格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC326:ポストファイトボーナス/総評

・ファイト・オブ・ザ・ナイト(10万ドル):該当なし

・パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(10万ドル):ドリュー・ドーバー、グレゴリー・ロドリゲス、アルベルト・モンテス、ホドルフォ・ベラト

・フィニッシュボーナス(2万5000ドル):該当なし

フィニッシュした4人がパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト受賞。

メインは序盤こそスリリングだったが、オリヴェイラがテイクダウンすると一方的な展開に。1Rチョークですぐに終わるかと思った。最後まで意地でディフェンスしきったが、防御に徹するのが精一杯で、逃げようとする動きがなかったことで、フィニッシュも逆転のチャンスも訪れず。組みでも打撃でもパワー差が目についた。BMFタイトルで勝った者は次があるが、ただでさえ正規タイトルから外れた選手同士なので、負けた方は今後の扱いが難しい。

ガーブラントはRoad To UFC準優勝のシャオ・ロン相手に実質完敗の内容。

減点2込みでもシャオ・ロンの勝ちというメディア・ファンが多かった。ただ、シャオ・ロンの反則がひどすぎたので、あまり擁護されてはいないが。ガーブラントは最弱レベルのシャオ・ロン相手にこの内容だと、次に誰とやっても勝つ期待感がない。

ニャムジャルガルは判定勝ちで連勝したが、相変わらず攻めが雑。不完全な形でバックを取って下になってしまう場面が何度かあった。身体能力の高さ・組みの強さはあるのでもったいない。それと、ホーン後に殴りかかるなどのダーティな攻めも、仮にそれでKOしてもノーコンテストになるだけで意味がないし、ジャッジやファンの心象を悪くするだけ。勢い余ってのことなのかもしれないが、1試合に2度もやるようだと改めないといけない。

メインカードの最中に、UFCホワイトハウス大会のカードが発表。

・ライト級王座統一戦:イリア・トプリア vs. ジャスティン・ゲイジー
・ヘビー級暫定王座決定戦:アレックス・ペレイラ vs. シリル・ガヌ
・バンタム級:ショーン・オマリー vs. エイマン・ザハビ
・ライト級:マウリシオ・ルフィ vs. マイケル・チャンドラー
・ミドル級:ボー・ニッカル vs. カイル・ドーカス
・フェザー級:ディエゴ・ロペス vs. スティーヴ・ガルシア

メイン・セミは組まれるだろうと予想されていた試合だったが、オマリーはてっきりピョートル・ヤンのタイトルに挑戦するものと思っていた。時間的制限もあるのでタイトル戦は2試合が精一杯なのかもしれないが、下位ランカーとの対戦になったのは意外。

チャンドラーはBellatorから移籍して、なかなか結果が出ず、マクレガーとのTUFコーチ対決も、マクレガーの怪我で長期に待たされて試合の機会を失っていたが、ホワイトハウス大会出場のチャンスを得て報われたので良かった。ルフィ相手には厳しい試合にないそうだが。

唯一ノーランカーの参戦となるドーカスは、一度リリースされた後、昨年8月の上海大会で、欠場選手の代役として緊急再契約。2試合続けて秒殺フィニッシュ勝利したことで、UFCホワイトハウス大会に出場する幸運を掴んだ。当初4月のUFC327で試合が組まれていたが、今回の試合に出るためにキャンセルされている。ボー・ニッカルが対戦するのにちょうどいいレベルの相手としての起用だと思うが、大きなチャンスではある。

UFC326:メインイベント・マックス・ホロウェイ vs チャールズ・オリヴェイラ

BMFタイトルマッチライト級5分5R。ランキングではホロウェイ4位、オリヴェイラ3位。

ホロウェイは34歳。UFC23勝8敗(11KO、2一本勝ち)。キャリアでは27勝8敗(12KO、2一本勝ち)。2024年4月のUFC300で、当時のフェザー級から階級を上げてライト級でジャスティン・ゲイジーのBMFタイトルに挑戦。終始打撃でリードする展開から、ほぼ判定勝ちが確定した残り10秒で、中央での足を止めての打ち合いを要求し、残り1秒でのKO勝ち。UFC史に残る壮絶な結末を起こしてみせた。その試合で評価が上がったことで、本来のフェザー級正規王者への挑戦圏も掴んだが、イリア・トプリアには3RKO負けで完敗。その後は階級を本格的にライトに上げ、昨年7月には過去2度敗れているダスティン・ポワリエ相手に防衛戦。ポワリエの引退試合となったこの試合でも、終始打撃でリードし判定勝ちしている。

ブラジルのオリヴェイラは36歳。UFC24勝11敗1NC(4KO、17一本勝ち)。キャリアでは36勝11敗(10KO、22一本勝ち)。フェザー級時代は体重オーバーを繰り返していたが、ライト級に戻してから覚醒。本来の柔術の強さに加え、ボクシングの技術も向上。打撃でも勝負できるようになったことで、より寝技の強さが生きるようになった。17一本勝ちはUFC史上最多。2021年に王座決定戦でマイケル・チャンドラーを破りタイトルを獲得。しかし、体重オーバーでの王座剥奪を経て、2022年にイスラム・マハチェフの王座に挑戦するも、2R肩固めで一本負けしている。その後組まれたマハチェフとのリマッチでは、直前でカットによる負傷欠場。UFC300ではアルマン・ツァルキャン相手にスプリット判定負け。昨年6月は、マハチェフの返上で組まれた王座決定戦で、元フェザー級王者トプリアと対戦したが、1RでKO負けしている。王者時代も毎試合ダウンをしてからの逆転劇を見せてきたが、年齢的にダメージの蓄積も気になるところ。

オッズはホロウェイ1.45倍、オリヴェイラ2.85倍。

続きを読む

UFC326:セミファイナル・カイオ・ボハーリョ vs ライニアー・デ・リダー

ミドル級。ボハーリョ7位、デ・リダー8位。UFCデビューからの連勝が前戦でストップした者同士の対戦。

ブラジルのボハーリョは33歳。UFC7勝1敗(1KO、1一本勝ち)。キャリアでは17勝2敗(5KO、4一本勝ち)。ファイティングナーズ所属で、打撃・組みともにレベルが高いウェルラウンダー。2022年のUFCデビューから7連勝し、タイトル挑戦圏内まで上昇。昨年8月のDDP vs. チマエフのタイトル戦ではバックアップファイターも務めている。結局その時は出番がなく、減量したのみで2週間後にランキング2位のナッソージン・イマボフと対戦。しかし、減量のダメージの影響もあったのか精彩を欠く内容で完敗。UFC初黒星を喫してしまった。今回はそれ以来の再起戦。ファイティングナーズ勢は昨年カルロス・プラテス、ジェアン・シウバ、マウリシオ・ルフィがUFC初黒星を喫し、一時の勢いがなくなったものの、3人とも再起戦で勝利している。

オランダのデ・リダーは35歳。UFC4勝1敗(1KO、2一本勝ち)。キャリアでは21勝3敗(4KO、14一本勝ち)。柔道バックボーンのグラップラーで、元ONEミドル&ライトヘビー級同時王者。ONEでアナトリー・マリキンに2階級とも王座を奪われ離脱。2024年11月にUFCと契約すると、2連続一本勝ち。昨年5月の3戦目では、当時無敗のレスリングエリート・ボー・ニッカルを打撃で削り、腹へのヒザでKO勝ち。7月には元王者ウィテカーにも判定勝ちし、王座挑戦目前まで上り詰めた。が、昨年10月のブレンダン・アレン戦では、テイクダウンを奪ってもスクランブルで下になる展開から、パウンドでスタミナを削られ、4R終了後に試合放棄しTKO負けでUFC初黒星を喫している。

オッズはボハーリョ1.40倍、デ・リダー3.10倍。

続きを読む

UFC326:第10試合・ロブ・フォント vs ラウル・ロサスJr.

バンタム級。フォント13位、ロサスJr.はランク外。Tapologyのランキングは77人中、フォント24位、ロサスJr.33位。昨年9月のノーチェUFCで組まれていたカード。

プエルトリコのフォントは38歳。UFC12勝8敗(6KO、1一本勝ち)。キャリアでは22勝9敗(9KO、4一本勝ち)。パンチの強いストライカー。2021年には4連勝でランキング3位まで上り詰めたが、その後は3勝5敗で、下位相手にも勝ったり負けたりを繰り返し、ランキングも徐々に降下。前戦はロサスJr.の代役として、同じメキシコでUFC1勝0敗のダヴィッド・マルティネスと対戦。序盤からマルティネスの打撃の手数で圧される展開で、勝負の3Rには、強みの圧を掛ける展開も作れず、判定のポイント差以上の完敗を喫した。

メキシコのロサスJr.は21歳。UFC5勝1敗(1KO、2一本勝ち)。キャリアでは11勝1敗(2KO、6一本勝ち)。グラップリングが武器。17歳でDWCSに出場し、キャリア初の判定となったがUFCと契約し、史上最年少ファイターに。現在でも、男子ファイターとしては最年少。UFCデビュー戦も1Rチョークでの圧勝だったが、2戦目は体重オーバーしたプロスペクトキラーのクリスチャン・ロドリゲスに、2R以降スタミナが切れて判定負け。昨年は3月のメキシコ大会で元RIZINファイターで元谷にも勝利しているヴィンス・モラレス相手にバックキープでポイントアウトし勝利。4連勝としてフォントと対戦予定だったが、負傷欠場している。約1年ぶりの試合。

オッズはフォント2.90倍、ロサスJr.1.44倍。

続きを読む

UFC326:第9試合・ドリュー・ドーバー vs マイケル・ジョンソン

ライト級。Tapologyのランキングは86人中、ドーバー55位、ジョンソン29位。元ランカーのベテラン対決。

ドーバーは37歳。UFC14勝11敗1NC(10KO、1一本勝ち)。キャリアでは28勝15敗(12KO、9一本勝ち)。ハードパンチャーの倒し屋で、直近の8勝はすべてKO勝ち。一時はランキングにも入っていたが、ランカークラスの相手には負けが多く、ランク外に落ちている。現ランカーのマヌエル・トーレス、ジェアン・シウバ(ドーバー戦のみ階級を上げて出場)、ヘナト・モイカノに3連敗していたが、昨年10月にはUFC0勝3敗のカイル・プレポレクを3RでKOして連敗を止めた。しかし、負けた試合だけでなく、勝った試合でも打たれ弱さを見せてきており、ダメージ蓄積の借金の影響が見えてきている。

ジョンソンは39歳。UFC16勝15敗(6KO勝ち)。キャリアでは24勝19敗(10KO、2一本勝ち)。レスリングがバックボーンのストライカー。2010年のTUF12で準優勝してUFCと契約したベテラン。一時はタイトル挑戦まであと一歩のところまで来ていたが、フェザーに落としてからは歯車が狂い始め、ライトに戻したものの、4連敗も経験した。ここ最近、ようやく復調傾向にあり、2024年からは3連勝中。前戦はメキシコのプロスペクト・ダニエル・ゼルフーバーとの対戦で、オッズでは大幅なアンダードッグだったものの、最後まで動きが落ちずに判定でアップセット勝利している。1月のパラマウント+旗揚げイベントでアレクサンダー・ヘルナンデスと対戦予定だったが、試合当日になりスポーツブックのオッズが急変動し、(片)八百長が疑われたため、直前で中止となっている。一説にはヘルナンデスが負傷していた可能性があるという情報が出た結果とのこと。

オッズはドーバー1.95倍、ジョンソン1.87倍。

続きを読む

UFC326:第8試合・グレゴリー・ロドリゲス vs ブルンノ・フェヘイラ

ミドル級。ロドリゲス13位、フェヘイラ15位。

ブラジルのロドリゲスは34歳。UFC9勝3敗(6KO勝ち)。キャリアでは18勝6敗(10KO、4一本勝ち)。柔術・レスリングのキャリアがあるが、UFCでは重いパンチを武器に戦う倒し屋となっている。昨年2月に初めてメインに抜擢されたが、元タイトル挑戦者のジャレッド・キャノニア相手に逆転KO負け。しかし11月には元ランカーのロマン・コプィロフ相手に打撃戦を制して判定勝ち。この勝利でランクインした。ロボコップの異名を持つ。

ブラジルのフェヘイラは33歳。UFC6勝2敗(3KO、2一本勝ち)。キャリアでは15勝2敗(9KO、5一本勝ち)。柔道・柔術・ムエタイ・テコンドーがバックボーン。荒いが重いパンチと、グラウンドに持ち込んでからの極めの強さが武器。前戦で初めてランカーのマーヴィン・ヴェットーリとの対戦が組まれると、計量では3ポンドオーバーしてしまったが、試合は打撃で優勢に攻め、キャリアで初めての判定勝ち。

当初はフェレイラとパウロ・コスタの対戦が予定されていたが、コスタがライトヘビー級に転向するため辞退。3年前にフェレイラに1RKO負けしたロドリゲスが代役で対戦する。両者ともに、ランキング入りしてからの初戦となる。両者はフェヘイラのUFCデビュー時に初対戦。ロドリゲスが重いパンチで押す展開で、ケージに詰めて出ようとしたところでフェヘイラの左ストレートをカウンターでもらい、意識を飛ばされてKO負けしている。

オッズはロドリゲス1.53倍、フェヘイラ2.65倍。前戦では敗れたが、KO負けの寸前までは押していたロドリゲスがフェイバリット。

続きを読む

UFC326:第7試合・コーディ・ガーブラント vs シャオ・ロン

バンタム級。Tapologyのランキングは77人中、ガーブラント35位、シャオ・ロン62位。

元王者ガーブラントは34歳。UFC9勝7敗(6KO、3一本勝ち)。キャリアでは14勝7敗(11KO勝ち)。レスリングがバックボーンのストライカー。MMAデビューから無敗のままドミニク・クルーズを破り、王座を獲得したのが10年前の2016年。しかしそこから10年間で3勝7敗。元同門のTJ・ディラショーにKO負けでタイトルを奪われ、さらにダイレクトリマッチでもKO負けし、完全に歯車が狂った。一度フライ級に落としたこともあったが、カイ・カラフランスに1RでKO負けし、1戦のみでバンタムに戻している。このところは、1Rは動きが良いものの、2R以降に失速する展開が続いており、現在2連敗中。

中国のシャオ・ロンは27歳。UFC1勝2敗(1KO勝ち)。キャリアでは27勝10敗(5KO、9一本勝ち)。散打バックボーンのストライカー。2021年、23歳の時にDWCSに出場したが、クリスチャン・キニョネスに判定負けで、UFCとの契約はならず。2023年に行われたRoad To UFCシーズン2に出場し、野瀬・上久保の日本勢を連破し決勝進出。決勝戦はイ・チャンホにスプリット判定負け。基本的に優勝者しか契約できないトーナメントだが、同年11月のマカオ大会でUFCデビュー。ベトナムのクアン・リーに1RKO勝ちしている。2戦目は昨年8月の上海大会で、前年のRoad To UFCウィナー・ユ・スヨンと対戦。前半の劣勢を終盤に覆し接戦となったものの、判定負けしている。

オッズはガーブラント2.40倍、シャオ・ロン1.63倍。中国枠としての契約だったシャオ・ロンはUFCレベルかどうかも微妙(過去に勝ったクアン・リーはリリース済み)なだけに、元王者ガーブラントのアンダードッグには驚きを禁じえない。当然、シャオ・ロンが評価されていることはないはずだから、それだけガーブラントの評価が低いのか。

続きを読む

UFC326:第6試合・ドンテ・ジョンソン vs ドゥシュコ・トドロヴィッチ

ミドル級。Tapologyのランキングは74人中、ジョンソン55位、ブランデージ50位。

ジョンソンは27歳。UFC1勝0敗(1一本勝ち)。キャリアでは7勝0敗(6KO、1一本勝ち)。大学まではアメフトをしており、その後にMMAを始める。アマチュアMMAデビューからまだ4年。プロデビューから1年で5戦連続1RKO勝ちし、ショートノーティスでDWCSに出場。それまでのライトヘビーから、階級上のヘビー級での戦いで、しかも計量ではほぼライトヘビー級リミットの94.8kgと体格的ハンデがあったものの、またも1RでKO勝ち。2ヶ月後に組まれたUFCデビュー戦では、ベストウェイトのミドル級まで2階級落として出場。UFC7戦で勝率5割(3勝3敗1NC)のセドリクエス・ドゥマス相手に初の2Rになったものの、ドゥマスのタックルをがぶって2Rギロチンで一本勝ち。無敗記録を継続している。まだ底が見えない。

当初はドゥスコ・トドロヴィッチと対戦予定だったが、トドロヴィッチが欠場。ブランデージが代役のオファーを受けて出場する。

ブランデージは31歳。UFC5勝7敗1分1NC(3KO、1一本勝ち)。キャリアでは11勝8敗(6KO、3一本勝ち)。バックボーンはレスリングで、打撃で勝負するタイプだが、ディフェンスに難があり被弾が多い。UFC戦績のうち1勝(反則勝ち)1分1NCは、いずれも相手の反則によってのもの。試合内容では押されている中で相手の反則に助けられている。直近6戦では1勝3敗1分1NCで2連敗中。勝った試合は3連敗中のジュリアン・マルケス戦で、マルケスはその試合でリリースされている。

オッズはジョンソン1.11倍、ブランデージ7.00倍。今大会一番の大差に。

続きを読む

UFC326:第5試合・リッキー・トゥルシオス vs アルベルト・モンテス

フェザー級。Tapologyのランキングは79人中、トゥルシオス67位、モンテスはデビュー戦のためランク外。

TUF29ウィナーのトゥルシオスは31歳。UFC2勝3敗(2判定勝ち)。キャリアでは12勝5敗(3KO、1一本勝ち)。柔術バックボーンのグラップラーで、下攻めも得意だが、打撃・テイクダウンで苦労する展開が続いて負け越している。UFC初戦はTUF決勝で、その後の本戦では1勝3敗。昨年1月の前戦はUFC0勝1敗のベルナルド・ソパイと対戦し、9度のタックルでテイクダウンを奪えたのは1度のみ。しかもすぐに逃げられている。今年1月にも試合が組まれていたが、相手の選手の大幅体重オーバーにより消滅した。これまでのバンタムから、階級を上げた初戦となる。

ベネズエラのモンテスは32歳。UFCデビュー戦。10勝1敗(1KO、6一本勝ち)。バックボーンはムエタイ・柔術・テコンドー。一昨年10月のDWCSにショートノーティスで出場し、2R一本勝ちしてUFCと契約。昨年4月にデビュー戦が組まれていたものの、肋骨を負傷して欠場となり、1年4ヶ月のブランク明けでようやくUFCデビューする。ダース、アナコンダ、ペルヴィアンネクタイなどの首系サブミッションが得意。

オッズはトゥルシオス2.60倍、モンテス1.54倍。TUFウィナーがデビュー戦の相手にアンダードッグの評価。今日のデビュー戦ファイターは全員オッズでフェイバリットだが、ここまでの2人は敗れている。

続きを読む

UFC326:第4試合・コーディ・ダーデン vs ニャムジャルガル・トゥメンデムベレル

フライ級。Tapologyのランキングは49人中、ダーデン28位、ニャムジャルガル38位。

ダーデンは34歳。UFC6勝7敗1分(1KO、1一本勝ち)。キャリアでは17勝9敗(6KO、6一本勝ち)。レスリングがバックボーンのグラップラー。一時ランキングにも入っていたが、相手のレベルがランカークラスになると勝てなくなり、直近6戦では1勝5敗で3連敗中と後がない。レスリングは強いが、打撃の防御や極めのディフェンスに穴があり、UFCでの7敗のうち6フィニッシュ負け。昨年11月の前戦では、欠場選手の代役としてファイトウィークに入ってから緊急出場。ひたすらカーフを蹴られる展開から、ヒジでダウンを奪われ、タックルで凌ごうとしたところをアナコンダに捕まって一本負けした。昨日のRIZINに出場したカルロス・モタにはテイクダウンからのコントロールで判定勝ちしている。

モンゴルのニャムジャルガルは27歳。UFC1勝1敗(1一本勝ち)。キャリアでは9勝1敗(2KO、6一本勝ち)。勢いのある打撃とグラップリングで非常に攻撃的なスタイル。Road To UFCにワンマッチで出場すると、大振りの打撃で攻め疲れしてスプリット判定勝ちの冷や汗勝利。2戦目はチョークで一本勝ちし、UFCとの契約を果たす。UFCデビュー戦は、平良・鶴屋に敗れているカルロス・ヘルナンデス相手で、安牌と思われたが、1Rにパンチでダウンを奪うも、大振りのパンチが空振る展開で、またも後半失速し、判定負けで初黒星。昨年2月にはRoad To UFCシーズン1ウィナーのパク・ヒャンソンとの試合が組まれるも、大幅体重オーバーにより試合中止。8月上海大会では、シーズン2ウィナーの鶴屋との対戦が組まれたが、鶴屋が目のカットにより欠場。A-1コンバットフライ級王者でUFCデビュー戦のテランス・セイターンと対戦し、1RアナコンダチョークでUFC初勝利を挙げている。アグレッシブな反面、雑な攻めでスタミナ切れし、後半失速しがち。ローカルイベントレベルではその攻めでフィニッシュできたが、UFCレベルでは通用しない。この部分の改善ができているかどうか。

オッズはダーデン2.25倍、ニャムジャルガル1.69倍。

続きを読む

UFC326:第3試合・ス・ムダルジ vs ヘスス・アギラー

フライ級。Tapologyのランキングは49人中、ス・ムダルジ22位、アギラー24位。

中国のス・ムダルジは30歳。UFC5勝4敗(1KO勝ち)。キャリアでは18勝7敗(13KO、1一本勝ち)。散打がバックボーンで、フライ級で183cmの長いリーチから繰り出すパンチが武器のストライカー。バンタム級ランカーのソン・ヤドンとともに、チーム・アルファメールでトレーニングしている。2018年にUFCデビューした古参ファイターで、一時はランキングに入っていたこともある。2022年からマット・シュネル、ティム・エリオット、チャールズ・ジョンソンに3連敗。後がなくなったところで、リリース間際のミッチ・ラポーゾ、ケヴィン・ボルハスに連勝し、2連勝中。

メキシコのアギラーは29歳。UFC4勝2敗(1KO、1一本勝ち)。キャリアでは12勝3敗(1KO、7一本勝ち)。身長はUFC最小の163cmで、リーチはさらに短い159cm。強打を打ちながら懐に入り、テイクダウンを狙っていくスタイル。組み技ではギロチンを得意としている。負けた相手は平良達郎と元ランカーのハファエル・エステバムで、前座戦線からは一歩抜け出した感がある。

オッズはス・ムダルジ1.42倍、アギラー3.05倍。

続きを読む

UFC326:第2試合・ハファエル・トビアス vs. ディヤル・ヌルゴジェイ

ライトヘビー級。Tapologyのランキングは41人中、トビアスはデビュー戦のためランク外、ヌルゴジェイ41位。

ブラジルのトビアスはライトヘビー級最年少の22歳。UFCデビュー戦。キャリアでは14勝1敗(5KO、6一本勝ち)。シュートボクセ所属。昨年9月のDWCSではリーチ差がある相手にパンチで積極的に攻め、最後はダブルレッグでテイクダウンを奪ってのチョークで1R一本勝ち。しかし頭の位置があまり動かないため、パンチのディフェンスにはまだ向上の余地があるように見えた。唯一敗れた20歳の時の試合も、相手のパンチを被弾してダウンを喫してのパウンドアウト負け。

カザフスタンのヌルゴジェイは28歳。UFC0勝2敗。キャリアでは10勝2敗(6KO、2一本勝ち)。ムエタイベースのストライカー。Eagle FCライトヘビー級王座を獲得し、無敗のままDWCSでもKO勝ちでUFCと契約したが、ここまでの2戦はいずれもパンチをもらってダウンを喫し、グラウンドで上を取っても下からのキムラに捕まって形勢逆転されるという展開で2連敗中。後がない。今回は練習環境を変え、カーティス・ブレイズとトレーニングしてきた。

オッズはトビアス1.40倍、ヌルゴジェイ3.10倍。

続きを読む