http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/headlines/20100817-00000026-spnavi-fight.html
ミルコ・クロコップとフランク・ミアが「ＵＦＣ１１９」（９月２５日、米国インディアナポリス・カンセコフィールドハウス）で対戦することが発表された。当初はミアとアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの試合が組まれていたが、ノゲイラが負傷により欠場。これを受けてミルコの出場が決定した。
元々のミアvsノゲイラの再戦があまりノレないカードだった。ノゲイラが前回（08年12月）の対戦時には体調不良で再戦をアピールしていたとはいえ、二人とも前戦では1RKO負けしていて、対戦の機運が高まっていたとは言えない。
一方、ミルコvsミアは初対戦。柔術家のミアだが、ノゲイラ戦からは勝っても負けても打撃勝負で挑み、打ち勝った試合では勝利している。負けたレスナー戦・カーウィン戦は、ともに組み合った状態からのパンチ連打でKO負け。打撃の技術で負けたというより、パワーで負けたというような試合だった。ミルコ相手だと打撃勝負ができるかどうか。ミルコもバリー相手にダウンを喫するなど、スタンドで相手にプレッシャーを与えられなくなってきている。というか、相手の選手がミルコの打撃を怖がらなくなってきている。組んだら当然ミアが上だろうから、ミルコにとっては打撃で上回るのが勝利への必須条件。
ミルコにとってはUFC参戦以来、最も実績がある選手との対戦となる。これまではミルコより実績のない選手ばかりが相手で、勝っても評価は上がらず、負けたら「弱くなった」「衰えた」「UFCでは通用しない」と言われてしまっていた。しかし、今回は格上。勝てば一気にタイトルマッチ挑戦に手が届くポジションまで行ける。もちろん楽な相手ではないが、最高のモチベーションで臨めるだろう。ミルコ最後の大勝負を見届けたい。
