格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFN ショーグン vs. ヘンダーソン2:メインカード感想

第6試合・ホニー・ジェイソン vs. スティーブン・サイラー

フェザー級
TUFブラジルウィナーのジェイソンだが、前回はジェレミー・スティーブンスの膝で秒殺KOされ、UFC4戦目で初黒星。
サイラーはUFCフェザー級で5勝2敗のハイアベレージ。
JIU-JITSUのタトゥーを背中に入れているが、ガンガン打ち合いに行くジェイソン。サイラーも受けて立つ。右フックが入って効いたサイラー!そこに左フックが入り、サイラー仰向けにダウン!追い打ちに行こうとした所でレフェリーが止めた。サイラーは下から蹴り上げてディフェンスしていたのでこのストップには納得いかず。倒れ方を見てのストップだったがもうちょっと見ても良かったか。

第7試合・ミッシェル・プラゼレス vs. マイルベク・タイスモフ

ライト級。
オーストリアのタイスモフは、シンガポール大会で元DEEP王者のバン・テヒョンに判定勝ちしたものの、内容は低調だった。プラゼレスはグレイソン・チバウの代役として登場。UFC戦績は1勝1敗。
上半身が太いプラゼレス。じわじわ詰めるタイスモフにプラゼレスは飛び込んでのパンチ。押し込んでダブルアンダーフック。テイクダウンへ。成功。すかさずマウント。ガードに戻そうとするタイスモフだがプラゼレスはサイドから上四方へ。ノースサウスを狙ったがタイスモフ立ち上がりスタンドへ。投げを狙ったタイスモフだがスッポ抜ける。逆にプラゼレスがテイクダウンを狙うとケージをつかむタイスモフ。構わずテイクダウン。またすぐにマウント。あっさり取られすぎ。パウンドを打ちつつ腕十字を狙っていくプラゼレスだがタイスモフはガードに戻す。プラゼレスパウンド。簡単にパス→マウントと移行したが下から蹴り離してスタンドに戻したタイスモフ。プラゼレスは引き込むが、ここでマリオブレイク。先ほどのケージつかみに1ポイント減点。ホーン。
1Rは10-8プラゼレス。
2R。プラゼレスの右ストレートがヒットしタイスモフダウン!すかさず組み付いてギロチン!が、首が抜けて下に。スクートになるがタイスモフ攻めに行けずブレイク。プラゼレスタックル。またケージを掴んだタイスモフ。すぐに離して掴んでないよとアピールしたタイスモフだがマリオ容赦なく減点。反射的に金網をつかむようではいただけない。プラゼレスがパンチで押していく。しかしプラゼレスもややペースを落し気味。スタミナ温存か。見合いが続いてホーン。
2Rも10-8プラゼレス。
タイスモフの右をかいくぐって組み付いたプラゼレスだが、引き剥がしたタイスモフ。プラゼレス今度はタックルで組み付く。がっちりと背中でグリップを握り外掛けテイクダウン狙い。ま〜たケージを掴んだかに見えたタイスモフだがレフェリーは注意のみ。距離を詰めてパンチを打っていくプラゼレスだがタイスモフのパンチも当たっている。プラゼレスはちょっと疲れが見える。パンチから組み付いたが倒せず。タックルされるとまた反射的にケージをつかもうとするタイスモフ。プラゼレステイクダウン。簡単にマウントへ。ガードに戻すが残り1分。蹴り離してスタンドへ。KOするしかないがプラゼレスのプレッシャーに押されるタイスモフ。組むとスタンドでバックに回ったが正対される。ホーン。
3Rもプラゼレス。
30-25×3でプラゼレス勝利。パワフルで良かったが、それ以上にタイスモフがひどすぎる。マウントを簡単に許しすぎるし、倒されそうになってケージをつかもうとすること自体、ちゃんとしたMMAのトレーニングをしているのか疑問。このタイスモフに敗れたバン・テヒョンともどもリリースでいいのでは。

第8試合・ファビオ・マルドナド vs. ジャン・ヴィラン

ライトヘビー級。
クリス・ワイドマンのスパーリングパートナーのヴィランテ。バックボーンはレスリング。UFC初戦ではOSPに判定負け。
ボクサーのマルドナドは代役でグローバーテイシェイラと対戦し敗れたものの、その後2試合連続判定勝ち。
組んだヴィランテ。四つから簡単にテイクダウン成功。サイドについている。亀になったマルドナド。立とうとするがバックでコントロールしながら膝を入れるヴィランテ。正対しようとしたマルドナドだがまたテイクダウンしてサイド。ハーフにするが、そこから何も出来ないマルドナド。細かくパンチ・ヒジを落としていくヴィランテに対し為す術なし。ヴィランテも強いパウンドを落とせないまま1R終了。
1Rヴィランテ。ラウンド終盤は何か仕掛けてもいいと思ったが。
2R。マルドナドがパンチを打ち込んでいく。ジャブ連打ヒット。ヴィランテはジャブが見えていないか。一転してマルドナドが圧倒する展開。しかしヴィランテはシングルレッグからバックに回る。そのままグラウンドに持ち込もうとする。マルドナドたったが膝をもらい頭部から大流血。パンチで攻め込むマルドナド。ボディを打ち込む。ヴィランテ少し効いてきたか。ワンツーがヒット。パンチがバンバン入る。ヴィランテ消耗。タックルに入るが止められた。マルドナドは左ボディ連打。金網まで詰めてワンツーアッパーヒット。ホーン。
2Rはマルドナド。1Rさっぱりだったが得意のパンチで盛り返した。
3R。またパンチを打ち込むマルドナド。ヴィランテはローシングルに行くが切られる。マルドナドも疲れがあるがそれ以上にヴィランテが消耗。ボディが入り苦しそうな表情。タックルに入るが簡単に切られる。マルドナドのパンチが入るが一発KOするだけの力はないか。パンチが相打ちになるがマルドナドは打ってこいと挑発。パンチ連打にヴィランテがタックルに入ったのをダウンと勘違いして勝利のアピールをするマルドナド。しかし続行。タックルに来たヴィランテにギロチンを狙うが抜かれる。残り1分。パンチがことごとく入るが倒せない。ふらついているヴィランテ。止めてもいい感じだが残り10秒。ヴィランテタックル。切られてホーン。
29-27、29-28×2の3-0でマルドナド勝利。
グラウンドさっぱりだがボクシングでは強さを見せたマルドナド。あそこまで行ったらすっきりKOして欲しかったし、あれだけ穴があったら上を狙うのは無理だと思うが、地元大会を盛り上げるにはちょうどいい。

第9試合・レオナルド・サントス vs. ノーマン・パーク

ライト級。
TUFブラジル2ウィナーのレオ・サントスのUFCデビュー戦。トーナメントではウェルターだったが、今回からは本来のライト級での試合。
相手のノーマン・パークはTUF Smashesウィナー。UFCでは徳留とジョン・タックに連勝して現在3連勝中。
前回同様PRIDEのテーマで入場するサントス。毎回これで行くのだろうか。
打撃の打ち合いに応じるサントス。ミドルを打ち込む。出てきたパークにアッパーヒット。首相撲に行くが押し込んだパーク。離れた。スタンで出て行くパーク。パンチが入ったのか右目下が腫れている。組み付いた。押し込んでテイクダウンを狙うが金網膠着でブレイク。脇の差し合い。ホーン。
1R解説の中井さんはパンチの手数でサントスとのことだが、スタッツを見るとパークのヒット数が上。前にも出ていたし、パークに入っている可能性もある。Sherdogのジャッジは三者ともサントス。
2R。打撃戦から組み付いたパークがケージ押し込み。ブレイク。撃ち合っていたサントスがタックルに入るが止められてまたケージ押し込み→ブレイク。テイクダウンを狙ったがパークだがトランクスを掴んだとのことで即減点。これはあまり試合に影響してないし、気の毒。サントスも一瞬ケージを掴みそうな動きをしていたがスルー。打撃戦からまた押し込んだパークがテイクダウンを狙うが倒せず。細かいパンチを入れていく。また組み付いとバックに回る。ホーン。
2Rはパークだが9-9。
3R。もうKOするしかないパークがノンストップで手を出していく。押し込んで細かいパンチ連打。サントスちょっとディフェンス一辺倒になってきた。ブレイク。首相撲に捕らえたサントスをまたケージ押し込み。細かい打撃。ブレイク。オクタゴン中央で打撃戦。手数で上回るパーク。サントスのタックルを受け止めるとまた押し込み。バックに回った。投げを狙ったが堪えるサントス。時間がない。パークがシングルレッグに切り替えて一瞬尻餅をつかせたがタイムアップ。
3Rはパーク。ドローか?
29-27サントス、28-28×2でマジョリティドロー。
低調な内容だった。サントスは打撃がわりと良くなっていたが、テイクダウンは一度も奪うことが出来ず。得意の寝技を見せることが出来ないままだった。減点がなければ負けていた内容。

セミファイナル・シーザー・フェレイラ vs. CB・ダラウェイ

TUFブラジルミドル級ウィナーのフェレイラ。UFCでは3連勝中だが、3戦全てTUFブラジルレベルの相手で、4戦目で初の国際戦。ダラウェイはUFC7勝5敗の中堅ファイター。フェレイラがここで勝てるかどうかで、ご当地限定キャラで終わるかランキングに入れるレベルに行けるかどうかの実力測定となる試合。
大振りで左右のフックを打ち込んでいくフェレイラだが、ダラウェイはしっかり見てカウンターを入れてダウンを奪う!ダラウェイがパウンド連打。フェレイラはハーフから潜ろうとするが、パウンドをもらい続けぐったりしレフェリーストップ。
ダラウェイ完勝。もっとも、ランカークラスにはきっちり負けているダラウェイだけに、フェレイラが中堅以下の実力しかないということだろう。

メインイベント・マウリシオ・ショーグン vs. ダン・ヘンダーソン

2011年のファイト・オブ・ザ・イヤーの再戦。ランキングは7位と8位だが、上を狙うショーグンに対し、ダンヘンはもはやタイトル再挑戦までは厳しく、レジェンド路線に移行しつつある。
両者慎重な立ち上がり。ダンヘンはやはり右の一発狙い。牽制のローを打ち合う。距離が近くなり四つに。ダンヘンがコントロールしようとしたが離れる。ショーグンのローをカットしないダンヘン。組み付いたショーグン。押し込むが離れた。お互いの右が交錯。ダンヘンの左がヒットしショーグン一瞬尻餅。すぐ立つがダンヘン追い打ち。膝から左右のフックを放つが、逆にショーグンのカウンターがヒット!ダンヘンダウン!パウンド!止められてもおかしくない。バックからのパウンドからマウントへ。しかし時間がない。ホーン。
ふらついているダンヘン。1Rはショーグン。
2R。フックをヒットさせるショーグン。組み付いたが離れる。またパンチが交錯。ダンヘンタックルに行くが足がもつれている。かわして逆にテイクダウンを狙ったショーグンだがこれはこらえた。しかし打撃戦でショーグンの右アッパーヒット!ダンヘンまたダウン!ガードを取るダンヘン。ホールドして回復を図る。ショーグンインサイドからパウンド。必死にしがみつくダンヘン。残り1分切ったところでブレイク。必殺の右を狙うダンヘンだがショーグンは残り時間無理に攻めず。ホーン。
2Rもショーグン。
3R。フックを打ち込んでいくダンヘン。ショーグンは慎重。タックルに入ったダンヘン。倒せないが、離れ際に右フックがビッグヒット!ショーグン後方にダウン!亀のショーグンにパウンド連打!レフェリーハーブ・ディーン止めた。
ショーグンは不服そうだったがパウンドを打たれたまま動かなかったのでは仕方ない。
地元のショーグンが楽勝ムードから一転してKO負けしたことで会場はドン引き。2度もダウンを喫してダンヘンもさすがに打たれ弱くなっているなと思ったが、一発の強さは健在だった。
ボーナス

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトには、メインでKOしたダンヘンと第1試合に飛び膝でKO勝ちしたペペイが。初めて一本勝利している選手を差し置いてKO2試合が選ばれた。そういうチョイスもありということか。