格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

PANCRASE324:展望

カードはこちら。

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トリプルタイトルマッチだが全階級暫定王座戦。修斗やDEEPも王者クラスが他団体に出っぱなしで、暫定王座が作られがち(そしてそのまま王座統一戦をせずに返上して暫定王者が正王者に昇格しがち)。ウェルター級王者の手塚も元は暫定王者で、統一戦をせずに(王者の引退により)正王者昇格。フライ級は暫定王者の翔兵が負傷により返上したことにより新たな暫定王者が誕生している。

女子フライ級のシッジ・ホッシャはブラジル在住で日本に呼べないから暫定王座を作るのはわかるが、ONEに出場している手塚や仙三はコロナ禍もあってそこまでコンスタントに試合をしているわけではない(両者とも、今年は1戦もしていない)のだから、だったら防衛戦をやればいいと思うし、契約でONE以外に出られないなら、その時点で返上するべきでは。

メインは暫定王座決定トーナメントの決勝戦が猿飛流の負傷欠場で流れたことによりあっさりと王座戴冠してしまった小川の初防衛戦。さすがにそれは締まらないから、敗者復活とかでこれが王座決定戦の扱いの方が良かった気がする。小川もここで勝って初めて堂々と暫定王者を名乗れる。相手のポイズン上田は過去に小川にKO勝ち。翔兵との暫定王座決定戦ではTKO負けで王座獲得ならず。暫定王座決定トーナメントではメンツ的に本命だったが、ネオブラ王者の猿飛流にまさかの敗戦。それが再びここでチャンスが巡ってきた。

セミには昨年あたりから急に大化けしてきたDATE軍団からついにタイトル挑戦者が…と思ったが法DATEティームDATEから脱退し、新たに結成したチームPRAVAJRA所属に。ティームDATEを脱退しても、なおもインド王族武術の使い手を名乗るなど、まだまだ謎が深い。相手の端貴代は14年前にSMACKGIRLでタイトルを獲得した44歳の大ベテラン。その後はStrikeforce・JEWELS・Invictaなどでもタイトルマッチを行っている。一昨年に正王者シッジ・ホッシャと女子フライ級王座決定戦で対戦したが判定負けした。強い一方でまだまだ穴も多い法DATE改めNØRIだが、勢いで世代交代を実現するか。

セミ前はウェルター級の暫定王座決定戦。菊入は村山に昨年12月に敗れているが、今年6月に元王者の三浦にKO勝ち。元王者村山は41歳で、菊入戦以来試合をしておらず、連戦となる。

注目はセミ前のストロー級上位ランカー対決。2人とも前戦でいい勝ち方をしている。ともに25歳の同い年で、パンクラスでは無敗。勝った方が12月に行われるストロー級タイトルマッチの勝者への挑戦権に大きく近づく。

第1試合開始はいつもより1時間早く午後1時から。

当日はBellatorが午前11時からあるので、終わり次第実況します。

UFC on ESPN+53:オッズ/予想と展望

アスペン・ラッド 1.77
ノルマ・デュモン 2.10
アンドレイ・アルロフスキー 1.95
カーロス・フェリペ 1.87
エリック・ゴンザレス 2.85
ジム・ミラー 1.44
マノン・フィオロ 1.43
マイラ・ブエノ・シウバ 2.95
ジュリアン・マルケス 1.41
ジョーダン・ライト 3.05
アンドリュー・サンチェス 2.37
ブルーノ・シウバ 1.64
ダニー・ロバーツ 3.60
ラマザン・エメエフ 1.31
ルピータ・ゴディネス 1.44
ルアナ・カロリーナ 2.85
ネイト・ランドワー 4.15
ルドヴィート・クレイン 1.26
バットゲレル・ダナー 1.59
ブランドン・デイヴィス 2.50
イステラ・ヌネス 2.35
アリアネ・カルネロッシ 1.65

もともとはミーシャ・テイトの現役復帰2戦目としてケトレン・ヴィエイラ戦が組まれていたが、テイトがコロナ陽性で消滅。セミで組まれていたホリー・ホルムとノルマ・デュモンがメインに。が、先週今度はホルムが負傷欠場となり、急遽バンタム級ファイターのアスペン・ラッドが初のフェザー級に上げての試合を行うことに。

ラッドはバンタム級3位。21歳で無敗のままUFCと契約すると3連勝。4戦目は勝てばタイトル挑戦確実という条件で地元開催の大会で初メインとなったが、元フェザー級王者のジャーメイン・デ・ランデミーに16秒でKO負けし初黒星。ワンダウンで止められたためストップが早いと抗議していたが、止められても仕方なかった。再起後、2020年に膝靭帯断裂で長期欠場。今年7月に復帰予定だったが相手の負傷により消滅。今月2日に仕切り直しで組まれた試合では、今度は体重オーバーし、計量後の体調不良で試合消滅している。

ブラジルのデュモンはUFCデビュー戦はフェザー級で、元Invicta王者のミーガン・アンダーソンに1RKO負け。その後バンタム級で組まれた2戦目では判定勝ちでUFC初勝利を挙げたものの、3.5ポンドの体重オーバー。さらに次の試合もまた体重オーバーで消滅。懲りずにバンタム級に落とそうとしていたが、フェザー級で急遽欠場した選手の代役として元Invicta王者のフェリシア・スペンサーに勝利。ランキングがないフェザー級では実質1位と言っていい実績を残しているが、実際のところ女子フェザー級契約選手は5人もいないので価値があるとはいえない。それでもホリー・ホルムに勝てば、次期挑戦者になる可能性があったが…。

ホルム欠場でメインがなくなったことで、ラッドが男気を見せて階級上の試合を受けたのだろうが、そもそも両者メインに出てくる器ではないし、今年のUFCの中でもワーストメイン。ただ、ラッドが体重オーバーで試合消滅したのは前回が3度目で、前回の計量でも、体重オーバーした上で脱水症状によりふらついていたので、この機会にフェザーに上げたほうがタイトル挑戦が早いかもしれない。どうせバンタムでもフェザーでも、挑戦する相手はアマンダ・ヌネスだし。

ラッドパウンドでKO勝ち。

繰り上げとはいえ、セミにアルロフスキー、セミ前にジム・ミラーが登場。ともに全盛期を過ぎて5年以上経つが、しぶとく残り続けている。

第1試合に出場するブラジルのイステラ・ヌネスは16年にONEでV.V Meiに判定勝ちし、翌年アンジェラ・リーのアトム級王座に挑戦している選手(アナコンダチョークで2R一本負け)。19年にUFCと契約したが負傷により長期欠場。3年以上のブランク明けでの試合となる。

第1試合は17日朝5時。同日はライトヘビー級トーナメント準決勝2試合が行われるBellator268もあるが、メインカード開始が11時からなので、UFCはそれまでには終わりそう。

速報します。

RIZINがケージでも開催となる「TRIGGER」シリーズを開始。11月28日神戸大会から開催。萩原京平の出場が決定。

jp.rizinff.com

『再生・回帰、発掘・育成、地域活性』をテーマに、主要都市を中心に開催している通常のナンバーシリーズやRIZIN LANDMARKとは異なり、この「RIZIN TRIGGER」は今後、国内のあらゆる場所で開催を予定。その地域の選手を発掘することや、ナンバーシリーズやRIZIN LANDMARKで思うようなパフォーマンスが出せなかった選手にも再びチャンスを与える大会となる。そして、その開催地域の格闘技熱を引き上げ、格闘技を通じて地域活性に貢献できるような大会を目指す。

また「RIZIN TRIGGER」はリングではなく、RIZIN初の試みとなるケージで実施。

ケージでの開催なのは、実験という意味と、単なる廉価版と思われないために目先を変えているのかもしれない。PRIDEのころTHE BESTで八角形リングを使っていたのと同じようなもの。

初回は11月28日、神戸ワールド記念ホールで開催。今後も地方の5,000人規模での会場で開催していくとのことだが、RIZINとしては小会場でも、修斗パンクラスDEEPクラスでは昨今開催したことがない規模になるわけで、チケットも最安で1万、リングサイド10万に設定しているからには、それなりの(少なくとも後楽園レベルよりは上の)レベルの選手・カードが求められることになるが、大丈夫なのか。

RIZIN.32:沖縄大会のメインでRENA vs. 山本美憂の再戦。

▼女子MMAルール 5分3R
山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE22)
RENA(SHOOTBOXING/シーザージム

RENA1年2ヶ月ぶりの復帰戦で、山本美憂と5年ぶりの再戦。当時はRENAがMMA2戦目、山本がMMAデビュー戦で、お互い全くキャリアがないもの同士だった。山本が拠点にしている沖縄でのメインということに。

しかし両者は階級が違う。この試合も契約体重は調整中ということだが、スーパーアトム級ではRENAは健康に影響があるレベルの減量が必要になるため、山本が体重を上げざるを得ない。RENAはスーパーアトム級から階級を上げて3戦目となるが、いずれも階級下の相手が体重を合わせる試合になっている。

コロナ前は海外からそれほどキャリアや実績がない選手を強豪という触れ込みで連れてきて対戦するカードを組んでいたが、それができなくなり、お互いビッグネームで隠した日本人との対戦も組めないとなると、駒が少ない女子では再戦が多くなるか。

▼57.0kg 5分3R
砂辺光久(reversal Gym OKINAWA CROSS×LINE)
村元友太郎(ALIVE)

沖縄在住MMAファイターのパイオニアの一人砂辺。数少ない沖縄出身RIZINファイターということもあり、起用は必然か。しかしなぜフライ級?極端に言えば相手は誰でもいいのだから、ストロー級でいいのに、砂辺に体格の不利があるマッチメイクにしている意味がわからない。村元もまた、以前ストロー級で試合をしている中で、なぜかRIZINではフライ級よりさらに上の59kg契約で戦わせられているし、安易に階級差のある試合を組むのが多すぎる。

まあ、この試合はご当地枠で、どちらが勝とうが今後のRIZIN戦線には影響がないので、深い考えはないのかもしれないが。

▼57.0kg 5分3R
安谷屋智弘(フリー)
宮城友一(DROP

完全なるご当地枠。。

【出場予定選手】
皇治(TEAM ONE)
ベイノア(極真会館
にっせー(フリー)

皇治は「地元沖縄から名乗りを上げてきた選手との対戦」とのことで、もう使い途がないかと思われた皇治に、こんなちょうどいい役割を与えたことに感心した。それでいてメインイベンターを出場させていることで豪華であるという錯覚ももたらしている。

ただ、初回発表時点でこのカードだと、今後日程がない中で発表されるカードにしても、通常のRIZIN出場レベル未満の、沖縄ゆかりというだけの選手が大挙してラインナップされる予感がする。選手はご当地枠であってもRIZINに出たい、RIZINはリーズナブルなファイトマネーでチケットをいっぱい売ってくれるということでWin-Winなのかもしれないが、見る側にRIZINブランドが安っぽくなる印象を与えることにならないか。

UFC on ESPN+52:メインイベント・マッケンジー・ダーン vs. マリーナ・ホドリゲス

女子ストロー級5分5R。ダーン4位、ホドリゲス6位。

柔術世界王者のダーン。MMAデビューから体重オーバーを繰り返し、柔術の実力は確かだがMMAには適応しきれない部分があった。UFCでは初戦スプリット判定、2戦目は一本勝ちしたが体重オーバー、3戦目でMMA初黒星。しかし昨年のコロナ後からは4連勝。柔術家のヴィルナ・ジャンジローバ戦では終始打撃で勝負を挑み判定勝ち、それ以外はすべて1R一本勝ち。

ホドリゲスはムエタイがバックボーンのストライカー。しかしテイクダウンされるとガードをキープし上を取られる展開でラウンドを落としがち。前戦は初のメインでミッシェレ・ウォーターソンと対戦し、3Rまでは打撃で優勢だったが、後半失速。前半のリードで逃げ切ったが、不安要素が残る内容。

両者蹴りで牽制。ダーン間合いを詰めて組もうとするが、ホドリゲスは距離を取り組ませない。ホドリゲスのパンチがヒット。前蹴り。ラウンド前半で一発の打撃もヒットしていないダーン。またパンチで飛び込むとケージに詰めて組もうとする。シングルレッグを狙うが右腕をホドリゲスに抱えられている。押し込むダーンだがホドリゲス組ませない。引き剥がした。前蹴り。パンチから左ミドル。ボディブロー。バックブローを放ったダーン。腕を掴むが、ホドリゲスはボディに膝を打ち込む。ホーン。

1Rホドリゲス。ダーンに組ませなるすきを与えない。

2R。すぐにパンチで出てケージに押し込んだダーン。しかし引き剥がしたロドリゲス。またパンチで突進したダーン。今度は脇を差した。投げを狙うが潰される。しかし足関に切り替えると足関狙いからスイープして上に。サイド。ホドリゲス下からダースチョーク。結構タイトに見える。外したダーン。腕を足で絡んでリバースクルスフィックス。腹固めで腕を極めに行く。仰向けに回転して逃れたホドリゲスだが今度はバックマウント。残り1分。ダーンパウンド。ハイマウントに。ケージを蹴ったホドリゲスだが返せず。残り時間がない。ホーン。

2Rダーン。最後に極めを狙いたかったが時間がなかった。やはりグラウンドに持ち込むと寝技の実力差が出る。

3R。パンチをヒットさせるホドリゲス。ワンツー。ガードするダーン。パンチの弾幕で近づかせないホドリゲス。飛び込みのフェイントを見せたダーン。バックブロー。ダーンが詰めていくが、まっすぐ下がらずサイドステップして組ませないホドリゲス。パンチをヒットさせていく。距離を取って前蹴り。ダーンの飛び込みもかわされる。下がりながら左右のフックを打ち込むホドリゲス。左ボディ。ダーンタックルで出る。四つに組んだがもう30秒しかない。首図もうでコントロールするホドリゲス。ダーンはシングルレッグ。こらえて肘を入れるホドリゲス。ホーン。

3Rホドリゲス。ダーンは一回でもテイクダウンさせればというところだが、このラウンドはホドリゲスがまず組ませないことに徹底していた。

4R。パンチで出るダーン。ホドリゲス距離を取ってパンチ、ロー。2Rまでのダーンの飛び込みもサークリングで対処している。パンチで出るダーンだが組めない。タックルも切られる。ワンツーを入れたホドリゲス。前蹴り。ホドリゲスパンチから右ロー。さらにパンチからボディブロー。パンチで突っ込んだダーンをかわしたホドリゲス。パンチ連打を入れる。首相撲から膝。しかし残り40秒でダーンが組んで投げた。上を取り返そうとしたホドリゲスだがさらに半回転してマウント!パウンドを打ち込む。下からホールディングするホドリゲスのクラッチを切るとフットチョークへ。しかしホーン。

4R終盤ダーンの展開になったがそれまでの打撃のヒットでホドリゲスか。

5R。ダーンが間合いを詰めるが組ませず打撃を打ち込むホドリゲス。ホドリゲス疲れが見えるがワンツーをヒットさせた。関節蹴り。ダーンニータップ。こらえたホドリゲス。ホドリゲスのパンチ連打がヒット。腹に前蹴り。ダーン仕掛けられない。残り50秒で組んでケージに押し込みクラッチ。ホドリゲスは腕を入れて投げをこらえる。引き剥がした。ホドリゲス追いかけると顔面に膝!タイムアップ。

三者49-46でホドリゲス勝利。

2Rにテイクダウンしたらダーンが圧倒していたが、ホドリゲスはダーンの組みを必要以上に怖がることなく、距離を取りつつも打撃を入れていった。ダーンには組みを警戒する相手を攻めるだけの打撃がなかった。

UFC on ESPN+52:セミファイナル・ランディ・ブラウン vs. ジャレッド・グッデン

ミドル級だったがグッデンが3ポンドオーバー。

UFC7勝4敗、中堅以上ランキング未満のブラウン。ボクシングがバックボーン。長身で手足が長く、リーチを武器にUFCでの7勝中5フィニッシュ勝利。4月の前戦は同じランカー未満のアレックス・オリヴェイラと対戦し、開始早々カーフキックを効かされピンチに陥ったが、右でダウンを奪ってからのチョークで一本勝ち。

グッデンは昨年11月にUFCデビューしたが、ベテランのアラン・ジョーバンに手数の差で敗れて判定負け(ジョーバンはその試合が現役最後の一戦となった)。2戦目はUFC0勝1敗の アブバカル・ヌルマゴメドフに3Rテイクダウンから固められ判定負け。今年8月の3戦目はUFC0勝1敗のニクラス・ストルツェに1R序盤の打撃戦でKO勝ち。セミに出てくる戦績ではないが、ローカル時代はフィニッシュ勝利が多かった。

打撃を打ち込むブラウンだがスリップダウンしたところでバックを取るグッデン。しかし正対し引き剥がしたブラウン。前蹴りが顎にヒット。出ていくグッデンに下がりながらジャブのダブルから右ストレートを打ち込む。グッデンのカーフキックがヒット。嫌がるそぶりを見せるブラウン。差kンに挑発を繰り返すブラウンだが、またグッデンのカーフキックをもらって足が流れる。間合いを詰めたグッデン。関節蹴りを入れるブラウン。ホーン。

1Rヒット数でややブラウンのラウンド。

2R。グッデンのカーフキックでスリップダウンしたブラウン。立ち際にハイキックを入れた。ブラウンが立っていなかったら反則だったが。ブラウンもミドルを出す。ボディを打ち込むグッデン。ブラウン出てきた。ワンツーがヒット。グッデンはヘッドムーブでかわす。またカーフキック。ブラウンもパンチを返しヒットしている。間合いを詰めて左ハイを入れたブラウン。距離がつまりグッデンのパンチがヒットする。さらにカーフキック。蹴られた足を下げてスイッチするブラウン。残り15秒でブラウンのワンツーがヒット。後退したグッデンを追いかけてパンチを入れる。距離を取って凌いだグッデン。ホーン。

僅差だったが、終盤の連打の印象でブラウンのラウンドか。

3R。ミドルを入れたブラウン。グッデンが出ていくがそこにパンチを打ち込むブラウン。しかしカーフキックはもらっている。ブラウンの飛び膝にボディブローを合わせるグッデン。ブラウン飛び膝からパンチを打ち込む。ケージまで下がったグッデンにパンチを入れると首相撲。肘。離れたグッデン。残り1分。パンチで出るグッデン。首相撲に捕らえて膝。ブラウンはオーバーフックして投げを狙うと腕十字へ。外れた。パウンドを落とすグッデン。タイムアップ。

三者フルマークでブラウン勝利。

グッデンのカーフキックは明確にポイントを取るまでには至らず。僅差のラウンドも終盤に手数をまとめて確実にラウンドを取っていた。

UFC on ESPN+52:第7試合・ティム・エリオット vs. マテウス・ニコラウ

フライ級。エリオット9位、ニコラウ11位。

1度リリースされローカルの王者となったエリオットは、「世界中のフライ級王者を集めてトーナメントで勝ち上がった選手がDJのタイトルに挑戦できる」TUFに出場できることになり、決勝で修斗王者(当時)の扇久保を破りDJに挑戦。内容は完敗だったが、得意のギロチンを仕掛けるなど見せ場は作った。その後は4勝4敗と勝ったり負けたりだが、現在ノーランカー相手に2連勝中と復調気味。

TUFブラジル出身のニコラウはUFC3連勝から1敗しただけでリリースされていたが、今年3月に再契約。タギル・ウランベコフと対戦予定だったが、1週間前にウランベコフが欠場となり、直前でマネル・ケイプ戦に変更。1Rはテイクダウンから攻めたものの、2R以降は手数で圧される展開で、微妙な判定勝ち。ランキングは下位だがオッズはフェイバリット。

飛び込んでパンチをはなっていくエリオット。ニコラウは距離を取る。威嚇していくエリオットだが、ニコラウは距離をキープしボディブローを打ち込む。パンチ連打で出たエリオット。ニコラウ距離を取ろうとするが、ケージ淵の溝に足を取られてスリップ。すかさず間合いを詰めたエリオットは蹴り(頭部にヒットしたら反則)からタックルにつなげたが引き剥がしまた距離を取るニコラウ。出ていくエリオット。前蹴り。エリオットタックル。アンクルピックからシングルレッグにつなげる。テイクダウン。背中を向けて立つニコラウ。エリオットはスタンドでもバックキープ。正対。こらえて離れたニコラウ。ノーガードで挑発するエリオット。ニコラウがワンツーからボディを入れた。ホーン。

1Rヒット数は五分。

2R。すぐにタックルに入ったエリオットがバックに回る。ニコラウケージまで移動。エリオットはバックキープにこだわらずバックからパンチ連打を入れる。押さえる手が片腕になったことでニコラウ離れた。前に出ていくエリオットだが、ニコラウは入ってくるところにパンチをヒットさせていく。ボディを打ち込むニコラウ。エリオットまた組み付くが、ニコラウ離れた。距離を詰めるエリオットだがニコラウのパンチを貰う展開が続く。ニコラウ執拗にボディを狙っている。エリットタックル。投げでこらえたニコラウ。ホーン。

このラウンドもヒット数には大きな差はない。

3Rもサークリングを続けるニコラウ。エリオットパンチからタックルへ。ケージに押し込んだ。頭を押し付けて細かい膝を入れていく。離れた。エリオットの飛び前蹴りが顔面にヒット。しかしニコラウがタックルでテイクダウン。エリオットクローズドガード&両腕クラッチでがっちりとホールディング。両者とも2Rまで自分が勝っている(または、明確に負けたと思っていない)ため、リスクを冒して攻めようとしない。ニコラウは密着したまま持ち上げてスラムで叩きつける。このラウンドは完全に捨てているエリオット、ニコラウもフィニッシュを狙いにはいっていない。残り10秒で立ったニコラウだがやはり距離を取る。タイムアップ。

三者29-28でニコラウ勝利。

僅差の展開だったが、3Rにグラウンドで下から固めて時間稼ぎしたエリオットの行動は裏目だった。

ジャッジは三者とも1Rエリオット、2Rと3Rをニコラウに入れている。

UFC on ESPN+52:第6試合・サビーナ・マゾ vs. マリヤ・アガポワ

女子フライ級。

長身でムエタイベースのマゾはまだ24歳と若い。UFCデビュー戦はマリーナ・モロズにスタンドで打撃をもらう展開で判定負け。しかしそこから3連勝。前回はタイトル挑戦経験のあるアレクシス・デイヴィスと対戦。蹴りをキャッチされ倒されると、グラウンドでは一方的に攻められ判定負けで連勝ストップ。

カザフスタンのアガポワはUFC1勝1敗。最近増えてきた中央アジアの選手だが、イスラム教徒が多いカザフスタンでは女子選手は少ない。アガポワは元々ボクシングから格闘技を始めたが、国の支援が打ち切られたためMMAに転向しアメリカに移住。現在はATTに所属している。UFC初戦は階級下のハンナ・サイファーズ相手にアグレッシブに攻め、左ハイでダウンを奪ってからのチョークで一本勝ち。8月の2戦目ではシャナ・ドブソンと対戦し、1Rからラッシュで仕留めに行ったが、攻め疲れして2Rに失速。マウントでのパウンド連打で動けなくなりレフェリーストップ負け。アグレッシブな反面、攻めが雑すぎた。

距離を詰めていくマゾだがアガポワが下がりながらパンチを当てていく。マゾがケージ際まで下がらせると組み付いた。しかし引き剥がすアガポワ。またケージに詰めたマゾがパンチを打ち込むがアガポワも打ち返す。サークリングしながらパンチを当てていくアガポワ。右がクリーンヒット。パンチから左ハイ。出ていくマゾだがヒット数ではアガポワが圧倒。的確に連打をヒットさせる。アガポワバックブロー。ボディから顔面に打ち込む。ホーン

1Rアガポワ。

2R。マゾまた出ていくがアガポワのパンチを貰う展開。カーフキックを出すようになったマゾだが軽く打っているだけで効果は薄そう。ひたすら追いかけていくマゾ。アガポワのボディがヒット。ワンツー。マゾ鼻血。1Rほどの手数の差はないが、やはり上回っているのはアガポワ。残り1分でタックルに入るマゾ。アガポワはスタンディングでギロチンに抱えたが、放して距離を取る。終盤パンチを打ち込んだマゾだがアガポワも打ち返してホーン。

2Rアガポワ。

3R。変わらずサークリングしながらパンチをヒットさせていくアガポワ。マゾタックルに入るが受け止められた。スタンドで出てきたマゾに左フックを打ち込みヒット!マゾ前のめりにダウン!膝をついたマゾに瞬時にチョーク!タップアウト!

ダウンから流れるようにチョーク。ずっと距離を取り続けて消極的にも見えたが、今回は雑な攻めがなかった。

UFC on ESPN+52:第5試合・クリス・グティエレス vs. フェリペ・コラレス

バンタム級

UFC屈指のカーフキッカー・グティエレスUFCデビュー戦こそハオーニ・バルセロスにチョークで一本負けしたが、そこから5試合で4勝0敗1分け。しかし3戦続けてカーフキックでダメージを与えての勝利だったため、ここ2試合は研究されてそこまで有効に使えていない。

ブラジルのコラレスはここまで2勝2敗。モンテル・ジャクソンにはKO負けしたが、前戦はルーク・サンダース相手に1Rに喫したダウンを2R以降盛り返して判定勝ち。しかしここ2戦はスタンドの打撃でダウンを奪われており、後半はスタミナ切れで失速している。

プレスしてくるコラレスグティエレスは距離を取りつつ蹴りを入れていく。カーフキック。バックスピンキック。ミドルを入れたコラレスコラレスパンチで出てケージまで下がらせるとタックル。ボディロックしスタンドでバックに回る。グティエレス正対。逆にダブルアンダーフックに捕らえて入れ替える。しかしテイクダウンに行くわけでもない。放した。また打撃で出るコラレスだが、グティエレスはアッパーを入れるとタックルへ。ダブルアンダーフックからテイクダウン狙い。ケージでこらえるコラレス。首投げを狙うコラレスだがグティエレスこらえた。自ら離れるグティエレスコラレスが打撃で出るがグティエレスが飛び込んでパンチからカーフキック。ホーン。

1Rヒット数ではややグティエレス

2R。カーフキックを入れるグティエレス。プレスしてきたコラレス。左右のフックkら左ミドル。パンチで飛び込むコラレスだがグティエレスかわした。ジャブを当てていく。パンチで飛び込み四つに組んだが引き剥がすグティエレス。サイドステップして角度を変えながらパンチを入れる。コラレスがプレスしていくが、ヒット数はグティエレス。ジャブやローで手数を稼いでいる。パンチから右ハイ。コラレスも蹴りを出しているが空振りが多い。コラレスタックルへ。ケージで耐えるグティエレス。シングルレッグで持ち上げたコラレスだが倒せず離れる。距離を取って打撃を入れていくグティエレス。左ボディ。間合いを詰めるコラレスだが手が出ていない。残りわずかでグティエレスは胴回し回転蹴り。下になったグティエレスコラレスはパウンド。ホーン。

2Rグティエレス

3R。コラレスまたケージまで下がらせてタックル。こらえるグティエレス。入れ替えて離れた。間合いを詰めるコラレスだが、グティエレスの距離を取りながらのジャブをもらっている。カーフキック、ジャブを当てていく。パンチをもらいまくっているコラレスだがタックルへ。投げてテイクダウン。ガードのグティエレスにパウンド。グティエレスはもう逃げ切り狙いか、ディフェンスに徹する。残り40秒で蹴り離して立った。スタンドでパンチを入れていくグティエレスコラレス後退。顔面にバシバシヒットしている。残りわすかでグティエレスタックルからテイクダウン。入れ替えたコラレスに三角を狙ったところでタイムアップ。

29-28コラレス、30-27グティエレス、30-27グティエレス。2-1でグティエレス勝利。

1Rは微妙だったのでコラレスに入るのもわかる。3Rは終盤に的確にパンチをヒットさせたグティエレスのラウンドで問題ないと思うのだが。

今回もカーフキックでのダメージはそこまでではなかったが、ジャブを的確にヒットさせて勝利したグティエレス

コラレスに入れたジャッジは3Rではなく2Rをコラレスにつけている。

メディアのジャッジは30-27グティエレスか29-28グティエレスがほとんど。

mmadecisions.com

UFC on ESPN+52:第4試合・アレクサンドル・ロマノフ vs. ジャレッド・バンデラ

ヘビー級。

ここまで14戦全勝・UFCでも3連勝のロマノフだが、攻めが雑で荒い。最初の2戦は相手のレベルも低く一本勝ちできたが、4月の前戦はTUFウィナーのファン・エスピーノと対戦。1Rはテイクダウンを奪われる展開で落とし、2Rはグラウンドで上を取り雑なパウンドで取り返したが、3Rは開始早々にエスピーノの膝がローブローになり、負傷判定の結果スプリット判定勝ち。まだフルタイム戦ったことはないが、ここまでの試合ぶりを見ると、このまま上位に通用するとは思えない。

今年2月にUFCデビューしたバンデラはここまで1勝1敗。デビュー戦はセルゲイ・スピヴァク相手にテイクダウンされると手も足も出ずパウンドで2RKO負け。2戦目はマーク・ハントのスパーリングパートナー・ジャスティン・タファと対戦。UFC0勝1敗のタファが手数が少ないのにも助けられ判定勝ちでUFC初勝利。しかし実力はUFC最下層レベル。

蹴りを出していくロマノフ。バンデラは距離を取って様子見。パンチで飛び込みタックルに入るロマノフ。バンデラギロチン。振りほどき離れたロマノフだがまたタックルで飛び込んだ。テイクダウン。バンデラすぐに立つがバックを取っているロマノフ。投げてテイクダウン。また立つがすぐにまた投げる。バックについているが足をフックできていないのでまた立たれる。また投げて今度は片足フック。しかし外れた。立ったバンデラがようやく正対し離れる。残り1分。ロマノフちょっと疲れが見えるが蹴りを出していく。1R何もできていないバンデラだが取り返しに行く様子は見えず、見合いが続く。ロマノフがパンチ連打を打ち込みヒット。追い打ちに行ったところでバンデラも打ち返す。ホーン。

1Rロマノフ。

2R。ロマノフまたタックル。クラッチして足をかけテイクダウン。サイドからハーフにしたロマノフ。足を抜いてマウントに。肘を入れるロマノフ。肘連打。パウンド。鉄槌。バンデラは股下を抜けて立とうとしたがロマノフは上をキープしサイドに。押さえ込みながら肘。ニーオンから肘の連打。バンデラは背中を向けて立とうとする。片膝をついたバンデラをバックから殴るロマノフ。片腕を押さえてパウンド連打。打ちながらマウントに移行しパウンドラッシュ!逃げられず打たれ続けるバンデラを見てレフェリー止めた。

無敗でUFCでも4連勝としたロマノフ。しかしこのテイクダウンが上位陣に通用するかはやってみないとわからない。

 

UFC on ESPN+52:第3試合・チャールズ・ロサ vs. デイモン・ジャクソン

フェザー級

今月でUFCデビューから丸7年になったロサ。まだ10戦しかしておらず、これがキャリア初の年間3試合目となる。ここまでは5勝5敗できれいに負けと勝ちを繰り返しており、今回は初の連勝を掛けた試合。ATT所属・柔術黒帯で、14勝中8つが一本勝ち。普段はステーキハウスのシェフとして働いている。

ジャクソンは昨年9月、コロナ陽性選手の代役としてUFCと再契約すると、2Rまでタックルでテイクダウンされ続ける展開から、3Rにタックルに合わせたギロチンで大逆転一本勝ち。しかし前戦はイリア・トプリアに打撃で常に劣勢となりパンチ連打をもらってKO負けしている。

ジャクソンタックルでケージに押し込む。ロサが膝を入れて引き剥がしパンチを打ち込んだが、膝がローブローということでタイムストップ。金的よりは上気味にヒットしたように見えたが、ファールカップに当たっていたか。再開。右ハイを入れたジャクソン。ロサはATTのお家芸カーフキック。ジャクソンが出ていくが距離を取るロサ。またカーフ。ロサのパンチをかいくぐったジャクソンがまたケージ押し込み。離れた。またカーフキックを入れるロサ。パンチで出たがジャクソンカウンターのタックル。テイクダウン。ロサハーフから足関。しかし起き上がったジャクソンがパウンドを入れる。なおも足関を狙うがパウンドを打ち込むジャクソン。ホーンと同時に膝十字を取ったロサ。若干ホーン後の気もしたが。

1Rほぼ五分だが強いて言えばジャクソンか。

2R。ジャクソンのニータップでバランスを崩したロサ。立ち際に蹴りを入れたジャクソンはケージを背負ったロサに飛び膝。しかしそれをキャッチしたロサがテイクダウン。が、ジャクソン足関から上を取る。立ったロサだがジャクソンがバックを取っている。投げてテイクダウン。また立つロサだがまた投げてバックマウントを狙うジャクソン。足をフックさせず立ったロサだがまだバックを取られている。投げると今度は足をフックし四の字バック。残り1分。チョークを狙うジャクソン。放して上からパウンド。肘。ロサなんとか正対したが、ジャクソン今度は肩固めを狙う。ホーン。

前のラウンドのお返しか、ホーンが鳴ってもすぐに肩固めを放さないジャクソン。2Rもジャクソン。

3R。間合いを詰めたジャクソンに対し、ロサはのバック肘がヒット!しかしそのままバックに付いたジャクソン。チョークにかかえてグラウンドに持ち込みハーフバックに。ロサが向き直りハーフになるが、バック肘でこめかみをカットしたジャクソンは大流血。ロサが立つがバックを取っているジャクソン。一旦ドクターチェックが入るが続行。バックを取られた体勢でジャクソンの傷を殴っていくロサ。テイクダウンを狙うジャクソンだがロサ正対。がぶったロサだがジャクソンまたボディロックしテイクダウン。バックに付いたがロサ反転し上に。リバースクルスフィックスに捕らえるロサ。しかしジャクソン反転し上を取る。ガードに戻したロサが三角を狙うが外したジャクソンはパス。ロサバックを取らせて立つがジャクソンまたテイクダウン。タイムアップ。

終わった瞬間にロサの顔を押すジャクソン。ちょっと揉めたが最終的には握手して健闘を称える。

29-28、29-27、30-27の3-0でジャクソン勝利。

2R以降はテイクダウンからポジションを奪い続けた。10-8つくラウンドはないと思ったが。

UFC on ESPN+52:第2試合・ルピータ・ゴディネス vs. シルバーナ・ゴメス・フアレス

女子ストロー級

4月に試合1週間前の代役としてUFCデビューしたゴディネス。それまでは戦績こそ5戦全勝だったものの、まともなレベルの相手との対戦経験はなかったが、初戦でいきなり元Invictaアトム級王者のジェシカ・ペネと対戦。豪快な投げでテイクダウンを奪うがグラウンドには付き合わないという展開でスプリット判定負け。

本来ハンナ・サイファーズと対戦予定だったが、試合3日前にサイファーズが欠場。来週のコンテンダーシリーズに出場予定だったスウェーデンのフアレスが代役としてUFCデビュー戦を行う。KSWでは2018年に現UFCファイターのアリアネ・リプスキの持つフライ級王座に挑戦したが判定負け。コンテンダーシリーズに出場予定だったとはいえ、もう36歳と若くない。10勝中6KOのストライカー。

ゴディネスがプレスしてパンチを打ち込む。ケージまで下がったフアレスにタックル。テイクダウン。すかさずバックに回る。フアレス立ったがバックをキープしているゴディネス。投げて膝をつかせる。ハーフバック。また立ったフアレス。正対しようとするフアレスを投げると足で腕に絡んでリバースクルスフィックスの体勢に。しかしフアレス立ってスタンドへ。前蹴りを腹に入れてふっとばしたゴディネス。スタンドで押されているフアレス。ゴディネス飛び込んでタックル。テイクダウン。両足フックしてバックマウントにすると仰向けに。腕十字に移行。タップアウト。

ゴディネス完勝。フアレスは寝ても立ってもほぼ何もできず。コンテンダーシリーズ出場予定だったが、仮に出ていてもUFCとの契約はできなかったのではというレベル。