格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★DREAM.12感想

PPV録画観戦。

宮下トモヤvs藤原敬典

ケージでけぇ。金網ではないので、実況でも「ネット」とか「網」とか言ってるのが違和感。
試合は宮下がテイクダウンして塩漬けに。藤原はあまりにも逃げられなさすぎ。3R終盤に三角に捕らえる藤原だが掛かりが浅く抜けられる。宮下上のままゴング。
ケージらしさはあまり感じられなかったが、ブレイクが少ないのは良かった。10分+5分の2Rより、5分3Rでブレイク少な目の方がグラップラー有利になると思う。

弘中邦佳vsパーキー

パーキーのカウンターが入り、効いた弘中が下がる。弘中も打ち返す。1R終了後、パーキーの左目が見えないとのことでタオル投入。優勢だったパーキーの負けですっきりしない結末に。パーキーはインパクトは残せなかったが、底も見せず、幻想を残した。

前田吉朗vsチェイス・ビービ

TKチャートでビービの評価が低い。3以下ばかり。
積極的に攻める吉朗。打撃で前に出る。今までのメジャーのリングで一番の動き。蹴りをキャッチされテイクダウンされるが、立ち上がることに成功する吉朗。ネットはちょっとやわめのようだ。首を取られた吉朗だが、リバーサルして上を取る。ビービのガード。立ち上がろうとする所で吉朗がバックに回ってチョーク。タップアウト!
あのビービ相手に一本勝ち。ついに大舞台で実力を発揮出来た。長いこと実力を出し切れずに来たが、パンクラスで連勝を重ねていた頃の勢いが戻ってきた。
マイクで大晦日参戦をアピール。vs所だったら確実に面白い試合になりそうだが、組まれるだろうか。大晦日っぽいカードではないが。

ユン・ドンシクvsタレック・サフィジーヌ

左膝をガチガチにテーピングしているユン。組んでいくユンだが、ネットに寄りかかって堪えるタレック。ケージだと押し込んでも相手の背中でクラッチすることが出来ないので、レスリング的なタックルからでないとなかなか倒せない。
打撃ではタレック。ユンはシングルレッグからテイクダウンを奪う。もぐって足関を狙おうとするタレックだが、ユンは早めにディフェンスして潰す。バックについてチョーク狙い。フェイスロックで絞めるがタップは取れない。3R、両者疲れて手が出ない。両者イエロー。タレックの打撃が入る。タックルも簡単に切られる。ゴング。
判定は2-1でユン。どっちでもいい感じだったが、3Rのタレックは挽回するほどは攻め込めなかった。両者動きが良くなかったが、特にタレックは直前の試合決定なので仕方がない面もある。

柴田勝頼vs石澤常光

パンチが見えていない石澤。タックルに行くがテイクダウン出来ない。足を止めての撃ち合い。石澤のパンチがヒットしている。結構頑張っていたが、左フックをもらってダウン。パウンドアウト。
同年齢・松本天心パンクラスでの試合と同じような倒れ方。でも天心よりはずっと健闘していた。

桜庭和志vsゼルグ・“弁慶”・ガレシック

シングルでテイクダウンした桜庭はアキレスに。が、弁慶にパウンドをもらう。動きが無くなり、このまま負けるかと思われたが、アンクルから膝十字に移行してタップアウト。
桜庭の今の実力が測定される所が見たかったので、じっくりと勝負して欲しかったが、一か八かの足関に。こういう戦い方だと誰が相手でも勝てるかもしれないがし、逆にKO負けするかもしれないというギャンブルになる。桜庭の今の実力は良くわからず。こういう戦い方をするということは、これ以上の強豪とはやる気がないという感じがしたがどうだろうか。現状、ミドル級トップのフィリオは失踪(もう出てくるだろうけど、タイトル戦線からは後退か)、後はマヌーフと桜庭が続くという状態だが、桜庭にタイトルを狙う気持ちがないなら、もうミドル級のベルト自体が封印されてしまうかもしれない。

マリウス・ザロムスキーvsペ・ミョンホ

パンチで突っ込んだザロム。ミョンホのパンチをもらってちょっとぐらついたが、ハイキックがこれ以上ないくらいにクリーンヒットしKO。
Dynamite!!出撃宣言をしたザロムだが、相手はいるのだろうか。マッハに続く日本人も出てきていないし。せっかくの逸材だが、DREAMでどれだけ活かせるのか疑問。

エディ・アルバレスvs菊野克紀

タックルで突っ込んできたアルバレスをネルソンに捕らえる菊野。動けないアルバレス。離れたが、首を固められて効いたか。パンチを打っていくアルバレス。荒っぽい。ヒットするがスピードがない。タックルは受け止められる。有効打でいえばアルバレスが上だが、菊野は落ち着いて自分のペースを維持。
アルバレスの右をもらって菊野がフラッシュダウン。しかしすぐ立ち上がる。アルバレスが前蹴りをキャッチしてテイクダウン。すぐにギロチンへ。力一杯絞めるが、抜いた。スタンドへ。足が動いていない菊野。パンチが入ってしまう。二人ともだいぶ動きが落ちてる。アルバレスがテイクダウンして肩固め。タップアウト。
残念。攻められながらも慌てないあたり、菊野らしさは存分に見せたが。アルバレスがタイトル挑戦をアピール。まあ大晦日はないだろうけど。

アリスター・オーフレイムvsジェームス・トンプソン

つっこんで来たトンプソンだが、オーフレイムはGlory11に続いて必殺フロントチョークでタップアウト。あっさり終わった。

総評

秒殺が多かった上に、煽りや入場をスキップして見たこともあって、かなりあっさり目に感じた。ケージらしさも満喫するまでは行かず。ただケージの悪い面もあまり出なかったので、頑なに「ケージよりリング」を主張するファンにも「ケージもあり」と思わすことができたのでは。ブレイクがほとんどないのが良かった。
今回はケージがどうこうより、マッチメークにかなり問題があったので、盛り上がり切らなかったのはしょうがない。でも吉朗vsビービやアルバレスvs菊野など濃い試合もあったので満足。
ベストバウトは吉朗vsビービ。