格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★DEEP32SAMURAI観戦記

Barbaro44vsハン・スーファン
ハン・スーファンがパンチのラッシュ。顔面一辺倒だが、何発かもらい劣勢になるバルバロ。パンチの打ち疲れか、勢いが止まるスーファン。しかしさらにパンチのラッシュでバルバロKO負け寸前まで追いつめられる。タックルに切り替え、テイクダウンに成功。立たれるが、1R終了。目のあたりがかなり腫れてる。
2R、打ち合いから今度はスーファンがテイクダウン。パウンドを落としていく。スタンドに戻り、前に出る圧力が無くなったスーファンだが、バルバロが前に出てもパンチを返して優位に立たせない。そのままゴング。
判定3-0でスーファン。どんどん強くなる韓国人ファイター。日本に並ぶのもそう遠くないか。
藤井克久vs滑川康仁
93kg契約。滑川は何故ベストウェイトの83kgに落とさないのか。まあヘビーの方が層は薄いからトップに近いが。
スタンドは自分から出ていかずカウンター待ちの藤井。滑川はタックルでテイクダウンを狙うが、藤井はコーナーにもたれてこらえる。1R終了間際にテイクダウンを奪う滑川だが、すぐゴング。2Rも同じ展開が続く。滑川はローで突破口を開こうとするが、掬われて倒される。しかし藤井は入っていかない。立ち上がる滑川。しかし滑川がジャブでバランスを崩すとガードに入っていきパウンド。滑川がディフェンスしてヒットはない。すぐブレイクが入る。最後に打ち合うが、ゴング。
判定2-0で滑川。
マストなら確実に滑川だが、ドロー有りなら微妙だと思った。前に出る姿勢とローのダメージが評価されたか。決して喜べる内容ではなかったが。
しなしさとこvsSACHI
いつもどおり強引に投げようとするしなしだが、SACHIは堪える。強引に首投げ。そして腕十字。ややかかりが浅い。抜いてパスを狙うSACHIだが、しなしはヒールを狙う。一度立ち上がってまた足関へ。膝十字。不十分。アンクルを狙うがバックを取るSACHI。しかししなしは桜庭ロックからキムラ。腕が逆方向に曲がり、SACHIタップ。SACHIもかなり凌いでいたが、終わってみたらしなしが圧倒した試合。
マイクで結婚の報告。青木の言ってたサプライズってマジでこれ?事前に発表済みなのに。「今後へのサプライズ」って言ってたのになぁ・・・。まあ「サプライズ予告!?」「あるかも」という感じで、確定表現ではなかったから流れたのかもしれないが。
國奥麒樹真vs池本誠知
國奥のセコンドには渋谷。解説の郷野が國奥を「総合で屈指のパンチの使い手」と褒める。池本はローや膝で攻める。静かな展開。コーナーに詰める國奥だが、ブレイク。國奥、またタックルに行き、足を抱えて持ち上げるが、池本は堪える。再びタックルに行くがバランスを崩し下に。池本は押さえ込んで殴る。スクートになり、立ち上がる國奥。パンチで入っていくが、ヒットがない。池本はローと膝。残り1分でテイクダウンにようやく成功。こつこつパンチ。スクートになるがまた入っていく。が、こつこつ。ゴング。
判定1-0(池本に1)でドロー。まあ妥当か。國奥、崖っぷちで生き残ってはいるが、崖っぷちから逃れられない。そのわりに悲壮感が感じられないが、そろそろ内容が伴った試合をしないと、DEEPでも次はないだろう。
桜井隆多vs石川英司
今年長南、ブスとリベンジに失敗している桜井。3戦目の石川戦もリベンジ戦。石川は去年12月の復帰から3連敗。不運な負けもあったが、白井戦での負けは痛かった。
隆多がパワフルなテイクダウン。ハーフからボディ・顔面に強いパンチを落とす。下から三角に捕らえた石川だが、持ち上げて外した桜井は門脇スペシャルの体勢からパンチ。逃げようとする石川のバックについてチョーク狙い。石川は反転して上を取り返すことに成功。得意のパウンドへ。しかし隆多は抱えたり下から蹴り上げたりしてクリーンヒットは許さない。下からのパンチで石川の目尻をカットしたところでゴング。
2R開始前にカットのキズが大きくドクターストップ。全く笑顔のない隆多。客席も静まりかえっている。立派な勝ちではあるが、これで決着ではないだろう。3度目の対戦が待たれる。石川は4連敗。今回もまた不運な部分があった。すっかり勝ち運から見放されている。
今成正和vs阿部裕幸
リング中央で両手をあげたまま全く動かずカウンター狙いの阿部兄。いつもはトリッキーな今成だがやりにくそう。飛び込んでのミドルやソバットを入れる。近づくとパンチを打つ阿部兄。今成もどちらかといえば相手が攻めてくるのを迎撃するタイプだけに、なかなか入っていけない。まあ1Rは完全に今成が取っているが。阿部兄が全く動いていないので。
阿部兄の構えは古武道ライコンドーのものであるというクマクマンボの素敵解説があるが、観客は何のことかわからないだろう。ついにイエローカードが出され、観客から拍手。さらに2度目のイエロー。次のイエローで失格となるため、前に出ていく阿部兄。しかし構えは変わらず。タックルを切ってスクートでローを蹴る阿部兄。3R、ミドルを入れる今成。阿部兄は同じ構えのまま前に出ていき、タックルを切ってスクートになるとローを蹴るだけ。解説の郷野は阿部兄のプロとしての姿勢に疑問を呈する。いくらレベルの高いことをやっていても観客に伝わらなければ意味がないと。今成がいつものように飛び込んでの足関狙い。一度は抜けてガードになるが、今成はまた足関。アンクルでタップアウト。フラストレーションが溜まった試合の最後にきれいに一本決着となり、観客は沸いた。
阿部兄は勝ち負けよりライコンドーやりたかっただけじゃないかという感じ。観客と今成にとっては最悪。まあある意味面白かったが(熊久保解説のおかげで)。普通に戦った方がいい試合になっただろうけど。
長谷川秀彦vsキム・ドンヒョン
判定1-0でドロー。長谷川はリベンジはならなかったが、タイトルは防衛。ドンヒョンは今回底を見せたか。得意の打撃でも長谷川のパンチをもらい劣勢になる場面があった。グラウンドでもかなり出来るところも示したものの、攻めの荒さが目立った。長谷川はしっかり対策をしてきたという印象。
ドローだが決着戦はなくてもいいかなという感じ・・・。ドンヒョンもまだまだ伸びるし、他の選手との対戦が見てみたい。