NHB news経由
プロボクシングの元王者や世界ランカーだったトップ選手が引退後、Ｋ―１などの総合格闘技に出場した場合、「永久追放」とする処分を、西日本ボクシング協会（辻本章次会長）が検討していることが４日、明らかになった。
「プロボクシングの権威とボクサーの命を守る」のが理由で、〈流出防止策〉を取るのはプロボクシング界が初めて。
同協会によると、元日本王者２人が、Ｋ―１に転向し、１０月の試合で共にＫＯ負けを喫した。プロボクサー時代に心身共にダメージを受けていることが予想され、その上、総合格闘技の激しい試合をすることは、健康上からも非常に危険と判断した。さらに、伝統あるボクシングの権威を守るためにも、選手の流出防止に乗り出した。
- K-1は総合格闘技なのか？ダメなのが総合だけなら、K-1はいいのか？
- 「総合格闘技の激しい試合をすることは、健康上からも非常に危険」って、じゃあボクシングは激しくないのか？ボクサーはそんなに虚弱なのか？
- 該当するのが「日本、東洋太平洋、世界の各王者だったか世界ランカーに入った選手」とのことだが、それ以外の選手の健康はどうでもいいのか？
ツッコミどころが沢山。ただ、記事を書いた人間が無知でこんな内容になってしまったという可能性も。
以前からキックや総合のリングに上がったらプロライセンスを剥奪されていたが、今回のはトレーナーやマネジャーのライセンスも発行しないという、文字通りボクシング界からの永久追放という処分。かなり厳しい。総合にせよK-1にせよ、日本のプロボクサーで転向して成功した選手はいない（もちろんサンプルの数が少なすぎるせいもあるが）という現状で、指導者としても戻ってこれないというのは結構効果があるのではないか。
総合やK-1を見る側としても、お小遣いほしさにいい加減な気持ちでやってきた選手が無様にやられるだけの試合は見たくないから、案外良い決定なのかもしれない。まあ日本人ボクサーが出てきても今のところ全く期待出来ないから、来なくても別にいいよというのもあるけど。FEGとDSEの対立に乗じて、「ボクサーにいい扱いをしてくれるところにだけに選手を出します」とする方がスマートだと思うが。
