格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC226:第3試合・カーティス・ミレンダー vs. マックス・グリフィン

ウェルター級。

ミレンダーは2月に地元カリフォルニアでUFCデビュー。いきなりタイトル挑戦経験のあるチアゴ・アウベス相手にKO勝ちしてインパクトを残し、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

グリフィンはストライカーでUFCでは2勝2敗だが、前戦では売出し中の倒し屋マイク・ペリーからダウンを奪って勝利。カンフーベースの流派・ボクフードーの黒帯。

打撃戦。飛び膝をヒットさせたミレンダー。ローでバランスを崩したグリフィン。タックルに入ったグリフィン。テイクダウン。ハーフ。下で押さえ込まれるだけのミレンダー。グリフィンも固めているだけだが、ハーフの足を絡めているだけで本当に何もしないミレンダー。ブーイングも飛ぶがそのまま1R終了。

1Rグリフィン。UFCデビュー戦ではグラウンドにならなかったミレンダーだが、下になったら何もできないのか?

2R。重い打撃を入れていくミレンダー。左ボディ、左ハイ。ミドル。ガードしているグリフィンだが圧されている。タックルに入るがミレンダーギロチンに抱えた。振りほどいて離れたグリフィン。しかしグリフィンはヒット&アウェイで手数を稼ぐ。じわじわ出ていくミレンダー。組んできたところに膝を打ち込み、さらにパンチが顔面にヒット。後退したグリフィンを追いかける。グリフィンのパンチをもらったミレンダーだが、ケージ際でテイクダウン。パウンド。ホーン。

2Rスタッツではグリフィンだが印象でミレンダー。

3R。グリフィンが飛び込むところに飛び膝を合わせようとするミレンダー。グリフィンパンチ連打で突進するとケージに押し込みタックルへ。ミレンダーのテイクダウンディフェンスが不完全で倒せそうだが倒せない。ミレンダーはギロチンに抱えると引き剥がした。残り2分。ミレンダーのジャブ、ストレートが伸びてきてヒットする。間合いを詰めてミレンダーがワンツーから顔面に膝。ケージに詰めてパンチを打ち込む。グリフィンなんとか逃れるが追いかけてパンチを打ち込むとケージに詰まったところで膝!残りわずか。ジャブで入らせないミレンダー。タイムアップ。

3Rもスタッツでは若干グリフィンのヒットが上回っているが、印象ではミレンダー。

判定29-28でミレンダー勝利。

勝ったが下になった時の何もできなさと手数の不足は改善が必要か。

UFC226:第2試合・ダン・フッカー vs. ギルバート・バーンズ

ライト級。ともにもうすぐランキング入りするポジション。

フェザー級では3勝3敗だったフッカーだが、ライトに上げると3連続フィニッシュ勝利。前回は古豪のジム・ミラーから1RKO勝利。16勝のうち判定が1つだけというフィニッシャー。

バーンズも判定勝ちが1度しかなく、柔術世界王者にもなった寝技の強さに加え、最近は打撃にも開眼してここ2試合は連続KO勝利している。

プレッシャーをかけるバーンズ。ロー。飛び込んでの右がヒット。フッカーもロー。しかしバーンズの飛び込み際にフッカーのカウンターの右が入りバーンズダウン!スクートになるが付き合わず立たせたフッカー。バーンズタックルに。フッカーギロチンで引き込んだが、外されると瞬時に立ち再びスタンドに。パンチで出るフッカー。左ボディからの左フックが顎にヒットしバーンズまたダウン!追い打ちのパウンドに行くがレフェリー止めた。

フッカー完勝。さすがに次はランカーとの試合だろう。バーンズはなまじ打撃が向上したために、打ち合いに付き合ってやられてしまった。

UFC226:第1試合・ジェイミー・モーイル vs. エミリー・ウィットマイアー

女子ストロー級

モーイルはUFC1勝1敗。Invictaでプロデビューし3勝1敗でTUF23に出場したが、ABCことアマンダ・クーパーに判定負け。その後、TUF24フィナーレでUFCデビューし、タックル→テイクダウンの展開で判定勝ちしたが、次戦はテイクダウンが取れず判定負け。1月のUFC220は直前に負傷欠場し、1年1ヶ月ぶりの試合となる。

MMA2勝1敗でTUF26フライ級王座決定トーナメントに出場したウィットマイアーだが準々決勝でロクサンに1RKO負け。フィナーレ大会で対戦したジリアン・ロバートソンにも一本負け。もともとストロー級の選手だったので今回からストロー級に。

長身のウィットマイアーに対し、モーイルはフットワークを使って時折飛び込んでパンチを打ち込む。ウィットマイアーは出てきたところにパンチを合わせるのみでなかなか出ていかず、両者ビッグヒットがないまま1R終了。

1Rヒット数でウィットマイアーだが両者まったくフィニッシュの予感なし。

2R。ウィットマイアーが手数を増やしてきた。自ら出てパンチを打ち込む。タックルに入ろうとしたモーイルだが切られる。またタックル。胴をクラッチしたが倒せず膝を打ち込まれ引き剥がされた。逆にウィットマイアーがシングルレッグに入ったがこれは切った。またパンチで出るモーイルにウィットマイアーが組み付くとスタンドでバックに回る。モーイル正対し離れる。モーイルが終盤パンチを打ち込みホーン。

2Rはモーイル。

3R。ウィットマイアーがタックルでテイクダウンし初めてグラウンドに。パスを狙っていくウィットマイアー。ハーフ。パウンドを打ち込む。モーイル下で動けず、腕を掴んでパウンドを防ぐくらいしかできない。ウィットマイアーのパンチも押さえ込みながらの手打ちで大きいダメージは無いように見えるが、レフェリーからブレイクされない程度の威力はあり、どんどん時間がすぎる。ようやくガードに戻したモーイル。ウィットマイアーまたパスを狙う。時間がない。ウィットマイアー上からパウンドを落としていく。タイムアップ。

判定三者29-28でウィットマイアー勝利。

TUF27フィナーレ:メインイベント・ブラッド・タヴァレス vs. イスラエル・アデサニャ

ミドル級。

Gloryでタイトルに挑戦したこともあるトップキックボクサーのアデサニャ。MMAは無敗だがここまでは強豪との対戦はなかった。UFCでの2戦も前座レベルの相手との試合。今回はランキング8位のタヴァレスとの対戦で、キャリアでもっとも厳しい相手となる。

1R。鋭いローを入れるアデサニャ。タヴァレスプレスするとアデサニャがケージに詰まったところで得意の押し込み。アデサニャが振りほどいて離れるが離れ際にパンチを入れたタヴァレス。ジャブ、ローを入れるアデサニャだが不用意には踏み込んでいかない。タヴァレスも出ない。ロー、ミドルをヒットさせたアデサニャ。タヴァレスが出るとすぐに距離を取る。アデサニャの左が顔面にヒット。オーソにスイッチして左でジャブを入れるアデサニャ。タヴァレスがパンチ連打を打ち込む。シングルレッグ!しかし切られた。アデサニャがプレスしてミドルを入れる。タヴァレスの右がヒット。アデサニャ、残り10秒でまさかの今成ロール。しかしタヴァレスのパウンドをもらう。ホーン。

1Rアデサニャ。

2R。ミドルを入れるアデサニャ。タヴァレスがパンチで出たところに膝。アデサニャがリズムに乗ってきた。ジャブ、ミドル。パンチで下がったタヴァレスに左ハイ。タヴァレスようやくタックル。ケージに押し込む。しかし入れ替えたアデサニャ。あっさり引き剥がされた。ジャブを入れるタヴァレス。右もヒット。しかしアデサニャは落ち着いてロー。アデサニャ、指を相手の目に向けているということで注意。アデサニャ、再開直後に左ミドル。ボディに突き刺さって効いたタヴァレス。組み付いてしのごうとするタヴァレスを足払いでこかした。すぐに立つタヴァレス。パンチで攻めるがホーン。

2Rアデサニャ。

3R。タヴァレス圧を強めてきたがアデサニャがミドルを入れる。首相撲から膝。打ってこいと挑発しタヴァレス前に出ていく。しかし首相撲に捕らえたアデサニャがそこから大外刈りで倒す。パンチで出るタヴァレスだがアデサニャ余裕でかわす。タヴァレスまたタックル。これも切られた。前に出たアデサニャにカウンターで組み付いたタヴァレス。背中でクラッチしたが外して足へのタックルに行くもかわされた。タヴァレスの蹴りをキャッチしてバック肘を入れたアデサニャ。右が入って動きが止まったタヴァレス。アデサニャさらに膝。ケージまで下がったタヴァレスにパンチを入れる。右ハイ。ホーン。

3Rアデサニャ。

3R。タヴァレス組み付くと押し込み。そこからタックルに。倒した!三角を仕掛けるアデサニャだが外されバックを取られる。しかし脚のロックはさせずに立つと、逆にキムラを取りかける。立って離れたアデサニャ。ショートの肘がヒット。さらにジャブ。全く見えてないタヴァレス。下がっていく。ジャブの連打から右。タヴァレスタックル。切られた。アデサニャワンツー。ロー。サンドバッグ状態のタヴァレス。アデサニャボディに膝!タヴァレスもジャブを出すが見切ってる。ホーン。

4Rアデサニャ。

5R。タイミングよくタックルに入ったタヴァレスだが引き剥がされる。またタックル。がぶるとギロチン。外してタヴァレスのバックに回りパウンド。タヴァレス前転して足関を狙う。外された。ふらつき気味のタヴァレス。ワンツーを入れるアデサニャ。タヴァレスまたタックルも切られて引き込む。アデサニャ、スクートからパスを狙いパウンド。タヴァレスの立ち際に膝。タヴァレスまたタックルに入るが、間合いが遠すぎて倒せる気がしない。タヴァレスもう諦めたのか後退。逃げ気味のタックルも切られた。最後にタックルに来たタヴァレスにギロチン。けっこう深く入りマウントで絞めたがタイムアップ。

判定49-46、50-45×2の3-0でアデサニャ勝利。1Rのみタヴァレスに入れたジャッジもいたか。

タヴァレスに組み付かせず、4Rに不利なポジションになった際にも(タヴァレスの消耗もあったかもしれないが)すぐに脱出。強くなっていたアデサニャ。

TUF27フィナーレ:セミファイナル・マイク・トリザーノ vs. ジョー・ジアネッティ

TUF27ライト級決勝戦

チームミオシッチのドラフト3位トリザーノとチームコーミエのドラフト5位ジアネッティの対戦。ともにMMA6戦全勝。

26歳のトリザーノはリング・オブ・コンバットフェザー級王者で、本来階級下の選手。

ジアネッティは23歳で、こちらはウェルター級でも戦っていたことがある。6勝中5勝が一本勝ち。

長身のジアネッティ。距離を取り蹴りを入れていくがタックルに。倒した。すぐ立ったトリザーノだがバックを取られている。バックをキープしたままケージを蹴ってグラウンドに持ち込もうとしたジアネッティだがトリザーノこらえた。投げで膝をつかせるジアネッティ。膝。足をかけて倒したジアネッティ。スクランブルで上になるトリザーノだがジアネッティは50/50ガードで内ヒールに。起き上がって上を狙うトリザーノだが50/50を解除できず。逆に足関を狙うがジアネッティに上を取られる。残り30秒。トリザーノ下から三角。しかし時間がない。ホーン。

1Rジアネッティ。

2R。ジアネッティまたタックルに入るがギロチンに抱えたトリザーノが潰して上に。ハーフで押さえ込む。パスしてサイドについた。しかし下から足を絡めて脱出したジアネッティ。アンクルに。浅い。後ろ向きマウントのトリザーノ。尻に肘を入れるくらいしかやることがない。ジアネッティは下から足関を狙おうとするも、足を取れずこっちも尻に肘を入れるだけ。両者何もできない体勢のままホーン。

強いて差をつけるならテイクダウンしたトリザーノ?

3R。蹴りを出していくジアネッティ。スイッチキック。距離を詰めるトリザーノだがパンチの間合いに入れない。ミドルを入れたジアネッティ。両者遠い間合いでの蹴り合い。トリザーノはパンチを打ち込んでいくが間合いが遠くかわされる。下がり続けるジアネッティ。パンチを打ち込み距離を取られるトリザーノだが、ジアネッティが蹴りを入れると必ず蹴り返す。タイムアップ。

3Rトリザーノ。2R次第。

29-28、28-29、29-28のスプリットでトリザーノ勝利。

TUF27フィナーレ:第10試合・ブラッド・カトーナ vs. ジェイ・クッチニエッロ

TUF27フェザー級勝戦

カナダのカトーナはチームミオシッチのドラフト6位。本来はバンタム級の選手。TUFでは準決勝でクッチニエッロを破ったブライス・ミッチェルに一本勝ちした。

クッチニエッロはTUF初戦で判定負け。しかし準決勝で負傷欠場した選手が出たため敗者復活で出場。ダウンも奪われる劣勢な展開から逆転KO勝ちした。MMA9勝すべてがフィニッシュしての勝利(フルタイムでノーコンテストになった試合はある)。

両者カーフキックの蹴り合い。クッチニエッロが間合いを詰めるがそこにパンチを入れていくカトーナ。前には出るが手数では負けているクッチニエッロ。距離を取りつつ時折飛び込んでボディブローを入れるカトーナ。間合いに入らない展開が続く。カトーナの飛び込んでの右がヒット。両者決定打のないまま残り1分。クッチニエッロが飛び込んだところにカトーナのパンチが入りフラッシュ気味にダウン。すぐ立ったが出てくるクッチニエッロにまたカウンターを入れていくカトーナ。ホーン。

1Rカトーナ。

2R。ポイントを取り返すために前に出ていくクッチニエッロだが、またカトーナの左をもらってダウン!すぐ立ったがカトーナ今度はタックル。テイクダウン成功。ハーフにしてパウンド。クッチニエッロはガードに戻したが下で耐えるだけ。下になったら何もなし?またハーフにしてパウンドを入れるカトーナ。クッチニエッロが抑え込まれるまま時間がすぎる。カトーナは細かいパウンドを入れているが大きなダメージはなし。ホーン。

2Rカトーナ。

3R。圧をかけていくクッチニエッロ。そこにパンチを合わせるカトーナ。タックルに。ケージまで押し込む。シングルレッグで抱えあげてテイクダウン。2Rのクッチニエッロの対応から見たらこれで勝負あったか。ハーフで抑え込むカトーナ。細かいパウンドを入れる。クッチニエッロ、ハーフからフルガードに戻そうというくらいで、下から仕掛けるでもスイープを狙うでも立つでもないのでカトーナは非常に楽。亀になったクッチニエッロ。カトーナバックマウント。パウンド連打。動いてKOは防いでいるが、不利な体勢からは逃げられないまま。バックキープし続けるカトーナ。タイムアップ。

三者30-26でカトーナがフェザー級トーナメント優勝。

TUF27フィナーレ:第9試合・アレックス・カサレス vs. マルティン・ブラボー

フェザー級。TUF8ベスト8のカサレス vs. TUFラテンアメリカ3ウィナーのブラボー。

TUF8での生き残りはマイケル・ジョンソンと2人だけになっているカサレス。TUFでは1回戦の勝利もまぐれと言われたお荷物ファイターだったが、8勝9敗と負け越しながら生き残っている。もっとも、カサレスに勝った選手であっさりリリースされた選手もおり、生き残っているのは人気によるということも否めないが。最近4戦は1勝3敗で、前回はUFCデビューの中国人ファイターワン・グァンにダウンを奪われ判定負け。

ブラボーは無敗でTUFラテンアメリカを制したが、TUF後の初戦は代役でUFCデビュー戦となったウンベルト・バンデナイに対し、タックルに入ろうとしたところにカウンターの膝をもらいまさかの秒殺KO負け。これが11ヶ月ぶりの再起戦。

四つに組んで膝を入れるブラボー。離れた。サイドキックを入れるカサレス。ブラボーはカサレスの蹴りをキャッチし組み付くとバックに回り投げる。カサレス抑え込まれる前に立つがまたも投げた。しかしカサレス正対し引き剥がす。カサレスの左がブラボーの顔面にヒット。また蹴りをキャッチしたブラボー。カサレスギロチンを狙うがガードに。三角。しかし首を抜かれてスクート。下から蹴って立ったカサレス。右ボディを打ち込む。ワンツー。ブラボーのハイは上半身をそらしてかわす。ホーン。

1R微妙だがカサレス?

2R。打撃戦で飛び込んで左を打ち込んだカサレス。もらったブラボーがダウン!すかさずバックに飛びつこうとしたカサレスだが足がフックできず落ちる。それでもしつこく組み付いていってバックを狙うがブラボー立って脱出。まだ効いているブラボーだがパンチで出ていくと組み付いてボディロック。しかし引き剥がされる。またカサレスの左がヒット。右アッパーから左。ふらつき気味だが手を出していくブラボー。打ち終わりにまた左をヒットさせたカサレス。それでもパンチで出ていくブラボー。カサレススタミナ切れなのか後退して劣勢。ミドルを入れたカサレスだがブラボーにキャッチされてバックを取られる。投げられたが立った。ホーン。

2Rカサレスだがかなり疲れた。

3R。どんどん出てくるブラボー。カサレスの蹴りをキャッチするとダブルレッグでテイクダウン。パウンド。背中を向けて立ったカサレス。正対して引き剥がす。また左を打ち込んだカサレス。パンチを貰っているブラボーだが構わす出ていく。ワンツーがヒット。カサレス、スタミナが苦しいのかマウスピースを吐き出した。タックルに入ったカサレスだが切られた。ガス欠のカサレスに対し、ダメージはあっても手を出し続けてヒットしているブラボー。カサレスも要所でいい打撃を当てているがブラボーを止められない。残り1分。ブラボーのラッシュが続く。カサレスクリーンヒットはもらってないが手数で負けていて印象が悪い。残りわずかでカサレスもラッシュし出し切る。タイムアップ。

29-28ブラボー、29-28カサレス、29-28カサレス。スプリットでカサレス勝利。

TUF27フィナーレ:第8試合・ロクサン・モダフェリ vs. バーブ・ホンチャック

女子フライ級。7位ホンチャック、8位ロクサン。

前回のTUF26女子フライ級王座決定トーナメントに出たもの同士で、本来はフィナーレ大会で対戦予定だったが、決勝に進出したユーバンクスが突如出られなくなり、ロクサンが代役で王座決定戦に出場したため試合が消滅。ホンチャックはローレン・マーフィーとの対戦になり判定負け。ロクサンもニコ・モンターニョに敗れた。ともにUFC初勝利を狙う。両者は7年前にローカルイベントで対戦していて、その時はホンチャックが3Rチョークで一本勝ちしている。

小刻みにステップしながらワンツーを打ち込むロクサン。入ってくるところにパンチを合わせようとするホンチャック。 お互いパンチが入って顔が赤くなっている。ロクサンタックルで飛び込んだ。テイクダウン。ハーフで背中をつけさせて抑え込む。足を抜いてパスを狙うロクサン。二重絡みでこらえるホンチャック。抜けかけた。まだハーフだが肘を入れるロクサン。ガードに戻したホンチャックだが残り30秒。ロクサンインサイドからパウンドを打ち込むとパス。ホンチャックが立とうとしたところでホーン。

1Rロクサン。

2R。1R同様ステップしながら飛び込んでパンチを入れるロクサン。ホンチャックは前に出てきた。ホンチャックタックル。ボディロックして倒したが、倒され際に入れ替えて上になったロクサン!マウント!肘を落とすロクサン。ホンチャックなんとかハーフに戻した。抑え込んでパウンドを入れるロクサン。またマウント!肘。背中を向けるホンチャック。肘をもらい続けるホンチャックを見てレフェリー止めた。

ロクサン完勝。

TUF27フィナーレ:第7試合・アレッシオ・デ・キリコ vs. ジュリアン・マルケス

ミドル級だったがマルケス4ポンドオーバーでキャッチウェイトに。

デ・キリコはイタリア・ローマで自ら設立したグロリア・ファイト・センター所属。UFCでは2勝2敗。前回はオルワレ・バンボゼとの敗者リストラマッチでKO勝ちし、初のボーナス獲得。

マルケス減量苦に定評があり、コンテンダーシリーズでの試合もKO勝ちしたが試合後減量がきつかったことを告白。その反省から栄養士をつけて体重を管理するようになり、UFC初戦はしっかり落としてきたものの、2Rにスタミナ切れして、カウンターのギロチンでなんとか勝利。が、今回は4ポンドオーバーでついに計量失敗。

腹回りがゆるいマルケスデ・キリコ左を打ち込む。マルケスじわじわ間合いを詰めていく。飛び込んで右。デ・キリコは圧されて下がるが、下がりながら左ミドル。ボディにヒット。マルケスケージまで間合いを詰めるがデ・キリコのパンチがヒット。なおも詰めていくマルケスマルケスの左をもらいバランスを崩したデ・キリコ。常にケージを背負っている。残り1分。デ・キリコタックル。マルケスギロチンに抱えたが外したデ・キリコマルケスすぐに立つ。残りわずかで今度はマルケスがタックル。倒せず。パンチが相打ちになりホーン。

1Rはどちらもいい打撃が入っていたが、手数ではデ・キリコ

2R。マルケス間合いを詰めてパンチを打ち込む。もらったデ・キリコ。追いかけてバックキックを放ったマルケスだがこれは浅い。マルケスどんどんプレスしてくる。ケージに詰まったところでバック肘を放ったが、組み付いてバックを取ったデ・キリコマルケス正対するとスタンディングギロチン。けっこう深かったが外れた。マルケス前に出て敗。デ・キリコマルケスの蹴りをキャッチするとドライブしてテイクダウン。しかし寝かせられない。バックに回ったが滑って落とされスタンドに。スタンドでパンチを打ち込むマルケスだがデ・キリコまたタックル。また倒した。マルケス下からキムラ。パスを狙うデ・キリコだがバックに回られる。腕十字を狙ったが腕を抜いてデ・キリコが逆にバックを伺う。マルケス外して立った。ホーン。

2Rデ・キリコ。しかし露骨に疲れているポーズを見せる。

3R。なおも距離を詰めていくマルケス。 下がるデ・キリコ。蹴りで間合いに入らせない。マルケスの右をもらったデ・キリコ。ケージに詰められたところで連打を打ち込まれる。このラウンドは下がる一方のデ・キリコだが、前半でラウンドを取っていて逃げ切り目的か。またマルケスの右をもらったがタックルに。テイクダウン。バックを取らせて立ったマルケス。正対するとキムラに捕らえて後方に投げる。立たれたがボディに膝。残り1分。ダブルアンダーフックで押し込むデ・キリコ。テイクダウンしたがすぐ立たれた。パンチを入れるマルケスデ・キリコ劣勢だがもう逃げ切り狙い。距離を取る。タイムアップ。

30-27、29-28×2の2-1でデ・キリコ勝利。しかし会場はブーイング。

TUF27フィナーレ:第6試合・モンタナ・デ・ラ・ロサ vs. レイチェル・オストビッチ

女子フライ級。ともに前回のTUF26女子フライ級王座決定トーナメントに出場した選手で、TUFフィナーレ大会で一本勝ちして以来の試合。

デ・ラ・ロサは夫のマーク・デ・ラ・ロサも昨年末にUFCデビュー。史上初の夫婦UFCファイターとなっている。高校時代はレスリングでオールアメリカン3度。卒業後は柔術を始めてMMAデビュー。まだ23歳だが、MMAデビュー前にすでに娘を産んでいる一児の母。

オストビッチはハワイのジーザス・イズ・ロード所属。TUF出場前に参戦していたInvictaでは2勝2敗。TUFフィナーレでは一本勝ちしたが、相手のレベルが明らかに低かった。

打撃戦。デ・ラ・ロサのパンチでバランスを崩したオストビッチ。またデ・ラ・ロサのパンチがヒット。長いリーチを活かしてオストビッチの間合いの外からパンチを入れていく。オストビッチは飛び込んでいくことができず、リーチ差でパンチを貰う展開を変えられないまま1R終了。

1Rデ・ラ・ロサ

2R。オストビッチのミドルをキャッチしたデ・ラ・ロサが軸足を大内で刈ってテイクダウン。しかしバックを取られそうになり立つ。オストビッチまたミドルを入れた。もらったデ・ラ・ロサは四つに組むとボディに膝を入れて離れる。オストビッチ飛び込んでパンチを打ち込んだ。バックブロー。デ・ラ・ロサもワンツーを返す。ホーン。

2Rは微妙。

3R。間合いを詰めていくオストビッチだがデ・ラ・ロサ距離をキープし入らせない。デ・ラ・ロサタックルに。ダブルアンダーフックでケージに押し込む。脇をくぐってスタンドでバックに。しかし前転するとスクランブルで逆にバックに回ったオストビッチ!バックマウントから三角。腕十字に移行したが抜かれた。デ・ラ・ロサ上で押さえ込む。亀になったオストビッチからバックマウント。体を伸ばして肘・パウンドを打ち込む。デ・ラ・ロサチョークを狙う。防いでいるオストビッチだが残り1分。がっちり入り体を伸ばして絞めるとオストビッチタップ!

TUF27フィナーレ:第5試合・ルイス・ペーニャ vs. リッチー・スマレン

ライト級。TUFでは一回戦で勝利したペーニャだが、負傷により準決勝を棄権。スマレンはTUFでは初戦の前に足の痙攣により不戦敗。ともにundefeatedなままトーナメントから外れた。

25歳のペーニャはバックボーンはレスリング。MMAキャリアは2年に満たず、わずか4戦だがすべてフィニッシュしての勝利。

スマレンはアイルランドのSBG所属でマクレガーと同門。柔術紫帯。こちらも2年前の7月にプロデビューしキャリアも同じ4戦。ただし、前戦ではドローに終わっていて3勝1分け。

膝を入れたペーニャだがキャッチされテイクダウンを許す。サイドで固めるスマレン。サイドを取られたペーニャだが下から仕掛ける。スマレンパウンド。ペーニャがケージを蹴って後転して亀になるとスマレンギロチン。ペーニャ上になるが立ってスタンドに。スタンドでペーニャのパンチが入りスマレンダウン!タックルに来るスマレンをギロチンに捕らえたペーニャ。マウントになり絞めるとスマレンタップ!

本戦レベルでどれくらいできるかは未知数ながら、初戦は快勝。