格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC121予想と展望

DEEP50と同日のUFC121。カードはこちら。

UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ブロック・レスナー(米国)
[挑戦者]ケイン・ヴェラスケス(米国)

ウェルター級/5分3R>
ジェイク・シールズ(米国)
マーティン・カンプマン(デンマーク

ウェルター級/5分3R>
ディエゴ・サンチェス(米国)
パウロ・チアゴ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ティト・オーティズ(米国)
マット・ハミル(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ガブリエル・ゴンザガ(ブラジル)
ブレンダン・シャウブ(米国)

<ミドル級/5分3R>
コート・マッギー(米国)
ライアン・ジャンセン(米国)

<ミドル級/5分3R>
パトリック・コーテ(カナダ)
トム・ローラー(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリス・カモージー(米国)
ヤン・ドンイ(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
ジョン・マドセン(米国)
ギルバート・アイブル(オランダ)

注目カードが多く組まれた豪華イベント。メインは長期欠場明けからわずか3ヶ月のインターバルで行われるブロック・レスナーの3度目の防衛戦。相手は無敗でまだ底を見せていないケイン・ヴェラスケス。
全8戦中7戦がKO勝ちというヴェラスケスだが、どうしてもシーク・コンゴ戦でひたすら殴りまくりながらKOしきれず判定になってしまった1戦の印象が強い。次戦のロズウェル戦ではレフェリーのストップがやや早めだったし、ノゲイラ戦のKOは見事だったが、ノゲイラの打たれ弱さを差し引く必要がある。相手のレスナーは打撃にウィークポイントがあるとはいえ、カーウィンの強打を凌いで逆転勝ちした打たれ強さがあり、KOするのは困難。
ヴェラスケスはスピーディなパンチだけではなく、レスリングで相手をコントロールすることにも長けているが、この部分でも、同じレスリングエリートで体格で上回るレスナー相手に通用するかどうか。相性的にはレスナー有利と見る。
セミは満を持してのUFCデビューとなるジェイク・シールズとマーティン・カンプマンの一戦。コンディット戦・デイリー戦と、他プロモーションの有力選手のUFCデビュー戦にあてがわれることの多い「UFCの門番」的なカンプマン。コンディットには判定勝ちしたが、デイリーには1RKO負けしている。しかし、UFC戦績8勝2敗は紛れもないトップの一角であるし、決してシールズを勝たせるために組まれた試合ではない。
シールズはひさびさのウェルター級復帰。ミドル級では相手を押さえ込んで塩漬けするイメージがあるが、本来の階級では一本勝ちを量産する極めが強い選手。一本負けの経験がないカンプマンが相手だが、ここはすっきり極めてインパクトのある勝利を期待したい。
PPV第2試合にさりげなくビッグネーム・ティトの試合が組まれている。レジェンドのティト・オーティズも、2006年以来勝ち星から遠ざかっている。近年はケガもあって年1試合ペース。TUF11でのリデルとのコーチ対決も、首の負傷で欠場している。相手は現役バリバリで4連勝中のマット・ハミル。現在のティトの実力測定となる、UFCらしい厳しいカード。
前座では日本で活躍した2選手が出場。戦極ファイターのヤン・ドンイは総合無敗で全試合一本・KO勝ちだが、戦極でのパウエル・ナツラ戦は微妙な戦意喪失決着だったし、それ以外ではローカルレベルの選手にしか勝っていない。相手のカモージーはTUF11をケガで途中リタイアし、フィナーレで復帰して勝利した選手。両者まだ実力が未知数。
第1試合ではUFCでは連敗中のギルバート・アイブルが登場。相手はTUF10デビューのジョン・マドセン。UFCでは無敗だが、いずれも前座レベルで内容も良くない。ベン・ロズウェルを追い込んだアイブルの方が格上なので、さすがにここはアイブルらしい豪快KO勝利が見たい。
PPV前の無料中継試合では、TUF11ウィナーのコート・マッギーの本戦デビュー戦も。
24日(日)午前10時より速報します。ちなみに、WOWOWの中継は翌日の夜11時より。