格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★ウェルター級で日本人トーナメント開催案

高田・統括本部長は「ただしメンバーを見ると作り方次第では、(世界の強豪を)倒せる可能性はあるでしょう。例えば、長南、三崎、郷野。現時点でもダンやブスタマンチに勝つ可能性を感じさせる近藤。柔道金メダリストの瀧本。そして適正体重で闘って欲しい赤パンツ、田村潔司。ベストの体重で闘えば世界を取る可能性もあります」と日本人選手の可能性について語り、「今すぐトップと闘ったとしても、ファンや私たちが(想いを)乗せることは出来ませんが、日本人選手のトーナメントを開いて、そこでトップになった選手に挑戦権を与えたい。誰が世界との溝を埋め、その溝をブチ壊すのか? そのためには日本人トーナメントは不可欠」と、日本人トーナメント開催に前向きな姿勢を見せた。

まあ企画自体は面白いと思うが、「すぐトップと闘ったとしても、ファンや私たちが(想いを)乗せることは出来」ないウェルター級戦士であるところの田村を、「適正体重で闘って欲しい」と言いながら階級上のヘビー級トップであるノゲイラと当ててることはどう説明するのだろうか。田村がノゲイラに勝ったら当然無差別級GP出場という流れになるはずなのに、ノゲイラ戦の結果が出る前にもうウェルター級GPへの参加を呼びかけているあたり、DSEも田村がノゲイラに勝てるとは全く思ってないとカミングアウトしちゃったようなもの。そりゃ誰でもそう思うだろうが、カードを組んだ自分たちくらいは「どうなるかわからない」という建前を信じた振りをしなければいけないのでは。
しかし田村はローリスクなノゲイラ戦はともかく、郷野・三崎・長南らハイリスクな相手が多いウェルター級日本人トーナメントには出てくる気はないだろう。出る気がないのをわかっていて参戦を呼びかけるのは、年末の桜庭戦の時も同じだったが、いったい何のためにやっているのか。DSEが田村をどう使いたいのか、全くもって謎。