格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★5・3パンクラスディファ有明大会展望

全カードはこちら。
http://www.pancrase.co.jp/tour/2011/0503/index.html#card0503
4月のディファは全試合2Rだったが、今回は12試合中10試合が3Rマッチ。2階級のタイトルマッチに加えてライト級トーナメントの1回戦もある。
メインはライト級タイトルマッチ・大石幸史vs花澤大介。花澤は2009年2月に当時王者の井上克也のタイトルに挑戦したが判定負け。その時「格闘技中心の生活を考え直す」と言っていた。当時32歳で、格闘技人生をかけた挑戦だったのだろう。ところが、2010年は沖縄でトビー・イマダにKO負けした後3連勝。それも3連続一本勝ち。35歳になって狂い咲き。大石戦は過去2戦2敗だが、最近の花澤を見ていると今までの試合はアテにならない。
道場長・大石はライト級ではタイトル初挑戦。昨年4月に挑戦者決定戦でISAOに勝ってから1年以上待たされたが、ようやく悲願の初タイトルのチャンスが巡ってきた。同日に行われる8人でのライト級GPの優勝者がタイトルに挑戦することになるので、二人にはGPの8人に負けないレベルの高い試合を期待したい。
セミもタイトルマッチ。バンタム級王者井上学vs川原誠也。井上がタイトルを取った2008年12月の初代バンタム級王座決定戦の再戦。あの時の川原はまだプロデビュー1年目で、わずか4戦目だった。勢いはすごかったが、グラウンドの穴も大きく、打撃で圧倒しながら寝技に持ち込まれチョークで一本負け。あれから2年半。どちらが成長しているかと言えば、確実に川原だろう。井上はSRCバンタム級アジアGPではただ一人王者として出場しながら準決勝敗退という失態を見せた。タイトルの防衛戦というより、その負けを払拭したいところ。
ライト級GPは若い選手が多い。元ライト級王者の井上克也(31歳)が唯一の30代。注目は最年少のISAO(22歳)。去年は大石に連勝を止められたが、11月にはウマハノフを絞め落とし、坂口道場らしくない極めの強さも見せた。一回戦の相手は修斗からの刺客で、KOTCではトニー・ハービーを1Rチョークで仕留めている田村ヒビキ。外様ながらパンクラスを背負って立つ決意を持っているなら絶対に負けられない一戦。
第2試合ではひっそりとフェザー級ランキング1位・鹿又の試合が組まれている。相手は高田道場の高藤。高藤は、近い将来間違いなく高田道場を代表する選手になるであろう逸材。もっとも、今高田道場を代表しているのは岩見谷だし、プロ選手も岩見谷・高藤・齋藤の3人しかいないのだが……。高田道場はキッズレスリングには力を入れているようだが、松井・ヤマヨシ・小路・西島洋介ら、名前がある選手が離れていって、プロ選手はどんどん少なくなっていっている。そんな中で育っている高藤に期待したい。しかしさすがに鹿又の壁は厚すぎるか。
本戦前にプロ登竜門のパンクラスゲートが5試合。その中に、パンクラス練習生だった須貝幸市の名前もある。所属はパンクラスではなく、川原の個人チームTEAM FIGHT SUNSになっている。もう練習生ではないのだろうか。それでもパンクラスのリングでのプロデビューを目指すというのは今までにないパターン。応援したい。
明日会場から速報します。