格闘技徒然草

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★UFC103展望

カードはこちら。
http://www.ufcjapan.jp/card.php?belong=1&eid=00013
UFCレギュラー選手vs最近外のリングで活躍していた選手というラインナップが多い。
メインはUFCに再カムバックしたビクトーとリッチ・フランクリンのキャッチウェイト戦。ライトヘビーに転向したはずが、なぜか下の階級の選手と契約体重で対戦させられるフランクリンだが、本人は195ポンドがベストウェイトと語る。相手のビクトーは、本来ミドル級のはずだが、今回の契約体重はビクトーの希望によるものとのこと。しかも計量では4回目のトライでようやくクリア。いきなりメイン扱いという好待遇だが、コンディション面では不安が残る。
PRIDEからUFCに最初にカムバックした時も大物扱いだったが、初戦で(当時はまだ中堅選手だった)リデルに敗れ、クートゥア戦のアクシデント勝利で王者になったものの、リターンマッチで敗れ、連敗で再び離脱。今度はPRIDEにカムバックしたが、アリスター相手にプロ初のタップ負けを喫するなど、完全に昔の輝きは失ってしまった。アフリクションでは階級を落とし豪快なKO勝利を飾ってはいるが、勝つときは豪快だがきわどい勝負になると脆いイメージは抜けていない。
安定した実力者であるフランクリンが相手だと、前回のカムバック時と同じように出鼻をくじかれる可能性がある。
セミはミルコvsジュニオール・ドス・サントスノゲイラの愛弟子である柔術家のサントスだが、UFCでは2試合とも1R1分足らずでスタンドでのパンチでKO勝利している。当然、ミルコ相手には同じ展開にはならないだろう。サントスは「アウトボクシングで行く」と言っているがどうか。そうなると、ミルコにはまた金網への対応力が求められるが。シーク・コンゴ戦のように打ち負けて判定負けするようだと、もうミルコの商品価値はなくなってしまう。
メインカードにはウェルター級のカードが2つ。マーティン・カンプマンはアフリから移籍のポール・デイリーと対戦。デイリーはジェイク・シールズ、ニック・トンプソン(ついでに北岡)と、他団体トップ選手と対戦し完敗している選手。実力者ではあるが、いきなりカンプマンは厳しいか。
4年ぶりUFC復帰のトリッグはジョシュ・コスチェックと。最近ではPRIDEアメリカ大会で三崎を塩漬け判定勝ちし、ロビー・ローラーにはKO負けしているが、またウェルターに戻してからは負けはない。しかしやはり神の階級トップクラスのコスチェックが相手では咬ませ犬扱いだろう。
PPVオープニングマッチのタイグリvsエルメス・フランカは、フランカが計量をパスできず159ポンドのキャッチウェイト戦に。
前座にはTUF8ウィナーのエフレイン・エスクデロが、満を持してUFCデビュー。相手はミラーブラザーズの兄コール・ミラー。ミラーブラザーズ弟のジム・ミラーも前座に出場。どちらもライト級。もっとも、この二人は兄弟でもなんでもない。ジム・ミラーの兄は、ミドル級で5月に岡見の代役で戦ったダン・ミラー。先日のUFN19にラインナップされていたが、怪我で欠場。そしてコール・ミラーの弟は、DREAMフェザー級GPで前田吉朗と対戦した「軽量級の巨人」ことミカ・ミラー。コール・ミラーもライト級ながら188cmの長身を誇り、兄弟揃って「軽量級の巨人」である。
明日11時よりリアルタイム実況します。