格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★田村参戦について

芸文社の「迷宮Xファイル2(http://www.geibunsha.co.jp/shinkan/xfile2.html)」に田村vs桜庭に関する記事が載っていた。
Uインター鈴木健が田村について語るインタビューなのだが。たぶん既出の話ではないかと思うが、Uインター勢の田村に対する悪感情は、Uインター時代にフロントの一部が田村を担ぎ上げて新団体を結成しようとしたことが原因だという。
鈴木健曰く、田村は「高田さんと同じく信念が100%確立していない」ところがあって、人の意見にすぐ影響されるらしい。そして、強くなりたいという気持ちから、いつしか「自分を守りたい」という保身の考えになってしまったといい、それが桜庭戦を拒否し続ける原因となっているとか。
鈴木は、高田が体がボロボロになり、田村に勝てるわけがないのをわかっていながらも、田村と戦い、敗れることによって田村に次の時代を託したように、田村にも桜庭戦を受けて欲しいと締めくくっている。が、高田にとっての田村戦と田村にとっての桜庭戦は違うだろう。キャリアは田村が上でも桜庭の方が年上だし、満身創痍の桜庭よりも田村の方が有利という意見も多い。第一、知名度も遙かに上の桜庭は、田村が保身であっても、いや保身であればなおさら戦いたいと思う相手ではないのか。旧インター勢の田村に対する心情は良く語られる(結局この鈴木健のインタビューもその中の一つに過ぎないわけだが)が、田村がUインター勢に対して本音のところでどう思っていて、なぜ桜庭戦をそこまで拒否し続けているのかは結局謎のままだ。単に断ることによってvs桜庭戦への世間の欲求を高めようという作戦であるなら、それはとっくに失敗しているし。まあ、桜庭戦は田村の方が有利というのは世間の評価であって、本人はまた別の意見があるのかもしれない。
とりあえず、今回組まれたカードを見る限り、田村の保身はとけていないようだが。