格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★WVR旗揚げ戦決定

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20071127-00000015-spnavi-fight.html

設立会見で公募していた大会名称は「戦極−SENGOKU−」に決定! 来年3月5日に国立代々木競技場第一体育館で旗揚げ戦を開催することを発表した。旗揚げ戦にはPRIDEで活躍していたバルセロナ五輪・柔道金メダリストの吉田秀彦瀧本誠、GRABAKAの菊田早苗パンクラス川村亮の参戦が決定。旗揚げ初戦となる2008年は5大会の開催が予定されている。

発表された内容について、良い所・悪い所をあげてみる
イベント名「戦極」=良い所
まあいいんじゃないでしょうか。名前なんてそんなに酷くなければなんでもいいし、多少酷くても続けていくうちに慣れるし。
開催日・3/5=良い所
GONKAKUで「2/15武道館の噂があったけど3月になった」という情報が出ていたが、その通りだった。3/5なら大晦日に参戦する選手ともバッティングしないし、今後FEGM-1との協力体制も期待出来る。とりあえず大晦日に吉田を出すことによって貸しは作れるし。
会場・代々木第1体育館=良い所
交通の便が良くて良い所です。
参戦選手・菊田・川村=悪い所
1ヶ月たって発表出来たのが事実上の所属選手である吉田道場勢を除くと菊田と川村だけって。本当に何にも決まらないで動き出したんだろう。川村はこれからの選手で、大舞台で経験を積めるのは本人のためになるだろうが、世間的には全く無名。保身を極めた菊田にはリスクのある強豪との対戦は期待出来ない。FEGにも旧DSE派にも息がかかっていない選手となるとこれぐらいしかいなかったのか。今後の参戦選手にも不安が・・・。
ルール・サッカーボールキック禁止=?
http://gbring.com/sokuho/news/2007_11/1127_sengoku_05.htm

また階級設定と同様にルール面でも独自のルールが用いられることになった。基本的な有効・反則技は一般的な総合格闘技ルールと同じではあるが、特徴的なルールとしては、3点ポジションによる膝蹴りと踏みつけが認められ、サッカーボールキックと顔面へのヒジ打ちが禁止される。階級性・主立ったルールの詳細は以下の通り。

5分3Rは世界的な流れだし、サッカーボールキック禁止(4点ポジではなく3点ポジ・膝と両手のうち3点以上ということだろう)はわかるが、踏みつけの方が危険だと思う。グラウンド状態の相手への足での攻撃一切禁止でもいいと思うが。安全性を追求したというには中途半端。個人的にはタックルを切られてから相手が蹴られないのを良いことに、はいはいして近づいていくというシチュエーションは嫌い。でもそんなには影響がないかもしれない。
KamiproHandによると、道衣の着用はもちろんのこと、いつ脱ぐか(試合中でさえも)ということに関しても自由とのこと。中村の「試合中に道衣脱いだところでやられる」という持ち芸が使えるようになっている。この辺は世界から逆行というか、吉田道場ルールか。ルールは出場選手の意見を元に作られたともあるが、たった4人の意見で決めて良いのか。
階級制・悪い所
http://gbring.com/sokuho/news/2007_11/1127_sengoku_05.htm

階級制はヘビー級からフェザー級までの全6階級になったが中軽量級に関しては、ウェルター級76kg以下、ライト級68kg以下、フェザー級60kg以下となっており、PRIDE、HERO’SUFCとは異なる階級制度を設けることになる。

悪いのは68kg。65kg級と70kg級がない。それぞれの階級の選手が減量・増量しなければいけないから公平だ・・・というのはPRIDEの73kg級の考え方だったが、結局73kgでやっていた選手も、PRIDE消滅後はみんな70kg・77kgに階級変更している。理由として「日本人に活躍してもらいたいので、軽量級を充実したい」と言っているが、逆効果だと思う。こういう中途半端な設定をすることによってどちらの選手も入りづらくなる。70kg・65kgには良い選手が多いだけにいただけない。他はだいたい世界標準に近くていいのだが。
フェザーの60kgというのはKIDの参戦を狙っているのか。HERO'Sでもそうだが、KIDがいないと成立しない。いや、いても成立するかは微妙。
吉田の相手に「別の競技で名を馳せた外国人選手」=悪い所
http://gbring.com/sokuho/news/2007_11/1127_sengoku_02.htm

吉田の口からは相手が外国人選手と出たことについて、吉田道場の選手をマネージメントするJ-ROCKの國保尊弘社長は「外国人に拘るわけではないが、日本人よりも外国人というのが吉田の希望」とし、「コンセプトとして聞いているのが“異種格闘技戦”の延長線上ということなので、何か強いバックボーンを持ったスペシャリストと当ててあげたいと思っています」と、吉田の柔道に対して別の競技で名を馳せた外国人選手を希望した。

異種格闘技戦」って、総合素人をリングに上げる時の言い訳でしか使われていない。総合デビュー戦のK-1王者やレスリング金メダリストとやるのか?それならもうPRIDEでやっているし、見たくない。ただ、相手が現役バリバリの柔術家ならもの凄く見てみたいが。
やはり参戦選手がこれしか発表出来なかったことが一番痛い。外国人もいないし。外国人を呼べるルートもあるのかどうか。今後FEGM-1グローバルと協力していって欲しい。