格闘技徒然草

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★UFC166:第11試合・ギルバート・メレンデス vs. ディエゴ・サンチェス

ライト級。
Strikeforce最後のライト級王者で、4月のUFC初戦で当時の王者ベンヘンに挑んだメレンデス。非常に際どい判定ながら1-2で敗れた。ランキングでは現在も新王者ペティス、前王者ベンヘンに続く2位。
サンチェスはウェルター級で2勝2敗の戦績で再度ライト級に転向。しかし転向初戦となった日本大会の五味戦では僅差判定勝ちしたものの計量で3ポンドオーバー。今日はしっかり落としてきた。現在ランク外。
いきなり距離を詰めたサンチェス。手前で止まる。メレンデスの右ハイをキャッチしてテイクダウン。バックに回る。立ったメレンデスの戦中に乗りチョーク。しかし外れて離れる。タックルに入ったサンチェスだが倒せずメレンデスは膝。パンチで出て行くサンチェスだがメレンデスのパンチが入る。ローにタックルを合わせたサンチェスだが切られた。積極的なサンチェスだが、先手は取ってもヒット数では負けてる。前に出たサンチェスに右フックヒット。蹴りをキャッチしてテイクダウンを狙ったがここはサンチェスが耐えた。サンチェス、左目尻をカット。メレンデス右ボディ。打ち負けているがどんどん出て行くサンチェス。足を止めて打ち合い。メレンデスのパンチが入り腰が落ちる。すぐ立つがメレンデスのラッシュ。ホーン。
1Rはメレンデス。サンチェス、アグレッシブなのはいいが打撃では完全に劣勢。
2R。こいこいと挑発するサンチェス。メレンデス右ボディから左フック。サンチェスのワンツーがヒットしたがメレンデスは右を返す。流血がひどくなりドクターチェック。左まぶたの傷口がかなり深いが続行。手肌していくサンチェス。出てきたメレンデスにパンチを入れるがそれ以上にもらっている。蹴りでバランスを崩してスリップダウンしたサンチェスだがすぐ立った。サンチェスタックル!テイクダウンしたが押さえ込ませずすぐ立つメレンデス。前に出たサンチェスにカウンターのアッパー。入ってぐらつくサンチェスだが立て直した。タックルは切られる。ホーン。
2Rもメレンデス。闘志は衰えないサンチェスだが、打撃での実力差は明らか。
3R。前に出たメレンデスに左を当てたサンチェス。近づいてパンチを振り回す。倒す気まんまんだが大振り。パンチの打ち合い…というかヒットしているのはほとんどメレンデスのパンチ。それでも下がらず出て行くサンチェス。かなりダメージもありそうだが引かない。サンチェスの流血がひどくなりまたドクターチェック。傷はさらに広がっている。日本なら余裕でストップだが続行。打たれているサンチェスだがまだ挑発する。そして出て行く。サンチェスの右アッパーヒット!!!メレンデスダウン!!!バックを狙ったサンチェス。チョークを狙うがメレンデス前に落とした。サンチェスギロチン。決まらず。立った。さすがに消耗したサンチェス。バックキックを放つがバックを取られる。スイッチでバックを取り返したサンチェスだが立って離れた。残り10秒。足を止めて打ち合い!タイムアップ!
ダウンがあっても3Rはメレンデス。しかしサンチェス一矢を報いた。ファイト・オブ・ザ・イヤー級の激闘。
29-28、30-27、29-28でメレンデス勝利。
メレンデス完勝だがサンチェスがすごかった。あれだけ打たれたのに前に出続けて、玉砕するのではなくあのメレンデスからダウンを奪って逆転寸前まで追い込んだ。メレンデスもそのサンチェスを真っ向から迎え撃った。観客から惜しみない拍手が贈られる。サンチェスの左まぶたのカットが痛々しい。