格闘技徒然草

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★UFC210:ボーナス発表/総評

  • ファイト・オブ・ザ・ナイト:シェイン・バーゴス vs. チャールズ・ロサ
  • パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:チャールズ・オリヴェイラ、グレゴール・ギレスピー

メインはAJが予想外のグラップリング勝負を挑んだ。テイクダウン仕掛ける場面もあり、予想以上に健闘したことで打撃が入ったという側面もあるだろうし、100%戦略ミスとは言い切れないが、結果としてはこれが裏目に出て前回と同じバックマウントからのチョークで一本負け。バックマウントを取ってからAJが全く動けずそのままフィニッシュされたので、よほどコーミエの抑え込みが強固だったのか。
その後まさかの引退表明。正直再戦すればAJが勝つ可能性が高いと思われただけに残念すぎる。格闘技以外の道に進むとのことで、それも今行くしかないというなら仕方ないか。
コーミエは計量時のタオルゲート事件もあってか終始ブーイングを浴び続けた。試合後のインタビューでもブーイングを茶化すコメントをしていたし、ヒールを意識している感じ。しかし次の対戦が濃厚なJJはそれ以上のヒールだし、グスタフソンやマヌワは(アメリカから見て)外国人。アメリカ人ベビーフェイスの新星が出てくれば盛り上がりそうなのだが。
セミは変更されたルールを巡って後味の悪い結末に。微妙な体勢だったことで仕方がない面もあるが。マットに両手がついている状態と言っても、当たった瞬間なのか、蹴り始めの瞬間なのかで解釈が変わってくる。ただ、もともと床に手をついて顔面への蹴り(膝蹴り含む)を防ぐのがルールを悪用しているとみなされたことによるルール改正なのだから、あの体勢なら膝を入れられても有効な攻撃とみなされる→床に手を付けずちゃんとガードをするように選手の意識が変わってくればいいと思う。
それ以外ではシャーウス・オリヴェイラが良かった。今回はいいところだけが出たので出来過ぎではあったが、ライト級でもランキングを引っ掻き回しそう。カマル・ウスマンも、判定にはなったが対戦相手のレベルが上がってくる以上に成長が感じられて、今後ランカーとの対決が楽しみな存在に。