ある意味、UFCらしからぬ、ランキングとは無縁のカード。とはいっても、負けたほうがランキングから遠のくことは言うまでもない。負ければ引退勧告されるヴァンダレイもそうだが、カン・リーも年齢的にここでの負けは大きすぎる。
カン・リーの地元カリフォルニアだが、ヴァンダレイへの声援が大きい。
じわじわ間合いを詰めるカン・リーに対し、ヴァンダレイは距離を取る。前に出たカン・リーにカウンターの右がヒット。またプレッシャーをかけるカン・リー。バックヒジを狙う。バックキック。サークリングで下がるヴァンダレイ。サイドキックからのバックブローがアゴに入ってヴァンダレイ腰を落とす！が、リカバリー。でも効いているか。カン・リーはまだ叩きこまずにじっくり攻める。また出ていくカン・リー。入ってくる所にカウンターの右を出すヴァンダレイだが空振り。右のフックを出すシウバだが、ちょっとモーションが大きいか。カン・リーのミドルが腕にヒットしてダメージがありそう。またバックキック。ヴァンダレイが蹴りを出してきた。右の連打。カン・リーは右目尻をカット。ヴァンダレイが前に出てきた！金網に詰めてラッシュ！カン・リーはガード。ホーン。
1Rはカン・リー。ただ、終盤ヴァンダレイペースになったし、カン・リーはスタミナに不安もあるのでまだわからない。
大振りの右を振るヴァンダレイだが、空振り。パンチがお互いヒット。カン・リーかかと落とし。前に出てくるとヴァンダレイもカウンター。ヴァンダレイはカウンター狙いか。カン・リーは口が空いてきた。蹴りのスピードが落ちてる。それでもカン・リーは蹴りで距離を取る。近づくとパンチのカウンターがあるのを警戒しているか。前に出てヴァンダレイのアッパーがヒット。残り1分。動きがなくなってきたカン・リー。ヴァンダレイ構えに出てハイキックから右ストレートでダウン奪取！すぐ立ったカン・リーに首相撲から膝連打！さらに肘！ふらついているカン・リー！残り15秒。組み付くとタックルを潰してパウンド連打！レフェリーストップ！
かなり危ない場面もあったが、冷静にしのいでチャンスを待ち、勝機を逃さずに一気に決めた。衰えはあるだろうが、勝負どころのラッシュは全盛期を思わせた。
