格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★Dynamite!!全試合展望

全試合発表されたので、試合の展望を。試合順は明日発表とのことなので、試合順ではなく楽しみにしている順に予想してみる。下に行くほど楽しみなカードになります。まずは最下位から。

K-1甲子園62kg級FINAL準決勝 K-1甲子園ルール 3分3R
HIROYA(主催者推薦/2008年優勝/セントジョーンズインターナショナルハイスクール/2年)
VS
野杁正明(主催者推薦/至学館高等学校/1年)

K-1甲子園62kg級FINAL準決勝 K-1甲子園ルール 3分3R
嶋田翔太(主催者推薦/昨年第3位/私立西武台高校/3年)
VS
石田勝希(主催者推薦/2009年全日本新空手道選手権大会軽中量級優勝/初芝立命高等学校/2年)

K-1甲子園62kg級リザーブファイト K-1甲子園ルール 3分3R
藤鬥嘩裟(関東地区Aブロック優勝/元J-NETWORKフライ級王者/勇志国際高等学校/2年)
VS
日下部竜也(主催者推薦/2008年第3位/愛知県立豊田高校/2年)

K-1甲子園決勝

応援してます!頑張ってください!!
HIROYAが卒業した来年はどうなるんだろう。アンダー18の甲子園からU20にして続けるとか?中継で流すのはいいが、会場はディファにして2元中継にした方が選手のためのような……。ほとんど興味が無い大観衆の中で試合をさせられるのは、若い選手には気の毒だ。

▼DREAMヘビー級ワンマッチ
ゲガール・ムサシ(オランダ/team Mousasi/Red Devil International)
VS
ゲーリー・グッドリッジトリニダード・トバゴ/フリー)

2日前オファーでGGの出場決定。中尾KISSはオファーが行ったけど断ったらしい。会見であんなに参戦アピールしてたのに。大晦日なんだから、こういう緊急オファーの可能性を考えてギリギリまで準備しておけばよかったのに。それとも相手がムサシというのがネックだったのか。
KISSでも番狂わせの期待は無かったが、GGなら皆無。総合でもK-1でもここ2,3年はいい所なし。K-1ファイターK-1ルールでという噂があったが、ムサシ側が嫌がったのだろうか。ムサシKO勝ち。

K-1ヘビー級ワンマッチ
西島洋介(AK)
VS
レイ・セフォーニュージーランド/レイ・セフォー ファイト アカデミー)

K-1ヘビー級はこの1試合のみ。一度はK-1を飛び出して総合格闘家に転向したセフォーが、来年のGP出場を目指して再登場。負け続けても主催者推薦やファン投票でGPに出られるK-1の暖かさ(ぬるま湯ともいう)が恋しくなったか。パンチ主体のセフォー相手なら西島も存分にボクシングの技術を発揮できる。アーツ戦ではローを耐える根性だけは見せた。すでにトップ選手ではないセフォー戦で負けたら、もうK-1からもお払い箱だろう。
予想はセフォーの判定勝ち。セフォーも勝ちが欲しいだろうし、いつもと違ってローで攻めるのでは。

魔裟斗引退試合 K-1ルール 3分5R延長1R
魔裟斗(シルバーウルフ/K-1 WORLD MAX世界トーナメント2003&2008優勝)
VS
アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシングオランダ/K-1 WORLD MAX世界トーナメント2005&2007優勝)

魔裟斗はMAXを一人でメジャーにした立役者だし、去年・一昨年の試合は神がかかっていた。すごい選手だとは思うが、特に思い入れは無く、好きでも嫌いでもない。ただ、引退試合では辞めていく選手に勝ってくれとはどうしても思えない。来年以降、魔裟斗に勝てない選手が集まってやっているというイメージで見られるのは、残された選手が気の毒すぎる。
しかし魔裟斗は有終の美を飾るために最高のコンディションで出てくるようだし、モチベーションも高い。魔裟斗が判定で勝つと予想。

▼スーパーハルクトーナメント決勝戦
ミノワマン(フリー)
VS
ソクジュ(カメルーン/チームクエスト)

階級上のちゃんとした現役バリバリの相手との対戦はミルコ戦以来となるミノワマン。勝機があるとしたらやっぱり足関しかないと思うが、タックルを潰されてパウンドであっという間にKOされそう。

▼DREAM×SRC対抗戦 5分3R
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー/初代ストライクフォース世界ヘビー級王者/DREAM)
VS
藤田和之藤田事務所/SRC)

アリスターが序盤の打撃でKOするか、タックルに来たところをギロチンでタップアウトするか。長い時間はかからないだろう。3Rまで行ってアリスターが久々のガス欠でもすれば万に一つの勝機があるかもしれないが、まずそこまで持ち込むことが難しい。対抗戦で最も実力差がある組み合わせ。

▼DREAM×SRC対抗戦 5分3R
柴田勝頼LAUGHTER7/DREAM)
VS
泉 浩(プレシオス/アテネ五輪 柔道銀メダリスト/SRC)

基本的にどうでもいい組み合わせ。まあ泉も柴田もTV的には出てくるだろうとは思っていたし、他の選手とやって結果が見える試合になるよりは、この二人の対戦というのがベストだとは思うが。
泉は前回2ヶ月トレーニングしただけの打撃しか見ていないので実力の判断のしようが無い。今回も打撃で行くといっているが、これはフェイクか?前回KOされて「次は打ち合わない。勝つために寝技に行く」と言っていたが。柴田相手なら組んで投げて押さえ込みの方が勝率は高いと思う。柴田も武器は打撃だが、泉は打たれ強いのでKOは難しい。最初は打ち合って劣勢になった泉がテイクダウンに切り替え押さえ込み判定勝ち。
柴田のコメントがオモロ。
http://dreamofficial.com/free/news/detail.php?id=1262082005

(柴田選手の印象を聞かせてください)マグロ! もしくは大きめの石。ちょっとゴツゴツした石みたいな感じです。
(勝負のポイントはどこだと考えてらっしゃいますか?)お父さんが漁師ということなんで、やっぱりマグロになってきますね。
(どんなフィニッシュをイメージされていますか?)マグロにしてやろうかなと。

果たして泉はマグロにされてしまうのか?

▼DREAM×SRC対抗戦 5分3R
所 英男(チームZST/DREAM)
VS
キム・ジョンマン(韓国/CMA KOREA/KTT)

サンドロ欠場でガッカリ。まあ、所vsサンドロってあまりセンスがいい組み合わせとは思わなかったけど…。所潰しをしたいのかって思ったくらいで。
vsサンドロで99%勝ちがなかった所だが、相手がジョンマンになったことでかなり勝率は上がった。地味強で美味しくない相手であることは変わりは無い。地力ではジョンマンだと思うが、ジョンマンは急なオファーで100%の動きは出来ないだろうから、所有利と予想。グラウンドに持ち込み極めを狙うが極め切れず判定勝ち。

▼SRCヘビー級ワンマッチ 5分3R
吉田秀彦(吉田道場)
VS
石井 慧(北京五輪柔道100kg超級金メダリスト)

今年PODで練習するようになった時に「フライ級並みのパンチの重さ」と評された石井。去年の総合格闘家転向宣言からずっと海外で武者修行していたが、石井には大物と練習するより、まず基礎を教えてくれるトレーナーが必要だったのでは。
それより吉田。國保取締役の解任騒動から吉田がかなり怒りを溜めている。勝って吉田道場の実力をアピールし、来年以降につなげる必要があり、大晦日で一番「勝たなければいけない理由」を持っていると思う。吉田がパウンドでレフェリーストップ勝ち。本当はそんな吉田を何も背負っていない石井が簡単にKOして怪物誕生!となる方が見たいが。初のギ無し・リングでの試合で、1Rでスタミナが切れてしまうだろう。

▼DREAM×SRC対抗戦 5分3R
青木真也パラエストラ東京/DREAMライト級王者)
VS
廣田瑞人(フリー/SRCライト級王者)

楽しみな試合第6位。王者同士・対抗戦の大将戦ではあるが、このカードがこの順位なのは、青木の勝ちが見えているから。廣田は北岡相手でも3Rまでは負けていたので、北岡よりテイクダウンが強くスタミナが切れない青木相手では相性が悪すぎる。テイクダウンされ、ポジションを取られ、一本を取られないように防ぐだけで15分終わってしまうのでは。廣田が勝つとしたら一番最初のタックルに合わせたパンチがヒットして大きなダメージを与えた場合くらいだろう。青木判定勝ち。

▼DREAM×SRC対抗戦 5分3R
桜井“マッハ”速人(マッハ道場/DREAM)
VS
郷野聡寛GRABAKA/SRC)

会見で郷野が言うまで忘れていたけど、郷野はマッハが負けているクラウスレイに勝ってたっけ。まああの83kgのマッハはとても万全のマッハとは言えなかったので、これだけで郷野>マッハとは判断できないが。
最近は弘中・青木(二人とももう下の階級の選手だが)を圧倒したマッハだが、数年前の野生動物のような強さは感じられない。日頃節制しないのもマッハらしさだが、さすがにそろそろ今までのツケが来ているのでは。一発の打撃は強いけど、それも当たらなくなってきているし。
対する郷野のウェルターでの実力もまだ良くわからない。ウェルターで勝ったのは辛拉麺・UFCを解雇されたマックローリー。負けたのはジョン・フィッチ、ダン・ハーディ、ダンホン。ハーディとは五分の内容だったので、ハーディに勝っている吉田よりは下くらい?もっとも吉田の実力が日本人選手の中でどれくらいかわからないが。
郷野がアウトボクシングで翻弄し、先にスタミナが切れたマッハが空回りして判定負け。

▼DREAM×SRC対抗戦 5分3R
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショー・タイム/DREAM)
VS
三崎和雄(フリー/SRC)

予想を当てるのは難しいが、予想をするのは簡単な試合。マヌーフがKOするか、テイクダウンされて一本を取られるか。いつものマヌーフの試合。三崎のテイクダウンというのもあまり印象に無い。首投げくらいか。テイクダウンするにしても、ある程度は打撃で打ち合う必要があるだろう。
テイクダウンした三崎がグラウンドで一本勝ち。三崎が極めて勝つといっても、何の技で極めるのか全くイメージできないが。マヌーフが一番取られている腕十字で。三崎の腕十字は見たこと無いけど。それかグラウンドでマヌーフが立ち上がるところにギロチンを極めてタップアウト。

▼DREAM×SRC対抗戦 5分3R
高谷裕之(高谷軍団/DREAM)
VS
小見川道大(吉田道場/SRC)

小見川、前々日会見で「64kg契約とは聞いてない。65kgで合わせてきている」って……。もしかしたら高谷サイドとの合意の上で65kg契約になったのか?(それを公表してないだけとか)。「契約体重」とは言うけど、契約書に書いたりはしないのだろうか(※高谷は64kgでやるつもりで、65kgにしたいと言われてもできないとのこと)。
谷川Pのtwitterより。
http://twitter.com/K1_Tany/status/7155424606

大丈夫じゃないよ、ったく。 RT @HoRuNo: @K1_Tany 小見川選手に契約体重が正しく伝わってなかったみたいなんですが、これ大丈夫ですか?

最終的にはどちらかが妥協することになるんだろうけど、こんな状態で戦わせられる選手が気の毒でならない。
小見川はそんなに評価していない。サンドロ戦も日沖戦も負けたと思っているので。しかし今年一年でもっとも成長した選手であることは間違いない。まずサンドロ・日沖相手に微妙な判定まで行けるとはGP前には全く思えなかった。結果が出るようになったのはボクシング技術が向上したからだろうが、今回は生粋のストライカーである高谷が相手。さすがに打撃では分が悪いだろう。投げでテイクダウンを奪ってもすぐに立たれてしまう。小見川にとっては非常に嫌なタイプの相手。
高谷判定勝ち。

▼DREAM×SRC対抗戦 5分3R
山本“KID”徳郁(KRAZY BEE/DREAM)
VS
金原正徳パラエストラ八王子/チームZST/初代SRCフェザー級王者/SRC)

神の子が甦るか、それとも終わってしまうか、がテーマ。金原が勝っても「金原強い」というより「KIDもう終わりか」というイメージになりそう。膝靭帯を断裂してから以前の爆発力が全くなくなってしまった。単に試合勘が戻っていないというだけなのか、それとももう戻ることは無いのか。この試合の結果でわかる。
金原はいい選手だとは思うが、去年DEEPで大塚に負けているし、日沖にも完敗している。日本人フェザー級でもトップとは言えない。その相手に負けるようだと、もうKIDが全盛期の力を取り戻すことは無いのでは。
金原判定勝ち。

▼DREAM×SRC対抗戦 5分3R
川尻達也(T-BLOOD/DREAM)
VS
横田一則GRABAKA/SRC)

一番楽しみなカードがこれ。試合はまずスウィングしないだろうけど。おそらくこの試合の時点で戦極・DREAMのどちらかが勝ち越しにリーチがかかった状態になっているだろうし、試合がちょっとくらい塩でも緊張感を持って見られるのでは。
山田トレーナーも文句を言っていたが、こんな直前に決まったのでは、横田対策をする暇は無いだろう。打ち合いは避けてテイクダウンからのパウンドを狙っていくと思う。横田はいつもどおりロープに寄りかかりながらスタンド維持。過去の試合で言えば、川尻vsブスカペの一回目や、横田vs北岡みたいな展開。川尻は廣田以上にはテイクダウンは強いので、横田は立ち上がれたとしても攻めに転じるところまではいけないだろう。川尻判定勝ち。ただ、ラウンドごとの判定なので、ずっとバックを取られていたとしても、2回ダウンを取ることができれば、ダメージ優先の判定で2Rをとっての判定勝ちというのは有りうる。
自分の予想だと対抗戦はDREAMの5勝4敗。ただ、サンドロが欠場しなければ戦極に5勝入れていたし、ジョンマンでも所に勝つ可能性は十分ある。
当日はTBSの中継で見ます。去年もシュルトの試合がダイジェストにされただけで他は全部ノーカットだったし、5時間半もあるので丸々カットされる試合というのは無いのでは。