格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★PRIDE GP 2nd ROUND リアルタイム実況

今日は高田劇場から。出てこいやーで始まり。
第1試合 桜庭和志vsニーノ・”エルビス”・シェンブリ
予想通りというか、浜中の存在はなかったことになってる。ニーノ入場後、桜庭入場の前に赤コーナー側の演出設備が不具合で、しばしインターバル。
パジャマのコスプレ+ラッツ&スターの「夢で逢えたら」→スピード2のコンボ入場曲。前の試合が夢だったということらしい。
ニーノ87.4kg、桜庭88kg。
ニーノいきなり引き込み。CB移籍しても変わってない。下からスパイダーガード、パンチで攻める。桜庭はうつ伏せのまま守るのみ。すきを見て立ち上がり、猪木アリからロー。ニーノは関節へペダラーダ。ブレイク。
この後はほとんどスタンドの展開。やや桜庭有利だが、有効打と言えるほどのものはない。ニーノは首相撲からの膝を狙うが、これは桜庭がしっかり対策を立ててきていて、すぐふりほどく。またニーノがグラウンドに持ち込んだところで1R終了。
ニーノまた引き込み。桜庭、パスを狙うが、また猪木アリに。桜庭は膝を痛めたとの情報が。ブレイクでスタンド。桜庭、膝をすくってテイクダウンするが、グラウンドには行かず、猪木アリ。下からニーノの関節蹴り。ブレイク。またスタンドの展開。スタンドでニーノがバックを取り、ジャーマン気味に投げるシーンも。2R終了。ここまでは五分か。
3R。桜庭の膝は相当悪いという情報。ニーノまた引き込み、桜庭立ってまたブレイク。ここで初めてニーノがテイクダウン。パンチから顔面蹴り。桜庭素早く立ち上がり、上を取り返す。しかしまた攻め手無し。最後、テイクダウンした桜庭はジャンピングフットスタンプ狙い。ゴング。
判定3-0で桜庭。でも明確なポイントはないし、ほぼドローと言っていい内容。高田が「今だから言えるが、桜庭は試合を出来る状態じゃなかった」というフォロー。
桜庭マイク。「本当は一本取ってハッスルしたかった。8月も出れたら出たい」
次はもう等身大の相手がいいと思う。これ以上桜庭に無理な期待を背負わせるのは気の毒。
クイントン・”ランペイジ”・ジャクソンvsヒカルド・アローナ
自分的セミファイナル。ミドル級次期挑戦者決定戦と正式アナウンス。アローナの煽りV、入場に歓声がピクリとも出なくて笑える。
アローナ91.3kg、ジャクソン92.9kg。
スタンドで組み合い、ランペイジ両差し。アローナは引き込み。下から極めを狙うタイミングでランペイジ離れる。スタンドへ。アローナのタックルは切られ、また下に。ジャクソン、上からパンチ。また下から極めを狙うアローナ。身体が離れたところに、アローナが寝たままかかと落とし。これが頭部にクリーンヒットし、力が抜けるジャクソン。アローナはレフェリーにストップをアピールするが、そのまま続行。ジャクソン、やや手数が減り、アローナの下からの仕掛けが増える。じわじわポジションを変え、三角絞めに。会場がわき上がるが、次の瞬間、衝撃的な結末が訪れた。ジャクソンは三角絞めの体勢のままアローナを高々と持ち上げ、そのままハイアングルのパワーボム!アローナ失神。レフェリーがすかさず試合を止めた。
途中までは「やっぱり地上波に乗らない試合になっちゃったか」と思っていたが、こんなすさまじい結末なら放送されるかも。アローナのタックルはやっぱりスタンドレスリングができる相手には通用しない。今回、負けて初めてインパクトを残せたか。
セルゲイ・ハリトーノフvsセーム・シュルト
自分的メインイベント。シュルト132.5kg、ハリトーノフ106.5kg。
組み合って、フロントチョークに捕らえるシュルト。自分からグラウンドに引き込んでしまう。駄目だろそれ。あっさり抜け、シュルトのガード。そこで下から不用意に三角狙いに行き、パスされる。駄目だろ。あっさりマウント。が、パワーで跳ね返す!スタンドへ。スタンドではシュルトの強烈なパンチが何発か当たるが、ハリトーノフは我慢強いのか、効いている様子を見せない。組んであっさりテイクダウン。ハリトーノフはガードで立ち上がり、上からパンチ。シュルトも下からパンチ。この体勢から、両者殺傷力の高いパンチを撃ち合う。しばらくこの攻防が続くが、ハリトーノフがパスし、マウント。シュルトもブリッジで返そうとするが、ハリトーノフは頭の上まで上がり、片膝で片腕を固定したままパンチ・パンチ・パンチ。血に染まるシュルト。レフェリーが見かねて試合を止めた。
ハリトーノフ、またしても底を見せず。しかしシュルトは勝てた試合だと思う。徹底的にスタンドにこだわる作戦を立てていけば。自分から引き込んでどうする。ハリトーノフがガードで立ち上がりながら殴っていった時も、草刈りで掬って倒せそうだったのに、そういう動きを全く見せなかった。作戦面が駄目すぎ。特にアドバイスが出ている様子もなかったし。見ててイライラした。チームを変えればまだまだ強くなる余地があると思う。
小川直也vsジャイアント・シルバ
煽りV長すぎ。
シルバ159kg(いい加減マスコミは238kgと紹介するのをヤメロ)、小川115kg。
テイクダウンした小川。秒殺かと思われたが、規格外の体格に攻めあぐんだのと、シルバが結構研究していたため、極めには入れない。が、マウントを奪うとパンチ連打。シルバ40歳、打たれるままでレフェリーストップ。
まあこんなもんだろうという予想を全く上回ることのない試合。まあ予定調和的ハッピーエンドというか、会場は最高潮に盛り上がっていたけど。
当然締めはハッスル。
個人的には、こんなんで良く盛り上がれるなと意地悪なコメントをしてしまいたくなるが、盛り上がるのも当然か。しかし、ハッスルの宣伝は結局DSEマッチポンプだし。もしジョシュがPRIDEに出て、勝利後に新日の宣伝をやったら、痛快度はこの200倍くらいだろう。小川がロマネックスに出てやるのでも可。どっちにしてもありえないだろうけど。
休憩。
吉田秀彦vsマーク・ハント
ハント126kg、吉田100kg。
いきなり片足を取り、大内刈りでテイクダウンする吉田。が、勢いがつきすぎて下になってしまう。ハント、上からパンチ。吉田は腕十字。完全に入って、ハント、タップしたようにも見えたが、抜けた。下からアンクルを狙う吉田、顔面に蹴りを入れるハント。立ち上がり、ハントがコーナーにつめた所でブレイク。
吉田のタックルに膝を合わせるハント。かなり反応もいい。吉田、引き込んで下に。上から殴るハント。あわや!?のシーンだが、吉田は下から十字。これは入りが浅かったが、身体を入れ直してしっかり十字。ハントタップ。
予想以上に健闘したハント。しかし本部長は「ハント選手のいいところが何も見えなかった」とコメント。そういうことにしたいのか?今後は練習次第だと思う。
吉田は試合中に肩がはずれた模様。勝ったものの、冷静に見れば総合初心者相手に苦戦したという感じ。テイクダウンの不味さも気になる所。とりあえず次に誰とやるかだろう。
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラvsヒース・ヒーリング
ヒーリング110.5kg、ノゲイラ102.4kg。
いい試合です。展開多すぎてかけないけど、ノゲイラがグラウンドで攻め、ヒーリングが凌いで逆襲する展開。スタンドではややヒーリング上手か。下になったヒーリングをずっとコントロールし続けていたノゲイラだが、上を取ったヒーリングはノゲイラオモプラッタ・三角を凌いで打撃。優勢なのはノゲイラだが、ダメージ的には両者五分のまま1R終了。
2R、ヒーリングのタックルをがぶるノゲイラ。ここで横井戦と全く同じくスピニングチョーク。決まってタップ。ヒーリングも当然知っていたはずだろうに。あっけない結末。まあ番狂わせがなくて良かったか。
エメリヤーエンコ・ヒョードルvsケビン・ランデルマン
タックルで持ち上げたランデルマン、ジャーマン気味に後方にジャンピングスープレックス。これでヒョードルが頭から落下し、ヒヤッとするも、すぐ上を取り返し、アームロック。ランデルマン、あっさりタップ。もう優勝はヒョードルで決まりかと思わせるような完勝。
決勝はいまさら抽選でカードを決めるらしいが、もうヒョードルvsハリトーノフ、小川vsノゲイラでいいだろう。ハリトーノフにどれくらいの底力があるかまだわからないが、ヒョードルの優勝は堅いと思う。小川もテイクダウンの弱いノゲイラ相手なら健闘はできそう。勝てるとは思わないが。
番狂わせ一個も無しだったけど、あくまで決勝戦への前フリと考えたら、これでOKか。