格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

超RIZIN.3:オッズ/予想と展望

MMAの試合のみ

新居すぐる 2.20
摩嶋一整 1.67

新居は大晦日にドミネーターと対戦し、カーフキックを効かされながらも右一発で逆転KO勝利。

摩嶋は3連敗後芦田に完勝したが、横山戦は体重オーバーで本来ならノーコンテスト(横山が公式戦を認めたため判定勝ち)、前戦はケラモフの代役の今成にKO勝利寸前で腕十字を極められ一本負け。手痛いポカだったが、直前の変更で相手が特殊すぎるスタイルということも考慮されたのか、無事またチャンスを与えられた。

横山戦のようなドミネイトしての勝利を目指すなら摩嶋の勝利は固いが、前回・前々回のポカを取り戻そうとしてフィニッシュを狙うと、後半スタミナ切れで逆襲を許す展開になる可能性もある(前回もそれでフィニッシュを狙いに行ったことが裏目に出た部分があるかもしれない)。

摩嶋判定勝ち。

鈴木博昭 1.74
YA-MAN 2.05

鈴木は23年11月の青井戦ではタックルを切れない展開で判定負け。昨年6月の北海道大会は西谷の飛び膝にパンチを合わせてKO勝ち。前戦は芦田のタックルを止めると、芦田が引き込んだところに打撃を入れていく展開でKO勝ち。

YA-MANは昨年5月のカズJr.戦でMMAデビュー。テイクダウンされても立ち上がる展開から、消耗して下になったカズJr.にパウンドを打ち込んでKO勝ち。2戦目は大晦日に平本と対戦し、スタンドでは平本の打撃が的確にヒットし、組まれるとテイクダウンを奪われる展開で判定負け。

鈴木の芦田戦は出来過ぎというか芦田が悪すぎた印象で、これで芦田に勝ってきた選手に勝てるようになったとは思わないが、MMAファイターとしてのレベルは確実に上がってきている。MMAルールなら鈴木に一日の長がある。

鈴木判定勝ち。

RENA 1.13
ケイト・ロータス 6.50

ケイト・ロータスRIZINに出るにしても、まずはシン・ユリあたりが妥当なのではと思われるが、実力での抜擢ではなくビジュアル対決としての起用なのだろう。RENAも本来この相手に勝っても実績にはならないところだが、RIZIN女子自体がまったく盛り上がっていない中、他に王者伊澤に挑戦する選手も見当たらないことだし、勝てばタイトル挑戦の流れか。

RENAのKO勝ち。

芦澤竜誠 2.60
皇治 1.48

ともに昨年大晦日MMAデビューを果たしたが、芦澤は相手が太田では何もできないのも当然で、MMAへの対応能力が全く測れなかった。皇治は相手がカズJr.では未知数な部分が大きすぎるものの、動きを見る限りは真面目にやっているという印象。

芦澤がどれくらいMMAに対応できているのか、現時点で不明のため予測しようがない試合。

なんとなく、皇治一本勝ち。

所 英男 2.65
ヒロヤ 1.51

負けたら引退を宣言している所。MMAでは2020年大晦日の太田のMMAデビュー戦でガードからの腕十字で勝ってから3連敗中。太田戦の前となると、2016年大晦日のアーセン戦(当時1勝1敗)にやはりガードからの腕十字で勝利。3連敗しているが、神龍相手にはあらゆるポジションから極めを仕掛けていって健闘した。テイクダウン主体のヒロヤ相手は所にとっては相性は悪くない相手。ヒロヤが組ませずに打撃で勝負できるなら、よりフレッシュなヒロヤが有利になりそうだが。

所一本勝ち。

扇久保博正 2.70
神龍1.48

扇久保はフライ級に戻してからは堀口に判定負け、ドッドソンに判定勝ち。堀口戦の負けは致し方なく、ドッドソンはすでにMMAは過去の貯金だけでやっているような感じで、扇久保のテイクダウンに対してもリカバリーできていなかったので、今回の試合で現時点の扇久保のフライ級での実力が測れる。

神龍がテイクダウンから削っていく展開になると予想。扇久保が勝つとしたら、後半ダウンなどでニアフィニッシュを取れるかどうか。

神龍判定勝ち。

斎藤 裕 1.49
久保優太 2.65

久保は前戦で高橋遼伍相手にタックルを首相撲で対処し、打撃勝負に持ち込んで僅差ながら判定勝ち。しかしテイクダウンを防げたのはケージを使ったディフェンスができたことも大きい。その前の試合の木下カラテ戦はリングで、組まれてロープやコーナーに押し込まれる展開でテイクダウンを許していた。ロープの場合、ケージと違って押し込んだ状態のまま背中でクラッチすることができる。久保も高橋戦のようなテイクダウンディフェンスはできず、よりテイクダウンに意識を向ける必要があるはず。その時に同じように思い切った打撃で攻められるかどうか。

斎藤判定勝ち。

朝倉未来 1.41
平本 蓮 2.95

5分5Rでラウンドマストの判定に。さすがに5Rトータルマストだと無理があるのでラウンドマストRIZINの判定システムはトータルマストのためのものなので、例のダメージ50%・アグレッシブ30%・ジェネラルシップ20%の判定ではなくユニファイド基準による判定に。選手からの要望ではなく、主催者側の「完全決着させるため」に決めたルールとのことだが、完全決着しなかったとしてもむしろ再戦で儲けられるしRIZINサイドに損はないのではと思ってしまうが、この一戦を特別なものにするための舞台装置の一つか。

平本は前戦の自分よりキャリアが浅いYA-MAN戦はリングだったが、その前のMMAキャリアで上回るドミネーター戦・斎藤戦はケージで、斎藤 vs. 久保と同じくリングでのテイクダウンディフェンスをケージと同様にできるのかどうかで展開が変わってくる。5Rマッチだが、仮に後半のラウンドまで行ったとしても、3Rまでにペースを握った方がそのまま押し切ると予想。

朝倉判定勝ち。

ちなみにパッキャオ vs. 安保はパッキャオ1.06~1.10倍、安保8~8.5倍くらい。ベアナックルボクシングのドッドソン vs. 征矢はドッドソン1.05~1.07倍、征矢8~11倍となっている。

イベント開始は28日14時から。速報します。

UFC304:オッズ/予想と展望

レオン・エドワーズ 1.39
ベラル・ムハメド 3.10
トム・アスピナル 1.27
カーティス・ブレイズ 3.95
キング・グリーン 1.85
パディ・ピンブレット 1.98
クリスチャン・リロイ・ダンカン 1.70
グレゴリー・ロドリゲス 2.20
アーノルド・アレン 1.43
ギガ・チカゼ 2.80
ナサニエル・ウッド 1.24
ダニエル・ピネダ 4.30
モリー・マッキャン 1.28
ブルーナ・ブラジル 3.70
ジェイク・ハドリー 2.70
ケイラン・ロクラン 1.49
モデスタス・ブカウスカス 1.65
マルチン・プラフニオ 2.30
オーバン・エリオット 2.20
プレストン・パーソンズ 1.70
ムハンマドモカエフ 1.65
マネル・ケイプ 2.30
サム・パターソン 1.24
キーファー・クロスビー 4.30
ミック・パーキン 1.34
ルーカス・ブジェスキー 3.35
ショーナ・バノン 1.59
アリス・アルデレアン 2.42

UFC204以来の、ナンバーシリーズ100回ぶりのマンチェスター大会。しかし北米のプライムタイムに合わせるため、現地では深夜から早朝までのオールナイトイベントとなる。前回UFC204のメインはミドル級王者ビスピンに46歳のダンヘンが挑む試合だったが、その時も北米のプライムタイムに合わせた開催だった。

ダブルタイトルマッチはいずれも地元イギリスの王者が防衛戦を行う。

メインはウェルター級タイトルマッチ。2015年にウスマンに敗れて以来9年間・13戦負け無しだが、唯一ノーコンテストとなったのがベラル・ムハメド戦。2R開始早々、まだ大きな展開のないままで、エドワーズのアイポークでムハメドが続行不能となった。

ハメドも2019年にジェフ・ニールに判定負けして以降、10戦負け無し。しかしUFCでの14勝中、フィニッシュ勝利が3試合しかないという地味強ぶりに、なかなかチャンスが与えられなかった。前戦は昨年5月のUFC288で、チャールズ・オリベイラ vs. ベニール・ダリウシュの消滅で急遽ギルバート・バーンズとの対戦が組まれたが、両者勝負に行かない凡戦になってしまい、観客からは大ブーイングを浴びてしまった。そのせいもあってか、エドワーズのタイトルにはコビントンが挑戦。今年4月のUFC300でも、エドワーズにはチマエフ戦、マカチェフ戦、ラフモノフ戦がオファーされていたが、ムハメドにはオファーはなかった。

前戦は消極的な試合になってしまったが、組みでドミネイトしていくスタイルで、最近は打撃でも打ち合えるようになってきている。王者や前王者と同じく、組みの強さがありつつ、打撃でも勝負ができるようになってきた選手。

同タイプで、両者ともテイクダウンディフェンスが強いだけに、打撃勝負になりそう。打撃の展開になるとエドワーズ有利か。

エドワーズ判定勝ち。

セミ暫定王者アスピナルの防衛戦。正王者JJが欠場中で、復帰戦も元王者のミオシッチに決まっているため、アスピナルが暫定王座の防衛戦を行う。

相手は2年前に同じ地元イギリスで対戦し、UFC初黒星を喫したカーティス・ブレイズ。とはいえ、前回は開始から15秒でアスピナルがステップ中に膝を負傷してのTKO負け。実質何もする前に終わってしまっており、参考にはならない。

ブレイズは現UFCヘビー級ではトップレスラーで、テイクダウンからのパウンドが武器。あと一歩のところでタイトル挑戦に届かない位置にいたが、暫定ながらタイトル初挑戦のチャンスを得た。

前回は見られなかったが、ブレイズのタックルにアスピナルがどこまで対応できるか。オッズは前回は拮抗していたが、2年間でアスピナルが大きくフェイバリットに変わっている。

アスピナルKO勝ち。

当初メインカードで予定されていたフライ級ランカー対決・モカエフ vs. ケイプはアーリープレリムの第4試合に。ラスベガスのUFC PIで乱闘騒ぎを起こしたという噂があったが、先日それはジェアン・シウバが盛り上げるために作ったフィクションであることをケイプが明かしていた。が、試合直前になって、宿泊先のホテルで今度は本当に乱闘騒ぎを起こしてしまう。

これも盛り上がるための演出なのか?それで盛り上がるならいいが、熱くなりすぎて試合が中止になるような事態は起こさないでほしいところ。

第1試合開始は28日朝7時から。終了は一応14時前後の予定だが、5分5Rのタイトルマッチが2試合あるので、どちらも判定決着になったら、RIZIN開始予定の14時を過ぎそう(RIZINもオープニングセレモニー等があるので、第1試合開始までは20分以上かかるが)。

速報します。

修斗240721:メインイベント・藤井伸樹 vs. 齋藤奨司

バンタム級王座決定戦5分5R。

両者オーソドックス。右を入れた齋藤。ボディストレート。ジャブ。藤井がシングルレッグに。振ってテイクダウンを狙う。ダブルレッグに切り替えた藤井がテイクダウン。両足で齋藤の足をホールドしてレッグマウントの体勢。ケージに上半身を預ける齋藤。藤井の背中にヒジを打ち込む。藤井は足を束ねた体勢でショートッパーを入れる。足を抜いた齋藤が立ち上がり、入れ替えて離れた。ヒザ・ボディブローを打ち込んだ齋藤。ホーン。

2R。齋藤がジャブを突く。齋藤の左右のフックの打ち終わりにタックルに入る藤井。シングルレッグからダブルレッグに切り替えたがこらえる齋藤。膝をついた齋藤だが、こらえて立ち上がると投げを放ち離れた。齋藤がジャブを突く。藤井タックルへ。ケージに押し込まれ片膝をついた体勢の齋藤。こらえながらヒジを入れる。立った齋藤だが藤井はボディロックを放さず投げてテイクダウン。またケージ際で座った体勢で耐えている齋藤。藤井がパンチを入れると立ち上がった齋藤。ホーン。

3R。右をヒットさせた齋藤。藤井またタックルへ。ケージに押し込んでテイクダウンを狙う。シングルレッグからボディロックに切り替えて後ろに倒そうとするが、齋藤こらえた。なおも放さない藤井。両足を開いてダブルレッグを防ぐ齋藤。藤井シングルレッグに切り替えたが、引き剥がし離れた齋藤。ジャブから右を入れる齋藤。藤井もパンチを返すが、齋藤のジャブがヒット。藤井のパンチをウィービングでかわす齋藤だが、藤井が詰めてケージを背負わせてシングルレッグに。テイクダウン。背中を付けた齋藤。体を起こす齋藤の足を束ねる藤井。背中にヒジを打ち込む齋藤。齋藤が立ち上がったところでホーン。

4R。ジャブの刺し合い。右ボディを入れた齋藤だが、藤井がシングルレッグに。テイクダウン。齋藤が下からヒジを入れる。立ち上がった齋藤だが、藤井はボディロックを放さずテイクダウンを狙う。投げて倒した藤井だが、齋藤また立ち上がる。しかしまだクラッチを放さない藤井。ダブルレッグでテイクダウン。座った体勢の齋藤。足で両足をホールドした藤井。ショートアッパーを入れる藤井。齋藤は藤井の背中にヒジを入れる。藤井がアッパーを入れたタイミングで立ち上がろうとする齋藤だが、しがみついて立たせない藤井。またショートアッパーを入れる藤井。残りわずかで立ち上がった両者。ホーン。

5R。ジャブを突く齋藤。藤井シングルレッグ。テイクダウンしてバックに回る。背中に乗ろうとした藤井だが、股下をくぐって離れた齋藤。しかし藤井またシングルレッグに。またボディロックに切り替える藤井。小手に巻いてこらえる齋藤だが後ろに倒す藤井。下から頭を押す齋藤だが押さえ込まれる。下になった齋藤が頭部にヒジを入れていく。体を起こした齋藤。組み付いて寝かせようとする藤井にヒジを入れる。残り1分。レフェリーブレイク。ジャブ、アッパーを放つ齋藤。藤井のタックルを切った。藤井もジャブを返す。打ち合いでタイムアップ。

49-46藤井、50-45齋藤、48-47齋藤。スプリットで齋藤が勝利。

ジャッジの判断が大きく割れたが、スプリットで齋藤が新王者に。

齋藤はマイクで両親、対戦相手の藤井、高谷に感謝の弁を述べた。

修斗240721:第9試合・椿飛鳥 vs. たてお

フェザー級5分3R。

両者オーソドックス。ステップしながらロー、関節蹴りで牽制する椿。カーフキックで足を払われたたておが一瞬膝を着く。またカーフを入れた椿に組み付くたてお。四つでクラッチしてケージに押し込む。離れた椿。椿右オーバーハンド。また組み付いたたておが強引に首投げを狙ったが、椿が引き剥がし離れる。椿のサイドキックに合わせて組み付いたたてお。また引き剥がした椿。カーフキック。椿がまた右オーバーハンドを打ち込むとそれに合わせて組み付いたたてお。椿は首相撲に捕らえるとヒジを入れる。起こりわずかで離れたたてお。ホーン。

2R。たておがカーフを蹴る。椿はジャブを入れていく。脇を差してケージに押し込むたておだが、椿が入れ替えて離れる。ローを蹴るたておに椿がカーフを蹴り返すが、足をキャッチしたたておがテイクダウンに成功。両足をフックしてバックマウントに。椿が反転したところで腕十字を仕掛けたが、椿外した。立ってスタンドに。椿が首相撲から右のヒジを入れる。残り1分。タックルに入ったたておだが、椿はすぐに正対して引き剥がす。ジャブを着くたてお椿が組んでケージに押し込んでクリンチするとテイクダウン狙い。ホーン。

3R。組んで四つになったたておが外掛けテイクダウンを狙う。こらえた椿。また組んだたておが首投げを狙うが倒せず。また離れた。椿は首相撲に捕らえてヒジを入れる。四つから投げを狙うたてお。こらえる椿の左腕を足でロックして腹固めの体勢。亀になった椿からバックマウント。ローリングして逃れようとする椿。マウントになるが、股下から抜けた椿がタックルへ。下になったたておの三角をサバいてパスした椿が逆にバックを取る。残り1分。四の字ロックでコントロールする椿。たておは椿の右腕を右脇で抱えてディフェンス。おたつロックに変化した椿がパンチを入れるとツイスターを狙ったがタイムアップ。

29-28たてお、29-28椿、29-28椿。スプリットで椿が勝利。

「チャンピオンの名前を出したかったんですけど、これでは出せません。また次頑張ります」と短いマイクで退場する椿。

修斗240721:第8試合・大竹陽 vs. 須藤晃大

インフィニティリーグ2024フライ級5分2R。

サウスポーの大竹に須藤はオーソドックス。間合いの外からフェイントで牽制する両者。じわじわと詰める大竹だが、須藤がタックルで飛び込んだ。受け止めた大竹は入れ替えてケージに押し込む。須藤がヒザを出したがローブローに。タイムストップ。再開。じわじわと間合いを詰める大竹だが、須藤がタックルで飛び込んだ。ボディロックから倒してテイクダウン。サイドで固めて押さえ込んだ須藤。ヒジ・肩パンチ。大竹が下から足を絡めてハーフに。ケージ際で上半身を起こしたが、須藤が大竹の両足を足でホールド。立ち上がろうとする大竹を押し倒してマウント。亀になる大竹からバックマウントを奪う。残り5秒で大竹が反転して上を取ったが1R終了のホーン。

2R。大竹が詰めたところで右をヒットさせる須藤。ケージを背負った大竹にタックル。足をすくって尻餅をつかせた。ボディロックして立たせない須藤。立てない大竹が背中を向けると須藤がバックから四の字ロック。バックからパンチを入れると首に腕を回す。反転した大竹。腕十字に移行する須藤だが、大竹立って離れた。須藤すぐにまたタックルに入る。ケージ際で尻もちを着かせた須藤。大竹は背中を向けて立ち上がる。須藤が後方に引き込むと四の字ロック。チョークを狙いつつバックキープを続ける須藤。大竹が反転したところでタイムアップ。

判定三者20-18の3-0で須藤勝利。

須藤は勝ち点を9まで伸ばし、首位をキープ。敗れた大竹は勝ち点3のまま。

修斗240721:第7試合・中池武寛 vs. 蓮池勇太

フライ級新人王トーナメント二回戦5分2R。

組み付いた中池がすぐにスタンドバックに回って投げる。蓮池すぐに立ち上がるが、また投げるとシングルバックに。右足もフックしてフルバック。反転した蓮池だがマウントになりパウンドを落とす中池。再び背中を向けた蓮池からまたバックマウントの体勢。バックからパウンドを打ち込む。蓮池は正対してガードに戻すが、中池がパウンドを打ち込みながらパスしてサイドに。背中を向けて立とうとした蓮池の首に腕を腕を回しながらバックマウントを奪うと仰向けになりリアネイキドチョーク。タップアウト!

1R3分30秒、リアネイキドチョークで中池一本勝ち。

中池「1Rで一本取れたので自分では満足です。これからどんどん倒していくので楽しみにしてください」

修斗240721:第6試合・児山佳宏 vs. 島村裕

フェザー級5分2R。

オーソドックスの児山に島村はサウスポー。シングルレッグに入った児山だが、切って離れた島村。インロー。カーフキック。ニータップを仕掛ける児山だが距離が遠く届かない。インロー、カーフを入れる島村。児山間合いを詰めてジャブを突く。組んだ島村が投げた。サイドからマウントに。児山が反転したタイミングで三角へ。児山外すと足をサバいてバックに回る。左足をフックしハーフバックの体勢。残り1分。両手で児山の腕をホールドする島村。展開がなくブレイクがかかる。児山がジャブを突いて出ていく。島村のワンツーがヒット。さらにインローで足が流れる児山。ホーン。

パンチのヒットでは島村、テイクダウンからのコントロールでは児山が上回った拮抗した1R。

2R。島村左ハイ。児山が間合いを詰めるとケージを背負った島村にタックル。島村は引き込んでガードに入る。押さえ込んだ児山。島村下からオモプラッタ。腕が抜けて外れる。児山ががぶるとバックに回る。1Rと同じくハーフバックの体勢から左腕を首に回すが、真後ろにつけていない。児山の腕を脇で挟む島村。レフェリーブレイク。ヒザを入れた島村に児山がタックル。投げを狙った島村だが潰した児山が上を取る。ケージを使って立った島村だが時間がない。最後スタンドで向き合った島村だが見合ったままタイムアップ。

三者19-19のスコアレスドロー。僅差の1Rが島村、2Rは児山が優勢で取り合ったか。

修斗240721:第5試合・加藤ケンジ vs. 人見礼王

バンタム級5分2R。

オーソドックスの加藤にサウスポーで広いスタンスの人見。加藤のローをバックステップでかわすと左ハイをヒット。飛び込んでワンツー。右が入り加藤仰向けにダウン!KO!

1R34秒、人見KO勝ち。右一発で追い打ち不要のダウンを奪って勝利した。

修斗240721:第4試合・シモン・スズキ vs. 岡田嵐士

フライ級5分2R。

両者サウスポー。ジャブを突いて出るシモン。さらにワンツーをヒットさせるが、岡田の蹴りがローブローになりタイムストップ。再開。シモンカーフキック。岡田もカーフを返す。詰めてきたシモンに左右のパンチをヒットさせるが、シモン下がらず詰めていく。岡田の左がヒット。さらにまた左。打たれながらも詰めていくシモン。ケージを背負う岡田だが、先にパンチを当てていく。岡田タックル。受け止めたシモンがボディロック。背中越しに岡田の右腕を制して左腕でパンチを入れるシモン。そのままボディロックに切り替えてテイクダウンへ。ヒザを突いた岡田にまた右腕を固定して左腕で顔面にパンチを入れるシモン。時間がない。キープして殴り続けるシモン。1R終了。

2R。シモンが圧を掛けてワンツーを入れるが、岡田もトラースキックをヒットさせる。さらにワンツー。バックスピンキック。手を出すのは岡田だが、シモン下がらず詰めて行く。左右のパンチから左アッパーをヒットさせる岡田。岡田バックスピンキックを側頭部に入れる。岡田のワンツーをもらいシモン下がった。ケージを背負ったシモンに岡田が左右のパンチのラッシュ。頭を振ってギリギリ凌いでいるシモン。残り30秒。岡田飛び膝。シモンもパンチを打ち返す。岡田の左をもらい、シモン再びケージを背負う。またワンツーを入れた岡田だがタイムアップ。

判定19-18×2、19-19の2-0で岡田勝利。

PANCRASE346:メインイベント・伊藤盛一郎 vs. ムハンマド・サロハイディノフ

フライ級タイトルマッチ5分5R。サロハイディノフ1位。

伊藤は2022年にパンクラスに初参戦すると、2試合連続チョークで一本勝ちし、昨年12月にランキング3位の有川と暫定王座決定戦で対戦。1Rにパンチを効かせると、終盤にはテイクダウンからの腕十字でタップアウト寸前まで追い込み、2Rにツイスターからのチョークで一本勝ち。2020年のRIZIN神龍にギロチンで敗れて以来、5試合連続での一本勝ちとなる。その後、鶴屋のUFC契約・王座返上に伴って正王者に昇格している。今年のRoad to UFCにもエントリーしていたが落選した。30歳。

タジキスタンのサロハイディノフは2022年にアマチュアMMAの世界大会・IMMAFで優勝。プロデビュー戦が昨年9月のパンクラスで、ランカーの秋葉を組みで圧倒した上で、最後はパウンドでKO勝ち。2戦目は今年Road to UFCにも出場(計量失敗により試合せずに失格となったが)した松井に組んでのテイクダウンを仕掛け続け、最後までスタミナ切れすることなく三者フルマークの判定勝ち。プロキャリア10ヶ月・3戦目のパンクラス史上最短での王座獲得を狙う。22歳。

両者オーソドックス。ジャブで牽制する伊藤。タックルに。尻もちを着かせた。伊藤横三角。しかしサロハイディノフリフトして担ぎ上げた。自ら解除して下になった伊藤。サロハイディノフスタンドバック。伊藤はバックを取られた体勢からキムラを仕掛ける。倒れ込みながら極めに行くと腕十字に移行。クラッチして耐えているサロハイディノフだが腕が伸びた!体をまたいで抜けたサロハイディノフ。サロハイディノフのスタンドバック。テイクダウン。伊藤ラバーガード。外れたがKガードからスイープするとキムラクラッチ。さらにセンタク挟み。サロハイディノフ起き上がって外して上に。伊藤また背中を向けて立ちに行く。立つとすぐに投げを狙うサロハイディノフ。ケージ際で向き直った伊藤。ホーン。

1R三者伊藤。

2R。伊藤のカーフキックでスリップダウンしたサロハイディノフだが、そこからアンクルピックでテイクダウンを狙う。離れた伊藤。サロハイディノフまたタックル。テイクダウン。背中を向ける伊藤。ハーフバック。しかしすかした伊藤。首を抱えようとするが、サロハイディノフまたタックルに入りスタンドバックに。シングルレッグから尻もちを着かせる。ギロチンに抱えている伊藤だが放した。また背中を向けて立つ伊藤。向き合って離れた伊藤。サロハイディノフパンチからまたタックルへ。ケージに押し込む。伊藤ニンジャチョークを狙ったが、サロハイディノフ倒したが、すり抜けて逆にバックを取る伊藤。四の字バックからチョークを狙いつつヒジ・パウンドを入れる伊藤。ホーン。

2R三者伊藤。

3R。打撃戦から首相撲に捕らえるサロハイディノフだが、伊藤投げてテイクダウン。サイドからバックに回り首に腕を巻くと四の字バックにしてチョーク。ワンハンドで絞めていた伊藤、サロハイディノフ落ちた!

伊藤が王座防衛に成功。

PANCRASE346:セミファイナル・重田ホノカ vs. 杉山しずか

女子フライ級タイトルマッチ5分5R。杉山1位。

重田は柔道のバックボーンを武器に、憧れの浅倉カンナが所属する現THE BLACKBELT JAPANに所属。昨年4月にプロデビューし勝利すると、ストロー級は同門のKARENがいるためか、ジム側の事情によりフライ級に上げてライカに勝利。今年3月、46歳の王者端のタイトルに挑戦すると、首投げやダブルレッグでテイクダウンを奪う展開で判定勝ち。プロキャリア4戦目・11ヶ月でのパンクラス史上最短での王座戴冠を果たした。しかし本来より上のフライ級ではほぼ減量がなく、この試合を最後にするとのこと。20歳。

杉山は重田が4歳の時にプロデビュー。ここまで30戦で22勝7敗1分。10年前の2014年にはJEWELSバンタム級の王座決定戦で端と対戦し3RKO負け。2022年5月には、JEWELSフライ級王座決定トーナメントに出場し、準決勝・決勝のワンナイトトーナメントで初戦相手の体重オーバーにより不戦勝となり、決勝ではこの日2戦目となる中井りんと対戦したが、1R腕十字で一本負けし、プロ初タイトルならず。パンクラスには今年3月に初参戦し、ライカに判定勝ちして今回の王座挑戦のチャンスを掴んだ。37歳。

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PANCRASE346:第12試合・平信一 vs. 鈴木悠斗

ライト級。平12位、鈴木14位。

暴走柔術平は39歳でキャリア55戦。暴走しすぎて自滅したり、後半スタミナ切れしたりで、パンクラスでは4勝6敗と負け越しているが、2021年から年2試合ペースで呼ばれている。丸山と神谷に連敗中。

パラ八鈴木は今年のライト級ネオブラウィナー。昨年7月のプロデビュー戦は判定勝ち。その後は今年のネオブラ2試合も含め3試合連続1RKO勝ち。まだ18歳だが、すでに実力はネオブラレベルではない。

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