試合まで２０日を切ったのに、１カードも発表されない。過去にこんな酷い状況はあっただろうか。
たぶんあった。しかし、それにしてもリミットすら発表されないというのは異常だった。かなり遅い発表だったものの、いきなり全カードも発表されたということで良かった。発表されないだけで、決まってるカードもちゃんとあったんだと言えるし。
前田吉朗の出場も地味に決まったが、対戦相手はいきなり優勝候補の一人と言われていたミカ・ミラー。WECとの契約問題をクリアして出てきた前田だが、実績的にはGPメンバーに入ると普通の選手になってしまうし、特別扱いはしないということか。武士道では２戦して２敗（実は今成もそうだが）だし、メジャーのリングとの相性の悪さを克服できるか。
発表されたカードの中で一番の注目は、もちろん今成vs山本篤。仮想KIDという点で非常に興味がある。KIDは今成とやったら普通に極められて負けると思うが、篤が今成相手にある程度でも粘れるなら、決勝までにはKIDも対策できるかもしれない。
あえて金魚枠というなら、総合デビュー戦のジョー・ウォーレン＆キム・ジョンウォンの２人がそう。ウォーレンはビービと、キムは高谷と対戦が決まった。ウォーレンはビービの強さをアピールするための咬ませ犬か。柔道五輪代表のキムはグラップラーと当てて欲しかった。高谷が相手だとボコボコにされて終わりだろう。
所vsDJは4/5に。所は大晦日の骨折、DJは10日の昇侍戦でのダメージから、３月に試合をするのが難しいとのことだった。DJは眼下底骨折の疑いとのことで、精密検査が必要なので出られないそう。カードは発表されたものの、検査の結果では欠場になるのか。
一部を除いて、どうなるかわからないカードが並んだ。ほぼゼロからのスタートになるフェザー級だけに、既存の有名選手より、無名選手の中から新しいスターが生まれるかもしれない。
