格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★DREAM JAPAN GP予想と展望

▼第1試合 バンタム級日本トーナメント1回戦 第1試合
山本 篤(KRAZY BEE/2004年パンクラス・ネオブラッドトーナメント・フェザー級優勝)
vs
中村優作総合格闘技スタジオSTYLE)

中村優作はグラウンドとテイクダウンディフェンスが未知数だが、多分あまり良くはないと思う。いずれにしても山本相手に1度もテイクダウンされないのは、序盤でKOしない限り難しい。問題はテイクダウン後に立てるかどうか。山本は14勝中11勝が判定で、テイクダウンしてもKOできるパウンドも極めもないのが中村にとっては救い。ブレイクなどで何度かスタンドに戻るチャンスはあるだろう。削られなければ最後までわからない。しかしそれも中村のコンディションが十分でなければ難しいかもしれないが。山本が終始制圧して判定勝ち。
ウエノヤマの代役に中村優作が選ばれたことに、別の中村(和裕)がご立腹(http://ameblo.jp/kazism/entry-10903481805.html)。たしかに正論。てっきり最初に和田竜光に声がかかっていたけど和田サイドが断った(直前だからとか)のだと思っていた。実績以前に、わざわざ怪我をしている選手を選ばなくていいのに。中村優作も、DREAMに出るなら万全の状態で出たかったというのが本心だろうし、ある意味被害者。
どうせならリザーブマッチ中村優作vs渡辺一久が見たかった。それにしてもなんでリザーブマッチを組まないんだろう。リザーブレベルの選手なら日本人でいっぱいいるし、格安のギャラで出てもいいという選手もいるはずなのに。ササヤンも最初はリザーブマッチについて言及していたはずなのだが。

▼第2試合 バンタム級日本トーナメント1回戦 第2試合
前田吉朗パンクラス稲垣組/元パンクラスフェザー級キング・オブ・パンクラシスト
vs
所 英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)

1回戦の最注目カード。お互いアグレッシブだし、間違い無く噛み合う。しかし、最近の試合を見ていると吉朗の方が打撃でもグラウンドでも上か。吉朗のポカか所のミラクルがなければ、吉朗KO勝ち。

▼第3試合 バンタム級日本トーナメント1回戦 第3試合
今成正和(Team Roken/DEEPバンタム級王者)
vs
藤原敬典(秋本道場Jungle Junction/チームZST/ZSTバンタム級王者)

アイアンがグラウンドで潰すという今成攻略法を披露したが、これはそれだけのグラウンドの技術がなければ実行できない戦法。藤原には難しいか。そうなると、いつもの咬み合わない今成の試合になりそう。グラウンドに引きこもうとする今成・それに付き合わない藤原という構図。これはお互いリスクを避けられるけど、普段そういう試合をしていない藤原に対し、今成はほぼ毎回そういう試合をしているので、その状態で勝つ術を熟知している。今成判定勝ち。藤原が別の攻めを見せるようだと面白くなりそう。

▼第4試合 バンタム級日本トーナメント1回戦 第4試合
大沢ケンジ和術慧舟會HEARTS)
vs
大塚隆史(AACC/元DEEPフェザー級王者)

個人的には大塚が8人の中で頭ひとつ抜けていると思う。実力を出し切ることができればだが。三段論法で言えば大塚<吉朗<大沢という不等号が成り立つが、大塚vs吉朗も吉朗vs大沢もほとんど差がない試合だった。大塚vs大沢も僅差になりそう。テイクダウンの差で大塚判定勝ち。

▼第5試合 フェザー級ワンマッチ
石田光洋(T-BLOOD/元・修斗環太平洋ウェルター級王者)
vs
ヨアキム・ハンセンノルウェー/ヘルボーイ・ハンセンMMA/元DREAMライト級王者)

石田がノンストップタックルで固め切るか。ハンセンが勝つとしたらガードからの攻めよりタックルに合わせた膝だと思う。石田判定勝ち。

▼第6試合 フェザー級ワンマッチ
リオン武(シューティングジム横浜/元・修斗世界ライト級王者)
vs
松本晃市郎今田道場/DEEPフェザー級王者)

打撃勝負。的確性では松本だと思うが、一発の重さでリオン。土屋戦と同じような展開になるかと。リオンKO勝ち。

▼第7試合 フェザー級ワンマッチ
宇野 薫(UCS/元・修斗世界ウェルター級王者)
vs
西浦“ウィッキー”聡生(STGY/2006年修斗ライト級新人王)

石田よりテイクダウン能力が劣る宇野。石田と同じようにテイクダウンからの制圧で勝とうとしたら凌がれてKO負けしそう。それより、タックルをフェイントにした打撃&打撃をフェイントにしたタックルを仕掛け、総合力での勝負に活路を見出してほしい。宇野に勝って欲しいが、ウィッキーKO勝ち。

▼第8試合 ライト級ワンマッチ
菊野克紀(ALLIANCE-SQUARE/DEEPライト級王者)
vs
中村大介U-FILE CAMP

先日のSAMURAIでNTTに出稽古に行く菊野の様子が放送されていて、青木とのノーギスパーでは、ツイスターでタップを奪われたり、上から四の字ロックマウントで固められて、全く身動きが取れなかった。最近の青木の言葉で、「DREAM日本人で、強豪外国人相手に結果を出しているのは俺と川尻さんだけ」「菊野はDREAMに青木・川尻しかいないからNo.3なだけで、他に強い選手がいたらもっと下になる。No.2とNo.3の間の差は大きい」というものがあったが、このスパーの様子を見るとうなづける。少しでも早く差を縮めるために、菊野はNo.4以下からの挑戦には、はっきり差をつけて勝ちたいところ。
中村は、石田に完敗して以来のDREAM。石田戦は必要以上にトリッキーになりすぎて潰されていた。飛びつき十字を狙うよりは、正面からの打撃戦が見たい。菊野の打撃をどれくらい攻略できるかに興味がある。
菊野KO勝ち。

▼第9試合 ライト級ワンマッチ
青木真也パラエストラ東京/Evolve MMA
vs
リッチ・クレメンティ(アメリカ/Team Voodoo)

ローカルでも中堅レベルのクレメンティだが、バックボーンはレスリングだし、メレンデス戦法を使ってくればそこそこやっかいなはず。でもまあ試合の興味は青木がそれをどう攻略するかという一点のみだが。
青木がチョークで一本。

▼第10試合 バンタム級日本トーナメント準決勝 第1試合
前田吉朗vs所英男(第2試合)の勝者
vs
山本篤vs中村優作(第1試合)の勝者

予想だと吉朗vs山本。前回のパンクラスでの対戦から差は縮まってないと思うので、吉朗KO勝ち。1日2試合というのもレスラーには厳しい。中村が勝ち上がってきた場合は吉朗一本勝ち。

▼第11試合 バンタム級日本トーナメント準決勝 第2試合
今成正和vs藤原敬典(第3試合)の勝者
vs
大沢ケンジvs大塚隆史(第4試合)の勝者

今成vs大塚が見たい。予想ならこの2人が上がってくるのだが。地力では8人の中で一番の大塚だが、今成はその地力が通用しない相手。大塚は、山崎剛戦ではグラウンドに引きこもうという戦法に噛み合わず膠着してしまっていた。今成も苦手なタイプなのでは。今回、カードが最初から大塚vs今成なら、今成への対策も十分できたと思うが、トーナメントなのでそこまでの研究はできていないだろう。そうなると今成が有利になってくる。
しかし予想はそれを乗り越えての大塚判定勝ち。大沢が上がってきた場合は今成の判定勝ち。
明日はDREAMも速報します。