格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★K-1ワールドGP感想

結果が出てるので、未見の方は注意。
第1試合 アビディvs堀
アビディがかなりダメだった。堀にもチャンスがあるかと思ったが、だんだん効いてきてKO負け。やっぱり日本と世界には差がありすぎる。
第2試合 ヴェネチアンvsグール
互角の展開だったが、3R判定でグール。延長でもいいと思ったが。いい試合だったが、客席は静寂。
第3試合 ノルキヤvsベルナルド
前の試合と同じく外国人同士の対戦だが、「かつての同門対決」というわかりやすいテーマがあったので、こちらは盛り上がった。試合はノルキヤが完勝。ベルナルド終わったな・・・。後はジャパン勢の壁役ぐらいしか使い道がない。
第4試合 ボタvsカトゥー
1R、カトゥーのカウンターがきれいに入り、ボタダウン。その後はボタが距離を詰めて、重いパンチで優位に立つ。が、ポイント奪回するに至らず判定負け。ボタはだいぶK-1での戦い方を身につけてきたと思う。ダウンさえなければ勝っていた。が、カトゥーレベルにこの程度なら、もうK-1での試合は見る気がしない。今後はC級ボクサーのベルナルドやセフォーバタービーンらとボクシングマッチをやらせたらどうか。
第5試合 ブリッグスvsエリクソン
ブリッグスがきれいにKO勝ち。ボタもこうやって売り出せば良かったのに。相手がエリクソンではK-1の適正はさっぱりわからないが。でも動きは良かったから、ボタよりは期待できそう。
第6試合 サップvsイケメンゴリラ
いきなりパンチでもんどりうってダウンするサップ。おいおい。立ち上がり、反撃すると、相手は腕を押さえて倒れる。腕を脱臼した模様。結局ファイティングポーズが取れないということでKO負け。
攻められつつも相手を壊して勝つ、これがサップ流か。新潟で消化不良だったから出てきたのに、また不完全燃焼だが。
第7試合 イグvsカーター
イグはやっぱ総合挑戦が良い方向に出た模様。動きも良くなっていたし、ステイタスも上がった。膝でダウンを奪い、KO勝ち。
第8試合 ホーストvsジャビット
ホースト、なんだか歳を感じさせる肉体だった。完勝だがつまらない試合。うーん。
第9試合 武蔵vs曙
武蔵は、この日は素晴らしいプロレスラーぶり。曙の強さを引き出し、光らせた。まあ、そこでさらに自分が光らないとプロレスラーとは言えないが。
1R、普通の試合と同じく見ていく武蔵。曙も見ていくので、静かな展開。曙は、時折距離を詰めて、組み付いてボディにパンチ、膝。武蔵は散発のロー。
2R。また距離を詰めた曙は、コーナーで武蔵を押し倒すと、倒れた武蔵の後頭部にパンチ連打。反則。武蔵が起きあがれず、試合はストップ。ここで武蔵のダメージ回復を待つため、無制限のインターバルが取られる(実際は10分間)。武蔵は結構ダメージがあるようで、ふらついている。普通だったら反則決着になる所。再開時、レフェリーの角田が状況説明。
「ドクターは選手の安全の立場としてやらせていいとは言えないと言ってますが、武蔵選手はどうしてもやらせてくれと言っています。ただ、皆さんお聞き下さい、ファイターは出来るか出来ないかと言ったら、「出来ます」と言うしかないんです!私は、競技統括プロデューサーの責任を持ってこの試合を続行させますが、もし、武蔵選手が危険な状態にあると判断した場合、そのダメージが曙選手の反則攻撃によるものであると判断したならば、その時点で曙選手を失格と致します!」
なんか、でしゃばりすぎるレフェリーって嫌われるよね。島田とか。
試合続行。その後もほとんど同じ展開で、そのまま武蔵の判定勝ち。
曙、今回は駄目な所は見せなかった。攻撃といえば、密着してのショートパンチくらいで、反則以外は有効な攻撃はなかったが。張り手もほとんどなかったし。でも、迫力はあったので、印象的に「曙、強そう」と思わせることは出来たかもしれない。
武蔵は、K-1歴半年のリタイヤした相撲取り相手に判定まで行ったのは、むしろ恥だと思う。ダメージもあっただろうし、やりにくかっただろうとも思うが。
曙は首の皮一枚つながったという所か。でも大晦日に比べればインパクトはなかったし(大晦日のは駄目なインパクトだが)、今後一般層の興味が薄れていくのは避けられないところ。反則負けになってた方が良かったかもしれない。