フライ級。
ロバート・サンチェスは地元テキサス出身。2月のUFN126と連続での地元出場で、ローカル時代も全部地元での試合。地元以外での唯一の試合となったUFCデビュー戦でキャリア唯一の黒星を喫している。柔術歴20年で、MMA8勝中、MMAデビュー戦以外すべて一本勝ち。
試合5日前に代役としての出場が決まったブルックス。現在ランキング6位のデーヴィソン・フィゲレイドにスプリット判定負けしてMMA初黒星。前回はホセ・トーレス相手に優勢に試合を進めていながら、自ら放った投げで頭を打ってKO負けで連敗。本来ストロー級のため、急遽試合が決まったにもかかわらず、減量なしで出場することができる。
距離を取ったブルックスが飛び込んでパンチを入れる。サンチェスが距離をつめタックルに入る。シングルレッグ。ブルックスはバックを狙おうとするが、諦めてクラッチを離し下になる。ニアマウントの体勢になるが、ブルックス下から足関へ。膝十字。入りかけたが外れる。今度は外ヒール。しかしサンチェスがディフェンスしていて浅い。内ヒール→膝十字に切り替えるが極まらず。サンチェスはパウンドを入れ続ける。ブルックス立った。押し込んだサンチェスが細かい打撃を入れながらテイクダウンを狙っていく。ホーン。
1Rは上になっていたサンチェスか。
2R。サンチェスがパンチで攻めるとまたシングルレッグでケージに押し込む。強引に投げを狙ったがこらえたブルックスがスタンドでバックを取る。正対したサンチェス。ブルックステイクダウン。密着したままパウンドで削るブルックス。しかしパスしないままの手打ちのパウンドのみでブレイクされそう。下から三角を狙っていくサンチェスだがブルックスは上をキープ。残りわずかで肘を連打したブルックス。ホーン。
2Rブルックス。
3R。ブルックスバックブロー。四つに組んでケージに押し込むとタックルへ。腕を一本差し入れてディフェンスするサンチェス。しかし尻もち。寝かされた。ケージを蹴って体勢を変えようとするサンチェス。だがサイドで抑え込まれる。亀になったサンチェス。ブルックスはがぶってコントロール。サンチェス片手をついたまま立つが、頭部に膝を打たれる(合法)。自ら膝をついてグラウンドにしたサンチェスだがまた寝かされた。残り30秒。サンチェス返すのを諦めて下から殴る。ブルックスも密着したままパウンド。タイムアップ。
ブルックスだろう。
29-28ブルックス、29-28サンチェス、29-28ブルックス。ブルックススプリット判定勝ち。
3Rサンチェスに入るのはどうかと思うが、たしかに抑え込むだけだった。薄氷の勝利。ブルックスと言えどUFCでは厳しい。やはりフライ級では体格差がある。打撃も日本のフェザー級ではパワーで圧倒していたが、UFCだと劣勢。フィジカルや打撃はまだまだ成長していくと思うが、ベストのストロー級で見たいという思いが消えない。ストロー級なら世界最強の可能性がある一人だと思うので。