格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★パンクラス2/7ディファ有明大会

カードはこちら。
http://www.pancrase.co.jp/tour/2010/0207/index.html#card0207
今年に入ってマッチメークに変化が見られる。全試合ほぼランカー同士の対決で、第1試合とメインの勝者は次々々回イベント(4/29)でタイトルマッチが決定しているなど、マッチメークが点ではなく線になっている。ランカーも、2月をもって戦極王者金原とWEC参戦中のマスーが外れるが、逆に「ランカーだけどパンクラスには(もう)上がらない」という選手はいなくなる。ここ数年は選手の入れ替わりが激しかったが、パンクラスを主戦場とする選手という意味での「パンクラシスト」が増えてきて、ようやくメンバーが固定化しつつある。
注目はセミのフライ級タイトルマッチ・砂辺vs清水。昨年6月に王座を獲得してから、ハイペースで防衛戦をこなしてきている砂辺。昨年はパンクラスMVPと言えるほどの活躍だった。前回は実力者と言われながら、試合は地味という評価の廣瀬を相手に、大会ベストバウトとなるような熱戦を繰り広げた上で初防衛に成功している。今の砂辺の試合にはハズレが全くないので、今回も期待したい。
第1試合はいきなりウェルター級挑戦者決定戦。初参戦で王者ワダタクと引き分けたウラケンと対戦するのは、ワダタク相手に判定まで行った岩見谷を1RKOした鈴木槙梧。この選手はとにかく勢いがすごい。1年前までは窪田と引き分けているレベルだったのだが、怒涛の攻めで格上を立て続けに喰ってランキング1位に。反面、勢いだけで勝ってきているのではという見方もされがちなので、今回が実力を証明する試合になる。
第2試合は超裏メイン。窪田vs渡大という、パンクラスファンにはたまらない、そしてパンクラスファン以外には需要が全くないカード。二人ともプロとして崖っぷちで、勝ちに飢えている。それでいてノスタルジックな雰囲気が漂う試合。
もう一つの裏メインは伊藤vs山田の超年の差対決。このマッチメークもかなりのヒット商品。山田は伊藤を「好きな選手。フランク戦が印象に残っている」と言ってるけど、フランク戦の時山田は4歳。まあビデオで見たのかもしれないが。戦極に2度参戦している山田を破れば、伊藤にも戦極参戦のチャンスが……ないか。顔面有りの総合に適応し切ってない分、トリッキーな動きをしてくる山田を、伊藤がどうやって迎え撃つかに注目。
あとは、このブログでは毎回「戦極王者金原とDEEP王者大塚に勝っている」と紹介している赤井太志朗が、バンタム級転向第1戦でランキング1位の川原と対戦する試合も興味深い。戦極バンタム級がスタートするなら、王者井上とこの試合の勝者が出場候補選手になるだろう。
明日は会場から速報します。