格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★修斗11/23JCBホール大会

SAMURAIニアライブ観戦。オープニングVでいきなり船木登場。解説が三次じゃなくて良かった。

藤井恵vsWINDY智美

本日出場選手の中で唯一のパンクラスism所属・WINDY。矢野さんに「彼、いや彼女」と間違えられる。
フジメグがテイクダウンしてマウントから十字を狙う。一度バックについてまた腕十字。クラッチを切ってタップアウト。グラウンドになったらやっぱり一方的だった。腕十字は相当警戒していたが、それでも全く問題にせず極めた。

マモルvs清水清

パンクラスのフライ級が58kgと紹介されるが、すでに改訂していて現在は56.7kg。
意外と打撃を打っていく清水だが、やっぱり狙いは組み。タックルで組み付く所まではいけるが、腰が重く倒せない。清水の打撃も少しは入っているのだが、マモルを慌てさせるまでは至らず。マモルのパンチや膝がヒット。組み付いて誤魔化す清水。
2R。マモルの飛び膝がボディに入るが、そこに組み付く清水。しかし寝かされない。清水が撃ち合いながらも、タックルに行くと完全に見切られてしまう。終盤はローも効いてきた。
3R。ラウンド開始と同時にいいタイミングで組み付いた清水だが、それでも倒せない。後半はタックル→がぶられて亀の繰り返し。ジリ貧になってきた清水。そのままの展開で試合終了。
実況はパンクラスが四点膝ありということを話していたが、これは違う。グラウンド状態の相手への膝は有りだが相手を押さえ込む形では反則なので、がぶられた状態での膝(いわゆる四点膝)はない。
判定2-0という謎のジャッジ。30-27はいいが、30-30とか29-28とは?清水にポイントが入ったのはなぜ?清水のパンチが意外と入っていたのが評価されたのか。しかし30-30はない。清水はキャリアで5倍の差がある相手に判定まで持ち込んだだけで健闘なのかもしれないが、マモルにとっては一回のテイクダウンも許さない完封勝ちだった。

朴光哲vs坂口征夫

坂口がまさかのパンチをヒットさせてKO寸前に追い込む。パウンドからチョークへ。アゴの下に入っていて決まったかと思ったが、決めきれずにパウンドに切り替え。立たれるがまだダメージのある朴。追い打ちに行った坂口だが、朴の右がヒットし一発失神。朴大逆転勝ち。
坂口は慣れないチョークではなくパウンドで仕留めにいったら勝てたのでは。大物食いを逃した。しかし直前の出場で、一番差があると見られていた組み合わせで十分盛り上げた。

山下志功vs和田拓也

前王者と現王者の対戦。
きれいにタックルを決め手テイクダウンを奪うワダタク。ハーフからパウンド。下から腕十字を狙う山下。抜いた。またガードになるが、山下がスイープ。しかしまたタックルに行き上を取る。ガードからバックに回る山下。ワダタクは下になりハーフに。ゴング。
四つからコーナーに押し込んだワダタク。足を掬って倒しに行く。一度腰を落とされたが、立ち上がる山下。打撃戦からまた押し込む和田。倒せずブレイク。組んで山下が外掛けテイクダウン。マウント。逃げようとした和田のバックについてパンチを打った所でゴング。和田の後頭部から出血している。しかし3Rへ。
押し込む和田だが、山下は支え釣り込み足でテイクダウン。ハーフ。和田がリバーサルで上を取り返す。パウンド、鉄槌。蹴り離して立つ山下。タックルに行った和田だが、受け止めた山下はギロチン。しかし抜けて和田がパウンド。効いている。山下が蹴り離した所ですぐに飛び込んでバックに回る和田。チョーク。タップアウト。
ほぼ互角の展開だったが、最後の最後で和田が上回った。現王者の意地だろう。「これがパンクラシストの強さだ!」とシャウト。
パンクラシストが3連敗していたので、和田の勝ちは頼もしかった。一本・KO勝ちはパンクラスでは7年間でヨシロックT相手への一回のみ(矢野さんは「カーロス・コンディット戦以来」と言っていたが、コンディット戦は負け。今日の矢野さんは間違いが多い)。対抗戦じゃなかったら最後は判定かドローでいいと考えてしまったかもしれない。最後まで勝ちきろうとしたのは対抗戦効果か。
対抗戦は修斗の3勝1敗。内容はともかく、勝敗は事前の想定通りで、ほぼ予定調和の展開。朴vs大石があればまた違ったかもしれないが、次はお互い負けられないギリギリの組み合わせが見たい。和田はミドルのランキングに入るんだろうか。山下が今回ミドル級初戦なのでないか。

田村一聖vsグスタヴォ・ファルシローリ

テイクダウンした田村だが、グスタヴォはラバーガードで腕をロック。身動きが取れなかった田村だが、腕を抜いた。が、グスタヴォは下から十字狙い。凌いだがグスタヴォの下からの攻めがしつこい。田村は鉄槌のみ。
2R。テイクダウンを狙うグスタヴォ。堪えられると引き込み気味に下になる。またラバー。田村は細かい鉄槌。
3R。打撃戦から田村がタックルでテイクダウンを奪うが、グスタホはまたラバー。動きを封じる。スタンドに戻り、またテイクダウンを奪う田村。押さえ込んでハーフ。ハーフの足に絡んで潜ろうとするグスタヴォだが、ブレイク。再開後、またテイクダウンを奪う田村。ラバー。ゴング。
判定3-0で田村勝利。ウィッキーも倒した日本人キラーを押さえ込んで固めきった。

神酒龍一vs菅原雅顕

打撃戦に対し、解説の同級王者・BJが「お互い距離が分かってない」「お互い技術は高くない」とダメ出し。
1R神酒がぐらつかせるが、2Rには菅原がパンチをヒットさせる。激しく打ち合うが、3Rに菅原がローブローで減点1。後がない菅原が倒しに行くがポイントを挽回させるに至らず。判定3-0で神酒勝利。

ランバー・ソムデート・M16vs田原シンペー

タックルに行く田原だが、ランバーに切られ、テイクダウンを取れてもすぐ立たれる。スタンドでは前回同様強烈なローをもらう。スタンディングのアナコンダチョークも。3Rは田原も攻めがなくなり一方的な展開。
判定30-27、30-27、30-26の3-0でランバーがフライ級初代王者に。
身体能力がハンパじゃない。35歳であの動き。打撃では勝負にならないし、グラウンドに持ち込むのも難しい。同階級では倒せる相手はいないだろう。