格闘技徒然草

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UFC286:第1試合・ジュリアナ・ミラー vs. ヴェロニカ・ハーディ

女子フライ級。

ミラーは昨年のTUF30女子フライ級トーナメントウィナー。公式戦では3勝1敗。10thプラネット・サンディエゴで柔術を学んでいるグラップラー。決勝ではスタンドでジャブを打ち込み、組むと四つからテイクダウンし、ポジションを奪って最後はマウントからの肘・パウンド連打でTKO勝ち。しかし相手のレベルは低かった。

ベネズエラのヴェロニカ・ハーディは旧姓マセド。UFC1勝4敗で、3年前に敗れた試合を最後に、脳震盪によって引退を表明。引退後はUFC中継に関わる仕事をしていた。昨年12月に、元UFCファイターで解説者のダン・ハーディとの結婚を発表。その翌月にロンドン大会の出場が発表された。ブランク3年。その間、脳震盪は回復しているのだろうが、地元で知名度のあるハーディの嫁ということでの起用と思われても仕方がない。

リーチに勝るミラーが間合いを詰めていくが、ハーディ距離を取り蹴りを放つ。ワンツー。パンチがヒットしミラー尻もちダウン。しかしすぐ立ち上がった。ジャブを突くミラー。パンチから首相撲で捕まえようとするミラーだが、ハーディ引き剥がした。入ってくるミラーの顔面にパンチを打ち込んで距離を取るハーディ。飛び込むミラーだがステップでかわしパンチを入れるハーディ。間合いを詰めてくるミラーだが、ハーディ下がって組ませない。しかしケージに詰めたところで組み付くことに成功。長い腕で背中でクラッチする。引き剥がそうとするハーディ。押し込んでにがさないミラー。ボディロックしたミラーだが、強引に投げて潰され下に。ミラーガードから三角。首を引き抜いたハーディ。膝でガードを割ってパウンドを入れると離れる。スタンドに。ホーン。

1Rハーディ。ミラー組ませてもらえず、ようやく組んだところで強引過ぎる投げを潰されてしまった。

2R。すぐ詰めるミラーだが、ハーディ距離を取ってパンチを入れる。しかしミラー構わず詰めてケージに押し込みクラッチ。また強引に投げを狙ったが、また潰され下に。ガードから腕十字。ハーディ両腕をクラッチし、首にかかった足を外そうとする。クラッチが切られかけたが回転して外したハーディ。上からパスを狙いつつパウンド。ミラーまたハイガードから十字・三角を狙っていく。腕十字。しかし外してパウンドを落とすハーディ。ハーフにして肘を落とす。上体を起こして強いパウンドを落としたハーディ。ミラー下から腕をつかもうとするが、ハーディ離れてまたスタンドに。ミドルを入れるハーディ。ミラー強引に組んだがミラーのダブルアンダーフック。オーバーフックして投げを狙ったミラー。そのまま腕を巻き込んで極めを狙う。ミラー下になるがキムラ。けっこうタイトにかかっているが、前転してしのいだハーディ。ホーン。

2Rもハーディ。

3R。ハーディ距離を取りサイドキック。詰めていくミラーだが、組みつこうとするところをかわされてバックを取られる。ハーディボディロックしテイクダウン。しかしミラー下からまたキムラ。上半身を起こして外したハーディだが、またハイガード。三角を狙う。首を引き抜いたがミラー今度は膝十字!パンチを打ち込むハーディ。足が伸びているがまだずれているか。外れた。ミラー立つが、ハーディボディロックしてテイクダウン。下になったミラーが、下から腕を狙っていくが、読んでいて引き抜くハーディ。ミラーも立ってスタンド。飛び込んだところにパンチを貰い、四つになったがミラーがテイクダウン。下から腕十字を狙うも、ハーディすぐに腕を引き抜き立った。出てくるミラーにハーディの左ハイがヒット。組み付こうとしたところでボディロックしてスタンドバックに回るハーディ。テイクダウン。ミラーなおも腕を狙うが、押さえ込むハーディ。パウンド。タイムアップ。

判定三者フルマークでハーディ復活勝利。

コネ参戦と見られてアンダードッグだったが、下馬評を覆しての勝利を手にしたハーディ。

一方のミラー、TUFウィナーだが本戦であっさり敗戦。テイクダウンも取れず、打撃でも押されて終始劣勢。下からの仕掛けは惜しい場面もあったが、それしかないので読まれていた。