格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

Road To UFCシーズン2エピソード4:第1試合・シム・カイ・シオン vs. ピーター・ダナソー

フライ級ワンマッチ。

シンガポールのシオン。25歳で5戦全勝。うち一本勝ちが3回、KOが1回。5勝しているが、すべてで出場プロモーションが異なっており、最初の3戦は0勝の相手との試合。スタンドもグラウンドもある程度はできそうだが、相手のレベルが上がった時にどこまでできるかは不透明。

タイのダナソーはチェンマイのチーム・クエスト・タイランド所属。22歳で5勝2敗。最初の2戦はONE Warrior Seriesで2連敗し、そこからは全フィニッシュ勝利。前戦は2月のONE Friday Fightsで、そこで3勝0敗の相手と対戦するまで、キャリアで2勝以下の選手としか戦えていない。

シオンタックル。ボディロック。ケージでこらえるダナソー。シオン左ハイ。ダナソーミドル。ダナソーが出るタイミングでシオンタックルでテイクダウン。バックに回る。立つダナソー。シオン無理せず離れた。シオンタックル。しかし止められて肘をもらう。ダナソーの左が入りバランスを崩したシオン。ダナソープレスしていく。つかまえて膝。離れるシオンだが、ダナソー追いかけて飛び膝!ヒットしてシオン仰向けにダウン!KO!

快勝だが、ちょっとテイクダウンのされ方が良くなく、穴がありそうだった。

Road To UFCシーズン2エピソード3:第5試合・ホン・ソンチャン vs. ロン・チュー

ライト級トーナメント一回戦。

韓国のソンチャンは7月に5年半ぶりに復帰する佐藤豪則とTOP FCで対戦し、2度ともローブローを入れてしまいノーコンテストになっている選手。ウェルターでも戦っているが、身長170cmで、ライト級でも小さい。佐藤戦以降は3連勝中だが、いずれも戦績がはっきりしない(Tapologyのデータでは全員1勝1敗)相手で、レベルが高い韓国勢の中ではやや実力的に落ちるか。33歳と若くもない。

ロン・チューは昨年2月までUFCに参戦し、1勝2敗でリリースされている。元UFCファイターはエントリーできないとされるRoad To UFCだが、中国人ファイターのみ例外の模様。UFCでは0勝2敗の相手にいいところなく完敗。2戦目で直前の代役出場の相手にスタンドでの打撃、テイクダウンしてからの攻めと全局面で上回って勝利したが、これは相手が弱すぎた。3戦目は1勝1敗の相手にほぼ何もさせてもらえず、最後はギロチンでタップ負け。リリース後はUAE Warriorsでブラジル人選手に2RKO勝ちしたが、これも相手のレベルが低かった。まだ23歳と若いが、よほど急激に成長しない限り、すぐにまたUFCで戦うのは厳しい。

勝者は丸山に勝ったサンウクと対戦する。

ソンチャンシングルレッグ。こらえたロン・チュー。ケージに押し込むが、入れ替えたロン・チューが肘を入れて離れる。右を当てたソンチャン。また組んでいく。ケージに押し込む。離れたロン・チュー。カーフキック。ソンチャンすぐに詰める。ロン・チューカウンターの飛び膝。タックルに来たソンチャンだが、ロン・チュー切って離れると右を打ち込みダウン奪取!パウンド!連続でもらったソンチャンが崩れたところでレフェリー止めた。

UFCロン・チューが1RKO勝ち。

Road To UFCシーズン2エピソード3:第4試合・上久保周哉 vs. バーエゴン・ジェライスー

バンタム級トーナメント一回戦。

テイクダウンとコントロールで実はバンタム級最強日本人説もある上久保。ONEに出場し、6連勝(最後の2試合はチョークで一本勝ち)したものの、地味なスタイルが災いしてか、上位との対戦が組まれることなく、契約切れを待ってRoad To UFCにエントリー。バンタム級優勝候補の一角。30歳。

中国のジェライスーは公式では12勝3敗となっているが、昨年7月にJCKに出場した時点ですでに15戦12勝となっており、そこからさらに3勝している。JCKではテイクダウンからのパウンドで攻め、最後はチョークでフィニッシュしたが、相手が2勝1敗の選手で露骨に差があったため、参考にならない。27歳。

ジェライスーはレコードを見るとフィニッシュ率が高いが、勝った相手は総じて試合記録が不明で、レベルがわからない。普通にやれば上久保は危なげなく勝てると思うがどうなるか。

すぐタックルに入る上久保。シングルレッグでケージまで押し込む。ボディロックに切り替えた。ケージでこらえるジェライスー。ジェライスー引き剥がした。上久保すぐまた組みに行く。ジェライスーのパンチを一発もらい出血した上久保。打撃のフェイントからタックル。シングルレッグ。足首にしがみつくが、ジェライスー引き抜いた。出ていく上久保だがジェライスーが下がってパンチを当てる。タックルを止めたジェライスー。膝!上久保一瞬尻餅をついたが、すぐまた組みに行く。ボディロック。しかしケージでこらえるジェライスー。逆に投げたジェライスー。しかし上久保バックを取られた所からキムラ。倒れ込んで極めに行く。上になりキムラを極めに行くが時間がない。ホーン。

1Rジェライスー。上久保、テイクダウンが取れず厳しい。

2R。タックルのフェイントを見せる上久保だが、ジェライスーの左がヒット。パンチからタックルのフェイント。反応して切ったジェライスー。上久保のパンチもヒットしたが、ジェライスー落ち着いてタックルに対応。前蹴りを放った上久保だがローブローに。再開。ジャブを入れる上久保にジェライスーワンツー。片足を取った上久保だがジェライスー切った。手を出していく上久保だがジェライスーも打ち返して撃ち合いに。至近距離で肘の打ち合い。ケージに押し込むジェライスーだが入れ替えた上久保。しかし組ませて貰えない。ジェライスータックル。上久保切ってキムラを狙おうとしたが切られた。残り30秒で上久保タックル。テイクダウン。バックからコツコツ殴る。ホーン。

ようやくテイクダウンが取れた上久保だが、そこからのパウンドは強打がなかったのでどう評価されるか。そこまではややジェライスーだったが。

3R。上久保タックル。切るジェライスー。ケージに押し込みシングルレッグ。尻もちをつかせた。上から覆いかぶさる上久保だが、ジェライスーが立って逆にタックル。バックに回るが前に落とそうとする上久保。離れた。すぐ出ていく上久保。タックルに行くがかわされる。一瞬背中を見せた上久保だがまた組んだ上久保がクラッチして投げを狙う。ケージでこらえるジェライスー。テイクダウン!サイドをとった上久保。ジェライスー消耗したからサイドから肘連打。パウンド。強打はないがコツコツと打ち込んでいく上久保。ガードに戻そうとするジェライスーだがハーフに。なおも肘を落とす上久保。ジェライスー腕でブロックするのみで動けない。しかしストップするにはちょっと弱い。上久保レフェリーをチラ見するが、ちょっと止められる威力ではない。残り30秒。腕を掴んでパウンドをふせうジェライスー。肩固めを狙おうとしたが時間がない。タイムアップ。

30-27上久保、29-28ジェライスー、29-28上久保。スプリットで上久保勝利!

負けたと思った。際どい試合だった。テイクダウンにここまで苦労するとは。2Rはらしくないパンチの打ち合いになったが、消耗せず、逆にジェライスーを消耗させて何とか勝利をもぎ取った。

Shuya Kamikubo (30-27, 29-28) defeats Baergeng Jieleyisi (29-28) by Split Decision

スコアカード。フルマークをつけたジャッジだけでなく、29-28上久保のジャッジも1R上久保に入れている。

Road To UFCシーズン2エピソード3:第3試合・丸山数馬 vs. キム・サンウク

ライト級トーナメント一回戦。

丸山は日本人で唯一、公募にメールで募集した中から選出された選手とのこと。他の選手はUFCがもともとチェックしていた選手だったり、マネジメントから推薦された選手ということか。鹿児島出身で、主戦場はパンクラスだが、ウェルター~ライトではなかなかチャンスがなく、合間に台湾やオーストラリアなどでも試合をしている。2019年に高木健太に1RKO負けするとライト級に戻し、そこからパンクラスで3連勝。海外のマネジメント会社と契約し、昨年3月にカナダのBTCに出場したが、地元選手に判定負けした。この戦績での抜擢は意外すぎるし、オッズでも日本人で唯一アンダードッグになっているが、下馬評を覆せるか。30歳。

韓国のサンウクはキム・ドンヒョンのチーム・スタンガン所属。Angel's FCを主戦場とし、AFCでは昨年9月にウェルター級タイトルを獲得すると、9月には階級を下げてライト級王座決定戦にも出場したが、スプリット判定負けで獲得ならず。先月行われたHEATとの対抗戦では、昨年の全日本アマ修斗ミドル級優勝の山田聖真からテイクダウンを奪い、マウントを取って圧倒しての判定勝ち。が、山田はプロデビュー戦だったことを考えると割り引いて考える必要があるか。8勝2敗だが、8勝はすべてウェルターで、2敗がライト級での試合。29歳。

丸山が詰めていくとサンウクがカーフキック。サンウクのタックルと丸山のローが同じタイミングでぶつかり、丸山がぶぶってパウンド。サンウク立って離れた。丸山が詰めていく。ボディストレート。サンウクはカーフ。今度は丸山がタックル。ケージに押し込んだ。腹に膝。押し返したサンウク。離れる。サンウクのローに合わせてタックル。倒しかけたが、サンウク先に起き上がりがぶった。ダースチョーク。がっちり入っている。ほどけない丸山。足をホールドして絞めると丸山タップ!

最後の展開までは悪くなかったように見えた丸山だったが…。

Road To UFCシーズン2エピソード3:第2試合・シャオ・ロン vs. 野瀬翔平

バンタム級トーナメント一回戦。

中国のシャオ・ロンは2021年10月にコンテンダーシリーズに出場したが、クリスチャン・キニョネスに終始スタンドで打ち負ける展開で判定負け。その試合まで武林風で12連勝していて、コンテンダーシリーズ後にも2連勝しているが、正直武林風のレベルを疑いたくなる。昨年Road To UFCに出場したが負傷欠場。準決勝大会でワンマッチが組まれたが、それも欠場している。1年2ヶ月ぶりの試合となる25歳。

野瀬は昨年ダークホース枠でRoad To UFC出場。初戦で元UFCファイターのウリジブレンと対戦すると、ブレンが早々に膝を痛めてTKO勝ち。準決勝は優勝した中村倫也と対戦して、パンチでダウンし、立ち上がった所にまたパンチを貰って、最後はパウンドでKO負け。Road To UFC後は今年2月の修斗に出場し、キムラで一本勝ち。中村戦は完敗だったが、相手が優勝した選手ということで再度チャンスを与えられたか。バックボーンは柔道だが、柔道時代に首を骨折する大怪我を負い、そこから奇跡的に復活した。25歳。

野瀬いきなりレッグダイブで飛び込んだ。がぶったシャオ・ロン。離れる。またタックルに入るが、こらえたシャオ・ロンが逆にタックル。野瀬ギロチンで引き込んだ。しかし外れて下に。野瀬足関へ。膝十字。しかし外れた。外ヒール。これも外れたがまた膝十字。けっこう入っているように見えたが、耐えてパンチを打ち込むシャオ・ロン。足を抜いて立ったシャオ・ロンだが、放さず四つに組んだ野瀬。ケージに押し込むシャオ・ロンだが展開なくブレイク。野瀬の左が入り一瞬手を着いたシャオ・ロン。組んだ野瀬だがシャオ・ロン離れた。飛び込む野瀬に右がカウンターでヒット。しかし野瀬下がらずタックル。ケージを蹴ってバックに着いた野瀬。残り30秒。三角からオモプラッタに切り替えた野瀬。シャオロン防ぐが今度はアンクルを狙う。ホーン。

1R野瀬。

2R。シャオ・ロンのパンチをかいくぐり組んだ野瀬だが引きはがされる。シャオ・ロンミドル。大振りのパンチを当てた野瀬。詰めていく。シャオ・ロンワンツー。組もうとする野瀬をパンチで引きはがすシャオ・ロン。左を当てた野瀬がタックルで飛び込むが、脇を差してディフェンスするシャオ・ロン。入れ替えると離れ際に左右のパンチ連打。離れた。また打撃を打ち込むシャオ・ロン。野瀬タックル。切ったシャオ・ロン。野瀬肘を入れたが、シャオ・ロンケージに押し込む。離れ際に右を当てた野瀬。野瀬タックル。倒したが、倒され際に左からすくって逆にバックに回ったシャオ・ロン。野瀬すぐに立ち正対。離れ際パンチを打ち込むシャオ・ロン。野瀬のパンチもヒットしている。残り1分。野瀬タックル。倒しかけたところで一気にバックを狙ったが、下に落とされた。野瀬下からホールドして凌ぐ。ホーン。

2Rも野瀬か。

3R。飛び膝を放ったシャオ・ロンだが、野瀬タックルで片足をクラッチして倒そうとするが、シャオ・ロンがクラッチを切ってがぶる。逆にシャオ・ロンが押し倒して上に。ハーフ。下から足をすくった野瀬。足を引き抜くと、そのタイミングでまたタックル。がぶったシャオ・ロンだがケージに押し込む。入れ替えたシャオ・ロン。離れた。パンチの打ち合い。消耗があるのはシャオ・ロンか。野瀬タックル。受け止めたシャオ・ロン。またケージに押し込む。離れ際にシャオ・ロンの左がヒット。野瀬また組んでいく。シャオ・ロンがケージに押し込むと野瀬またギロチンで引き込もうとする。外れた瞬間に足に絡みついた野瀬。シャオ・ロンが上から押さえ込むが、上四方の体勢でシャオ・ロンもボディを殴るしかない。タイムアップ。

3Rはシャオ・ロンだが…。

29-28、28-29。29-28のスプリットでシャオ・ロンの勝利。

Xiao Long defeats Shohei Nose by split decision (29-28, 28-29, 29-28)

2Rは三者シャオ・ロン。3Rは2者シャオ・ロン、1者野瀬で割れた。

Road To UFCシーズン2エピソード3:第1試合・クリス・ホフマン vs. ユ・サンフン

ウェルター級ワンマッチ。

フィリピンのホフマンは10年前のプロデビュー戦で1RKO負けすると、その後は全試合KO勝ち。フィリピンのURCCでライトヘビー・ミドルの2階級のベルトを獲得。コロナ禍で一時ブランクが開いたが、今年3月に約4年ぶりに復帰すると、階級をウェルターに下げ、2RKO勝ちで3階級制覇を達成した。33歳。

韓国のサンフンは27歳でプロデビューすると2年で5連勝し、2019年にコンテンダーシリーズにライト級で出場したが判定負け。その後はウェルター級で試合をしていたが、21年12月には階級をミドルに上げ、Angel's FCミドル級王座を獲得している。それ以来1年半ぶりの試合。33歳。

サンフンカーフキック。パンチを打ち込むホフマン。ケージに押し込んだホフマンがボディに膝。離れた。サンフンのハイを掴んでテイクダウンしたホフマン。亀になって立ったサンフンだがスタンドバック。クラッチを切って正対し離れる。サンフンまたカーフ。組んでケージに押し込むホフマン。足へタックルし倒そうとするが、サンフン倒れず離れた。打撃から今度はサンフンがケージに押し込むが離れる。またカーフを入れるサンフン。足が流れた。ホフマンケージに詰めて右オーバーハンドを放つ。ホーン。

1Rややサンフン。

2R。またカーフを入れるサンフン。インロー。ホフマン組んでケージに押し込む。肘。離れたサンフン。ホフマン少し疲れが見える。サンフンの左がヒット。ホフマンのローに右ストレートを合わせた。ケージに詰めたサンフン。ホフマンパンチで出た。右がヒット。ケージまで下がったサンフンを押し込む。離れたサンフン。ホフマンシングルレッグ。足にしがみつくが、サンフン切った。ホーン。

2Rは互角の展開。

3R。ホフマン大振りの右。下がってかわしたサンフンだが、返しの左をもらってダウン!ホフマンパウンド連打!ケージを使って立ったサンフン。離れた。しかしふらつき気味。ホフマン大振りの右。かわしきれないサンフン。ホフマン組んだが離れた。パンチで飛び込む。組んだが肘を入れ離れるホフマン。大振りの右で飛び込むのを繰り返すホフマン。サンフン右を当てた。やや回復してきたか。ホフマンの大振りの右がヒット。また飛び込むがそこにサンフンの右がヒット。下がったホフマン。サンフン左ハイ。さらに飛び膝から首相撲。膝!ホフマンダウン!パウンド連打。レフェリー止めた!

ホフマン逆転勝ち。

しかし両者とも年齢的にもレベル的にもUFC本戦は難しそう。どうせならワンマッチでもUFCに進む期待が持てそうな選手の試合を組めばいいと思うのだが。

Road To UFCシーズン2エピソード2:第5試合・リー・カイウェン vs. ルー・カイ

フェザー級トーナメント一回戦。

中国のカイウェンはONEで12戦して9勝3敗の戦績を残している。五味に似ているため、中国のファイアーボールキッドとも呼ばれている。フェザー級だったが、最後の2戦はバンタム(水抜きなしの145ポンド)に落としたものの、21年12月に現王者のファブリシオアンドラージと対戦し、早々に肩を脱臼して1RKO負け。しかし中国勢の中では実力がはっきりしている方。バックボーンはレスリング。27歳で10勝5敗。

ルー・カイは2年連続の出場で、初戦はONE PRIDE王者に実力差を見せつけ2Rパウンドアウトで勝利。2戦目は優勝しUFCとの契約を果たした韓国のイ・ジョニョンに42秒でKO負け。28歳で8勝4敗1NC。昨年のRoad To UFCの後は試合を行っていない。バックボーンは柔道で、現在はチェコ在住。

中国人対決。勝者は神田コウヤと準決勝で対戦する。

いきなり飛び膝を放ったカイウェン。蹴りをキャッチしたルー・カイだがカイウェン引き剥がしアッパー。ルー・カイダウン!パウンド!すぐ立つがカイウェンパンチのラッシュ!ルー・カイも打ち返していくがもらうたびに膝を着く。すぐ立つがまたもらう。さらに連打をもらい、仰向けにダウンしたところでレフェリー止めた。

カイウェン、ラッシュの勢いで飲み込んだ。ルー・カイは効かされても強気に打ち返していったのが裏目に。

Road To UFCシーズン2エピソード2:第4試合・スミト・クマール vs. チェ・ソングク

フライ級トーナメント一回戦。

インドのクマールはSherdogでは8戦全勝全フィニッシュ勝利となっているが、戦績水増しの疑い(軽いスパーリング程度の試合だったり、存在しない相手との試合が含まれている)を持たれている。Tapologyでは4勝しか認められていない。とはいえ、優勝すればUFCとの契約ができることには変わりない。22歳。

ソングクは昨年のRoad To UFC準優勝だが、UFCとの契約ならず、2年連続の出場。昨年の初戦はONE PRIDE王者に力の差を見せて判定勝ち。2戦目は中国のチウ・ランからバックを取る展開で2Rまで取り、3Rは流しての判定勝ち。韓国勢対決となった今年2月の決勝戦は、2Rまで互角に近い攻防だったが、3Rにチョークで一本負け。コリアンゾンビMMA所属の26歳。

勝者はニウシュイエと準決勝で対戦する。

すぐに詰めていくソングク。クマールタックル。尻もちをついたソングクだが、ケージを使って立った。離れる。クマールまたタックル。今度は切った。クマール大振りの右。タックルの意識があったのかもらったソングク。しかし逆にシングルレッグで倒したソングク。回転して上を取り返したクマール。立って離れるソングク。クマール右オーバーハンドからタックルへ。が、ソングクちょっと見切ってきたか。っオーバーハンドが当たらない位置で待っている。カーフキックを入れたソングク。キャッチして倒したクマール。ソングク下から蹴って離すと立とうとするが、立たせないクマール。背中を見せて立ったソングク。ケージ際で正対し離れた。クマールまた右の大振りからのタックル。もう読まれてる。残り1分。またタックル。こんどはダブルレッグで倒した。しかしすぐに下から足で蹴り離して立つソングク。ホーン。

1R微妙。クマールがテイクダウンしてもそこから特に攻めがなかったものの、ソングクもそこまで打撃のヒットがない。

2R。ソングクまた詰めてきた。クマールまた右オーバーハンド。ヒットせず。ソングクが逆に飛び膝。しかしキャッチしたクマール。シングルレッグ。片足でこらえるソングク。尻もちをついたがケージを使って立ち離れる。クマールまたシングルレッグ。倒した。立ったがすぐにまたシングルレッグ。切った。クマールちょっと動きが遅くなっている。タックルを切って膝を入れたソングク。カーフキック。クマールタックルに行けなくなった。フェイントのみ。ソングクがパンチを入れていく。テンカオ。パンチで出たクマールに距離を取るソングク。クマール追いかけて飛び蹴り。ホーン。

2Rソングク。クマール、スタミナが切れてきたか。

3R。詰めてきたソングク。カーフキック。またカーフ。パンチで出るクマールだが、ソングク逆にシングルレッグ。倒したがクマール下から蹴り上げ。立った。右を当てるソングク。クマール前に出るが、距離を取られてパンチを貰う。クマールのローをキャッチして倒したソングク。サイドで押さえ込んだ。立ったクマール。右を入れるソングク。しかし下がらないクマール。またタックル。切ったソングク。パンチを遠い間合いから打ち込むソングク。ソングクシングルレッグ。倒せず放した。クマールまたタックル。切って首を抱えて膝。最後は距離を取るソングク。タイムアップ。

判定三者29-28でソングク勝利。

クマールは1Rはタックルからのテイクダウンで攻勢だったが、そればかりだったので見切られ、後半はカーフを効かされスタミナもなくなり通用しなくなった。それでも最後まで気持ちが切れずにやり続ける気持ちの強さがあった。

ソングクは勝ったがやりにくかっただろう。

Road To UFCシーズン2エピソード2:第3試合・イーブーゲラ vs. 神田コウヤ

フェザー級トーナメント一回戦。

中国のイーブーゲラは33歳で22勝11敗1分け1NC。ほぼ中国国内のみのキャリアだが、近年はファイトパスで中継されているJCKを主戦場としており、比較的実力が明らか。現在6連勝中。

DEEPフェザー級暫定王者神田は代役でRIZINに出場し関鉄矢に2RKO負けしたが、そこから連勝し、21年12月に牛久の王座に挑戦。接戦だったが4-1の判定負けで王座獲得ならず。そこから青井人、中村大介に連勝し、今年2月に五明宏人に勝利して暫定王座を獲得。180cmの長身で、レスリングがバックボーンだが、長いリーチからの打撃や組んでからの肘が武器。

神田いきなりタックル。ケージに押し込むと肘を一発入れた。イーブーゲラ入れ替えるが、背中でクラッチする神田。外掛けテイクダウンを狙う神田だが、イーブーゲラこらえた。レフェリーブレイク。神田のハイをキャッチして倒したイーブーゲラだが、押さえ込まずパンチを入れる。神田立った。またタックル。今度は切れずに下になったイーブーゲラ。下からしがみつくイーブーゲラ。引き剥がした神田。上からパウンド。ハーフにした神田。イーブーゲラ立ち上がり離れた。スタンド。タックルに膝を合わせたイーブーゲラだが、神田そのまま組み付いて押し込む。ダブルアンダーフック。残り1分。ケージにもたれてこらえるイーブーゲラ。肘を入れて離れた神田。パンチで出た神田。残り10秒は両者出ていかない。ホーン。

1R神田。

2R。神田タックル。イーブーゲラバックステップしてかわした。イーブーゲラがミドル。神田もらったがタックルへ。掴ませないイーブーゲラ。神田またタックル。しかしイーブーゲラはクマせず離れる。神田ワンツー。神田またワンツー。イーブーゲラはタックル警戒だが打撃の手数が減っている。神田が打撃で先手を取る展開。右ハイ。プレスする神田だが、イーブーゲラの左をもらった。神田ワンツー。カーフ。イーブーゲラのジャブがヒット。神田も左を当てた。タックル。が、切られて左をもらった。噛んだも左を当てる。イーブーゲラが飛び込むタイミングでタックルに入ったが切られた。神田タックル。足首を掴んで倒した。イーブーゲラがケージで立つ。ホーン。

2Rはタックルを切られる展開が続いたが、イーブーゲラの手数が減った分、神田のラウンド。

3R。神田タックル。切られてパンチを貰ったが、すぐに打ち返す神田。神田またタックル。切られてパンチを貰う。イーブーゲラの左をもらいバランスを崩した神田。詰めた神田が組みに行くが、逆に両脇を差された。差し返すがイーブーゲラ離れる。両者疲れが見える。パンチで体が流れ気味。詰めた神田がパンチを入れるが、イーブーゲラも打ち返しヒット。神田タックル。四つに組んだが引き剥がされる。神田のワンツーがヒット。右が入ったがイーブーゲラの右ももらう。両者ふらついてきた。神田が前に出ていく。イーブーゲラの蹴りをキャッチしてこかした。しかし立たれる。残り1分。両者疲れているが手を出していく神田。積極的に手を出している。イーブーゲラは打ち終わりに打ち返している。逆にタックル。切った神田。ふらふらになりながら手を出していくイーブーゲラ。タイムアップ。

ファイトパスの水垣解説では、2R・3Rに前に出た神田がパンチを貰って首がのけぞる場面が何度かあったのが不利に見られるかもしれないとのことだったがどうか。

30-27×2、29-28の3-0で神田勝利。

勝ったがいつもの神田ではなかった。無理にタックルに行き切られる展開が続き、パンチを貰って危ない場面もあった。この後のメインで行われるリー・カイウェン vs. ルー・カイの勝者と準決勝で対戦する。

Road To UFCシーズン2エピソード2:第2試合・ジー・ニウシュイエ vs. ビリー・パスラタン

フライ級トーナメント一回戦。

中国のニウシュイエは22歳で11勝2敗。ソン・ヤドンらを排出した恩波ファイトクラブ出身。現在5連勝中で、ファイトパスで中継されているJCKで2連続判定勝ちしているものの、いずれも負け越している選手が相手で、実力は不透明。

パスラタンはインドネシアのONE PRIDEストロー級王者。タイトルを5度に渡って防衛しているが、レベルの低いインドネシア勢&本来階級下ということで、期待度は低い。31歳。

ストロー級のパスラタン、ヒョロい。ニウシュイエが飛び込んでパンチを入れる。右から飛び膝を放ったパスラタンだが、受け止めてテイクダウンしたニウシュイエ。パスラタン下からバギーチョーク。ただ浅いか?スラムで叩きつけたニウシュイエ。外れた。肘を入れたニウシュイエ。サイドからマウント。亀になったパスラタンからバックマウント。パウンド。体を伸ばして殴る。レフェリー止めた。

バギーチョークを狙ったのが唯一の見せ場だったパスラタン。弱すぎて、ニウシュイエの実力査定にもならず。

Road To UFCシーズン2エピソード2:第1試合・タイイーラークエ・ヌエアジ vs. キム・ハンスル

ウェルター級ワンマッチ。

中国のヌエアジは22歳で8種1敗。8勝はすべてKO勝ち。中国国内の良くわからないレベルの試合が多いが…。

韓国のハンスルはDouble Gウェルター級王者。昨年6月にもRoad To UFCのワンマッチに出場し、パンチでダウンを奪い、最後は三角十字で一本勝ち。しかしUFCとの契約はならず、その後も試合をしておらず11ヶ月ぶりの試合。32歳。

パンチを打ち込むヌエアジだが、ハンスルも打ち返す。飛び込んで右ボディを狙ったヌエアジだが、そこに左を合わせたハンスル。ヌエアジちょっと大味な打撃。ハンスルのほうが鋭いパンチ。しかしヌエアジケージに押し込んで肘を入れた。ヌエアジミドル。ハンスルはパンチで飛び込んだ。ワンツーを打ち込むハンスル。ヌエアジ縦肘。バックスピンキック。近い間合いで当たったもの勝ちの打撃戦。両者のパンチが相打ち。ヌエアジ出るがハンスルのパンチがヒット。ヌエアジ右ボディ。また右ボディ。ハンスル左をヒット。ヌエアジバック肘。バックスピンキックから回転肘。出るヌエアジ。残りわずかで今成ロールを見せたヌエアジ。ホーン。

1R打撃のヒット数はそこまで差がない。ややヌエアジが積極的だったか。

2R。ヌエアジ出るがハンスルのパンチがヒット。しかし詰めてケージまで詰めるヌエアジ。スピンキックを入れるヌエアジだがハンスルカーフキック。左がヒットし首がのけぞるハンスル。両者パンチがばしばし当たっているが引かない。ヌエアジ左の肘!テンプルもらってスローモーションでダウンするハンスル!KO!

地元中国の選手の快勝に盛り上がる会場。