格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★2003年回顧

DSE森下社長自殺
1月、DSEの森下社長が首つり自殺。「消された」との噂も出て、一時はPRIDE崩壊目前とまで言われたが、何事もなくリボーンして榊原体勢に移行。ミドル級GPも大成功。時の流れは残酷なもの・・・。
正道会館石井館長、脱税で逮捕
2月、前年に在宅起訴されていた石井館長が、悪質な所得隠しが判明し、逮捕。表舞台から姿を消す(が、タイソンのK-1観戦時にちゃっかり隣にいるのがTVで放送され、裁判官に怒られる)。実力者・石井館長の失脚により、格闘技界は裏で大混乱に陥ったらしい。そして今もまだその混乱は続いているとか。
ヒョードル最強の座に
3月、ノゲイラのPRIDEヘビー級王座に挑戦し、圧倒的な内容でベルト奪取。世界最強の座に。その後も、藤田・グッドリッジを撃破、最強の挑戦者ミルコとの防衛戦が内定するも、拳の負傷により実現せず。そして、大晦日にはまさかの猪木祭り参戦。今年行われるPRIDEヘビー級GPに出場が期待されるが、猪木祭りの方で開催されるヘビー級GPに出るとかいう話も??2月のPRIDE27でノゲイラとのベルト統一戦の話も、マネジャーの「次戦は4月」との談話で謎は深まるばかり。「氷の皇帝」はどこへ行くのか。
ミルコ躍進
3月に、K-1のリングで当時人気絶頂のボブ・サップをKOで下し、K-1のトップに。その後はPRIDEに本格参戦。今までの特別ルールから、1R10分、2,3R5分のPRIDE本戦ルールに初挑戦するも、ヒーリング、ボブチャンチンドス・カラスJr.をいずれも1RKOで下し、ノゲイラとのヘビー級暫定王座決定戦へ。が、そこで逆転負けし、連勝はストップしてしまう。ヒョードル同様、今年どのリングに上がるかが注目されている。
K-1、色物路線に
「カズヨシ一番」ことK-1が、石井館長逮捕により谷川イベントプロデューサーによる新体制へ。「216cmの巨人」「マオリ族の勇者」「最強の四回戦ボクサー」「白いサップ」ら、K-1で何の実績もない選手を次々と抜擢し、賛否両論。極めつけは大晦日の曙参戦。視聴率では紅白をも上回り、完勝といえる内容だが、果たして2004年もこの好調さは続くのか。飽きられないようにするためには、常に話題を振りまき続けなければいけないが・・・。
新日、総合の本格進出も裏目
5月、新日主催の総合イベント「アルティメット・クラッシュ」を、ドーム大会の中で行い、「あの新日が、総合へ本格的に乗り出してきた」と話題になる。が、内容はほとんど外様の試合や、藤田vs中西のような自流試合だけ。10月の第2弾では3試合に縮小と、どんどんスケールダウンしてしまう。他にも、中西のK-1挑戦や、新日での天田vs柴田戦など、ガチ方面へのアプローチを積極的に続けるが、結果が出ない。大晦日には、現IWGP王者がイグナショフにKOされるという大失態。新日のガチとの関わりは完全に裏目に出てしまった。
近藤、菊田を下し世界レベルの戦いへ
5月、菊田vs近藤のパンクラス最強決戦がついに実現。結果は、一進一退のドロー。しかし、近藤は8月の両国大会で、20kg差のジョシュを相手に健闘を見せ、11月の菊田との再戦では、全く寄せ付けずに圧勝。大晦日にはシウバ戦の期待もあったが、BTTの総帥マリオ・スペイヒーと対戦し、これも完勝。全国にその存在をアピールした。2004年はさらなる強豪との対戦が期待される。
最強の40歳、クートゥアがライトヘビー級最強の座に
6月、チャック・リデルを3RKOで下し、ライトヘビー級暫定王座を獲得。さらには9月、ここ数年世界のライトヘビー級トップと目されてきたティトとの王座統一戦を、判定ながらも一方的な内容で制する。今年41歳になるクートゥアは、1/31のUFC46で、ビクトー・ベウフォートとの防衛戦が決定している。それに勝てば、あとはもうUFCには敵はいないだろう。PRIDE王者との「93kg級世界最強決定戦」は実現するだろうか。
K-1で日本人が活躍
7月のK-1 WORLD MAXで、魔裟斗が日本人初のK-1王者になる。続いて、12月のK-1GPでは、武蔵が94年の佐竹以来となる、日本人ファイナリストに。この二人の共通点は、名字がないこと。だから、今年は謙吾あたりが活躍するだろう(ウソ)。
PRIDEミドル級GP成功
まさかの吉田秀彦出場で、2003年最大の注目イベントとなったミドル級GP。1回戦の時点でその先の組み合わせが決まってなかったとか、その後の組み合わせもバレバレだったとか、シウバvs桜庭の3度目の対決に非難囂々だったとか、色々物議もかもしたトーナメントだったが、どれも名勝負で、大いに盛り上がった。1回戦はPRIDEとして初のプライムタイム当日中継も実現。個人的にはアローナの欠場が残念だったが、盛り上がったのはそのおかげかもしれない。
大晦日興行戦争勃発
大晦日と言えば猪木祭りだったのが、今年は3派に分裂。その混乱ぶりはまだ記憶に新しいことと思う。曙戦が紅白越えを果たした裏では、猪木祭りが0.1%ほどの視聴率であえいでいた。来年はせめて2派にしてほしい。ビデオデッキが2台しかないから。
曙、K-1参戦
2003年最後にして最大のビッグサプライズ。当日までにやや話題が古くなった感があったが、それでも40%以上の視聴率をゲット。それでいて試合がアレ。多分、日本全国を巻き込んだ一発ギャグだったのだろう。2004年はオリンピック柔道家(篠原?)や、まだ現役の力士が総合に参戦してくるとの情報も・・・。曙を見てると、ビッグネームの参戦は決していいことばかりではないと思うが、世間へのアピールにはなる。期待したい。