格闘技徒然草

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★Bellator66:予想と展望

Bellatorというか、メインのアルバレス vs. 青木について。
現在のオッズはアルバレス1.33-青木3.30くらい。真騎士 vs. ブリメイジと同じくらいと思われている。青木がアンダードッグになるのはまだわかるとしても、こんなに差がつくとは思わなかった。メレンデス戦後は北岡・川尻くらいしか強豪と対戦していないし、二人とも世界レベルの評価をもっていないためか。それと、UFC鳴り物入りで参戦した日本人トップ選手達が苦戦しているため、日本人の評価が低く見られている可能性もある。
金網ということを抜きにしても、前回とは全く違う試合になるだろう。これは両者ともに公言している。アルバレスは距離を取り、タックルを切っての打撃というメレンデス戦法で来るだろう。アルバレスが怖いのは、爆発力と打撃戦でパンチを貰った時の回復力。メレンデス戦法を使う時点で、その長所は失われるし、元々打ち合わない青木は、あまり相性が良くない相手といえる。
青木はメレンデス戦でタックルを取れないイメージばかりが強調されているが、実際のところは、プレッシャーに押されてタックルの仕掛け自体が少なかった。ほとんどが単発で、切られるとすぐに引き込んでしまっていた。セコンドの北岡からも「前に出ろ」というアドバイスが何度も飛んでいた。タックルを切られての負けというより、それ以前にタックルに行けない状況を作られてしまっていたのが敗因。アルバレスにそこまでのプレッシャーがあるかどうか。
メレンデス戦法を使ってきても、意外にあっさりテイクダウンを取れる気がする。青木は距離が開いたところでミドルを入れていく展開になるかもしれない。アルバレスがそれを嫌がり前に出てパンチで勝負してきた時がタックルのチャンス。もっとも、そこにアルバレスのカウンターが入るかもしれないので、リスクでもある。
アルバレスのグラウンドがどれくらい向上しているかもポイント。グラウンドに持ち込まれても逃げられるという自信がなければ、スタンドで対峙している時のプレッシャーは弱まる。テイクダウンされてもすぐに立てる自信があるなら、待ちの姿勢ではなく、どんどん前に出てきて距離を潰し、タックルにはカウンターを狙う戦法が取れる。前回以降の試合を見ても、ブラジル人柔術家との対戦もないし、このへんは未知数。
青木の一本もアルバレスのKOもあり得るとは思うが、2Rまでミドルで削られパンチもタックルで凌がれて封じられたアルバレスが、3Rに勝負に出るものの、青木がテイクダウンし、そのままパウンドを入れ続けて判定勝ちと予想。