格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFN111:オッズ/予想と展望

ホリー・ホルム 1.29
ベチ・コヘイア 3.50

アンドレイ・アルロフスキー 2.50
マルチン・チブラ 1.53

キム・ドンヒョン 2.25
コルビー・コヴィントン 1.61

タレック・サフィジーヌ 2.45
ハファエル・ドス・アンジョス 1.54

五味隆典 2.70
ジョン・タック 1.43

シリル・アスケア 2.65
ウォルト・ハリス 1.47

アレックス・カサレス 1.36
ローランド・ディ 2.95

ジャスティン・スコッギンズ 1.18
佐々木憂流迦 4.65

リー・ジンリャン 1.25
フランク・カマチョ 3.85

クァク・グァンホ 1.54
ラッセル・ドーン 2.45

井上直樹 1.38
カールス・ジョン・デ・トーマス 2.85

キム・ジヨン 1.83
ルーシー・プディロヴァ 1.83

五味・佐々木・井上の日本人3人に加え、PXCファイターのローランド・ディ、ラッセル・ドゥワン、クァク・グァンホ、フランク・カマチョ、LegendFCのリー・ジンリャン、JEWELS王者のキム・ジヨンと、アジア出身選手勢揃いのシンガポール大会。シンガポール大会はアジアへの本格進出を始めた最初のイベントである2014年1月のUFN34以来で、前回は5000人収容のマリーナ・ベイ・サンズだったが、今回は1万2千人収容のインドアスタジアム。カードも元UFC王者を3人揃えていて、気合が感じられる。
メインは女子バンタム級。ボクシング世界王者として初めてUFCでもタイトルを獲得したホリー・ホルムは現在3連敗中。ロンダをKOしタイトルを獲得する世紀のアップセットを起こした後、ミーシャ・テイトに逆転一本負けシェフチェンコ戦と今年2月の女子フェザー級王座決定戦のジャーメイン・デ・ランダミー戦はいずれも打撃戦で押される展開で判定負けした。他の武器がないだけに、打撃で押されてしまうと厳しい。
相手のベチ・コヘイアはホルムの前にロンダのタイトルに挑戦し、今のところロンダに最後の勝利を許した選手になっている。ロンダ戦では打撃で秒殺された。その後1勝1敗1分けだが、1勝もジャッジに救われた感のある内容だった。散打ベースで打撃もできるが、さすがにこの相手ならホルムのパンチが上か。
ホルム判定勝ち。
メインカード第1試合では、元ライト級王者RDAがウェルター級デビュー。アルバレスにKO負けしてタイトルを失い、次戦ではファーガソンに48-47の判定負け。連敗を機に、無理なく戦えるウェルターに階級を移す。身長175cmはライト級としても大きくないが、今回の相手サフィジーヌは身長差こそないが、ずっとウェルターで戦ってきており、RDAが今後この階級で力負けせずに戦っていけるかを測る試金石となる。
3試合連続1RKO負けの五味はプレリムメインでグァム在住のジョン・タックと対戦。タックはド前座で3勝4敗・2連敗中という崖っぷち。五味も崖っぷちに思えるが、普通ならとっくに崖下に落ちている戦績なので、今回試合が組まれただけで特別扱いされていることがわかる。なので今回負けても日本大会への出場の可能性というのもなくはない。
UFCではランカークラスはおろか中堅クラスの実力もないことを露呈している五味だが、今回は最下層クラス。等身大の相手との対戦は、3年前のヴァリフラッグ戦以来となるが、最近の試合内容を見る限り、この相手でも厳しい戦いを強いられそう。オッズもアンダードッグ。タックは柔術黒帯だが上を取って戦うタイプではない。五味は上をとっても下からの仕掛けやスイープが怖いので立って戦った方がいいかもしれない。
佐々木憂流迦は前回ウィルソン・ヘイスに敗れたものの契約更新。打撃に成長が感じられ、自信を持って打ち合えるようになっていた。相手のヘイスはフィジカルが強く次期挑戦者候補のレイ・ボーグにも完勝しているが、計量失敗し欠場してから一度バンタムに上げたものの、ペドロ・ムニョスに逆転一本負けして、すぐにまたフライに戻ってきた。ノーランカーだが実力はランカーと遜色ない。
オッズは今大会一番の大差で佐々木がアンダードッグ。契約初戦に厳しい相手との対戦になっが、。この相手に勝てるようなら、フライ級ランキング上位でも戦えるという自信になるはず。
日本人最年少・20歳と3日でのUFCデビューとなる井上は、同じく20歳でローカル無敗のURCCフライ級王者トーマスと対戦。井上は国際戦も海外での試合も始めて。素質は誰もが認めるものの、DEEPでもタイトルホルダーとの対戦経験はない。前回の安谷屋戦も追い込まれる場面があり、経験不足による不安が大きい。相手も世界レベルでの試合は初めてなので、井上はまず自分の動きができるかどうか。
DAZN・ファイトパスで全試合生中継される他、Abemaではプレリムのみ無料生中継される。第1試合開始は17日土曜日の夕方17時45分予定。速報します。