格闘技徒然草

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UFC on ESPN+3:第3試合・ミッシェル・プラゼレス vs. イスマイル・ナウルディエフ

ウェルター級。

ライト級で8勝1敗(負けた相手はケビン・リーのみ)というハイアベレージだったプラゼレスだが、ランカーとの試合が組まれること無くランク外のまま。原因は体重オーバーで、ライト級最後の4試合のうち3試合で計量失敗している。そのため強制的にウェルター級に転向させられた。フィジカルの強さが武器なのと、身長168cmとライト級でも小柄なため、本人はまたライト級で戦いたいとアピールしているものの、あれだけ体重オーバーしていたら認められないだろう。現在8連勝で、ウェルター級でも2連勝中だが、今回も前座での試合。37歳。

当初は同じく地味強のラマザン・エメエフと対戦予定だったが、2月4日にエメエフが負傷欠場。代役で今月2日に試合したばかりのナウルディエフがUFC初参戦。ナウルディエフはMMA17勝2敗だがまだ22歳。17勝中判定はわずかに1試合というフィニッシャー。ロシア生まれ・オーストリア在住。

ミドルを打ち込んだナウルディエフ。キャッチしたプラゼレスがテイクダウンを狙う。ケージでこらえるナウルディエフ。クラッチして投げるが堪えた。ダブルレッグに移行して投げたがナウルディエフギリギリ凌いで離れる。飛び込んでパンチを入れるプラゼレスだがそこからタックルに。ケージに押し込みテイクダウンを狙うがナウルディエフが脇を差して防いだ。プラゼレス離れる。ナウルディエフがローから左ハイ。もらったプラゼレスぐらつくが、追いかけてきたナウルディエフにまたタックル。シングルレッグから振ってテイクダウン。これでUFC13戦すべてでテイクダウンを奪っている。ハーフで押さえ込んだがナウルディエフがリバース。肘を落とす。マウント!バックからフェイスロックをかけるが、反転して外したプラゼレスがタックルに。ケージ際で上を取ると、足でナウルディエフの腕を固定してバックから肘を入れる。ホーン。

1Rナウルディエフ。プラゼレスはテイクダウンにかなり苦労しているし、ようやく倒したと思ったらすぐ返されてしまった。

2R。ナウルディエフが鋭いハイキックを放つ。ローをキャッチしたプラゼレスが軸足を刈って倒そうとしたが倒せず。間合いを詰めるプラゼレスだがナウルディエフの蹴りをもらう。パンチで飛び込んで組もうとしたプラゼレスだが組ませてもらえず。ナウルディエフに切られ続ける。疲れてきたプラゼレス。ナウルディエフの飛び膝をキャッチしてそのまま組むとボディロックからテイクダウン狙い。こらえるナウルディエフ。投げようとしたが逆に下に。しかし離れようとするナウルディエフにタックルに入って倒した。が、またしてもリバースされる。プラゼレス厳しい。ガードで下からホールディング。動きがなくレフェリーブレイク。ナウルディエフもちょっと疲れてる。ナウルディエフのスイッチキックにまた組み付くプラゼレスだが、押し込んでも疲れて動きが止まる。レフェリーまたブレイク。両者スタミナ切れ。ホーン。

2Rナウルディエフ。

3R。パンチで出るプラゼレス。ワンツーがヒット。ナウルディエフのテンカオをキャッチして倒そうとするが倒せない。ナウルディエフのミドルをもらう。組み付いたプラゼレスがボディロックするも、テイクダウンに行けず膠着。レフェリーブレイク。両者動きは落ちているが手を出していく。パンチを振り回すプラゼレス。シングルレッグから軸足を刈る。倒しきれなかったがドライブして倒した。ハーフで固める。1,2Rはここから返されてしまったが。足を抜きにいくプラゼレス。抜いた瞬間に立たれた。立ち際に顔面に膝を入れたナウルディエフ。反則ギリギリのタイミング。タックルに来たプラゼレスをがぶるとパウンド連打。プラゼレス亀になり耐える。殴られ続けレフェリーから止めると言われると仰向けになりハーフに。もはや凌ぐので精一杯のプラゼレス。タイムアップ。

反則ギリギリの膝は、リプレイで見るとプラゼレスの左膝がマットから離れる瞬間にヒットしていた。本当にギリギリのタイミング。たまたま反則にならなかったが、あの場面では本来出してはいけない攻撃だろう。

30-26、30-27の3-0で、ナウルディエフがデビュー戦でアップセット勝利。デビュー戦以来の判定勝ちになったが、最後までアグレッシブで良かった。

プラゼレスは4年ぶりの敗戦。やはりウェルター級では厳しいかもしれないが、年齢も上がっているだけにライト級にも戻れないだろう。