格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★パウロ・フィリオvsグレゴリー・ブーシェラゲム

ブーシェラゲムのキャッチフレーズは「フランス最強の柔術家」。頭一つ分くらい背が高い。いきなり突っ込んで蹴りを放つブーシェラゲムだが、逆にバランスを崩して倒れてしまう。すかさずフィリオが上になり、サイド奪取。そしてマウント。しがみつくブーシェラゲム。ガードするブーシェラゲムにパンチ連打。しかしブーシェラゲムはシザースでバランスを崩して脱出、スタンドへ。追いかけていってコーナーですぐ組み付いた。フィリオが豪快に持ち上げてテイクダウン。またマウントへ。コーナー際でマウントパンチ連打。ブリッジで体勢を崩そうとするブーシェラゲムだが、バランスがいいフィリオはマウントキープ。ガードの上からパンチ乱打するフィリオ。一方的。クリーンヒットはない。マウントでパンチを入れるがガードの上からでKOはできそうにない。アームバーに行くが、抜けてハーフに戻される。すぐパスするフィリオ。ここでブレイク(マウントなのに・・・)。ブーシェラゲムにグリーンカード。簡単に組み付いてテイクダウンするフィリオ。ゴング。
スタンドでかかと落とし、スピンキックを見せるブーシェラゲム。組み付かれたが、がぶって膝。しかし再度のタックルでテイクダウン。サイドからキムラを狙うがはずされる。ハーフから足を抜こうとしているところでブレイク。グリーンカードが今度は両者に出る。四つから外掛けで倒そうとするブーシェラゲムだが、腰が重いフィリオが逆に内股で投げて上になる。ブーシェラゲムのガード。下からキムラを狙うブーシェラゲムだが、抜ける。フィリオがパス。フィリオがアームロックを狙っていったところでゴング。完全に負けなのに両手を揚げるブーシェラゲム。両者土下座して礼。
判定3-0でフィリオ勝利。
フィリオの強さより、極めの無さ、攻撃力の無さの方が際だってしまった試合。マウントからパンチを打っていても全然KOできる気配がなかったし、極めもポジションを返されないことを優先しているので、腕十字のような下になるリスクがある技は出さず。アームロックやキムラのような腕の力だけの技にしか行かずに、結果一本が奪えなかった。
2Rではタックルが切られる場面もあったし、スタンドの打撃では穴もありそうで、盤石ではない。しかし武士道ウェルター級では頭一つ抜けているか。