格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★DEEP46・SAMURAIニアライブ感想

中村“アイアン”浩士vs寺田功
鳴り物入りで入ってきたアイアン、なんとパンチ一発で完全KO負け。咬ませ犬扱いだった寺田は試合後怒りのマイク。
岩瀬茂俊vs石川英司
珍しくテイクダウンを取られる石川。ハーフから起きあがってシングルレッグに行く石川だが、そこに岩瀬はフロントチョーク。青木はアナコンダと言っていたけど、腕を巻き込んでいないから普通のフロントチョークでは?石川失神。この負けは痛い。岩瀬はチーム茨城の先輩マッハに挑戦をアピールしたが、これは本気かジョークなのか不明。まあ現時点では挑戦する資格はないと思うが。
長谷川秀彦vs奥野"轟天"泰舗
あまり印象がなかった奥野だが、スタンドでパンチを効かせると、しがみついてくる長谷川を引きはがしてパウンド連打。ガードの長谷川の顔面にパウンドを集め、一方的に打ちまくりレフェリーストップ勝ち。
今日は1R決着、それもアンダードックが勝つ試合が続いている。NTTの練習仲間の青木は長谷川の格闘技に対する姿勢に苦言。
Barbaro44vs北田俊亮
今回からフェザーに落としてきたBarbaro。上になった北田がパウンド。Barbaroはラバーガードに行くが、青木はただやっているだけであると、ラバーガードの技術について説明。北田はスクートからアキレス腱に行くという昔のサンビストみたいな攻めを見せるが、決まらずバックを取られジャーマンで投げられる。1Rはお互い見せ場を作った。
2R。北田はBarbaroのギロチンを切って上に。マウントを狙うがBarbaroは足を掬って上を取り返す。パスして逆にマウント。パウンドを打ちながら肩固め・チョーク狙い。下から逃げられない北田。十字を狙うが青木の解説通り前に落とされるBarbaro。北田が上を取り返す。残り1分。下からの三角を抜きながらパウンド。残り時間わずかで無理矢理フロントチョークに行く北田だが強引すぎて抜けてしまう。ゴング。
判定2-0でBarbaro。2Rのマウント・バックマウントから攻めが決め手になったか。ドローでもおかしくなかったし好試合だったので3Rで見たかった。
アッカ・白井祐矢菊野克紀長南亮・MIKU挨拶
各選手が次の試合への意気込みを語る中、MIKUは引退を伝える。MIKUの挨拶は別枠で良かったのでは?引退の理由は語らず、次回大会での引退セレモニーの告知だけ。何で辞めるのか分からないしあまりにも突然。解説のクマクマンボによると目標を見失ったとのこと……。藤井恵戦をアピールしていたのではなかったか。上の階級に挑むのは体格的に厳しかったのか。日本格闘技界を揺るがすかどうかはともかく、女子格闘技界を間違いなく揺るがす突然の発表だった。
畑智明vs中西良行
トーナメントもタイトルマッチと同じくジャッジは5人とのこと。
今回からチームM.A.D入りした中西。空手家の畑は鋭いミドルを入れていくが、テイクダウンで上を取られてパウンドを落とされる。中西はサイドからトーナメントで特別に認められた頭部への膝を入れ、最後はV1アームロックでタップアウト。畑はあまりにも急な出場で実力を出し切れなかったと思うので気の毒だったが、仕方がない。
クリスチャン・“トントン”・ムブンポvs桜木裕司
桜木のセコンドは戦極王者金原。トントンは長身だがライトヘビー級にしてはちょっと細い。打撃もそんなに怖くはないが、パンチは伸びてくるのか桜木の顔面にヒットする。長身を利した首相撲の膝連打から後ろを向いた桜木にパンチを入れてKO。
桜木の首相撲に対する対処が悪すぎたので、トントンの実力はちょっとわからず。
加藤実vs井上俊介
戦極のオープニングファイトで入江に負けている加藤。対する井上は12月のパンクラスで川村のライトヘビー級タイトルに挑戦し、判定負けしたが健闘してる。
井上がテイクダウンしてマウントまで。パウンドを落とす。加藤はシザースを狙うが逃げられない。残り1分でブリッジで脱出しスタンドに。
2R。パンチを打ちながら組み付きに行く井上。加藤は打撃に活路を見いだしたいが、テイクダウンされる。加藤はしがみついてブレイク狙いだが、青木は「ブレイク待ちはダメ。海外ではブレイクは遅い。選手は世界を見据えていかないと」とダメ出し。DEEPのラストラウンドの割には遅いブレイクでスタンドへ。リーチを活かした蹴り・パンチを入れていく加藤。井上も懐に入り込んでのフックをヒットさせていく。加藤のパンチがかなりヒットしているが、井上はタックルからテイクダウン。ゴング。
ジャッジは全て井上。判定5-0井上の勝利。もう1Rあればわからないというような内容だった。トントンが本命なら対抗は井上だと思うが、この調子だと準決勝でダメージ・スタミナを消費して決勝で勝てないのでは。
野地竜太vs藤井勝久
テイクダウンした藤井がサイドからV1アームロックを極めに行くが、極まらず野地が上に。野地がインサイドガードからパウンド。逃げられない藤井。野地は鉄槌連打。藤井が動かなくなりTKO。藤井は立ち上がれそうに見えたのだが、パウンドをもらい続けてしまった。野地はテイクダウンを簡単に取られてしまうのと、グラウンドでのディフェンスに難があるが、このメンバーなら十分優勝を狙える。藤井は引退宣言。
福田力vs金原弘光
私的にはこっちがメイン。
福田がタックルでテイクダウン。金原は立ったがバックから殴られる。膝十字を狙いに行くがかわされまた下に。福田はなおもパウンド狙い。立った金原はまた膝十字へ。今度は足をつかめたが掛かりは浅い。福田が抜いてパウンド。金原は顔面をカットして出血。また立ち上がるも福田がテイクダウン。そしてマウント。すぐに亀から立ち上がる金原だが、パンチを入れられる。スタンドでの撃ち合いになるがこれも福田が上。首相撲からボディへ膝。クリンチアッパー。サンドバックになる金原。残り10秒でシングルレッグに行き、なんとか凌いだ。
スタンドで打ち合っていたが、蹴りをキャッチして倒される金原。福田はパウンド。金原、下から色々動くが全て潰される。福田もKOできるようなパウンドはない。またマウント。すると金原は亀。離れてサッカーボールキックから踏みつける福田。ゴング2Rもなんとか凌いだ金原だが、ダメージは大きい。
3R。福田はここまで来たら一本・KOで勝ちたい。打撃の展開が続くが、タックルからテイクダウン。また亀になって立たれる。亀になった時にちょっと同じパターンで逃がせすぎ。スタンドでバックを取られた金原はテイクダウンを防ぐためずっとロープに腕をかけていて、注意されてもまだかけていたため、イエロー。再開後、またテイクダウンした福田だが、そのままタイムアップ。
判定3-0で福田勝利。
金原、テイクダウンされても何度も立ち上がっていたし、予想以上に健闘したが、内容は一方的だった。福田は和製チェール・ソネンというくらいフィジカルで圧倒。安定してきた。あそこまで行ったらKOして欲しかったが。それと、今後のことを考えたら、外国人相手にも同じ試合ができるかどうかが重要になる。DREAMで桜庭が金原の敵討ちに乗り出してくれば面白いが、実現することはないか。
大塚隆史vs山崎剛
大塚のキャラは貴重。あとは一本・KOが取れればメジャーでもスターになれる。
テイクダウンした大塚。パウンド。下の山崎は潜ろうとするができない。落ち着き払った表情でパウンドを落としていく大塚。山崎は下から脱出出来ないまま1R終了。
スタンドで大塚が強烈なローを入れる。山崎はパンチ。しかしプレッシャーをかけるのは大塚。打撃ではそこまで差があるようには見えないのだが、大塚のタックルがある分、山崎は警戒しているのか。ミドルをキャッチしてテイクダウンした大塚。腕を狙った山崎だが、亀に。下からペダラーダを放つ山崎。大塚がパンチを入れると立つ。
3R。山崎がパンチから飛び膝で勝負に出るが、大塚に組まれてテイクダウンを奪われる。ハーフから潜ってスイープを狙う山崎だが、大塚は頭を押さえつけるが、脱出しスタンドへ。山崎のローをキャッチして倒した大塚。下から足に絡みつこうとする山崎にパウンド連打。残り30秒。山崎がペダラーダで蹴り離した状態でゴング。
解説の青木は決められなかった大塚ではなく、ディフェンシブだった山崎に苦言。
判定3-0で大塚勝利も全く笑顔は無し。1Rは王者の風格すら漂っていたが、山崎の粘りに手こずった。しかし満足していない意識の高さは買える。山崎は連敗中の割に勝ちへの意欲が見えず、KO負けしないことに切り替えたように見えてしまった。
「今年はとにかくKOを狙う」とマイク。青木はそんなの気にする必要はない、こういう強い選手が認められるようにならないと、とのこと。
大塚は強いけど、やっぱり65kgだとちょっと小さい。63kgならもっと実力を出せるだろうけど、ベストは61kgくらいか。