格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★K-1では投げはNGだが「崩し」はOK

角田ルールDのブログより。
http://ameblo.jp/kakuda-nobuaki/entry-10352592490.html

マヌーフがレミーと接近した時に
バタン!!
とがぶったあの技は

K-1では
投げ
とは規定されていないんです

腰の入った投げ、レスリングのタックルのみが「投げ」と規定されているとのこと。
オフィシャルのルールを読むと確かに
http://www.k-1.co.jp/jp/what/rules.html

レスリングや柔道などの投げ技、関節技を使うこと。

とあり、投げは全面的に禁止されているわけではなく、「レスリングや柔道などの投げ技」に限定されている。一方で、

第5条 有効技
試合において、次の技を有効とする。
パンチ:ストレート、フック、アッパー、バックスピンブロー

キック:前蹴り、ローキック、ミドルキック、ハイキック、サイドキック、バックキック、内股への蹴り、飛び蹴り、ヒザ蹴り

と有効技に「崩し」は入っていないし、崩し以前に組み付く行為自体が

第8項
膠着状態を誘発する掴み、組み付きは、一切これを禁止する。但し、レフェリーが有効打と判断する攻撃を加えるために瞬間的に相手を抱え込む、または掴む事は容認する。

と禁止行為になっている。
「崩し」が膠着状態と言えるかというと、投げ(崩し)た時点で攻防がリセットされるので「膠着」とは言い切れないが、一方で「有効技」でもないので、「有効打と判断する攻撃を加えるため」の組み付きというのも無理がある。
例えばラウンド序盤にダウンを奪った選手が、その後ひたすら組み付きからの崩しで時間消費をしたら、それは多分消極的行為として反則が取られるのでは。
そもそもなぜ崩しをOKにしているのかがわからない。ブログだと「あまりにも制限を設けすぎることは格闘技としての醍醐味を削ってしまいますからね」と言っているが、あの崩しで格闘技の醍醐味を味わえるとは思えないし、特にダメージもない投げ(せいぜい体力を削るという効果しかない)で盛り上がるわけでもないし、投げられた選手がダラダラ立ち上がるまでの時間は見ていて退屈だ。
「制限を設けると格闘技の醍醐味を削ってしまう」というなら首相撲からの膝を全面解禁しないのはおかしいという話になるし、見ていてつまらないという理由なら、崩しも別に禁止してしまっていいのでは。