桜井“マッハ”速人VS高瀬大樹
坂田亘VSハイアン・グレイシー
2カードが追加。高瀬は、マッハに完勝したアンデウソンから一本を奪い、三段論法で言えばマッハより上ということになるが、実績から言えば挑戦する立場。前回、ホドリゴ戦ではいつもの高瀬で、アンデウソン戦がフロックに見えてしまったが、ここは挽回のチャンス。一方のマッハは、またもや崖っぷちの一戦。前回長南にまさかのアップセットをくらい、落ちる所まで落ちてしまった。ここで負けたら本当に終わりだと思う。次の試合のことを考えていた長南戦と違い、全霊をかけて試合に臨むだろう。グラウンド勝負になったら面白いと思う。
ハイアンは、過去に勝った相手が石澤、大山、浜中と、実績のない日本人ばかり。そろそろ実力査定となる相手との試合が見たいが、またしても実力がはっきりしない日本人との対戦。坂田は近頃プロレスに専念しているし、過去2年の戦績も、ルチャ戦士に1勝、スペーヒーに1敗と、あまり実力を見るための参考にならない。でもまあ、おそらく実力は拮抗しているのではないだろうか。
色物を揃えようとするDynamiteとは逆に、勝負論的なカードを持ってきたことは評価したい。まあ、この時期に追加カードが2つだけというのは、カード編成に苦労している様子がうかがえるし、「日本人中心」は「外国勢が駒不足」であることの裏返しという見方も出来る。しかし、お祭りに終わらせず、世間的な知名度よりも、格闘技の醍醐味を見せるようなカードを組んできたことは評価したい。でも武士道のカードという気が。
