格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★佐藤が魔裟斗を批判

http://gbring.com/sokuho/news/2009_04/0406_k-1max.htm

あれはこっちからして見たら失礼です。世界ト−ナメントに出ている16人に対して失礼。今年の優勝者が魔裟斗選手への挑戦権をかけた感じになってますけど、ふざけんなよと。

 2009年の世界王者が魔裟斗選手と試合を『やってあげてもいいよ』ということなんです。そうじゃないとK-1という競技自体が舐められる。K-1という競技がなくなっちゃいますよ。

辞めていく選手が王者とやるのは大反対なので、このアピールはいいと思う。引退する選手vs王者で、辞めていく選手が勝ったりしたら、選手本人は勝ち逃げしていい気分なんだろうけど、これからもずっと見続けるファンにとってはテンションが下がるだけ。どんなに良い試合をしても(むしろすればするほど)微妙な気持ちになってしまうので、見たくない。魔裟斗に勝ち逃げをさせないで欲しい。

一人のスターがいなくなって競技が落ちてしまうんだったら、それは競技じゃなくてショーです。だってイチローが引退したからと言って野球の人気はなくならないじゃないですか。次元の高い話をしているかもしれませんけど、自分はそう思っています。今はエンターテイメントの中でプロの技を見ていますけど、僕は競技の中でプロの技を見てもらいたい。

これはどうだろう。野球みたいな超メジャースポーツと同列で扱うのは無理がある。だいたい、野球だって細かい技術に注目して見ているようなファンは一握りで、何も考えず好きなチームやファンを応援している人との割合は格闘技と同じようなものでは。

今は居酒屋のTVを見ている酔っ払ったおっちゃんが『行けっーー!』とか言って(K-1を)見ていると思うんですけど、そういう人たちに『佐藤の奥足ローのタイミングはすげえ!』と言ってもらえたら僕の勝ちだと思うんです。そんな世界を僕は夢、見てます

夢を見るのはいいが、現実はわかっているのかな。魔裟斗が身を削ってMAXをゼロから作ってきたのに比べると、「地味な試合をしても評価されるのが競技として正しい(だからこれからも地味でいい)」という主張は虫が良すぎるように思う。来年になれば嫌でも魔裟斗がいないMAXを支えることになるわけだから、その時に技術で大勢のファンの興味を支えることが出来るようになれば、佐藤の勝ちだろう。ただ、負けた場合はMAXが無くなるということまでわかっていて欲しいが。