格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★新日本「アルティメットクラッシュ」感想(総合の試合のみ)

渋谷vsボウルドバートル
体格はほぼ同じくらい。リズムのいい打撃で押す渋谷。ボウルドバートルは打撃に免疫がない様子。しかし組み付いてテイクダウン。渋谷は下から十字!一瞬極まりかけたが、脱出される。惜しかった。その後も下から積極的に十字を狙う渋谷だが、狙いすぎて読まれ、ボウルドバートルのパンチに阻まれる。ほぼ互角のまま1R終了。
2R、また簡単にテイクダウンを許してしまう渋谷。しかしボウドバートルもそこからパンチしかない。このあたりでボウルドバートルの実力は見切れた感じ。パンチも組みもそんなに強くない。スタミナも切れてきた。渋谷は下から足関節を狙うが、逃げられる。スタンドになり、必死に組み付いてくるボウルドバートル。テイクダウンするが、後が続かない。2R残り1分、渋谷が初めてタックルしてテイクダウン。
サイドからマウント。パンチを嫌がってうつ伏せになったところにチョーク。ボウルドバートルタップ!最後は喉元に入っていなかったけど、ボウドバートルは諦めた感じ。
渋谷はイライラさせられる試合だった。簡単に下になりすぎ。相手が初心者のボウルドバートルだったから良かったものの。戦法次第でもっと簡単に勝てた相手。パンチも極めも甘すぎる。でもきっちり極めて勝ったので、及第点でしょう。
新日ファンにはなじみがない選手同士で、試合中も比較的静か。やはりほとんどの観客は興味が薄かった模様。最後きっちり極まったので、そんなに見ていて苦しい試合ではなかったのが救いか。
高阪vsヒカルドン
タックルからテイクダウンし、上から優位に攻める高阪。ヒカルドンことモラエスは、高阪がマウントを狙ってきた瞬間に脱出し、パンチからテイクダウン。しかし上になっても細かいパンチを打つだけで、膠着ブレイク。スタンド再開直後、モラエスのローキックが高阪の急所を直撃。かなりハードヒットしたため、数分間試合が中断。一昨日のアビディなら棄権しているところだが、なんとか回復し、再開。モラエスがパンチで前に出て、高阪のタックルを潰すと、猪木アリから高阪を蹴る。そこで1R終了。
2R。タックルで上を取る高阪。そこからサイドに回り、腕を足で極めるが、モラエスはパワーで返す。しかし、下から足をたぐってひっくり返し、インサイドガードからパンチラッシュ。何発かいいパンチがヒットする。そのまま上から殴り続け2R終了。
3R。高阪のタックルは潰されるが、一度離してからもう一度タックルに行き、上を取る。ハーフガードからパスを狙いつつパンチ。ブレイク後、モラエスのタックルを潰した高阪は、亀のモラエスにパンチ。しかし体格差でモラエスが上になる。すでにスタミナも切れているモラエスは、そこから頭突きや顎でのサミングなど、苦し紛れの反則。イエローカードが出される(1Rのローブローと合わせ2枚目)。スタンドから再開し、また高阪がタックルで上。最後は高阪がパスしてサイドから顔面へ膝を入れているところで終了。
判定は高阪。イエローカードもあったが、それがなくても完勝だった。グラウンドで何度か上も取られたが、そこから攻めさせなかった。モラエスはかつての怖さは全く見られず。ジャングルファイトは見ていないけど、もう終わってしまった選手かな・・・。
バーネットvs高橋
高橋が序盤からパンチで攻め込む。かなりリズムが良く、ジョシュの顔面を何発かとらえる。効いてはいない様子だが、ジョシュは嫌そうな表情。ジョシュは重いローキックで対抗。
高橋が前に出る展開。コーナーに詰め、高橋の大振りの右フックをかわしたジョシュは、組み付いてバックを取る。スープレックスを狙うも、高橋は正面にむき直し、片腕を入れてコーナーを背負う。ジョシュは組み付いたまま肩パンチ、膝、ボディ。高橋も密着からフック。ジョシュは首相撲から膝。高橋はそれを腕でガードし、アッパーで対抗。ここでジョシュの膝が高橋の急所に入り、ブレイク。ダメージはそんなにない模様。再開後も高橋がパンチを打つが、ジョシュはすぐ距離を詰め、コーナーに押し込む。密着のまま、強烈なボディを何発も入れる。ジョシュは鼻血。コーナーのまま1R終了。
2R、高橋のパンチがヒットするが、ジョシュはかまわず前に出て組み付き、サバ折りテイクダウン。亀になる高橋にパンチ。バックから片足をフックし、顔面・ボディに入れていく。ここでジョシュの動きに合わせ、高橋が上を奪う。インサイドガードから首を絞りつつパンチを打つが、ジョシュもうまく打たせないようにディフェンス。そしてガードから三角。首を抜こうとする高橋だが、抜けず。ジョシュは腕十字に切り替え、高橋タップ。
1Rは近藤以上に互角にやり合っていた。2Rもグラウンドで上を取るところまでは良かったのだが、寝技のレベルが違いすぎた。体格差の上に技術でも負けてたらどうしようもない。高橋の完敗。
でも気合いが入ったいい試合だった。 高橋も十分持ち味を出したと思う。
総合の3試合はどれも良い試合だったが、やはり外様ばかりということで、ファンにとってはあまり興味が沸かないカードだったかもしれない。今後は中邑、中西ら、新日本所属の選手が前面に出てこないと、続けていくのは難しいだろう。