アンシュル・ジュブリ、中村倫也

過去の日本大会でもなかった、日本人ファイターのW受賞。

後半に重量級の試合が並んでいたが、スピバックを除いて動きが悪く、凡戦で盛り下がる結果に(Bellatorから続けて見ていたせいで、集中力の限界に達したのもあるが)。メインもルイスの心が折れるのが早く一方的に終わってしまった。

それに対して、Road To UFCの試合は、どれも選手の必死さが見えていい試合だった。

中村倫也は結果として打撃のみの試合で風間に完勝。風間としては、まず打撃で意識をちらしてからでなければ組みで勝負できないと考えてのことだったかもしれないが、早々にダウンを喫してしまい、組みに行くチャンスがないまま終わった。

圧勝した中村はまだ底が見えないが、他の階級の優勝者は、相手がUFCレベルではない中での試合だったことを割り引いて考える必要がある。本当のUFC初戦でどこまで出来るかが問われている。Road To UFCは今年も開催が予定されているらしいが、優勝者が活躍することで、今後もこの企画が続くかどうかが決まってくるので頑張ってもらいたい。

木下は事実上の初黒星。木下はコンテンダーシリーズを含め、過去にはUFCで戦えるレベルの相手と対戦した経験がなかったのだから、たとえUFCで最下層の選手であっても、楽に戦える相手ではなかった。生き残っていくには成長が必要不可欠だが、まだキルクリフFCに練習環境を移したばかり。あまり試合の機会を焦らずに、十分に準備ができてから次の試合に臨んだほうがいいかもしれない。

平良は完勝でUFC3連勝。なぜ連勝しているのにデビュー戦の相手との試合が組まれたのかはわからなかったが、ボーナスも獲得できたし、もうこのレベルでは相手にならないということの証明になった。次はランカーとの対戦が組まれるはず。

 

UFC on ESPN+76:メインイベント・デリック・ルイス vs. セルゲイ・スピバック

ヘビー級5分5R。ルイス7位、スピバック12位。11月に組まれていた試合だが、試合当日にルイスがコロナ陽性となり中止となっていた。

UFCの最多KO記録(13)を保持しているルイスだが、現在2連続KO負け。タイ・ツイバサにKO負けした後、セルゲイ・パブロビッチにも秒殺KO負け。タイトル挑戦圏からは完全に外れてしまった。

スピバックはUFCヘビー級最年少の27歳。UFC6勝3敗。ランカーではアレクセイ・オレイニクとアウグスト・サカイに勝利しているが、オレイニクは2連敗中(現在はリリース)、サカイは3連敗中の時の対戦。そして今回のルイスも連敗中。テイクダウンからのパウンドが武器のパウンダー。テイクダウン成功率はUFCヘビー級最高。

オッズではランク下位のスピバックが優勢。

ジャブを入れるスピバック。ルイスが飛び込もうとするとすぐに離れた。組んだスピバックが投げてテイクダウン。袈裟固めからサイドに移行。亀になったルイスをバックから殴る。マウント。パウンド連打。ルイス立ったがすぐに倒してまたバックから殴る。また立つがスタンドバックから前に崩してまた殴る。立つとクラッチしてスタンドバック。また倒す。どんどん削られてきたルイス。バックから殴る→立つと投げるの繰り返し。肩固め。あっさりタップ。

スピバック圧勝。

勝ったスピバックは来月王座決定戦に出場するジョン・ジョーンズとの対戦をアピール。ジョーンズが勝ったら次戦では無理だと思うが。

UFC on ESPN+76:セミファイナル・チョン・ダウン vs. デビン・クラーク

ライトヘビー級。

HEATライトヘビー級王者ダウンはUFCデビューから5戦は4勝0敗1分けと負け無しだったが、前戦で元Glory王者のダスティン・ジャコビーに1RKO負け。勝てばライトヘビー級でアジア人初となるランキング入りの可能性もあったが果たせなかった(勝ったジャコビーは現在ランカー)。15勝中11KO勝ちのストライカー。

UFC7勝7敗と五分のクラーク。バックボーンはレスリング。押さえ込み主体で、7勝のうち6つが判定勝ち。一方、7敗のうち判定負けは一度のみ。テイクダウンから押さえ込みきれると勝てるが、タックルを切られてジリ貧になる展開が多い。

いきなり組み付いたクラーク。ケージに押し込むと膝。肘を入れて入れ替えたダウン。テイクダウンを狙う。こらえて背中を向けたクラークからスタンドバック。テイクダウンを狙っていく。正対に成功したクラークだが、ダウン肘。離れた。しかし間合いを開けず、ケージを背負わせて打撃を入れていく。クラークタックルで飛び込んだ。テイクダウン。しかしすぐ立つダウン。四つからボディに膝を入れると、肘を入れて離れた。クラークがタイミング良くタックルに入ったが受け止めたダウン。強引に反り投げを狙ったが自滅して下になったダウン。クラークパウンド。肘。そのままホーン。

1Rクラーク。

2R。クラークのタックルに飛び膝を合わせたダウンだが、クラークそのままタックルでテイクダウン。倒されたがスイッチからバックを取り返したダウン。立ったクラーク。スタンドバックに。ダウンバックから膝。しかしクラークが腕をつかんで一本背負いのような投げを仕掛ける。正対した。離れる。クラークがオーバーハンドのフックを打ち込む。ダウンちょっと疲れがあるか?パンチにスピードがない。ジャブにクラークがタックルをあわせる。四つに。膝を入れるダウン。さらに肘。押し込まれた体勢で動きがないクラーク。ダブルアンダーフックにしたダウンだがホーン。

2Rダウン。

3R。ジャブで出るダウン。組んだクラーク。ケージに押し込む。離れ際に左を入れるクラーク。またタックル。が、止めたダウン。クラークのジャブ。またタックル。止めたダウンは逆に四つからテイクダウン。ギロチンに抱えたクラークにヴォンフルーチョークの体勢だが外れた。しかしハーフで押さえ込んでいる。今度は肩固めのセット。亀になったクラークだが、雑にバックを狙ったダウンが股下から抜けられ、逆にバックを取られる。立ってスタンドバックに。ダウン正対。離れる。クラークがパンチを打ち込む。いい打撃だったがタックルに行くと止められ、ケージに押し込まれる。ダウン今度は首相撲にして膝。クラーク肘を返してタックルに。首相撲からの膝で離れたダウン。疲れているダウンだが手を出していく。ダウンバック肘。クラークパンチを返した。残りわずかでクラークがパンチのラッシュからタックル→テイクダウン→マウントまで取ったところでタイムアップ。

三者フルマークでクラーク勝利。

スコアほどの差はないが、ダウンの方が先に攻め疲れした。クラークは最後の攻めを見ても余力を残していた。

UFC on ESPN+76:第9試合・マルチン・ティブラ vs. ブラゴイ・イワノフ

ヘビー級。ティブラ10位、イワノフ15位。

ポーランドのティブラはUFC10勝6敗。テイクダウンからのパウンドを武器に5連勝でランキングを5位まで上げたが、アレクサンダー・ヴォルコフにはタックルをすべて切られる展開で判定負け。前戦はキャリア無敗のアレクサンドル・ロマノフ相手に大幅なアンダードッグだったが、打撃に穴があるロマノフに2R以降タックルを切っての打撃でリードして判定勝ち。

今日引退したヒョードルにコンバットサンボで勝ち、戦極・Bellator・WSOFに参戦したイワノフ。Bellatorではトーナメント準優勝、WSOFではヘビー級王者となって鳴り物入りUFCと契約したが、4年で3勝3敗、すべて判定決着という期待を裏切る戦績にとどまっている。約2年ぶりの復帰戦となった昨年5月の試合はランク外のマルコス・ホジェリオ・デ・リマ相手に膠着多めの泥試合の末、手数で上回り判定勝ち。

ミドルを入れたティブラ。飛び込みを狙うイワノフだが入っていけない。遠い間合いで蹴りを入れるティブラ。イワノフが詰めるとケージを背負う。ジャブを入れたイワノフ。右を当てたティブラ。右ハイ。手数が少ないイワノフ。間合いを詰めて左右のパンチを出したがヒットせず。ホーン。

1R手数でティブラ。

2R。左を当てたイワノフ。ティブラが出てきたところにパンチを合わせた。両者間合いに入らないままの打撃戦。ティブラがミドルを入れたが、足が低くローブローになってしまう。再開。イワノフワンツー。ティブラのパンチがヒット。そのまま出て行くが、イワノフが右フックを引っ掛けた。ホーン。

2Rは手数で五分のため微妙。

3R。ティブラいきなりタックル。ボディロックからテイクダウン狙い。こらえるイワノフからバックを奪う。寝かせてマウントに。背中を向けたイワノフからバックマウント。立とうとするイワノフだが、ケージ際でなおもバックコントロールを続けるティブラ。立てないイワノフだが、ティブラもコントロールするのみ。残りわずかで放してパンチを入れたティブラ。タイムアップ。

30-27、29-28×2の3-0でティブラ勝利。

グダグダの凡戦に終わった。

UFC on ESPN+76:第8試合・チェ・ドゥホ vs. カイル・ネルソン

フェザー級

ドゥホはUFCデビューからは3試合連続で1RKO勝ち、4戦目でランカーのカブ・スワンソンと対戦すると、判定負けしたが年間最高試合の激闘。が、次戦ではジェレミー・スティーブンスに完敗しKO負け。そのまま兵役に入り、兵役中に地元韓国で組まれた約2年ぶりの復帰戦では、格下のシャルル・ジョーデイン相手に1Rダウンを奪いながら、2Rにまさかの逆転KO負けを喫し3連敗となった。21年に試合が組まれていたが欠場し、またも約2年のブランクが開いての再起戦。果たしてかつての輝きは戻っているのか。

ネルソンはUFC1勝4敗。UFCデビューから2連敗の後1勝したがそこからまた2連敗中。もともとUFCデビューも代役での緊急出場で、レベル的にはUFC最下層。前戦もUFC1勝3敗の相手にテイクダウンされるとリカバリーがないまま敗れている(ただし、階級上のライト級での試合)。ドゥホは絶対に負けられない相手。

ローを入れたドゥホ。またカーフ。ネルソンも蹴り返す。ドゥホのカーフで体勢を崩したネルソン。ドゥホ前蹴りを放ったがバランスを崩したところでネルソンがタックルに。抱えあげてテイクダウン。上半身を起こしてネルソンの頭を潰して立とうとするドゥホ。ネルソンは両足を束ねて立たせまいとする。背中を向けたドゥホ。片足をフックして、首と腕をネルソンで固めるネルソン。腕を首にかけたが、前に落とされた。ドゥホがサイドで固める。足を絡めたネルソンだがまた抜かれた。また絡めてハーフに。下からホールドするネルソン。上にいるがパウンドを落とせないドゥホ。ホーン。

どちらも上を取っているが、そこからの攻撃が少ない。テイクダウンを奪ったネルソンの印象がやや上か。

2R。ミドルの蹴り合い。ドゥホカーフ。ジャブにワンツーを返したネルソン。右フックでドゥホぐらついた。ネルソン飛び膝で追い打ちに行くがドゥホ凌いだ。またカーフ。カットしていないネルソン。右を入れたドゥホ。ネルソンのローで体がぐねるドゥホ。ネルソンが右をヒットさせるとタックルへ。切ったドゥホだが、足首をつかんで倒そうとするネルソン。ドゥホケージに押し込んだ。肘を入れて離れる。カーフを入れるドゥホ。ミドルを返したネルソン。右を入れるドゥホ。残り1分。ワンツーを入れたドゥホ。またカーフ。ホーン。

2Rドゥホだが、効かされたパンチもあったので、割れていないとも限らない。

3R。組み付いてきたネルソンに左を打ち込んだドゥホ。一瞬崩れたかに見えたネルソンだがそのままタックル。バックに付く。スクランブルで逃れようとしたがついていくネルソン。立ったドゥホだが、スタンドバックからなおもテイクダウンを狙う。クラッチを切りたいが切れない。ダブルレッグで倒された。すぐにまた上半身を起こしてネルソンの頭を潰していく。肘を一発しれたドゥホが立った。残り2分。ネルソンのシングルレッグに対しバックを狙ったドゥホ。ネルソンスクランブルを狙うが下に。ガード。が、ドゥホが肘を入れる際に頭が当たり、レフェリーブレイク。故意の頭突きとみなされ、ドゥホに減点1で再開。ネルソンタックル。切ろうとするドゥホ。残り1分。シングルレッグでしがみつくネルソンにパンチを入れるドゥホ。しがみついたまま止まっているネルソン。ボディを殴るドゥホ。動かず打たれているネルソン。タイムアップ。

29-27ドゥホ、28-28ドロー×2。1-0ドロー。

減点がなければドゥホの勝ちではあったが、かつてのコリアンスーパーボーイの姿はなく、悲しくなる内容だった。動きに切れがなく、打たれ弱くもなっている。

UFC on ESPN+76:第7試合・木下憂朔 vs. アダム・フューギット

ウェルター級。

22歳の木下は昨年8月のコンテンダーシリーズに日本人で初めて出場し、3RKO勝ちでUFCとの契約を決め、今回がデビュー戦。RIZINでほぼ勝っていた試合をケージをつかんでの踏みつけにより反則負けとなったのが唯一の黒星。初の国際戦となったコンテンダーシリーズでの試合では、ウェルター級では規格外の2m超えのリーチを持つエンリケ・ソウザ相手に足を痛めるアクシデントもあったが、初の3R突入にも慌てることなく、パンチでダウンを奪ってパウンドアウト。現在は所属をフロリダのキルクリフFCに移している。稲垣組時代は寝技も強いという評判だったが、さすがに世界トップが集まるキルクリフFCでの練習では、組み技でやられているとのこと。

フューギットは昨年7月、試合10日前の代役でUFCデビュー。22歳の木下に対し、フューギットはMMAのトレーニングを始めたのが23歳、プロデビューが27歳、UFCデビューが33歳。LFAに出場しているがタイトルは獲得しておらず、代役でなければUFCとの契約はなかっただろう。レスリングと柔術がバックボーン。アグレッシブが信条の選手ではあるが、前回もコンテンダーシリーズ上がりの23歳・マイケル・モラレスに距離を詰めたところでパンチを貰い3RKO負け。今回アンダードッグなのも、木下が評価されている以上にフューギットの評価が低いということか。

ハイからジャブを出した木下。落ち着いている。ワンツーがヒット。組もうとするフューギット。引き剥がした。詰めて打ち合い。フューギットのジャブがヒットしたが下がらない木下。左ミドル。フューギットキャッチしてシングルレッグ。倒した。すぐに立ちに行く木下。立って正対するが、肘を入れたフューギットがまたシングルレッグへ。木下片膝を着いたがすぐに立ってスタンドバックに。バックから膝を入れるフューギット。また立った。正対し離れる。すぐに出る木下。フューギットの右をもらってダウン!すぐ立ったがフューギット組んでスタンドバック。今度は簡単に倒された木下。ダメージがあるか。亀の木下。足のフックは防いでいる。タックルに行くが潰されてバックマウント。肘連打。レフェリーストップ。

木下、初の完敗。UFCの洗礼を浴びる。途中、フューギットのスタンドレスリングで劣勢な展開が続いた分、スタンドで打撃の反応が遅れたのか。正直今の実力のままでは今後も厳しいが、伸びしろは十分ある。

UFC on ESPN+76:第6試合・ジェカ・サラギ vs. アンシュル・ジュブリ

Road To UFCライト級トーナメント決勝戦

インドネシアから唯一勝ち上がったサラギは一回戦でレベルの低いインド人ファイター相手にKO勝ちで、組み合わせに恵まれただけと思っていたが、準決勝ではGLADIATORライト級王者のキ・ウォンビンに1RKO勝ち。レベルがわからない部分はあるが、キャリアで判定勝ちは1度のみ。

ジュブリもまた、インドからの唯一の勝ち上がり。初戦の宇佐美正パトリック戦は宇佐美の計量失敗による不戦勝。実力不明のまま迎えた準決勝では、トーナメント本命のHEAT王者キム・ギョンピョ相手に予想外にハイレベルな打撃技術で対抗し、テイクダウンされても寝かされることなく立ち上がりスプリット判定勝ち。

両者ともにMMA発展途上国の出身だが、準決勝でアップセットを起こして勝ち上がってきた。

詰めていくジュブリ。ケージを背負うサラギだが、ローを蹴る。パンチを入れたジュブリにノーガードで挑発。組み付いたジュブリ。シングルレッグに。サラギが首を抱えてギロチンの体勢になったが倒された。インサイドで固めて肘を入れる。削って行く。下から引き剥がそうとするサラギだがジュブリパウンドを入れるとパス。マウント!残り1分。肩固め。やや浅い。抜けて立ったサラギ。ロー。ジュブリパンチを合わせる。サラギシングルレッグ。切られるとバックブロー。ホーン。

1Rジュブリ。

2R。サラギパンチ・ハイキックで出たが、ジュブリが組み付くとシングルレッグでテイクダウン。背中を向けて立とうとするサラギ。ジュブリが足を一本フックするとバックから殴りながらもう一本の足もフックしバックマウント。体を伸ばして殴るジュブリ。サラギ半身になるが、今度はヒクソンクラッチされ肘連打をもらう。返そうとしたがジュブリマウントへ。また肘。うつ伏せになるサラギ。絶体絶命のピンチが続く。肘・パウンドを打ち込むとレフェリー止めた。

インドのジュブリがUFCとの契約を決めた。

サラギにグラウンドの穴があり、トーナメント決勝の中では最もレベルが低い試合になってしまった。

UFC on ESPN+76:第5試合・リー・ジョンヨン vs. イー・ジャー

Road To UFCフェザー級トーナメント決勝戦

ROAD FCフェザー級王者のジョンヨン。その後UFCを目指してタイトルを返上し、そのタイトルを争ったのがパク・ヘジンとキム・スーチョル(ヘジンが勝ち、翌年ダイレクトリマッチでスーチョルが王座奪取)。Road To UFCでの試合までに2年9ヶ月のブランクが開いたが、トーナメントでは2戦続けて1分かからずフィニッシュ勝利。

決勝唯一の中国人イー・ジャーは一回戦で修斗フェザー級世界王者SASUKE相手にスタンドでバックコントロールから投げ、手をついたSASUKEが脱臼したところにチョークを決め一本勝ち。準決勝はまたも日本人の松嶋こよみで、1Rは落としたが、2Rに下から三角・腕十字を仕掛け、3Rは消耗した松嶋とレスリング勝負し、僅差の展開でスプリット判定勝ち。元ONEランカーの松嶋と互角以上に渡り合ったことで、SASUKE戦の勝利がフロックでないことを証明した。

ジョンヨン距離を詰めてワンツー。イー・ジャータックルに。四つで組んでケージに押し込む。ダブルレッグへ。そこからスタンドバックに。ジョンヨンが正対したタイミングでテイクダウン。ケージを背に座った体勢のジョンヨンが立とうとするが、腰をクラッチして立たせないイー・ジャー。ジョンヨン立ったがスタンドバックになっている。また正対のタイミングでタックル。しかし今度はこらえたジョンヨン。ケージに押し込んだが、イー・ジャーまた入れ替えてテイクダウン狙い。脇を差し返すジョンヨンに肘を入れる。また肘を入れると、ジョンヨンが打ち返すのをかいくぐってタックル。が、ジョンヨンこらえた。イー・ジャー離れる。イー・ジャーが左をヒット。ホーン。

1Rイー・ジャー。

2R。ジャブで出ていくジョンヨン。イー・ジャー右を打ち込む。タックル。脇を差してこらえるジョンヨンだがテイクダウン。強引に背中に乗ろうとしたが、乗り切れず降りた。ジョンヨン肘を入れた。イー・ジャー離れた。イー・ジャーのパンチで首が跳ね上がるジョンヨン。また組んだイー・ジャー。ケージに押し込む。押し込んで肘。ジョンヨン首相撲から膝。イー・ジャー離れた。詰めるイー・ジャー。ケージを背負うジョンヨンだが、ジャブで下がらせる。イー・ジャーが出るところに左ボディ。イー・ジャータックル。切ったジョンヨン。ジョンヨン出たがイー・ジャーのタックルでテイクダウン!倒されたジョンヨンがガードを取る。が、下から顔面に蹴りが入り注意が入る。しかしなぜかスタンド再開。イー・ジャーにとっては不運。ジョンヨンが詰めてジャブ。ホーン。

微妙だが最後のテイクダウンでイー・ジャーか。

3R。ジョンヨン詰める。ケージを背負ったイー・ジャーにパンチを打ち込んだ。タックルを切るジョンヨン。ジャブ、右、アッパーを入れるイー・ジャー。タックルへ。ジョンヨン首を抱えて膝を入れるが、ケージに押し込むイー・ジャー。離れたジョンヨン。イー・ジャーまたタックル。押し込んで膝。離れた。ジョンヨンボディ。右がヒットするが、イー・ジャー組んでスタンドバック。強引に背中に乗ろうとしたが、足がフックできず前に落ちた。ジョンヨンすかさず腕十字へ。しかしイー・ジャー抜いて上に。ジョンヨン消耗している。イー・ジャーがボディロックして上を狙う。残り1分。ジョンヨン立った。の起こり40秒。パンチで出るジョンヨン。イー・ジャータックル。切りきれないジョンヨンが尻餅。背中を向けて立ったがタイムアップ。

30-27イー・ジャー、29-28ジョンヨン、29-28ジョンヨン。スプリットでジョンヨン勝利。

イー・ジャーは納得いかない表情。2R・3Rは微妙だったが、こうなると2Rの反則キックからのスタンド再開の影響は大きいのでは。

1人がイー・ジャーにフルマークだが、ジョンヨンに入れたジャッジ2人も1Rジョンヨン・3Rジョンヨンと割れている。

UFC on ESPN+76:第4試合・風間敏臣 vs. 中村倫也

Road To UFCバンタム級トーナメント決勝戦

日本人対決となったバンタム級。風間は全日本柔術・紫帯の部を制してMMAに転向。初戦はキャリアで上回る相手からテイクダウンを奪えず打撃で削られ敗れたが、そこからはすべてフィニッシュ勝利でネオブラを勝ち上がった。現パンクラスバンタム級暫定王者の田嶋からも1Rヒールで勝利。ネオブラ決勝は判定勝ち。昨年1月の石渡伸太郎引退興行でのワンナイトトーナメントも2試合連続1R一本勝ち。しかし、Road To UFC直前のPOUND STORMでは、2R開始直後の飛び膝で失神KO負けした。トーナメントは一回戦中国のマイマイツォヘチをグラウンドに持ち込む展開で判定勝ち。準決勝は相手の体重オーバーにより不戦勝となった。

中村は父が主宰するPUREBRED大宮でレスリングを始め、2017年にU-23世界王者。東京五輪出場がかかった2019年の全日本選手権では決勝で敗れ、引退しMMA転向。MMAマチュアデビューからまだ2年に満たない。Road To UFCでは一回戦グラウンドに持ち込みアメリカーナで一本勝ち。準決勝では野瀬との日本人対決でダウンを奪ってからのパウンドでまたも完勝。無敗で底が見えないだけに、オッズではトーナメントで一番のフェイバリットとなっている。準決勝を前に、所属のLDHマーシャルアーツを離脱してフリーとなった。

試合前の選手コールで笑顔を見せる中村。

すぐに詰めた風間。中村がパンチ・ハイを出すが詰める。しかし右を貰い尻餅気味にダウン!すぐ立つ。だが中村がパンチで出ていく。風間ダメージが残っているか。左がヒットし風間ダウン!追い打ちのパウンドを打ち込むが、風間すでに失神している。KO!

序盤打撃で出た風間だったが、中村は組みに行く前に試合を終わらせた。トーナメントで唯一、3試合連続1Rフィニッシュでの優勝。

UFC on ESPN+76:第3試合・チェ・ソングク vs. パク・ヒョンソン

Road To UFCフライ級トーナメント決勝戦。韓国人対決。

ソングクは一回戦インドネシアの選手相手に上からパウンドを落とし判定勝ち。準決勝はコンテンダーシリーズ出場経験があるチウ・ランに前半タックルを奪う展開から、3R流して判定勝ち。

韓国Double G王者のヒョンソンは同じく一回戦同じくインドネシア勢と対戦し、1RパウンドでKO勝ち。準決勝はRIZINにも出場し、一回戦で堀内佑馬を破ったトップノイからいきなりダウンを奪われたが、リカバリーしてグラウンドに持ち込んで1R一本勝ち。MMAデビュー前に、Krushに出場して卜部弘嵩と対戦している(判定負け)。

ソングクが詰めてくる。下がってケージを背負うヒョンソン。ローを放つが空振り。まだ大きなコンタクトはないまま1分半。ヒョンソンがローを入れるとソングクがパンチを打ち込む。スリップ気味に倒れたヒョンソン。ソングクは足を蹴る。ヒョンソンしたから蹴り上げ。レフェリーブレイク。今度はヒョンソンが出てきた。ロー。左がヒット。インロー・アウトロー。残り1分。出たヒョンソンにソングクの右がヒット。ヒョンソン前蹴り。両者間合いに入れないまま見合い。ホーン。

1Rはどちらに入ってもおかしくないが、上になった場面があったソングクか。

2R。ヒョンソンの右フックがヒット。プレスしてきたヒョンソンにソングクはカーフキック。しかしじわじわ下がってサークリング。またインローからのアウトロー。ヒョンソン飛び込んで左がヒット。ソングクバランスを崩したか?スリップ気味にダウン。すぐ上になったソングク。ヒョンソンのガード。立った。スタンド。すぐ詰めるヒョンソン。ローからワンツー。ソングク組んでボディロック。しかし引き剥がしてワンツー。残り1分。出ていくヒョンソン。ジャブ。ヒョンソンのパンチをかわして組み付いたソングクだが離れた。ヒョンソンのジャブがヒット。ホーン。

2Rはややヒョンソン。

3R。ヒョンソンまた詰めていく。ソングクは相変わらずステップで詰められないようにしている。ソングクシングルレッグ。しかし片足でこらえたヒョンソン。両者離れ際にパンチを出す。また飛び込んだヒョンソン。ソングクシングルレッグ。しかしヒョンソンこらえてボディロックしてスタンドバックに回った。背中に飛び乗ろうとしたが、足のフックを防ぐソングク。正対。が、またヒョンソンがスタンドバックに。崩してハーフバックで背中に乗ると、両足フック。背負って立ったソングク。チョーク。倒れ込んだソングク。腕を左右入れ替えてチョークを取り直すソングク。タップアウト!

ヒョンソンがトーナメント3試合をすべてフィニッシュしてUFCとの契約を決めた。

UFC on ESPN+76:第2試合・パク・ジョンヨン vs. デニス・トゥルーリン

ミドル級。

ジョンヨンはUFC5勝2敗。テイクダウンからの塩漬けで3連勝した後、グレゴリー・ホドリゲスにはディフェンス無視のパンチラッシュに打ち返されてKO負け。エリク・アンダースにスプリット判定勝ちすると、前戦はグラップラーのジョセフ・ホームズからバックチョークでUFCで初めてのフィニッシュ勝利。

ロシアのトゥルーリンはUFC1勝1敗。デビュー戦はFight Night Globalウェルター級王者アリアスカフ・キズリエフに2Rチョークで一本負け。しかし2戦目はUFC2勝3敗のジェイミー・ピケットに逆にチョークで一本勝ち。

トゥルーリンがパンチで出ていく。左ボディ。右。積極的に打撃を出すトゥルーリン。ジョンヨンもジャブを返す。トゥルーリン左ボディ。ジョンヨンタックルへ。四つからテイクダウンを狙う。こらえるトゥルーリンを外掛けで倒すとマウント!肘。カットしたトゥルーリン。上半身を起こそうとするトゥルーリンだが、潰されてパウンドをもらう。しがみつこうとするトゥルーリンにまた肘。うつ伏せになったトゥルーリン。チョーク。がっちり入り一本勝ち!

Bellator290:メインイベント・ライアン・ベイダー vs. エメリヤーエンコ・ヒョードル

ヘビー級タイトルマッチ5分5R。46歳のヒョードル引退試合

ライトヘビー級王者だったベイダーは2018年から始まったヘビー級トーナメントに出場。キング・モー、マット・ミトリオンを破り決勝進出すると、ヒョードルを開始直後のパンチでKOし、2階級同時制覇を果たした。その後、2020年にワジム・ネムコフに2RKOで敗れ、本来のベストウェイトであるライトヘビー級王座から陥落。昨年行われたライトヘビー級トーナメントでも準決勝でコーリー・アンダーソンに1RTKO負け。しかしヘビー級王座の方は、ヒョードルの弟子モルダフスキー相手に僅差判定勝ち。直後に決まったシーク・コンゴとの再戦では、5Rテイクダウンを奪い続けての判定勝ち。

ヒョードルはベイダーに敗れた後、日本大会で明らかにコンディションが整っていないランペイジに楽勝。地元ロシア大会では当時ランキング2位のティモシー・ジョンソンと対戦して、1Rパンチを打ち込みKO勝ち。引退試合であり、タイトルマッチであり、リベンジマッチでもある。

右を放ったヒョードル。ベイダーのジャブがヒット。ベイダーさらに右を入れてタックルを狙ったが遠い。またジャブがヒョードルの顔面を捕らえた。右フック。ヒョードル後退。ヒョードル大振りのパンチをかわされると、右フックをもらってスリップ気味にダウン。ベイダー上に。インサイドから肘。腕を脇に抱えるヒョードルだが、引き抜いて肘を入れるベイダー。足を一本抜いてハーフに。左でパウンド・鉄槌を入れていくベイダー。ヒョードル防戦一方。右腕を背中から押さえられていて、左腕でブロックすることしかできない。打たれ続けるヒョードルを見てレフェリー止めた。

ベイダーのジャブが見えていなかったヒョードル。大振りのパンチをかわされ、耳の後ろにフックをもらいダウン。ベイダーはそこからリカバリーさせずに攻め続けてフィニッシュした。

ヒョードル、グローブをマットに置いて、改めて引退表明。試合を観戦に来たレジェンドファイターたち…コールマン・ホイス・ジョシュ・フランク・リデル・ダンヘン・クートゥア・ヒューズらがハグでねぎらう。