格闘技徒然草

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★UFC166:セミファイナル・ダニエル・コーミエ vs. ロイ・ネルソン

ヘビー級。
2008年北京五輪レスリングのアメリカ代表コーミエ。無敗のままStrikeforceヘビー級トーナメントに参加し、決勝でジョシュ・バーネットを破り優勝。4月のUFC初戦でもフランク・ミアに快勝して、現在メインで対戦するヴェラスケス・JDSに続いてランキング2位。
UFCで勝った試合は全てKO、負けた試合は全て判定のネルソン。しかし勝った相手はほぼランク外の相手だけ。前回はランク外(当時)のスタイプ・ミオシッチに完敗。打たれ強さはあるが一発がヒットしないと勝てない。
34歳で意外に若くないコーミエだが、キャリアは浅くダメージの蓄積もない。両者身長・リーチは同じくらい。
ネルソンのジャブをかわしてシングルレッグに入ったコーミエ。抱え上げてテイクダウン成功。ガードを取るネルソンだが首を抱えて寝かせるコーミエ。パウンド。亀から立とうとするネルソン。しかしコントロールして立たせないコーミエ。またシングルに切り替えたコーミエ。ネルソンはスタンドでキムラに入る。すっぽ抜けた。バックをキープして殴るコーミエ。しかし正対した。押し込んでボディに膝を入れたコーミエ。密着状態でパンチを入れ合う。コーミエボディに膝。しかしローブローになりタイムストップ。再開。ジャブを入れるコーミエ。前に出てくるネルソン。右オーバーハンド。浅い。コーミエ3連打ヒット。もう1回。ネルソンのフックは大振りでかわされる。ホーン。
1Rはコーミエ。ネルソン、明らかにお疲れのポーズ。スタミナが削られているか。完全に一発頼みになってるが、まだ倒す力はある。
2R。頭を振ってネルソンのパンチをかわすコーミエ。前蹴り。タックルのフェイントからパンチ。コーミエ前に出てパンチのラッシュ。そのままタックルに入るが倒せず。しかし離れてからまたパンチ。入った。そしてシングルレッグ。テイクダウンを狙うがネルソン堪えた。まだ押し込んでいるコーミエ。ネルソンはガスアウト気味。押し込みながらパンチを入れたりテイクダウンを狙うコーミエ。離れた。残り1分。冷静にジャブで削っていくコーミエ。スタミナ配分か、コーミエも手数が減った。ホーン。
2Rもコーミエ。
3R。コーミエジャブで削る。ネルソンは疲れで手が出ないので打たれるまま。コーミエもはや無理に攻めない。前蹴りがアゴに入る。右ハイ空振り。ジャブからストレート。サンドバッグ状態のネルソン。コーミエが前に出て右ストレートがヒット。そのまま投げて倒したが、ネルソン立った。残り1分。ネルソンノーガードで打ってこいと挑発。コーミエはローや前蹴りでリスクを冒さない。最後に前に出てローを入れたネルソンだがタイムアップ。会場からはブーイング。ちょっと厳しい。
三者30-27でコーミエ勝利。
完勝。ネルソンはUFCでの浮沈記録は守ったが、打たれ強さだけではなくスタミナ切れで一発しかない選手相手にわざわざリスクを冒す必要がないから判定になってしまう面もある。
コーミエは試合後のインタビューで「ヘビー級は重い。ライトヘビー級でやりたい」と階級変更を示唆。