格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★高島学コラム・

それは寝技の攻防が評価されないからだ。寝技が評価されない戦いは、決して総合格闘技ではない。「ファンが、スタンドの方が好きだから」と、その背景をすんなりと受けいれるようなら、せっかくベガスに定着したUFCは、いずれその観客をボクシングへ還元し、そしてK−1発展の助力となるだろう。

 総合格闘技は、パウンドが認められた野蛮な立ち技+αでは決してないはず。組み技の理解度をあげてこそ、ファンの定着化は進み、MMAは一時の流行でなくオーディナリー・スポーツの仲間入りを果たせるはずだ。

鷹板でちょこっと書いたが、総合が日本で(アメリカでも同じかもしれないが)メジャーになれない理由はまさにここにあると思う。すなわち、総合本来の面白さと、一般大衆が望むものの間にズレが存在すること。派手な打撃決着の方が、どうしても一般層には見栄えがいい。そもそもが単なるイベントであるPRIDEやK-1MMAは、客に受けるのなら総合であることにこだわりはしないだろうが。