格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC Fight Night266:ポストファイトボーナス/総評

・ファイト・オブ・ザ・ナイト(10万ドル):ミハル・オレクシェイチュク vs. マルク・アンドレ・ベリオー

・パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(10万ドル):マリオ・バティスタ、ヤクブ・ヴィクワチ

・フィニッシュボーナス(2万5000ドル):ニコライ・ヴィリテンニコフ、ダスティン・ジャコビー

メインはバティスタが完勝。4連勝のオリヴェイラは失速が早かった。超減量&ハイパーリカバリーが武器の一つとなっているが、今回は調整がうまくいかなかったのかもしれない。階級を上げるのも手ではある。

セミでは堀口がフラッシュダウン以外は大きなピンチはなく完勝。組みではアルバジがスタンドバックのポジションを長く維持していたが、堀口が凌いでそれ以上有利な体勢は作らせなかった。ただ、事前に堀口が圧倒的に優勢であることは大方の共通認識だったので、この結果で評価が大きく上がることもなさそう。フィニッシュできなかったが、手を痛めたのと、マットが滑ってステップが踏めなくなったことも影響したか。

フライ級タイトル戦線は、ヴァンの3月までの防衛戦はなさそうな情勢。当初、トランプ大統領が「UFCホワイトハウス大会では8~9試合のタイトル戦が行われる」と言っていたが、実際には全試合でも6~7試合とのこと。前後の大会を考えても、ホワイトハウス大会だけでタイトル戦を5試合・6試合と組むことはないのではないか。そうなると、フライ級王座戦ホワイトハウス大会では組まれず、4月か5月になる可能性が高い。

前王者パントージャの回復が早い場合は、ヴァン vs. パントージャの再戦と、同日に次期挑戦者決定戦でケイプ vs. 平良というカードもあるかもしれない。

ヴァン vs. ケイプ or 平良が組まれるとして、同日にタイトル戦が組まれなかった方の試合も組まれるか、あるいは挑戦者に何かあった場合のバックアップファイターとして待機に回る可能性もある。堀口は手を痛めたかもしれないとのことで、ここに絡むのは準備期間が足りないか。今月末(日本時間では3月1日)のモレノ vs. カヴァナの勝者あたりとの対戦が現実的か。

残り1秒でタップアウト勝ちしたヴィクワチはPOTNを受賞。スコアカードによれば、判定になってもヴィクワチの勝ちだったが、タップが認められたことで10万ドルのビッグボーナスを獲得した。ただ、ガフロフ相手にかなり押されていたことも確かなので、これからランカークラスまで勝ち上がっていけるかは微妙。

ガフロフのセコンドのメラブは、「ホーンが鳴ったのに放さないから、抗議の意味でタップしたんだ」という擁護をしていたが、リプレイを見ると、少なくともタップしようとしたのはホーンが鳴る前だった。なお、メラブは過去にリッキー・シモンと対戦した際、シモンのギロチンに1分間耐え続けたが、試合後に意識が朦朧としていた(落ちてはいない)ことを理由に、一本負けにされている。その時の裁定は疑問だったが、今回のストップは仕方がないだろう。

UFC Fight Night266:メインイベント・マリオ・バティスタ vs. ヴィニシウス・オリヴェイラ

バンタム級5分5R。バティスタ9位、オリヴェイラ11位。

アメリカのバティスタは32歳。UFC10勝3敗(1KO、3一本勝ち)。キャリア16勝3敗(3KO、6一本勝ち)。昨年5月にはマルロン・ヴェラとの対戦が組まれていたが、ヴェラが欠場し、急遽UFCデビューが決まったBellatorバンタム級王者パッチー・ミックスと対戦。組ませずに距離を取ってパンチをヒットさせる展開で判定勝ちしている。この勝利で大きく名を上げると、昨年10月には当時2位のウマル・ヌルマゴメドフと対戦。2Rにハイキックでダウンを奪う場面はあったが、それ以外はウマルのテイクダウンでドミネイトされ、連勝は8でストップしている。レスリング・柔術がバックボーンで、バンタム級では長身・長いリーチを活かした組みと打撃の手数で戦うスタイル。ミックス戦では距離を取って戦い、アウトボクシングミックスを完封したが、本来は相手の間合いに入り、打たれながらも打ち合っていくスタイル。

ブラジルのオリヴェイラは30歳。UFC4勝0敗(1KO勝ち)。キャリア23勝3敗(16KO、2一本勝ち)。バティスタ同様長いリーチを持っており、スタンドではパンチの被弾が少ない。左右のフックとヒザでKOが奪える。組みではテイクダウンディフェンスも強く、テイクダウンされてもリカバリーが早い。元ランカーのサイード・ヌルマゴメドフとリッキー・シモンに勝って3戦目で早くもランクインし、前戦ではカイラー・フィリップスに判定勝ち。まだUFCデビューから2年に満たないが、早くもメインに抜擢された。計量一週間前の時点で13kg以上重く、計量後にもスーパーリカバリーをして試合に臨む。

オッズはバティスタ1.54倍、オリヴェイラ2.60倍。UFCデビューから全勝のオリヴェイラに対し、前戦で連勝が止まったバティスタがフェイバリット。

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UFC Fight Night266:セミファイナル・アミル・アルバジ vs. 堀口恭司

フライ級。アルバジ6位、堀口8位。

イラクのアルバジは32歳。UFC5勝1敗(1KO、2一本勝ち)。キャリア17勝2敗(6KO、8一本勝ち)。レスリング・柔術が武器のグラップラー。ランキング上位にいるが、アルバジがUFCと契約した2020年当時はフライ級の層が薄く、1勝のみでランクインすると、ランク外の選手に連勝し、2023年に当時3位のカイ・カラフランスと対戦。僅差ではあったが、アルバジが3Rにチョークを決めかけた以外は、スタンドでの打撃戦でカラフランスが手数で上回ったにも関わらず、アルバジの判定勝ちに。この試合以来、2年8ヶ月勝ち星がない。その後は首の負傷と不整脈により長期欠場。2024年11月に当時2位のブランドン・モレノ戦で復帰したが、序盤に目にパンチを被弾して視力が奪われた状態となり、終始打撃で押されて完敗した。昨年8月には平良戦が組まれていたが、メディカルチェックをクリアできずに直前で欠場している。今回も長期欠場明けで、コンディションに不安が残る。

ATT所属の堀口は35歳。UFC8勝1敗(2KO、1一本勝ち)。キャリア35勝5敗(15KO、6一本勝ち)。昨年11月のカタール大会でタギル・ウランベコフに完勝してから2ヶ月半での復帰戦。久々のUFC復帰となった前戦では、RIZIN時代では見られなくなった高速ステップを使っていたが、RIZINではマットが滑りやすかったために、思うようにステップ出来なかったとのこと。今月末のメキシコ大会のメインでブランドン・モレノと対戦予定だったアスー・アルマバイエフが欠場すると、堀口にも代役出場のオファーあり、アルバジに勝ったら受けると回答している。結局ロニー・カヴァナが代役となり、モレノ戦は流れている。

オッズはアルバジ3.90倍、堀口1.27倍。

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UFC Fight Night266:第11試合・ジャイルトン・アウメイダ vs. リズヴァン・クニエフ

ヘビー級。アウメイダ6位、クニエフはランク外。Tapologyのランキングでは38人中アウメイダ8位、クニエフは17位。クニエフはUFC0勝1敗ながら、初戦でトップランカーのカーティス・ブレイズ相手にスプリット判定まで持ち込んだためか高ランクに。

ブラジルのアウメイダは34歳。UFC8勝2敗(4KO、5一本勝ち)。キャリア22勝4敗(8KO、13一本勝ち)。ヘビー級では小柄な110kg未満の体格ながら、スピードとテイクダウンからのグラウンドテクニックで鈍重な他のヘビー級ファイターを圧倒し、UFCデビューイヤーにはニューカマー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれている。しかし6連勝で迎えたカーティス・ブレイズ戦では、タックルを切ってがぶったブレイズのパウンドに動きが止まってしまい、殴られ続けてKO負けで初黒星。そこから2連続1Rフィニッシュで復活し、昨年10月の前戦では、ランキング2位のアレクサンドル・ヴォルコフと対戦。全ラウンド、開始直後にタックルからテイクダウンを奪ったものの、テイクダウンしても押さえ込むのみで、そこからのパウンドがなく、パスガードだけを狙う展開に。結局ダメージを与える攻めがなかったため、ジャッジに支持されず判定負け。大きく評価を下げた。当初はクニエフとノーランカーのライアン・スパンが対戦予定だったが、スパンが欠場。アウメイダが上位ランカーとしては異例と言っていい、ノーランカー相手の代役出場を半月前に決めている。

ロシア・ダゲスタン出身のクニエフは33歳。UFC0勝1敗。キャリア13勝3敗1分1NC(6KO、3一本勝ち)。バックボーンは散打のストライカー。2023年のPFLでは優勝したヘナン・フェヘイラ相手に判定勝ちしたが、試合後のドーピング検査で陽性となりノーコンテストに。その後、DWCSに2度目の出場を果たし、1RKO勝ちで契約を勝ち取った。昨年6月のアゼルバイジャン大会では、いきなりランキング5位のカーティス・ブレイズと対戦。ブレイズのテイクダウンを15回中13度も防ぎ、打撃を打ち込む展開で、敗れたがスプリット判定まで持ち込んでいる。

オッズはアウメイダ1.67倍、クニエフ2.29倍。腰が重いスーパーヘビー級ファイターのクニエフをアウメイダがテイクダウンできるかどうか。テイクダウンできたとして、ヴォルコフ戦のように押さえ込むのみだと判定を落とす可能性があるが、その部分が改善されているかどうかも注目。

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UFC Fight Night266:第10試合・ミハル・オレクシェイチュク vs. マルク・アンドレ・ベリオー

ミドル級。Tapologyのランキングでは71人中オレクシェイチュク33位、ベリオー44位。

ポーランドのオレクシェイチュクは30歳。UFC9勝7敗1NC(8KO勝ち)。キャリア21勝9敗1NC(16KO、1一本勝ち)。勝った試合では6試合連続KO勝ちしている一方、UFCでの7敗のうち5敗が一本負けと、グラウンドに穴がある。3連敗していたが、昨年かつて敗れたカオ・ボハーリョの所属するファイティング・ナーズでトレーニングを開始し、移籍後2試合連続で1RKO勝ち。連敗中の相手はランカーまたはランキング間近の選手で、連勝は相手のレベルが落ちたためという要因もあるが、復活の兆しを見せている。

カナダのベリオーは35歳。UFC6勝9敗1NC(3KO、1一本勝ち)。キャリア17勝10敗1NC(11KO、1一本勝ち)。バックボーンはレスリングで、タックルを切って打撃で戦うスタイル。ここ2年の5戦では1勝4敗で、2KO負けがあり、打たれ弱さが見えてきている。前戦はオレクシェイチュクにも勝っているシャラ・マゴメドフとの対戦で、2Rに右をヒットさせて効かせた場面は作ったものの、終始劣勢な展開で判定負けした。

オッズはオレクシェイチュク1.22倍、ベリオー4.50倍。

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UFC Fight Night266:第9試合・ジェアン・マツモト vs. ファリド・バシャラート

バンタム級。Tapologyのランキングでは76人中マツモト28位、バシャラート30位。バンタム級プロスペクト対決。

ブラジルのマツモトは26歳。UFC3勝1敗(1一本勝ち)。キャリア17勝1敗(3KO、6一本勝ち)。ムエタイ柔術の黒帯で、打撃とテイクダウンからの攻めが可能。テイクダウンを奪われることも多いが、すぐにリカバリーしている。無敗でUFCと契約し、UFCでも2連勝していたが、昨年2月に欠場選手の代役としてランキング9位のロブ・フォントと対戦。前半打撃で圧され、後半にテイクダウンで盛り返したものの、判定負けでキャリア初黒星を喫した。8月の再起戦では、ランキング手前のマイルズ・ジョーンズ相手に打撃でガンガン攻め、タックルでテイクダウンを奪われても、ケージで立ち上がる展開で判定勝ちし、再起に成功している。

アフガニスタンのバシャラート弟は28歳。UFC5勝0敗(1一本勝ち)。キャリア14勝0敗(1KO、6一本勝ち)。アフガン難民からロンドンに移住しMMAを始め、現在はATTに所属している、というのも兄と同じ。試合中は常に冷静沈着で、テイクダウンからのコントロールで手堅く戦うスタイル。外国人ということと、試合内容が地味なためか、なかなかチャンスを与えられない。前戦でランキング目前のクリス・グティエレスに勝ったものの、またもランキング一歩手前の相手との潰し合いを組まれている。

オッズはマツモト3.35倍、バシャラート1.36倍。

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UFC Fight Night266:第8試合・ダスティン・ジャコビー vs. ジュリアス・ウォーカー

ライトヘビー級。Tapologyのランキングでは42人中ジャコビー14位、ウォーカー26位。

アメリカのジャコビーは37歳。UFC9勝6敗1分(6KO勝ち)。キャリア21勝9敗1分(14KO、1一本勝ち)。Glory出身のキックボクサーからUFCに参戦した選手は他にもいるが、UFCをリリースされてからキックを始め、Gloryでタイトル戦に出場するほどの実績を残し、またUFCと契約したという経歴はジャコビーが唯一。Gloryではアレックス・ペレイラとの対戦経験もある(1RKO負け)。UFC再デビューからは6勝0敗1分でランキングにも入ったが、そこで壁に当たり1勝4敗。直近は2連続KO勝ちで、再び波に乗りつつある。

アメリカのウォーカーは26歳。UFC1勝1敗(1判定勝ち)。キャリア7勝1敗(4KO、2一本勝ち)。元王者のジャマール・ヒル同様、大学までバスケを続け、その後MMAに転向している。昨年2月に、欠場選手の代役として急遽UFCと契約し、初戦でアロンゾ・メニフィールド相手にスプリット判定負け。キャリア初黒星だったが、元ランカー相手に互角の勝負で、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞している。2戦目は昨年8月で、UFC0勝2敗のハファエル・セフケイラとの未勝利対決。打撃で攻め込まれる場面もあったが、テイクダウンで凌ぐとパウンドで体力を削って判定勝ちしたが、セフケイラは近年のUFCで最低レベルと評されている(0勝4敗で、つい先日リリースされた)。

オッズはジャコビー1.56倍、ウォーカー2.55倍。ランキング目前のジャコビーに対し、UFC1勝1敗のウォーカーが意外に競ったオッズとなっている。

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UFC Fight Night266:第7試合・アレックス・モロノ vs. ダニール・ドンチェンコ

ウェルター級。Tapologyのランキングでは76人中モロノ52位、ドンチェンコ68位。

アメリカのモロノは35歳。UFC13勝9敗1NC(2KO、2一本勝ち)。キャリア24勝12敗1NC(6KO、7一本勝ち)。ストライカーで、ギロチンも武器としている。UFCデビューから10年のベテラン。ランキング手前で勝ち負けを繰り返していたが、2021年から2022年にかけて4連勝。しかしその後は2勝5敗で、現在3連敗中。昨年3月の前戦はカルロス・レアルにタックルを切られてボディブローをもらう展開で、ほぼ何もさせてもらえないままKO負け。年齢はまだ若いが、このところの試合内容は明らかに下降気味。

ウクライナのドンチェンコは24歳。UFC1勝0敗(1KO勝ち)。キャリア12勝2敗(8KO、2一本勝ち)。昨年開催されたTUF33のウェルター級ウィナー。ウクライナマチュアキック王者の肩書を持つストライカー。2024年1月に、堀口恭司が主催するTOP BRIGHTSに参戦し、ハン・サングォンに1R終了TKO勝ち(額のカットによるドクターストップ)。今回は堀口と同日の試合となる。TUFでは一回戦はタックルを切っての打撃で判定勝ち、準決勝と決勝はいずれも1RKO勝ち。今回がUFC本戦デビューとなる。

オッズはモロノ5.25倍、ドンチェンコ1.15倍。今大会一番の大差がついている。ドンチェンコの実力がまだ未知数なので、3連敗中のモロノが限界と見られているか。

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UFC Fight Night266:第6試合・ニコライ・ヴィリテンニコフ vs. ニコ・プライス

ウェルター級。Tapologyのランキングでは76人中ヴィリテンニコフ63位、プライス56位。

もともとUFC初参戦のジョゼ・エンリケ・ソウザとエリック・ノーランの対戦だったが、ノーランが欠場となりヴィリテンニコフの代役出場が決定。その後ソウザも欠場し、今月に入ってからニコ・プライスの出場が急遽決まった。

カザフスタンのヴィリテンニコフは36歳。UFC1勝3敗(1判定勝ち)。キャリア13勝7敗(9KO、1一本勝ち)。散打がバックボーンのストライカー。DWCSではマイケル・モラレスに判定負けし、UFCとの契約は逃したが、後に欠場選手の代役でUFCデビュー。打撃は強いものの、致命的なテイクダウンディフェンスの弱さで、ここまで1勝3敗。年齢的にも大きな成長は見込めない。

プライスは36歳。UFC8勝9敗2NC(4KO)。キャリア16勝9敗2NC(10KO、3一本勝ち)。2016年の年末にUFCデビューし、今年で10年目だが、最初の10戦が6勝3敗1NC、コロナ禍以降は2勝6敗1NCと大きく負け越している。勝った相手はすでにリリース済みのアレックス・オリヴェイラ、次の試合に出場する今大会一番のアンダードッグ・アレックス・モロノ。かつてはストライカーだったが、ダメージのためかKO負けが増え、このところは組み主体のスタイルに変えつつある。ほぼ準備期間なしで代役参戦を決めたが、負けてもリリースされない等の交渉があったのかもしれない。

オッズはヴィリテンニコフ1.40倍、プライス3.11倍。ともに36歳で、UFCで本領を発揮できないままリリースの危機にあるヴィリテンニコフと、衰えから戦績が落ちてきたプライスの対戦。緊急出場ということもあり、プライスがアンダードッグに。

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UFC Fight Night266:第5試合・ブルーナ・ブラジル vs. ケトレン・ソウザ

女子ストロー級。Tapologyのランキングでは40人中ブラジル24位、ソウザ20位。女子では割と多いブラジル人対決。

ブラジルのブラジルは32歳。UFC3勝3敗(3判定勝ち)。キャリア11勝5敗1分(3KO、2一本勝ち)。キックがバックボーンのストライカー。しかしUFCでは武器の打撃でもなかなか手が出ずお見合い状態になることが多い。ファイティング・ナーズでもトレーニングしている。前戦は上海で行われたRoad To UFC準決勝イベントのメインで、Road To UFCシーズン3女子ストロー級ウィナーのシー・ミンと対戦。距離を取って打撃をヒットさせていく展開で判定勝ちし、UFC戦績を五分に戻した。

ブラジルのソウザは30歳。UFC2勝3敗(1一本勝ち)。キャリア15勝6敗(8KO、2一本勝ち)。フック系のパンチを武器に戦う。Invictaフライ級王者からUFCと契約。UFC初戦はフライ級で1R膝十字で一本負け。2戦目からストロー級に落として2連勝し、ランカーのアンジェラ・ヒルとの対戦が組まれたが、スプリット判定負け。昨年8月の前戦も、打撃をヒットさせていたものの、7度もテイクダウンを奪われ、2試合連続でのスプリット判定負けを喫した。

オッズはブラジル2.40倍、ソウザ1.63倍。

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UFC Fight Night266:第4試合・ジャビッド・バシャラート vs. ジアニ・ヴァスケス

バンタム級。Tapologyのランキングでは76人中バシャラート48位。直前出場のヴァスケスが計量で5ポンドオーバーしキャッチウェイトになっている。

アフガニスタンのバシャラート兄は30歳。UFC3勝2敗1NC(3判定勝ち)。キャリア14勝2敗1NC(5KO、6一本勝ち)。メインカードに登場する弟のファリドもバンタム級で、UFCでは初となる同階級で戦う兄弟ファイター。アフガン難民からロンドンに移住しMMAを始め、現在はATTに所属している。UFC5戦全勝の弟に対し、兄もUFCデビューから3連勝していたが、4戦目のビクター・ヘンリー戦ではローブローを打ち込んでしまいノーコンテスト。エイマン・ザハビにはタックルを切られる展開でキャリア初黒星。昨年2月のリッキー・シモン戦では、1Rにシモンのワンツーでアゴを撃ち抜かれて意識を飛ばされてのKO負けを喫した。3年間勝ち星ないが続いている。

当初はサイード・ヌルマゴメドフがバシャラートと対戦予定だったが、ビザの問題により欠場。試合3日前に急遽バスケスUFCと契約し、代役出場する。

メキシコのバスケスは31歳。13勝4敗1分(4KO・3一本勝ち)。本来はフライ級で、直前のため階級を上げての出場となる。カリフォルニアのUNFフライ級王者。2023年のFury FCでエドガー・チャイレスに4R腕十字で敗れてから5連勝中(チャイレスはその試合後にDWCSに出場が決まり、緊急の代役として平良達郎戦でUFCデビュー。平良には判定負けしたが、現在UFC2勝2敗)。

オッズはバシャラート1.14倍、ヴァスケス6.00倍。本来UFCと契約する実績がない上に、準備期間もないヴァスケスが大幅なアンダードッグに。

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UFC Fight Night266:第3試合・ワン・ツォン vs. エドゥアーダ・モウラ

女子フライ級。ワン・ツォン12位、モウラ13位。両者ともに計量オーバーしている。

中国のワン・ツォンは33歳。UFC3勝1敗(1KO勝ち)。キャリア8勝1敗(2KO、2一本勝ち)。キックがバックボーンで、キック時代に現王者シェフチェンコに勝利している。Road To UFCでのワンマッチで勝利しUFCと契約。初戦は1RでKO勝ちしたが、2戦目でUFC1勝2敗のガブリエラ・フェルナンデスに打撃で押していたものの、2Rにパンチでダウンを奪われ、チョークで大逆転負け。その後は2試合連続で三者フルマークの判定勝ち。打撃戦で上回り危なげなく勝っているものの、フィニッシュの予感もない戦いぶりで、今後タイトル戦線に絡んでいけるような期待感は薄れてきている。UFCデビュー戦を除いて4試合連続でのブラジル人との対戦となる。

ブラジルのモウラは31歳。UFC3勝1敗(1KO勝ち)。キャリア12勝1敗(4KO、5一本勝ち)。メインカードに出場するジャイルトン・アウメイダと同門。UFCデビューから2戦はストロー級で1勝1敗だったが、2戦続けて体重オーバーしたため、3戦目からフライ級に上げている。組んでテイクダウンから攻めるスタイルだが、打撃でも打ち合える力を持つ。前戦は元ランカーで、最年長UFCファイターだったローレ・マーフィーの引退試合の相手を務め、3Rにマーフィーのギロチンで追い込まれる場面があったものの、前半の打撃のリードで逃げ切り判定勝ち。その試合の勝利でランキング入りしたが、ランカーとの対戦は今回が初めて。

オッズはワン・ツォン1.29倍、モウラ3.85倍。

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