格闘技徒然草

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★RIZIN170730:RIZIN感想

全体的には主催者が勝たせたい方の選手がわりと残った結果になったが、かと言ってその先に何があるかは見えてこなかった。
北岡に勝った矢地が青木じゃなくクロンに対戦表明したのに良く現れていたと思う。ライト級(ほぼ)の試合で勝ったのに、なぜ階級下のクロンに対戦表明?矢地はフェザーがきつくて階級を上げたのに、また落として同じように動けるのか?対戦アピールするなら、その証明に過去にクロンに敗れている川尻とまずやるべきでは(クロンにライトに上げてもらって対戦したいという考えをしていたとしても、クロンは絶対自分の階級で戦うことを妥協しないと思う)。
他にKINGレイナやアリアックバリや天心など、勝っても次が見えない状態が続いている(勝っていないがギャビも)。野沢もこれに入れてもいいかもしれない。
ただ今回勝った中で、大塚、タハは明確に次が見えている。査定試合に勝った山本も含め、GPの試合ということで必然的に勝てば次に繋がる。
当初のコンセプトで、「階級が違うという理由で試合が組めなくなるからRIZINは階級を作らない」と言っていたが、そうは言っても階級は厳密に存在するので、階級違いの選手が対戦する時は結局軽い階級の選手がハンデをつけて対戦するしかない(今回の天心や4月の堀口など)。
階級という山を作らないと、その頂点を目指して戦うというわかりやすさがない。ギャビやKINGレイナや今回の野沢に対し実況陣がいくらすごいと言っても、その凄さが相対的な順位づけとしてイメージできない。GPを開催すれば流れができるし、見ている側も組み合わせを想像できる。結局階級は必要という当たり前のことが改めてわかった。
その上で、イベントの回数に比べて階級が多すぎて掘り下げが出来ていない。ギャビも毎回新顔と対戦するだけじゃなくて、ギャビ試合の他に別の女子無差別級の試合を組んで、その勝者と対戦するようにしたらいいのに、試合数が足りなくて組めない。今日だけでもフライ・バンタム・ライト・ライトヘビー・ヘビー・女子アトム・女子フライ・女子ライトヘビー・女子ヘビーと9階級もある(さらにフェザー、女子ストローもある)
PRIDEは最初無差別のみで始まり、93kg以下のミドルを作ったが2階級のみだった。その後武士道でウェルター(83kg)、ライト(73kg)を作った。段階を踏んで階級を増やせていったのでまだ良かった。RIZINは大会数を増やせないならもっと階級を整理した方がいい。あるいは、JEWELSで浅倉カンナ vs. 石岡沙織のGP査定試合を組むように、他団体に選手をもっと派遣して行くという手もある。修斗パンクラス・DEEPから選手を借りるだけでなく、テレビに出ているレベルの選手でも、もっと積極的に選手を貸し出していった方が、キャリアの浅いRIZIN出場選手にとってもいいのでは。