格闘技徒然草

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UFC262:5月にレオン・エドワーズ vs. ネイト・ディアスが決定。セミとしてノンタイトル戦初の5Rに。

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5月UFC262でレオン・エドワーズ vs. ネイト・ディアスが組まれることが決定。この試合はセミファイナルだが、UFC史上初めてメイン・タイトルマッチ以外で5Rで行われる試合となる。メインイベントはすでに発表済みのライト級王座決定戦チャールズ・オリヴェイラ vs. マイケル・チャンドラー。

エドワーズは3月にハムザト・チマエフ戦が組まれていたが、チマエフが新型コロナウィルスの後遺症により欠場し、代役のベラル・ムハマドと対戦。しかし2Rにエドワーズのアイポークによりムハマドが戦闘不能になり、1年9ヶ月ぶりの試合だったがノーコンテストに。ムハマドとの決着戦ではなくネイトとの対戦に。現在、NCを挟んで8連勝中。

ネイト・ディアスは19年11月のホルヘ・マスヴィダルとのBMF王座決定戦でTKO負けして以来の試合となる。

 

UFC260:メインイベント・スティーペ・ミオシッチ vs. フランシス・ガヌー

ヘビー級タイトルマッチ。ミオシッチは2度目の防衛戦。ガヌーランキング1位。

3年前のUFC220で対戦し、ミオシッチが勝った試合の再戦。当時はガヌーが昇り調子で、オッズでも優勢だったが、前半で失速するとあとは一方的な展開に。ガヌーはジムを変わったタイミングでもあり、練習環境の変化が悪影響を与えているとも言われた。さらにガヌーは次戦のデリック・ルイス戦でもオッズで大差をつけていたにもかかわらず、終始攻めない大凡戦で判定負け。すっかり評価が落ちたガヌーは、次の試合で一度勝っているブレイズ相手にアンダードッグとなってしまうが、わずか45秒でKO勝ち。そこからヴェラスケス・JDSの元王者コンビ、無敗のホーゼンストライクにすべて1RKO勝ちして再戦のチャンスを掴んだ。

その間、王者ミオシッチは、二階級同時制覇を狙ったコーミエにまさかのKO負け。ダイレクトリマッチでKO勝ちしてタイトルを取り返すと、昨年さらに3度目の試合が組まれ、判定勝ちでコーミエに引導を渡した。38歳。コーミエを除けば、過去に勝った相手との再戦はこれが初めてとなる。

カーフキックを蹴っていくガヌー。序盤はスローペース。ここ4試合の最長タイムを過ぎたが、そこでジャブのダブルから右ストレートを打ち込んだ。浅い。ミオシッチはガヌーのパンチにシングルレッグ。しかしがぶったガヌー。バックに回りパウンド!ミオシッチ立つがバックから殴られている。ガヌー今度はタックル。しかし切ったミオシッチ。ガヌープレスしていく。飛び込んで右を入れたガヌー。ミオシッチは左右にステップ。ローを一発。ガヌーはフェイントを入れる。両者見合いのまま。残りわずかでガヌーがローを入れたところでホーン。

1Rガヌー。攻める場面はあったが、そこまでスタミナは使っていない。

2R。ミオシッチが出たところにガヌーのジャブがヒット。前に出て右が入り効いた!ケージに詰めてラッシュするガヌー。ミオシッチ立ち上がり、カウンターの右を入れるが、再び出たところにガヌーの左フックがビッグヒット!ミオシッチ意識が飛んでKO!

新王者誕生。

インタビュアーのジョー・ローガンから「初防衛戦でジョン・ジョーンズとはどうか」と言われると「もちろん対戦したい。いつでもいい」とコメント。

UFC260:セミファイナル・タイロン・ウッドリー vs. ヴィセンテ・ルケ

ウェルター級。ウッドリー7位、ルケ10位。

一時は安定王者だったウッドリーだが、タイトル陥落から3連敗中。それもすべてスタンドでプラスされ下がってケージを背負い続けるという展開。前回は4Rまですべて取られ、5Rにテイクダウンされた際に肋骨を痛めてTKO負け。打撃の手数が極端に減っており、判定で負けが確定しても戦法を変えようという姿勢も見えなかった。果たして戦う心は戻っているのか。

ルケはUFC戦績12勝3敗のハイアベレージで、12勝中判定が1度しかないフィニッシャー。UFCでたまにいる、連勝してフィニッシュもしているのになかなかチャンスが与えられない選手の一人で、ランカーとの対戦がないまま6連勝してようやくスティーブン・トンプソンとの試合が組まれたが、打撃で劣勢となり、判定で完敗。するとそこからまた2試合ノーランカーとの対戦になったが、2試合ともKO勝ちし、ようやく2度目のランカーとの試合が組まれた。ストライカーだが極めも強い。

いきなりタックルに入ったウッドリー。ケージに押し込む。が、受け止めたルケが入れ替えて逆に押し込む。また入れ替えるウッドリーだが引き剥がして離れたルケ。ウッドリー、パンチを打ち込んでいく。積極的に打撃を入れていくがタックル。しかしルケ呼んでいて受け止めるとケージに押し込んでいく。ボディに膝を打ち込むウッドリー。ルケはボディブロー。差し替えして離れるルケ。ウッドリーの右がヒット。一瞬ぐらついたルケだが、ルケの右が今度はヒットして効いた!足元がふらついているウッドリー。ルケが追い打ちに来るがパンチを出して凌ぐ。が、足元が崩れて亀に。ルケダースチョーク。がっちり入りタップアウト!

今日は攻めていたウッドリーだが、攻めていただけにパンチを貰って効かされてしまった。そこから凌がせずに仕留めきったルケが見事。

ウッドリー、内容は悪くなかったが、4連敗だし引き際か…。

UFC260:第8試合・ショーン・オマリー vs. トーマス・アルメイダ

バンタム級。両者ノーランカー。

コンテンダーシリーズに出場した時から将来のスター候補として期待されていたオマリー。UFCデビューから2戦は前半攻勢の後にスタミナ切れしての判定勝ちと期待外れの感もあったが、汚染されたサプリメントによる2年の出場停止から復活すると、2試合連続1RKO勝ちしてようやく頭角を現す。が、昨年8月のマルロン・ヴェラ戦では、1R序盤に足を痛めてしまい、スリップで倒れたところにパウンド連打をもらってKO負け。MMA初黒星を喫して以来の再起戦となる。殺傷能力の高い打撃が武器。26歳。

トーマス・アルメイダは29歳で元プロスペクト。UFCと契約するまでの17戦ですべてフィニッシュ勝利(うち15回が1R)し、UFCデビュー戦こそ初の判定となったがそこから3連続KO勝ち。が、コーディ・ガーブラントとの無敗対決で1RKO負けし初黒星。それからは打撃戦でも撃ち負けるようになり、2連敗したところで目の負傷により2年半のブランク。昨年7月に復帰したが、かつての爆発力が見られず判定負け。ブランクの影響でないなら、若いとはいえ復活は厳しそうだが…。

打撃戦。リーチにまさるオマリーの間合い。ボディへのバックスピン効くからワンツー。アルメイダ飛び込んでパンチを打ち込んだ。ヒットしたが浅かったか。左ミドルを入れたオマリー。アルメイダが出てくるところに右フック。カーフキック。前蹴り。ハイキックの膝がヒットし効いたアルメイダ。直後の左フックをもらって尻もちダウン。オマリー終わったと思ったのか、追い打ちに行かず離れるがレフェリー止めずにアルメイダ立つ。オマリーが打撃を入れていく。バックスピンキックをキャッチされ下になったがすぐに立つ。右ハイがヒット。バックスピンキック。アルメイダが出てくるところにカウンターを狙うが当たらず。ホーン。

1Rオマリー。しかしダウンの後畳み掛けていれば終わっていたのでは。

2R。ワンツーを入れるオマリー。カーフキック。バックスピンキック。アルメイダはまずパンチの間合いに入れない。アルメイダのカーフキックですリプダウンしたオマリー。すぐに立つ。またカーフキック。関節蹴りを入れるオマリー。左がヒット。アルメイダ劣勢だが出ていく。しかし距離を取られ空振り。残り1分。ジャブから圧を強めたオマリー。オマリー飛び膝。しかしヒットせず下に。アルメイダのパウンドがヒット。下から足でディフェンスするオマリー。ホーン。

2Rはヒット数でオマリー。

3R。カーフキックを入れたオマリー。関節蹴り。距離を取って蹴りを入れる。アルメイダは間合いに入れない展開が続く。オマリーのワンツーがヒット。前に出てきたアルメイダだが、オマリー首相撲で振ってかわす。出ていくアルメイダにジャブのダブルがヒット。出てきたアルメイダに左のカウンターがヒット!崩れて倒れ込むアルメイダ。オマリーまたすぐには追い打ちに行かないが、続くと見て飛び込んでパウンド。ディフェンスできないのを見てレフェリー止めた。

オマリー完勝だが、KOして当然の相手に余裕を見せすぎた。本来1Rで終わらせていなければいけない試合。

アルメイダは4連敗ではさすがにリリースだろう。

UFC260:第7試合・ジリアン・ロバートソン vs. ミランダ・マーヴェリック

女子フライ級。ロバートソン15位。

月組まれていた試合だが、ロバートソンが体調不良(新型コロナではないとのこと)で欠場し、今回に延期となっていた試合。

ロバートソンはUFC女子フライ級で単独トップとなる10試合目。6勝、フィニッシュ勝利5回、一本勝ち4回も同じく最多。女子フライ級スタートとなるTUFから参戦し、ここまで6勝3敗。柔術黒帯のグラップラー

昨年10月にUFCデビューしたマーヴェリック。UFCデビュー戦は、1勝1敗のリアナ・ジョジュア相手に1Rから打撃で積極的に攻め、2Rに肘でカットしてのTKO勝利。しかし柔術レスリングの経験があり、キャリアでは一本勝ちが多い。2戦目で早くもランカー・ナンバーシリーズのメインカードという高待遇を受けている。23歳。

距離を取り、飛び込んで打撃を入れていくマーヴェリック。ロバートソンも打撃を出すが距離が遠くヒットしない。ロバートソンの蹴りをキャッチしてテイクダウンしたマーヴェリック。ロバートソンのガードに入っていく。ハーフ。脇を差してバックを狙おうとするロバートソン。立った。パンチを入れていくマーヴェリック。残り30秒でタックル。テイクダウン。ハーフからパウンドを入れる。ロバートソン、下から足で蹴って離し立つ。ホーン。

1Rマーヴェリック。

2R。マーヴェリックが打撃を入れていく。スーパーマンパンチで飛び込んだが、そこに組み付いてバックに回ったロバートソン。後方に引き込みテイクダウン。バックから上になりハーフで押さえ込む。亀になったマーヴェリック。ロバートソンバックに回るが足のフックはさせない。しかし上をキープするロバートソン。立った。マーヴェリックハーフバックからまた引き込んだ。ノースサウスで押さえ込む。残り1分。座った体勢で足のロックがないままチョークの体勢。残り30秒でマーヴェリック抜けて立った。パンチで出る。ケージを背負うロバートソン。パンチを打ち込むが残りわずかで組んだ。ホーン。

2Rロバートソン。

3R。パンチでプレスしていくマーヴェリック。ロバートソンシングルレッグ。こらえたマーヴェリック。またタックルに入るが今度は切られた。マーヴェリックすかさずバックに回る。バックマウント。そこから上になるが、ロバートソンはディープハーフからスイープを狙う。マーヴェリック脇を差してこらえる。ロバートソン亀に。パウンドを入れるマーヴェリック。ロバートソン下から腕十字。クラッチしてこらえたマーヴェリック。ロバートソンそのままスイープを狙うが体をまたいでこらえた。しかしロバートソンバックを取ることに成功。そのままバックマウントを狙うが、足のフックを外して立ったマーヴェリック。残りわずかでタックルに入ったマーヴェリック。テイクダウンし上から足を蹴る。タイムアップ。

30-27×2、29-28の3-0でマーヴェリック勝利。

2者は2Rもマーヴェリック?ほぼグラウンドでバックを取られていたが、押さえ込んでるだけで、残りわずかでのマーヴェリックのパンチを取ったのだろうか。

打撃で完全に上回り、グラウンドでは攻められる場面もあったが、それでも自らタックルを仕掛けるなど強気だったマーヴェリック。これでランキング入りか。

UFC260:第6試合・ジェイミー・ムラーキー vs. カーマ・ワーシー

ライト級。

繰り上がりとはいえ、UFC0勝2敗のムラーキーがメインカード登場。オーストラリア出身で、19年の地元大会でUFCデビューしたがニュージーランドのキックボクサー・ブラッド・リデルの打撃に完敗。2戦目は同じ0勝1敗のファレス・ジアムと対戦し、タックルからのテイクダウンで攻めたが、接戦の末判定負けで2連敗。

ワーシーは代役出場でUFCデビューを果たすとデボンテ・スミス、ルイス・ペーニャにフィニッシュ勝利と意外な活躍を見せたが、前戦では第1試合に出場したアブー・アツァイターの弟・オットマン・アツァイターに組んだ状態からのパンチでダウンしパウンド連打でKO負け。34歳とあまり若くない。

打ち合いでムラーキーの左フックがアゴにヒットしワーシーうつ伏せにダウン!ムラーキーすかさずパウンド連打。KO!

UFC260:第5試合・アロンゾ・メニフィールド vs. ファビオ・シェラント

ライトヘビー級だったが、急遽試合が決まったシェラントが0.5ポンドオーバーしキャッチウェイトに。

メニフィールドは大学時代にアメフトで活躍し、その後もプロで活動していたが、MMAに転向。28歳での遅いプロデビューとなったが、3連勝でデビュー2年目に早くもコンテンダーシリーズに出場。その年は負傷TKO勝利でUFCとの契約はならなかったものの、翌年のコンテンダーシリーズでは8秒KO勝利。UFCデビューからも2試合連続でKO勝ちしていたが、デビュー10戦目のデビン・クラーク戦で初めて2Rまで持ち込まれるとガス欠になり判定負け。さらに前回はタイトル挑戦経験者のOSPと対戦し、なかなか攻められない展開からパンチで飛び込んだところにカウンターをもらいKO負け。壁に当たっている。

本来は先月ウィリアム・ナイトと対戦予定だったが、メニフィールドが新型コロナ陽性で今大会に延期。さらに、試合3日前に今度はナイトが新型コロナのため欠場。急遽、代役でファビオ・シェラントがUFCデビューを決めた。シェラントはデビューから4試合連続フィニッシュ勝利(ギロチンとRNCが2回ずつ)で19年のコンテンダーシリーズに出場したがアレクサ・カムールにKO負け。先月、ローカルイベントLFAのライトヘビー級王座決定戦で判定勝ちしたばかり。26歳でMMA7勝1敗。

いきなりタックルに入ったメニフィールド。シェラントケージを背負ってギロチンに抱えるが、メニフィールドテイクダウン。サイドを取られたがギロチンを放さないメニフィールド。これはヴォンフルーのチャンス。メニフィールド、ヴォンフルーチョークにで右上腕を押し付けていく。シェラントタップ!

UFC260:第4試合・ジャレッド・グッデン vs. アブバカル・ヌルマゴメドフ

ウェルター級。

昨年11月にUFCデビューしたグッデンは、ベテランのムエタイストライカー・ジョーバン相手に打撃で攻めて行ったがヒット数の差で判定負け。27歳で17勝5敗。試合前のインタビューで「ヌルマゴメドフと聞くとゲイポルノを思い浮かべる」とアブバカルだけでなく一族のファイトスタイル全体を侮辱するコメントをして物議を醸した。

昨年11月にUFCデビューしたハビブのいとこ・アブバカルだが、タックルからテイクダウンし、インサイドからパウンドを落としたところに三角絞めで捕まるという初歩的な攻めで1R一本負け。グラップリング一家とは思えない失態を演じてしまった。セコンドにはハビブがついている。

ノーガードの構えからジャブで牽制するグッデン。組み付こうとしたアブバカルだが引き剥がす。静かな展開。グッデンのパンチにアブバカルがワンツーを返しヒットしたアブバカル、パンチからタックルに入るがグッデンケージでこらえると引き剥がす。間合いを詰めて行くアブバカル。両者警戒したまま。残り10秒の拍子木に合わせて連打を入れるグッデン。ホーン。

1Rややアブバカル。

2R。手数を増やしてきたグッデン。アブバカルのパンチは上体を動かしてかわす。グッデンボディブロー。組もうとしたアブバカルだが引き剥がされる。しかし追いかけてプレッシャーをかけるアブバカル。ハイ。ケージに詰めて首相撲から肘を入れた。離れるグッデン。パンチの手数を増やしてきたアブバカル。ジャブ。ワンツー。左ハイ。ホーン。

2Rもややアブバカル。

3R。タックルに入ったアブバカル。切ろうとしたグッデンのバックに回る。スタンドでバックを取った体勢から投げた。しかしすぐ立ってケージで正対するグッデン。アブバカルまたタックル。今度は切れずに下になったグッデン。ガードから頭部に肘を入れていくグッデン。インサイドからボディロックしているだけのアブバカル。下からキムラを狙おうとしたグッデンだが、それに合わせてハーフにしたアブバカル。が、まだ押さえ込むだけ。押さえ込みながらボディにコツコツパンチ。グッデンも下からボディにコツコツパンチ。ハーフの足を抜こうとするが二重絡みで抜けない。グッデンもこのまま終わると微妙だが…。上下でコツコツ合戦のままタイムアップ。終了後健闘を称える両者。

三者フルマークでアブバカル勝利。

押さえ込んでいただけの3Rもアブバカルか。まあ下のグッデンも押さえ込まれていただけだったが。

UFC初勝利をあげたアブバカルだが、テイクダウンがあまり強くなく、倒してもヌルマゴのように漬けながら殴るのではなく、ただ漬けるだけなので、今後厳しそう。

UFC260:第3試合・モデスタス・ブカウスカス vs. ミハエル・オレクシェイチュク

ライトヘビー級。

リトアニア生まれ・イギリス在住のブカウスカスは昨年7月にUFCデビューし、ブラウン肘連打で1R終了後TKO勝ちしたが、2戦目はサム・グレコの弟子ジム・クルートにスタンドのパンチでダウンを奪われKO負け。バックボーンのキックではイギリス王者になっている。27歳。

オレクシェイチュクもまた前戦でクルートに1Rで敗れている。UFCデビューから3試合連続でKO勝ち(ただし、デビュー戦は後に禁止薬物が検出され、ノーコンテストに変更の上2年の出場停止となっている)していたがOSPのヴォンフルーチョークで一本負けしたのに続いて、クルートには開始と同時にタックルで倒され、一度離れたもののまたすぐタックルからテイクダウンされキムラで一本負け。打撃は強いが寝技には穴があるか。まだ26歳。

間合いを詰めていくオレクシェイチュク。ブカウスカスタックル。切った。ブカウスカスのパンチがヒット。さらに連打を入れる。ブカウスカスが右を入れるがオレクシェイチュクもカウンターを一発ヒット。また間合いを詰めるオレクシェイチュク。入ってくるところにジャブ、前蹴りで止めるブカウスカスだが、プレッシャーに圧されてケージ際をサークリング。残り1分。ボディにバックキックを入れたブカウスカス。右ハイ。ホーン。

1Rややブカウスカス。

2R。また前に出ていくオレクシェイチュク。オーバーハンドの左を打ち込む。ガードされたがさらに左フック。バランスを崩したブカウスカス。詰めていくオレクシェイチュク。ブカウスカスは距離を取りながらパンチを入れる。入ってくるところにカウンターの肘。ヒット数が五分のまま残り1分。バック肘を入れたブカウスカスだがオレクシェイチュクそのまま組み付いた。しかし引き剥がすブカウスカス。残り20秒でヒット数は五分だったが、ブカウスカスが一気にギアを上げてラッシュ。後退するオレクシェイチュク。ホーン。

2R終盤の攻めでブカウスカス。

3R。パンチから胴タックルに入ったオレクシェイチュク。しかしケージでこらえるブカウスカス。オレクシェイチュクが出ていくが、距離を取りながらパンチを入れるブカウスカス。オレクシェイチュクのパンチも単発ではヒットしている。左ボディ。ブカウスカス後退。残り45秒。オレクシェイチュクシングルレッグ。ケージに押し込むが離れた。残りわずかで手数を増やすブカウスカス。タイムアップ。

29-28オレクシェイチュク、29-28ブカウスカス、29-28オレクシェイチュク。スプリットでオレクシェイチュク勝利。

ヒット数では僅差ながら全ラウンドブカウスカスだった。特に終盤ラッシュで印象づけただけに、ブカウスカスの勝ちかと思ったが。

メディアのジャッジもほぼブカウスカス。

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UFC260:第2試合・シェーン・ヤング vs. オマール・モラレス

フェザー級

ニュージーランドのシティキックボクシングに所属しているヤング。マオリ族の血を引いている。UFCデビューからは2勝2敗で、デビュー戦は現王者のヴォルカノフスキーに判定負け。そこから2連勝していたが、前回はUFCデビュー戦のルドビト・クラインに1RKO負けしている。

サンフォードMMA所属のモラレス。幼少期から実家の空手道場で鍛え、キックの経験もあるストライカー。MMA全勝でUFCと契約し、UFCでも2連勝していたが、昨年10月の3戦目はキック世界王者のギガ・チカゼにダウンを奪われ判定負けでMMA初黒星。ベネズエラ出身の35歳。

牽制の打撃戦。両者間合いに入らない。2分すぎ、ヤングが間合いを詰めてきた。出てきたところにモラレスがテンカオをボディに入れるが、かまわず組み付いたヤング。しかし脇を差されている。モラレスがスタンドでバックに回ると投げた。すぐ立つヤング。なおもバックを取っているモラレスだが、ヤング正対し押し込む。肘を入れて離れた。ほぼ攻防がないまま残り30秒。ヤングがプレッシャーを掛けていく。またタックル。ケージに押し込む。離れ際にパンチを入れたモラレス。ホーン。

ほぼ差がないラウンド。押し込んでいた時間の長さではヤングだがそれほどの差ではないし、モラレスのテイクダウンもすぐに立たれていた。有効打のヒット数は両者ともに一桁。

2R。モラレスのろーをキャッチしてテイクダウンしたヤング。押さえ込むが、モラレス下からスイープで起き上がると立って離れる。パンチで出ていくヤング。モラレスはジャブで迎撃。ボディストレートを入れたヤング。お互い単発の打撃戦のまま残り1分。モラレスのパンチがヒットすると、そのまま追いかけてパンチを当てる。ヤング距離を取る。終盤圧を強めたモラレス。追いかけてハイキック。ホーン。

2Rモラレス。

3R。フィニッシュが必要かもしれないヤングがプレッシャーを掛けていく。一方のモラレスも1Rを取ったかわからないので攻めが必要。四つに組んだヤング。ケージに押し込む。タックルに。シングルレッグで崩してバックに回ろうとするが、逆にモラレスがボディロックすると投げてテイクダウン。ヤング下からタックルに入る。モラレスがぶると離れてスタンドへ。ジャブを入れていくモラレスにヤングはまたタックルで押し込み。引き剥がしたモラレス。ヤングまたプレスしていくが、モラレスはサークリング。残り1分。モラレスの右がヒット。ヤング出ていくがモラレスのパンチを貰う展開に。モラレスの右ハイをかいくぐってタックルに入ったヤングだが時間がない。膝を入れて離れたモラレス。タイムアップ。

三者フルマークでモラレス勝利。1Rもモラレスか。

接戦だったが、2R終盤にしっかり印象づけてラウンドを取ったモラレス。その分3Rも余裕を持って戦えていた。

UFC260:第1試合・マルク・アンドレ・バリオー vs. アブー・アツァイター

ミドル級。

バリオーはストライカーだが、UFCデビューから3戦は組み付かれる展開で3連続判定負け。てっきりリリースされたかと思ったが、昨年6月にコロナ禍で同じく3連敗中のオスカー・ピエホタと対戦。パンチでダウンを奪ってパウンドでKO勝ち。が、試合後に禁止薬物のオスタリンが検出されノーコンテストに。しかし意図的に使用した証拠が見つからなかったとして、出場停止は半年に短縮されている。

ドイツのアブー・アツァイターは2018年に地元ドイツ大会でUFCデビュー。地元枠としていきなりメインカード扱いで、UFC3勝2敗のヴィトー・ミランダに寝技で攻め込まれる場面もあったが、スタンドの打撃で上回り判定勝ち。元キックボクサーで、K-1ヨーロッパ王者の肩書を持つ。しかしそこから2年半のブランク。その間、弟のオットマン・アツァイターもUFCデビューし、2連続KO勝ちしている。

パンチで出てタックルにつなげたアツァイター。入れ替えたバリオーが膝を入れるがローブローに。再開。またパンチで出ると組んでケージに押し込むアツァイター。首相撲から膝。さらにクリンチアッパー連打。バリオーがケージに押し込むが、アツァイターがクリンチアッパー連打で引き剥がす。またパンチで出るアツァイター。押し込んでパンチを打ち込んでいくアツァイター。離れた。左右のフックを振り回すアツァイター。バリオー組んでケージに押し込むが引き剥がす。バリオーが積極的にパンチ・ローを打ち込む。ホーン。

1Rアツァイター。

2R。バリオー出てきた。アツァイターも入ってくるところにパンチを合わせていく。お互いガツガツパンチを入れていく。アツァイターが首相撲からクリンチアッパー。一瞬ぐらついたバリオー。組んで凌ぐとまた打ち合う。アツァイタータックルに。ケージでこらえるバリオー。アツァイターが投げを狙ったが倒しきれず。また離れて打ち合い。両者ノンストップで打ち続けているので疲れてきた。アツァイターのハンドスピードが落ちてる。バリオーがワンツーを入れて出る。ケージを背負ったアツァイター。足を止めての打ち合い。バリオーが手数で上回っている。ホーン。

2Rバリオー。

3R。バリオーがパンチで出るとまたケージを背負ったアツァイター。バリオーパンチ連打を打ち込む。アツァイタータックル。切ったバリオー。アツァイターがマウスピースを吐き出し、拾おうとしたところでアッパーをもらい、さらに圧されて倒れる。パウンドで打たれながらマウスピースをアピールするアツァイター。動きが止まったところでレフェリーがマウスピースをはめさせて再開。ハーフからパウンドを入れるバリオー。打ち込みながらマウントへ。肘。アツァイターは逃れる体力がない。亀になるとバリオー離れたが、スクートから簡単にパス→マウント。残りまだ2分。パウンド。アツァイター亀になりバックマウント。バックからパウンド。またマウントに戻る。またパウンド連打。亀になったアツァイター。腕を脇に挟んで返そうとしたアツァイターだが、返せずマウントに。パウンド連打。残り5秒でレフェリー止めた。

もっと早く止めて良かった。リプレイで見ると、3Rにアツァイターがマウスピースを吐き出したところでレフェリーが止めに入っている。その前にバリオーがパンチを打ち込むと流していたが。だったらなぜ止めようとした?あの状態で自らマウスピースを吐き出したからって止めるのはおかしい。

1Rは劣勢だったバリオーだが、久々の試合だったアツァイターのスタミナ切れに乗じて攻め続けてUFC5試合目でようやく勝ちのレコードがついた。